ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

カリフォルニアの同性婚は無かったことに

2008-11-07 01:55:20 | Weblog
カリフォルニアで同性婚を禁止にするかどうかの住民投票のこと・・

結局52・5%が同性婚を禁じる憲法修正案に賛成したことで採択された。
州の最高裁が同性婚を認めないのは違憲だとの判決で認められた同性婚は
今回、その州憲法の改正で、結婚は男女間で行われることに限定されてしまった。

6月以降に約1万8000組の同性婚カップルが誕生したが、既に発行された
結婚証明書が今後どうなるのかも怪しいとか

そんな酷いことがまかり通していいの?人の心は無いのか?・・ですよね

州憲法という重要な法がこんな僅差で決められるのもどうなのかね?
誰かを不幸にするための法を最高法規で表すってなんなのか?

詳しくは分からないのですが、今回同性婚を認めない人たちの意見では
カリフォルニアには元々ドメスティックパートナー法があって、既に権利としては
男女のカップルと同等になってるし、何も今回も同性愛者を差別するものではない
ただ、結婚は宗教的なもので、男女で行うものだと確認しておきたいのだ・・
と主張してたらしい。

カリフォルニアのパートナー制度はどんなものなのでしょうか?
十分なものなのでしょうかね?

男女と同じ結婚ではないことが「準結婚」「2流結婚」とされることで
同じ結婚である同性婚を望んだ気持ちだ、とも聞く

昨日も書いたけど、そんな古臭い「結婚」にすがらなくてもいいようにも
思える。結婚という制度を利用するほうが少なくなる時代がくると思うし
そうなったほうが、多くの人にとって良いことに思う。

宗教的にも男女と同じように祝福されたい気持ちは十分に分かりますが
あれだけ平気に排除されちゃうと、宗教っていったい何という気分です。

フランスなどでは同性異性を問わず結婚制度よりパートナー制度で
社会的カップルになる人のほうが多くなっているそうだし。

日本でも、実は多くのカップルが、子供でも出来ない限り結婚を遅らしてること
をみても結婚制度がベターではなくなってきてるように思えるのです。

でもさ、こういうニュースを日本で聞くと
同性愛者を認めるかどうか?アメリカでも同性愛は認められない!みたいな
話に変わっちゃいそうなのが困ったところです。

当事者たちも自己否定された気分になっちゃうし、ずいぶん落ち込むよね。

いやいや!!
他の国の影響で日本も変われば・・なんていう黒船根性はやめて
日本に応じて自分たちが切り開く道を探していきたいもんです。

ハーベイミルクの映画がタイミングよく今月末に全米公開とか

彼の発言に、戦いに負けても
「激しい怒りを駆り立て、行動を起こさせ、人々に戦い続けたいと思わせる
敗北は、良い事にもなり得る」というのがあるとか。

そして、今回の住民投票の詳しい投票分析について海沿いゲイ生活さんが以下に
載せてくれてました。
http://blogs.yahoo.co.jp/itsgaything/56564932.html

20代以下の若者は70%もが同性婚を認めてたそうです。
他のデータをみても今後よりよく変化していくだろうことを十分に示してる!

■ガス・ヴァン・サント新作 同性婚の禁止に与える影響は?(MTV)
http://www.mtvjapan.com/news/think/14657/1

■米国:カリフォルニア州住民投票 同性婚禁止、賛成多数 憲法修正案を採択
http://mainichi.jp/select/world/news/20081106dde007030024000c.html

■同性婚禁止、予想外の可決 オバマ勝利も米社会の保守化進む?
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081106-00000510-san-int

【フェニックス(米アリゾナ州)=松尾理也】米大統領選と同時に
カリフォルニア州で行われた同性婚禁止をめぐる住民投票は5日、
小差ながら賛成多数で可決された。民主党のオバマ大統領の誕生で
米社会が大きくリベラル寄りに振れた印象が強まる一方、リベラル色が
きわめて強いカリフォルニアで否決が確実視されていた同提案が可決
されたことは、米社会に着実に進行する保守化の波がやんでいない
ことを示すものともいえそうだ。

 「オバマ氏に圧倒的な支持が集まったこのカリフォルニア州でも、
われわれの同性婚禁止のメッセージは明確に伝わった。同性婚が
社会にどんな影響をもたらすか、住民が熟考した結果だ」。予想に
反する勝利に同提案のジェフ・フリント事務局長はこう述べた。

 同性婚禁止の是非をめぐる住民投票はフロリダ、アリゾナ両州
でも同様に行われ、可決された。

 カリフォルニア州最高裁は今年5月、結婚を男女間に限定した
州法を違憲と判断した。これに対し、憲法そのものに同性婚禁止
条項を盛り込もうとするのが今回の提案。初期の段階では反対派が
20ポイント近い差をつけてリードしており、否決は確実とみられていた。

 同性婚を認めた今夏の州最高裁判決に基づき、カリフォルニア州では
これまでに約1万8000組の同性カップルに結婚が認められている。
同性婚反対派は結婚の無効、取り消しを求める訴訟が起こす見通しだ。

 市民団体「人権キャンペーン」(ワシントン)のジョー・ソルモニーズ
代表はロサンゼルス・タイムズ紙に、「今回の住民投票はここ数十年で
最大規模の公民権運動だった。それに敗北したという事実は非常に
深刻だ」と、衝撃をあらわにした。

 住民投票には賛否双方から、この種の投票としては史上最高と
みられる7400万ドル(約74億円)に上る資金が寄せられ、
リベラル派と保守派の文化戦争の様相を呈していた。
コメント
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