石原都知事、さらなる同性愛蔑視発言

石原慎太郎都知事による同性愛者の排除という差別的発言を公然と宣言したことについて
数日前に書きましたが
http://blogs.yahoo.co.jp/deep8822/62062108.html

さらに愕然とする蔑視発言を重ねていることが報道されています。
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20101208k0000m040122000c.html


■■毎日新聞　2010年12月7日　23時08分■■■■■■■■

石原都知事：同性愛者「やっぱり足りない感じ」

東京都の石原慎太郎知事は７日、同性愛者について「どこかやっぱり足りない感じがする。遺伝とかのせいでしょう。マイノリティーで気の毒ですよ」と発言した。石原知事は３日にＰＴＡ団体から性的な漫画の規制強化を陳情された際、「テレビなんかでも同性愛者の連中が出てきて平気でやるでしょ。日本は野放図になり過ぎている」と述べており、その真意を確認する記者の質問に答えた。

　７日の石原知事は、過去に米・サンフランシスコを視察した際の記憶として、「ゲイのパレードを見ましたけど、見てて本当に気の毒だと思った。男のペア、女のペアあるけど、どこかやっぱり足りない感じがする」と話した。同性愛者のテレビ出演に関しては、「それをことさら売り物にし、ショーアップして、テレビのどうのこうのにするってのは、外国じゃ例がないね」と改めて言及した。【真野森作】


酷いの一言でしょう。どうしてこのような言葉を平気で投げられるのか。

・同性愛者は何か「足りない」
・少数者で気の毒
・同性カップルはやっぱり足りない

足りない・・などという言葉を使うこと、
この言葉に敏感に反応する他の人権課題の人々も多いと思う。
不完全、人間ではない、能力がない

そういう言葉を公然と放つ公人であり首長である石原慎太郎

自分の発言が、人権無視な暴言であることを気がつかないばかりか、あえて雄たけびを上げ
少数者の気持ちをのしつぶしても、どうせ何も仕返せはしまいと高をくくり
こういう発言を繰り替えす「ことで、全国の差別主義者を鼓舞し煽り立てる・・・

人権を共通認識としてきた現在の日本社会を
ぶち壊そうとする、とんでもない扇動者ではないのか？

何かと隣国のことについて文句を言う石原知事であるが、人権認識の無い国と世界から非難されている国と
自分がなんら変わらないことの認識がないとは・・。恥ずかしいとはこのこと。

毎日新聞の記者さんだけがこの発言を問題視し、再質問をしてくれたのですが
このように、さらに酷い言葉が返ってきたのです。他のマスコミはこれもスルーするのか？

7日の晩から8日の昼にかけて
この2度目の同性愛蔑視発言をYahooニュースがトップで扱ってくれていました。

そのこともあって、少しはこの人権無視が伝わり、非難の声が広がったようです。

先ほどのYahooニュースにおいて、この「ゲイリーマンのカミングアウト的思考」が
都知事への反対意見として紹介されていたのです。

そんなこともあって、コメントが炎上的に舞い込み、多いに盛り上がっています。
コメントは100を超えて、同性愛擁護について賛否両論が巻き起こっています。

同性愛についての無理解が明らかになっている、すごく興味深いやりとりになっていると思います。
ぜひとも読んでみていただきたい。

■石原都知事が公然と同性愛者排除を宣言（ゲリーマンブログ　コメント炎上）
http://blog.goo.ne.jp/pet-shop/e/7049b1f188f820d364cff1d611a10ebe

ここに書かれているように、同性愛という存在自体によって非難や差別を、無知による偏見を
自分たちは受け続けているのです。

さて、東京の皆さんはどういう動きをされるでしょうか。
都知事の目論見どおり、何も出来ないままなのでしょうか。
一般の都民の方も、このまま放置して人権尊重社会を放棄していくのでしょうか？

選挙で再選してきた知事であれば民意を受けており、何を言っても良いということはありません。
このことを真正面に問題視させるよう、今こそ立ち上がらなければ永遠と言われっぱなしではないか！！

自分たち地方のものでも出来ることはないのだろうか？
東京だけの問題としておさめられるものではない。

石原慎太郎都知事の人権感覚が著しく”足りない”この発言は、非常に深刻な問題である。