おだにゃら記

地元小田原市中心のフィールドワーク備忘録。
歴史、神社仏閣、あとはいろいろ。


天狗の台所ロケ地と唯念寺

2023年11月28日 23時23分00秒 | 
現在BS-TBS木曜ドラマ23で放送中の「天狗の台所」
天狗の末裔である兄弟の長閑な田舎暮らしを描くドラマです。

私は民放はほとんど観ないのですが(サブスクとNHKとYouTubeだけなんですよぉ)
天狗の台所は原作マンガが可愛らしく(読んでないけど)黄昏系で癒されそうだし
なによりロケ地が小山町なので毎週観てます。(U-NEXTで)


ロケ地となってるのは小山町上野。

兄弟の家以外は余計な建造物はほとんど映らないので本当に何もない山村で暮らしてるように感じます。

草原や小川が夢のように美しくて
上手く撮影するものだと毎週感心しきりです。



浅間神社前の道路

弟のオンくんがスーツケース引いて歩いたのはこの1つ向こうの道です。



ドラマでは一面青田でしたが今の季節は寂しいですね



浅間神社






夕方近かったので西日がものすごいことに


今のところドラマ内で浅間神社でシーンはないと思うのですが
見かけたことあるような場所がたくさん。

ドラマで兄弟が住む古民家は神社からすぐ近くにある山口邸が使われています。
普段は住んでる方がいらっしゃるので眺めるだけで撮影は控えました。




唯念寺

ドラマには出てきませんが上野まで行ったので寄りました。

駿河や相模地方に念仏講を広め多くの名号塔が遺されてる唯念上人の寺です。


唯念の名号塔とはなんぞやと申しますと
これは小山町竹之下、足柄古道栗木沢にある唯念名号塔。
高さ3.8メートルあり唯念名号塔では最大のものです。

この独特な書体の名号塔、神奈川西部から静岡東部にたくさんあります。見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。



唯念の本来の修行場はここから2キロほど山奥にあり、
地域の協力で奥乃沢善光庵というお堂が建てられてます。

唯念没後、関東大震災でお堂は壊滅し
昭和になって現在のこの場所に唯念寺として再建されました。



(勝間田二郎著「続御殿場・小山の伝説」より)

奥乃沢には開山堂が再建され百体ほどの石仏と唯念の墓が掘り出されて祀られてますが、車は通れないので山道を歩かねばなりません。40分くらいですって。

私は膝痛持ちですし(最近は都合よく使う言い訳)
熊や猪が怖いので絶対に行けません。
実際に行かれた方の写真など見て満足しています。









お堂とわずかな石仏と庫裡だけというシンプルな境内。

唯念らしい清廉さを感じました。






BIOTOPIAマルシェと富士見塚

2023年11月21日 14時51分00秒 | お出かけ
コーヒーが切れそうだったのでBIOTOPIAマルシェへ



最近はこのグルメコーヒーシリーズのドリップバッグがお気に入り





大地のケニアAAと黄金のミャンマーと
紅茶のセットも購入。
これで寒くなっても安心安心。







北側入り口付近のバラの香りが濃厚で思わず立ち止まってしまいました。

秋バラって本当に香りが強いのですね。


山田の集落を通り

篠窪の富士見塚に寄りました。

255からの富士山の眺めが久しぶりにハッキリしてたので
富士見塚から見たくなって。








少し靄ってましたがじゅうぶんに綺麗。
気持ちのいい秋晴れと富士山
幸せですぅ。°(ᵒ̴̶̷᷄ᴥᵒ̴̶̷᷅)°。

本格撮影してる方もいました。



矢倉沢往還を少し歩きます


サザンカ

ハキダメキク




皇帝ダリア

今の季節、あちこちのお庭で綺麗に咲いてるのを見かけますが
篠窪の皇帝ダリアは雑木林にニョキニョキっとワイルド。野良ダリアって感じ。
隣にはチョウセンアサガオも。





秋の篠窪も美しい


ニュータウンの中の大庭城址公園

2023年11月20日 23時43分00秒 | お出かけ
駆け足でやってきた寒さが心地よいこの頃。
藤沢市の大庭城に行ってきました。





昨年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で石橋山の戦いで源頼朝を敗走させた大庭景親(演・國村準)はまだ記憶に新しいところ。


大庭景親は平家に従い頼朝と敵対しましたが、大庭家当主であった兄、景義は頼朝の旗上げに貢献し重臣となってます。

元々大庭一族は源氏に従属してたので、景親だけがちょっとやってしまった…という感じ。

景親が頼朝に処刑される際も兄景義は特に命乞いしなかったそうです。



大庭氏の館であった場所は大庭城址公園として保存されています。


香川元太郎氏による考証イラスト


余湖さんによる鳥瞰図


現在の航空写真


このあたりの土地は大庭氏の祖である鎌倉景政(御霊神社の祭神となった人)がコツコツと開発し、
12世紀はじめに伊勢神宮に寄進し大庭御厨となりました。
以降子孫は大庭氏を名乗り御厨の下司職を務めます。

