らってくんがおめめを覚ますと
ちーのくんがりんちゃんを熱心にお手入れしていました。
(寝起きにつき、目やにご容赦ください)
『ちーのくんたら、らっちゃんと一緒にねんねしていたのに
いつの間にそんな所に移動したんですかにゃ
でも、お手入れが終わったららっちゃんのところに戻ってくるはずですにゃ。
健気ならっちゃんはそれまでじーっと待ってますにゃん
…
…
随分とご熱心ですことにゃあ』
ちーのくんはそんな事お構いなし。
らっちゃんのお世話に明け暮れて
おろそかになっていたりんちゃんのお手入れにもうねこ夢中
悪い気はしなかったりんちゃんだけれども
あまりにも熱心なので段々鬱陶しくなってきて
とうとう
…
…
拒否権行使
せっかくお手入れしてやっているのに
拒否られるなんて思ってもみなかったちーのくんが
びっくりして立ち上がると
おちりをすんすんすんとチェックして
ぶるぶるッと体を震わせ
行ってしまいました。
一部始終をこんな所で見ていたもかちゃん
『あれまあ、これって結構傷つきますにゃ。
ちーのくんは二重にショックですにゃ~よ』
うん、そうみたいね。
ショックのあまり呆然としているちーのくんですものね
そんなちーのくんのことを
引き続き見ていたらってくん。
『ちーのくんたら、りんちゃんに拒否られてしょんぼりですにゃ。
うふふ
寂しくなったちーのくんは傷ついた心を癒そうと
らっちゃんのところに来ますにゃ~よ。
らっちゃんたら、もちろん暖かく受け入れて見せますにゃ。
さあ、ちーのくん、
いざカゴへお入りにゃさ~い
…
…
…って
そこで寝るんかいにゃ~』
がっかりのらってくんは
プラスチックのカゴに入ってふて寝。
隙間だらけの大きなカゴに寝ていると
こころの隙間も余計に大きく感じるのかな?
今のらってくんには
この一杯一杯な感じが丁度いいみたいでした。