おだにゃら記

地元小田原市中心のフィールドワーク備忘録。
歴史、神社仏閣、あとはいろいろ。


駒形神社 犬好きさんや釣り好きさんも

2021年08月28日 15時54分58秒 | 神社


箱根の神社というとどうしても箱根神社だけに注目が行ってしまうけど


その箱根神社のwebsiteでは箱根神社関連と周辺のたくさんの神社が紹介されてる。
一見カオスなこのサイトは実に情報満載。特に神社めぐりを趣味とする私にはこのマップは便利。

ということで今回は駒形神社に行ってきた。
(マップのピンクで印したところ)
このあたりは芦川という地名。

駒形神社は駒ヶ岳の駒形大神を勧請した箱根神社の境外末社で、
駒ヶ岳、箱根神社を結んだラインの先、芦ノ湖の南側に鎮座している。

だから湖畔から箱根神社と駒ヶ岳が見えるはずなんだけど
小雨が降り頻る中でビューポイントを探すのは大変なので諦めた。


賑やかな関所付近から1キロ程度しか離れてないのにこの静かさ。


あまり広くない境内ながら、箱根ならではの神妙な空気が流れている。





いい感じに風化and苔むした狛犬。かなり古そう。


箱根七福神の毘沙門さんがある。


大神明神。
狼を退治して命を落とした2匹の唐犬(外国から輸入された犬)を祀る。
よく働きみんなから愛されていたのだろう。


犬神明神の前の狛犬?だったのかな。
亡くなった唐犬を模して作られたのかも。



蓑笠明神社。
商売繁盛と芦ノ湖の豊漁を司る。
祭神であるえびすさまは蓑笠をつけて箱根権現にお参りされていたという。

犬塚明神や蓑笠明神があることから、犬好きや釣り人の参拝客も多いらしい。


灯籠には享保17年の銘。


階段下の庚申塔の銘はあとで調べたところ1762年。


神社脇を流れる小川が綺麗だった。





箱根関所の危険度

2021年08月18日 22時21分00秒 | お出かけ
箱根関所は恩賜公園のすぐ隣。
恩賜公園側から入ると


道路沿いのこの看板とは逆の方向、関所資料館の方からになる。
資料館と関所の建物とは少し離れてるので、じっくり見学したい人は恩賜公園側から行くのがいいかも。


関所前の通り。
コロナ禍でなかったらお盆は激混みだったはず。
シャッターを閉めてるお店もあって、淋しい。


京口御門。
反対側に江戸口御門がある。






現在の関所は平成19年に復元された。ここまで完全に復元できた関所は全国で箱根だけらしい。
私が遠足で訪れたのはもちろんそれ以前の昭和の時代なんだけど、
番所のような建物が一棟あって怖いマネキンがいて周りは砂利石が敷かれていた…くらいしかおぼえていない。


物見櫓、遠見番所からの眺め。




この石なんだろう?


遠見番所までは急斜面を階段で登るのだけど、
この階段も発掘調査に基づき復元されてるので幅が狭く段差が大きい。
恩賜公園の健脚コースを終えたばかりの私の膝には苛酷だった。
関所の一望と芦ノ湖の景色は素敵だったけど、無理して登らなくてもよかった、とひどく後悔した。
ほんとつらかった。

それと、すごく気になったのが
子供達が猛スピードで階段を駆け降りてること。
子供には長くて急な階段が楽しくて仕方ないのだろうけど、脇をビュンビュンと何人もの子供達に駆け抜けられるこちらはたまったものではなかった。
もしぶつかったらドミノ倒しのような大事故にもなりかねない。何か起きる前に「走ってはいけません」の注意書でも置いたらどうか。それでも走る子は走るんだろうけど。

というわけで
箱根関所の階段の危険度はかなりのものだと思った。


箱根恩賜公園の健脚コース

2021年08月16日 22時57分00秒 | お出かけ
お盆休み初日、長雨になる直前、箱根の恩賜公園と関所に行ってきた。コロナ禍で遠出は憚られるが箱根なら近い上に涼しい。久しぶりに溢れんばかりのひぐらしの大合唱も聴きたいし。

恩賜公園も関所も中学校の遠足が多分最初で最後。関所はマネキンが怖いとかキャーキャー騒いだ記憶はあるけど、恩賜公園は芝生でお弁当を食べた程度しか覚えていない。


恩賜公園 園内ガイド
(恩賜公園パンフレットより)
明治時代に皇室離宮が建っていた場所が現在は公園となっている。
改めてここは芦ノ湖に突き出た半島だったんだと知る。塔ヶ島という名らしい。

今にも降り出しそうな空。でも園内からの芦ノ湖の眺めは美しい。



離宮の西洋館を模した展望館。
これは私が遠足で訪れた時にはまだなかったと思う。いつ建ったのか、調べてもなぜか不明。


展望館は入場無料。1階は資料室、2階は喫茶店らしいのだけど現在は休業中。






2階バルコニーからの眺め。
富士山が見えないのが残念。晴天の時に再訪したい。




タマアジサイ


ギボウシかな?


