おだにゃら記

地元小田原市中心のフィールドワーク備忘録。
歴史、神社仏閣、あとはいろいろ。


長泉院の紅葉

2022年11月30日 23時12分00秒 | 
長泉院の紅葉を見に行くことができました。

参道入り口

総門

南足柄市塚原にある長泉院。
玉峯山の麓に大変広い境内を持つ寺で、近隣ではここ以上に広い寺を私は知りません。
(大雄山の最乗寺は除いて)

大森氏頼が父頼春の菩提寺として岩原城付近に建てた清光院が前身。

大森氏頼というのは北条氏以前に小田原入城を果たし、小田原の経済や文化の基盤を築いた人。寄栖庵という法名でよく知られています。
父の頼春は御殿場ニ岡神社の石灯籠に名前を刻まれてるあの方。

氏頼の子、実頼が現在の地に移転させて長泉院と改号しました。
  




龍門橋

大森一族の彦七による大龍退治の伝説がある場所です。


彦七が太刀を洗ったと伝わる太刀洗川


滅多に水は流れません


素晴らしい雰囲気の参道。
歩くとなかなか大変です。

西日が差し込むと天界からのお迎えのように眩しくて思わず
「おお神よ」と拝みたくなります。(寺だけど)

山門




 



石仏たち



3つめの門






本堂










銀杏はやはり時期を過ぎてしまったようですが
落ち葉の階段が素敵でした。




地蔵尊の紅葉具合と猫

2022年11月26日 12時05分00秒 | 猫や魚
ここ数週間、自宅のリフォームでバタバタしておりました。

紅葉もゆっくり見に行けてないので、
昨日買い物ついでにお地蔵さんの銀杏のもとへ。

お地蔵さんというのは
箱根板橋の旧東海道沿いにある宗福院地蔵堂のことです。



箱根側から旧道(旧東海道)に入るとすぐ、すっかり色づいた銀杏が目に入ります。




青空に黄色が眩しい。
ちょっと見頃過ぎてる感じですがこんなに綺麗な銀杏を間近で見るのは今年初なのでウキウキ。



本堂両脇の巨木2本はまだこんな色です。
同じ境内でもずいぶん違うものですね。
来週も様子を見に来たいと思います。




小田原用水沿いの小道からロマンスカーが見えました。




爪切りを嫌がるルッタン
この時切れたのはお手々1本だけ


危険な場所で毛繕いするむーちゃん


新しくなったキッチンで虚無状態のつきちゃん




いろいろと珍しい 久野の子ノ神社 

2022年11月18日 11時56分00秒 | 神社

小田原市に子之神社は2社ある。

(神奈川県神社庁登録外や境内社などはわからない)
 
ひとつは以前書いた石橋の子之神社
 
もうひとつが久野の子ノ神社。
之ではなくてノの字。
 
 
通りから奥まったところにあるので気づきにくい。
葬儀社前に「子の神入口」という趣深い名のバス停がある。葬儀社駐車場脇を下り山王川を渡り
山道に入るとやがてアッと声が漏れてしまうような鳥居の景色が見えてくる。
 
 



 

鳥居をくぐると
もはや狛犬だったのか何なのかわからない可愛い子が迎えてくれる。
 




寄進者の名前がずらりと並ぶ手水鉢
 
 


壁が半分・・・?横は格子になってて風通し良すぎるオープンな社殿。
珍しい。
 
祭神は天之児屋根命。
藤原氏(中臣氏)の祖先の春日神として春日系の神社に祀られている。
もちろん他の神社にも祀られているけど、天之児屋根命だけというのは珍しいかもしれない。
 






オープンな社殿の内部には古い絵馬がいくつも。明治の年号が確認できる。
壁が半分なので雨降ったら濡れちゃいそうだけど大丈夫?
 
