駆け足でやってきた寒さが心地よいこの頃。
昨年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で石橋山の戦いで源頼朝を敗走させた大庭景親(演・國村準)はまだ記憶に新しいところ。
公園内は広い曲輪跡を活かしたゆったりとした平地が多くファミリーやワンちゃん連れが目につきます。
室町以降に太田道灌、北条家によって改修されてるので
どの程度まで発掘調査がされてるのかわからないのですが
この木立の影にずっと空堀が続いてます
ゆるやかな段差。
崖を覗くと帯曲輪のような埋もれた横堀のようなものがけっこう見えます。
藤沢市の大庭城に行ってきました。
昨年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で石橋山の戦いで源頼朝を敗走させた大庭景親(演・國村準)はまだ記憶に新しいところ。
大庭景親は平家に従い頼朝と敵対しましたが、大庭家当主であった兄、景義は頼朝の旗上げに貢献し重臣となってます。
元々大庭一族は源氏に従属してたので、景親だけがちょっとやってしまった…という感じ。
景親が頼朝に処刑される際も兄景義は特に命乞いしなかったそうです。
大庭氏の館であった場所は大庭城址公園として保存されています。
香川元太郎氏による考証イラスト
余湖さんによる鳥瞰図
現在の航空写真
このあたりの土地は大庭氏の祖である鎌倉景政(御霊神社の祭神となった人)がコツコツと開発し、
12世紀はじめに伊勢神宮に寄進し大庭御厨となりました。
以降子孫は大庭氏を名乗り御厨の下司職を務めます。
現在の大庭御厨には湘南ライフタウンの中高層住宅が立ち並んでますが、
大庭氏の館跡だけは大庭城址公園として残されています。
ニュータウンパワー凄まじい地ですが城址公園の近くには式内社である大庭神社があったりするので散策するのもよいかと。
公園内は広い曲輪跡を活かしたゆったりとした平地が多くファミリーやワンちゃん連れが目につきます。
室町以降に太田道灌、北条家によって改修されてるので
大庭氏の居館だった頃の名残はほぼなく
そもそもここが本当に館跡だったのかもよくわかりません。
鎌倉時代はあまりに遠すぎます。
どの程度まで発掘調査がされてるのかわからないのですが
公園内で見られる城遺構は空堀と建物の柱跡だけのようです。
この木立の影にずっと空堀が続いてます
ゆるやかな段差。
あまり削ってないのかなと思われる曲輪跡。
崖を覗くと帯曲輪のような埋もれた横堀のようなものがけっこう見えます。
一応草刈りはしてるみたいですが立ち入れないし説明もなく…
なんかもったいない。
ニュータウンの憩いの場としては快適な公園なのですが
城址としてもう少し興味が湧くような整備も望んでおります。