ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

トランプの当選は日本のLGBTに不安をもたらすか?

2016-11-10 03:50:50 | Weblog
さすがに無いだろうと高を括ってたところがあった。
マスコミはトランプ氏の行状のひどさ、差別的で様々な偏見を煽り人心を惑わすと日本に伝えてた。

でも、アメリカ国民は思ったほどトランプ氏を悪く思ってなかったようだ。

日本では分からない空気感があるのだろうな。

憂さ晴らしとして、ストレス解消にトランプに投票したとか、合法的にテロができる方法だとか、そういう部分もあったのだろうけど、そんな人だけであれほど数を伸ばせるとは思えない。

どうであれ、またこのアメリカ国民が下した結果に世界が翻弄させられていくのだろう。
軍事的にも奔放になり、その為にまた恐ろしい仕掛けもするのだろう。

昨日の選挙特番を見てて、ほ~と思ったのが投票率。
アメリカ大統領選挙でも投票率は50%程度らしい。

世界に影響あることだけに投票権が欲しいと思ってるアメリカ人以外の人も多いと思うが、当のアメリカ人は半分の国民しか投票に行ってないというのだ。

日本の選挙で投票率の低さに暗澹たる思いになることが多いが、アメリカも同じようなことらしい。
日本よりもよほど熱心に社会の事を考えている人が多いのだろうと思ってたが、そうでもないのだ。

だから、いかに投票へわざわざ行ってやろう!と思ってもらえるような公約や未来を提示できるか?が勝負の分かれ目なんだとか。トランプの方がヒラリーよりそう伝えられてたということらしい。

共和党政権となり、議会も共和党が制しねじれが解消するアメリカでは、LGBT施策は揺り戻しのように後退していくのではと言われている。違憲として合法となった同性婚でさえ覆されかねない不安もあるらしい。

恐ろしい話だなと思う。

そして、それは他国の話では済まない。
その影響が日本のLGBTにも押し寄せるのではないか?という不安もよぎってはくる。
既にそのような不安もネットで多々書かれている。

しかし、外圧頼みで日本社会の前進を狙うしかないというのもどうなんだろうか!?

アメリカは政権交代を繰り返してきた国だ。
またそのことによって、より良い改善を目指してきたところもある。

そのような体制を繰り返してない日本では想像できない感覚ではある。
大きく国論を分断して国民を二分して戦うということへの怖さも、アメリカの様子を見るとひしひし感じる。

そんな国民同士が戦い合うような日常に日本がなるのは嫌だなとも思う。

あれだけ2分してしまうと、相互理解とか必要ないという感覚になるだろうな。
人を紅組と青組に分けてレッテル付けするんだろうな。

LGBTに無理解な人が多い共和党の人々と対話していくことに意味が無い様にさえ思えてくるんだろう。
理解してくれそうな人と話し、いろいろお願いする方がストレスないですもんね。しかし、それだけでは今回のように政権が変わった時、大きなマイナスになってしまう。

日本ではこんなヒヤヒヤするようなことがないように、幅広く理解を進めていきたいと思う。

長く政権党にある自民党ともLGBTのことを話せるルートを自分たちは作れています。

今年あった参議院選挙では自民党がLGBT支援の選挙公約をはじめて挙げてもらえた。
今日も自民党のLGBT特命委員会の会合があり話し合われる。

外圧頼みにならなくてよい日本の中の対話を着実に行っています。

日本社会の改善に、政権党の皆さんの協力は不可欠だ。
分かってもらえにくい人々とも話し合えるよう努力していかねば自分たちの将来はない。

自分たちもこの日本社会をつくっている一員である。
夢の楽園を期待するのではなく、この日本社会をよりよくしていきたいものだ。

偏見を嫌う自分たちが、偏見をもって社会とかかわっていては何も打開できない。


※今日の写真
「同性婚は違憲」と主張するトランプ氏、なぜかレインボー・フラッグでLGBT擁護をアピール
(ハフィントンポストより)
http://www.huffingtonpost.jp/2016/11/01/trump-bizarrely-displays-rainbow-flag_n_12744986.html?ncid=engmodushpmg00000004







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