ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

私生児の反対語は公生児とか・・

2008-11-17 01:50:23 | Weblog
戸籍とは何か?ということを少し勉強してるところです。

戸籍というのは世界で日本にしかない制度で、国民の登録を個人単位ではなく
家単位でするもので、家制度を今に残し今なお温存させているもの。

日本以外で戸籍がある国は、過去日本が統治していた時代の名残です。

結婚が個人的な二人のものではなく、家同士のものであるとされるのも
この戸籍が大きな影響を与えているからのようです。

その戸籍のことを話題にしてて、話が出たのが今日のタイトル
「私生児の反対語は公生児」なんだって、ということ

私生児という言葉が差別的だとして、今は非嫡出子と表現されたりしますが
この嫡出という言葉も「正式に婚姻している夫婦間に生まれること」という
意味だけでなく「嫡」という言葉に「本妻・正妻・正統な」という意味もあって
そこに「非ず」というのをつけるのですから嫌な言葉です。

「私生児」という言葉、字だけ見てたら素敵な羅列に見えるのに
日陰者のような扱いにされる。

日本では「私」は下に見られ、「公」を上に見る。
個人を大切にしないその考え方が、ここにも現れてくるなと思います。

公に認められた子供・・正統な子供?

最近は差別的でない「婚内子」「婚外子」という言葉が使われるようになってきています。

戸籍上も嫡出かどうか分かるような表現がされていましたが、2004年以降は
同じ表現になっています。
(摘出には長男・長女と書かれるが、そうでないと男・女と書かれていた)
それでも2004年以前のものは、求めないとそのままの表現だとか

日本では婚外子の割合が2%以下と大変少ないのですが
それは、結婚した両者以外の関係で子供が出来る数が少ないからではありません。

子供が差別的な扱いにされないように妊娠中絶されたり
「できちゃった」の場合は、とりあえず子供のためと結婚をするからです。

世間体・・
日本人が一番に敏感となる、社会的規範みたいなものになってますが
その世間体、多数と異なることを恐れること
戸籍というシステムはそういった意識を補強させる装置のようです。

ゲイである自分が、今なぜ戸籍を調べているかというと
もし、日本で同性結婚が認められるとしたら戸籍はどうなるのか?と思ったのね

戸籍上でも同性結婚が出来る、そんなことが出来る様になったとしても、
これこそが「戸籍を汚す行為」とされるように思うのですよ。

戸籍によって家族同士の結婚となる日本では、結婚は家族・一族的な問題となってしまう。

結婚届を出すと、自動的に戸籍も変更されちゃうのですから。

個人的な二人の結婚、ということにならない現状の結婚は
多くの男女にとっても生きづらい、生きる縛りとなることになる

そのことに多くの若い人も実は気がついているから
晩婚化しているのではないかと思うのですが。
コメント
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