なんて素敵なヒノキゴケ!


ヒノキゴケ大好き


弁天の鼻展望台から湖畔の道を歩いたのだけど


階段が多くて結構つらかった。
数年前に山城めぐりで膝を痛めてからは傾斜のキツい山歩きは避けていたのに…




途中、波の音が聞こえたり
水際まで降りて行けたり、爽やかで気持ちの良い散策路。
でも膝はつらい。

小さい鳥が何匹もピッピと鳴きながら草の中で遊んでたんだけどなんていう名前なのかな。すごい可愛い。鳥好きなので嬉しかった。
でも膝はつらい。


駐車場付近に戻ったらこの案内板が。
展望台の方にはこんな案内なかったと思う。健脚コースだって知ってたら絶対行かなかったのに。

でも、楽しかったといえば楽しかったのでまぁいいか。ツレは「最高の遊歩道」と絶賛していたし。


いよいよ雨模様となってきた。
あぁ海賊船乗りたい。


小田原三ノ丸ホールのCAFE SANNOMARU

2021年08月11日 23時22分00秒 | 小田原城
お盆休みに入る前にギリギリセーフで美容院へ。
最近ヘアバンドにハマってるので似合うように10センチほどカットしてもらった。
帰りに小田原城を散策。相変わらずの残暑だけど髪がすっきりしたせいか風を気持ちよく感じながら歩けた。


午後の日差しがキラキラと眩しいお堀



サギは暑くないのだろうか?


今年はとうとう蓮の見頃を逃してしまった。暑さとオリンピック観戦疲れのためm(_ _)m


ちょっとお花が残ってた…



三ノ丸ホールは9月のオープンを控えてほぼ完成していた。




一足早く小田原市観光交流センターがオープンしてたので


建物内のCAFE SANNOMARUでお茶休憩。
報徳の杜のきんじろうカフェの姉妹店。最近きんじろうの活躍が華々しい。


人のいないところを狙って撮ってるのでガラガラに見えるけど店内には10数人のお客がいた。
木製の素朴なテーブルと椅子が心地よい。コロナ終焉後の土日などは激混みになりそう。


アイスコーヒーときんじろうプリンを注文。
プリン美味しくて感激。

メニューには小田原の食材を使ったお菓子や飲み物や、ジェラート、ピザなどが。
次はピザ食べてみよう。

こんな素敵なマスクケース頂いた。金次郎さんが生きていらしたらこのコロナ禍、どんな教えを授けてくれただろう。




網一色八幡神社 地名の由来

2021年08月09日 22時52分00秒 | 神社
網一色 という地名は珍しい。
一色は結構あちこちにあって、近いところでは二宮町、葉山町、静岡県小山町など。江戸時代、生産性が低いゆえに年貢を一種類に免除されていた土地のこと。
たとえば山梨県にあった九一色村は古くは木一色とか工一色といい、山間地につき年貢は木材や木の加工品だけで許されていた。

網一色は酒匂川と海岸に面しているし「網」という字からも水産物やその加工品だけに年貢を免除されてたのだろうと考えていた。

でもこの間、網一色八幡神社に行った時







大正天皇即位記念碑と昭和天皇御大典記念碑があって
昭和天皇の碑には網一色村とこの神社の由来も書かれていた。

それによると
この地は昔は宮城村といったけど、足利家家臣の一色某が冤罪によりこの村に来て荒地を開墾してくれたと、それで一色村に。
後の北条氏康の時代に西国から招かれた漁師が地獄網という網で漁を行い成功し、その網を一色海岸まで干していたから網一色村と呼ばれるように。だそうだ。

なんだか無理矢理感。
真相はわからないけど年貢の一色の方が自然な気がする。


境内には新田義貞を祀る新田神社がある。ここは酒匂の渡しのすぐ近くで、比較的ぴったり重なってきた国道1号線と東海道が別れる部分でもある。
網一色八幡神社の前の細道が本来の東海道で、ここから南へ300mほど、国道1号線と東海道が再び重なるあたりに新田義貞の首を納めた新田大明神があったという。これに関して書くと長くなるし、割と有名な話なのでまたの機会ということで。

明治になって新田大明神を調べたら首があった証がもうわからなくなってて廃社にされてしまい、それでは悲しいので八幡神社に合祀したらしい。




ここの社叢も市で保護されてるので古い松が多くて気持ちいい。
海の近くの神社なんだなと実感できる。