現在の大庭御厨には湘南ライフタウンの中高層住宅が立ち並んでますが、
大庭氏の館跡だけは大庭城址公園として残されています。

ニュータウンパワー凄まじい地ですが城址公園の近くには式内社である大庭神社があったりするので散策するのもよいかと。





公園内は広い曲輪跡を活かしたゆったりとした平地が多くファミリーやワンちゃん連れが目につきます。



室町以降に太田道灌、北条家によって改修されてるので
大庭氏の居館だった頃の名残はほぼなく

そもそもここが本当に館跡だったのかもよくわかりません。

鎌倉時代はあまりに遠すぎます。















どの程度まで発掘調査がされてるのかわからないのですが
公園内で見られる城遺構は空堀と建物の柱跡だけのようです。



この木立の影にずっと空堀が続いてます





ゆるやかな段差。
あまり削ってないのかなと思われる曲輪跡。


崖を覗くと帯曲輪のような埋もれた横堀のようなものがけっこう見えます。

一応草刈りはしてるみたいですが立ち入れないし説明もなく…
なんかもったいない。


ニュータウンの憩いの場としては快適な公園なのですが
城址としてもう少し興味が湧くような整備も望んでおります。




駿府城の発掘現場と静岡市歴史博物館

2023年11月13日 23時20分00秒 | 博物館、イベントなど
ちょっと遠出。
駿府城に行ってきました。




駿府城は何度か来ています。
最後は天守台発掘調査が始まって間もない頃だったから5年くらい前。

今年は大河ドラマの影響で休日はとても混雑してるようで空いてる駐車場探すのが大変でした。



これは前にはなかった


楽しそう。時間あれば乗りたかったです。






駿府城は本丸を含む二ノ丸が公園として保存されてます。
あの徳川家康の居城なのでとても広い、でも平城なので歩くのは楽です。
傾斜がない公園は膝痛持ちにとって天国ですね。


(画像は静岡市公式から)

今回の目的は天守台発掘現場見学とお隣の歴史博物館なので
まずはまっすぐに天守台を目指します。







ここから入ります。
ちなみに無料です。







いきなり迫力ある発掘現場が目の前に。



けっこうな広さです。

この石垣がかなりの高さに積まれていて
その上に天守閣があった、

想像難しいです。





説明も丁寧






今川時代の遺構も発見されてるのは嬉しいですね













明治時代に本丸堀に埋められた天守台の石垣。

小田原城の三ノ丸堀発掘の時にも聞いたのですが、
堀を埋める時にはどこから聞きつけたのか、地元住民が割れた茶碗や壊れた家財道具などのゴミを当たり前に捨てに来るそうです。

ですから発掘すると当時の生活用品が見られて面白いのですが、貴重なものがあるわけでもないし、
結局は現代の私達が処分する羽目になるんですよね、
なんてことを以前ガイドさんとお話したのを思い出しました。


いつの時代も不法投棄はやめてほしいものです。


あ、当時は不法ではなかったのか。



次は東御門を出て南にある静岡市歴史博物館へ


昨年夏にオープンしたばかりの新しい博物館

漆喰のような色と無機質なスッとした外観。

駿府城公園の周囲には県庁など公共の建物がたくさんあるので
城址と都市の間のバランスを取ったようなデザインなのでしょうか。









展示は3階まであり1階だけ撮影OKです。

実際にこの場で発掘された江戸時代の道がそのまま展示されてます。



3階の廊下から巽櫓を見る

新しい博物館らしくプロジェクトマッピングなど映像と音を駆使したわかりやすい展示。
スタッフのみなさんもとても親切。


ただ、
場所が場所ですし今年の大河は家康なので
静岡市の歴史博物館というよりは徳川家康の歴史博物館…かなと。


今後の展示に期待してます。


箱根園地と芦川の秋

2023年11月08日 17時08分00秒 | お出かけ
11月に入っても夏日になったり異常な暖かさが続いてますが
箱根の午後はさすがに秋らしく冷んやりしてます。



芦ノ湖湖畔の箱根園地

箱根駅伝の往路ゴール地であり、
無料の広い駐車場や遊覧船乗り場があります。

子供の頃からよく来ていた場所ですが、箱根園地という名があることは知りませんでした。





だいぶ紅葉が進んでます





















箱根園地は芦ノ湖の最南端

この先の芦川地区を少し散策します





廃館した旅館なのか
塀から窺える庭の紅葉が美しい


駒形神社まで徒歩5分ほど





はじめちゃんたち久しぶり〜




犬塚のはじめちゃんも久しぶり〜








駒形神社のすぐ近くに芦川の石仏群と旧街道向坂の入口があります




向坂入口

ここからは急坂が続くので石畳が敷かれ現在でもそのまま残されています。


石仏群

駒形神社にあったものを、
どうせなら坂の入口に置いて旅人の安全を見守ろうとこちらに移したんですね。








ここから向坂、赤石坂、釜石坂、風越坂と400メートルに渡り坂が続きます。

今日はここから園地に引き返しますが、近いうちに歩いてみたい  かも。