他にも奉納品を記した札がたくさん貼ってある。

律儀な感じで珍しい。
 


社殿横の壁には境内社のためのスペースが設けられている。
これは初めて見た。
 
色々と珍しい子の神様。
 
 

反対側の壁にも。
情報がないので何が祀られてるのかは不明だが大事にされていることはよくわかる。
 

こちらは普通の境内社。
祀ってあるものは不明だけど。
 
 
 
社殿裏に咲いていたマルバフジバカマ
 
明治時代に強羅公園から広まったといわれる帰化植物。
最近は小田原の森林でも多く見られるようになった。群生してると綺麗。
 
 

神社の周りはこんな林。
 
 

ランチは市立病院近くの「そば処 更科」
 
エビが2本も入っててボリューミーな天ざる。
最近は天ざるばかりのわたし。
 
 

鎌倉殿の13人 スペシャルトークショーin鎌倉

2022年11月14日 17時32分00秒 | 博物館、イベントなど
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」スペシャルトークショーin鎌倉 を観てきました。

2月に行った佐藤B作さんのトークショー以降もショーは全国各地で開催されてて、
近場のものはちょこちょこと応募してたのですが落選続き。

今回は場所が鎌倉ですし、ゲストは小池栄子さんと栗原英雄さんですし、
もー絶対当たるわけないじゃん!と諦めてたらある日当選ハガキが届いてましたうれし〜





会場は鎌倉芸術館。
初めて行きました。
大きくて落ち着いた雰囲気のおしゃれな建物。



おなじみの等身大キャラクターパネル




中庭の竹林をバックに
今は亡き方々の懐かしいお写真が。



攻めたチョイスも



大ホール
これ以上の撮影は禁止



画像は鎌倉殿の13人とNHK横浜の公式から。

小池さんは可愛らしく豪快で栗原さんはドラマよりずっとダンディ。栗原さんファンの女性多かったなぁ。

2人のかけ合いが楽しくてあっという間の1時間半でした。
今ドラマではいい雰囲気のお2人なので、その話が多かったです。

この日もらったチラシなど

ドラマのほうはいよいよ終盤。
どんな最終回になるのかドキドキ。


和田と巴さん推しだったので…
和田合戦つらかった。

でも巴さんの最後の勇姿、カッコよかったですね。





五所神社と巨木

2022年11月11日 18時09分00秒 | 神社
湯河原の駅前通りを西に向かい、新幹線の高架をくぐると右手に見えてくる五所神社。

玉垣と巨木に囲われたシンプルな佇まいに目を惹かれて参拝する方も多いはず。





私は長いこと目を惹かれながらも今回初参拝。



創建は約1300年前、天智天皇の御世。
加賀の国の二見加賀之介重行らが白山信仰普及のためこの地を訪れ温泉を発見して定住。
総鎮守として五柱を祀ったのがはじまり。

こんな古い時代のこのような伝説に出てくる方なのに、二見重行さんとは極めて普通のお名前。親しみを感じてしまいます。
二見さんの子孫はその後繁栄し、現在でも湯河原には二見姓が多く見られます。
すごいなぁ二見さん。


五所とは五人の神様、五柱のことで
新編相模国風土記稿によると
 
 天忍穂耳尊・天穂日尊・天津彦根尊
 活津彦根尊・熊野豫日尊
 
これは天照大神と須佐之男の誓約により生まれた五柱の男神。
今の由緒書きの祭神とは全然違います。
おそらく明治以降の諸事情や合祀によりガラッと変わったのでしょうね。





社殿
思ったより参拝客が多くて人が切れない日曜日でした。



神奈川県の重要文化財になってる本殿。なんと室町時代の建造物。
写真は撮れなかったので公式から。

湯河原町公式によると文化財指定の建物はこの本殿だけで、
正面の拝殿は昭和57年の再建、元々は接続してなくて本殿が独立していたようです。



素敵な五重の塔



御神木の楠
樹齢推定850年 樹高36m
かながわの名木100選に指定されてます。


直接触れるのOKなのでいっぱい触らせていただきました。



こちらは駐車場入り口に立つ樹齢850年の銀杏。

これじゃぜんぜんわからないので公式の写真を。


残念ながら平成23年の台風の被害により主幹上部が切られたため、昔より低くなってしまいました。

低くなったとはいえ今でもけっこう危険な様子。


鳥居前の道路を隔てた向かいに立つ明神の楠。
樹齢850年。湯河原町の指定文化財。



かつては千歳川から楠の巨木が多く茂る参道が続いていましたが、
区画整備や新幹線開通により参道の面影を残すものはこの明神の楠のみとなりました。

参道好き(?)の私としては、千歳川までの道のりを是非知りたいところですが。






五所神社の見どころである巨木たち。
確かにどれも樹齢800年越えと素晴らしいのですが、わずかに残されたのは数本で
その数本もあまり良い環境にあるとは言えないので今後が心配になってしまいます。



ランチは「すみのや」で。
湯河原に来るとよく寄るお気に入りの蕎麦屋です。