幻想小説周辺の 覚書

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イヤホラー ツキマトウ 真梨幸子

2022-08-23 18:46:00 | 書評 読書忘備録
「ツキマトウ 警視庁ストーカー対策室ゼロ係」
   真梨幸子 304頁

きっとドロドロのグチャグチャなんだろうなあ・・・と思いながら読むと期待通り、いや期待以下に(以上に?どっちや?)グチャドロの展開の嫌ミス本。
ああ、、、なんで俺はこんな本を読んでわざわざ嫌な思いに染まってるんだろう・・と思いながらもついつい読み進めてしまう。時に眉を寄せ、時に顔をしかめながら。

そんな観点から見ると先日の宮西真冬さんの小説は稀有な作品でぎりぎりのところで踏みとどまった、まっとうな小説だったのだなあ、、と改めて思う。
こんな風にイヤミスの定点観測みたいな読み方をしていると自分が歪んでゆくのが分かるのでどこかでリハビリしないとイカンと思う。

この本はストーカーネタで付きまとう男や女や 
付きまとわれる女や男をトラブルごとに混柄がらせてゆく、
ストーカー対策室に来た被害者が実は別の件の加害者であり、更にそいつは別の被害者を産みつつ、
その被害者は別の相手に付きまとう。

最初はミステリの丁寧な読者の様に登場人物をメモしたり、頭の中で整理しながら読み進めたりを試みるが、
すぐに本の1/3くらい過ぎたところで、
こんなことは無駄だ、ということに気づく。
真梨は綿密で精緻な叙述トリックを構築する気はないんだ。
むしろ混乱しカオスな心理状態に登場人物達と読者をぶち込み、闇鍋状にふつふつと煮込みたいんだ、と僕は理解する。

教訓とか感動とかそういう、イイモノをこの本から得ることはできない。
受け取ることが出来るのは、イヤな夢を見た後でようやく目が覚めてホッと「良かった。現実じゃなかったんだ、、、」と
安堵するときの解放感である。

そして困ったことに、わざわざそんな気持ちを味わいたいと人間は時折思ってしまうのである。
現実であっちの世界に一歩踏み出すよりは、イヤミスの世界の方が安全、安心。だからこその存在意義か。。。。。?
そんな台風の時のダムの放水弁のように僕はこの種の本をとらえているのかもしれない。




甲子園 仙台育英の監督納税言葉が沁みる

2022-08-23 18:36:00 | 日記
東北に春夏を通じて初の栄冠をもたらした指揮官の言葉が、多くの高校野球ファンの共感を呼んでいる。

 第104回全国高等学校野球選手権大会は8月22日、阪神甲子園球場で決勝が行なわれ、仙台育英が下関国際を8対1で破り、初優勝を飾った。仙台育英は夏3度目の決勝の舞台でついに栄冠を掴んだ。

 試合後、チームの指揮を執る須江航監督は「宮城の皆さん、東北の皆さんおめでとうございます!」と感極まり涙を拭うと、「100年開かなかった扉が開いた。多くの人の顔が浮かびました」と、万感の想いを打ち明けた。

 チームを引っ張ってきた現在の3年生たちは、コロナ禍にあるなかで入学。多くの苦難を強いられながら、野球に打ち込む高校3年間を過ごしてきた。そんな3年生部員たちへの想いを問われた須江監督は次のように答え、インタビューを結んでいる。

「(高校の)入学どころか、おそらく中学校の卒業式もちゃんとできなくて、高校生活はなんというか、僕たち大人が過ごしてきた高校生活と全く違うんですが、青春ってやっぱり密なので、(行事など)そういうことは全部ダメだダメだと言われて、活動していてもどこかでストップがかかって。
どこかで止まってしまうような苦しいなかで、本当に諦めないでやってくれた。

でもそれをさせてくれたのは僕たちだけじゃなくて、やっぱり全国の高校生のみんなが、本当によくやってくれた。
例えば今日の下関国際さんもそうですが、大阪桐蔭さんとか、そういう目標になるチームがあったから、どんな時でも諦めないで、暗い中でも走っていけた。

本当にすべての高校生の努力の賜物で、ただただ僕たちが最後にここに立ったというだけなので、ぜひ全国の高校生に拍手してもらえたらなと思います」

 このインタビューには、甲子園球場の観客から割れんばかりの拍手喝采が送られ、SNS上でも多くの野球ファン、SNSフォロワーから
「須江監督のインタビューに泣いた」「めちゃココロに響いた」「素晴らしすぎる」「最後のインタビューに普通に涙してしまった」「涙腺終わりました」などと、感動を綴った多数のコメントが寄せられ、ツイッターでも「須江監督」がトレンドの上位にランクされるほどの大反響となっている。

構成●THE DIGEST編集部

アート小噺 あやしい美人画 日本画のファムファタル

2022-08-23 07:04:00 | アートコラム
あやしい美人画 shady ladies.strange bijinga
 松嶋雅人  東京美術

怖い絵シリーズが洋画中心であるとすると
東京美術のあやしいシリーズの本書は日本画中心

というよりは わが国の怖い女性を中心に編纂されてる
怖い女性といえばわが家にも。 。。。
美しいかどうかは別ですが