おだにゃら記

地元小田原市中心のフィールドワーク備忘録。
歴史、神社仏閣、あとはいろいろ。


震生湖で水仙を愛でる

2022年01月28日 22時49分00秒 | お出かけ

昨年秋からNHKオンデマンドで大河ドラマ「平清盛」が配信されており、

改めてその面白さを味わっているこの頃。
 
私たぶん
過去全ての大河ドラマの登場人物の中で
檀れいさんが演じた待賢門院璋子様が一番好きです。
 
無感情というかまるで白痴のような美しさ残酷さ。すごく生々しくて惹きつけられました。
惹かれすぎて『待賢門院璋子の生涯』(角田文衛 著)を買ってしまい今読んでいるところです。
 
 

『待賢門院璋子の生涯』より 待賢門院画像
 
 
 
ドラマでは水仙が璋子様の象徴、そして鳥羽院との繋がりを表現しており、
鳥羽院から手渡された水仙を胸に抱く姿は大河史上最も美しい臨終シーン(女性編)ではないかと。
(男性編だと「新選組!」の近藤勇かしら)
バックに流れるカッチーニのアベマリアがまた素敵で何度も見てしまいます。
 
 
 
それでなんとなく水仙が見たくなって
どこか近くに群生地はないかしらと探してたら
それほど群生ではないけど
秦野市の震生湖で見られると聞いたので行ってきました。
 
 





震生湖は紅葉が素晴らしいのですが冬はやはり寂しい。
でもこの寒さの中、釣り人はたくさんいました。

 


水仙は弁天様の公園に咲いてるそうで、こちらから行くのが近道。
 

ここの弁天様(秦野福寿弁財天)は1974年に奈良の天河大弁財天社から勧請。
とても新しい神社です。
震生湖自体が関東大震災によってできた新しい湖なので。
 



咲いてました水仙。
 
 
 

10年ほど前に地元の方が植えてやっとここまで増えたそうです。
 
水仙はこの時期道端や公園で多く見られるけれど、
花数が少なく、ある程度まとまって見れるところへは遠出しなければならないので
このくらいの群生でもとても嬉しい。
 
今後もっと増えるといいですね。







この凛とした可憐さ。
璋子様のイメージにぴったりです。
 
 



福寿弁財天のお社。
 
真っ赤で可愛い雰囲気。
  
 
 
 
 

ひっそりと板橋地蔵尊の大祭へ

2022年01月25日 22時48分00秒 | 小田原のいろいろ
コロナ禍のため一昨年から露店なしの規模縮小での開催となってた板橋地蔵尊の大祭が
今年の1月は露店OKとなりまして。

感染者が激減していた昨年秋の決定だったのでどうなることやらと心配してましたが
23日は例年よりは少ないものの無事に露店が立ち並び、
お客さんも午前中から大勢歩いていてホッとしました。


でも私は23日は用事があって参拝できず、24日に1人ひっそりと先祖供養へ。



もともと翌24日には参拝客は少ないのですが
コロナ禍だとさらにひっそり。





人が少ないので地獄絵もゆっくり見れて



十王様にものんびりと手を合わせられました。


おびんづるさん(身体の悪い所を撫でる羅漢像)は感染防止のため引き続き拝観中止。

しばらくお会いしてないです。


次の大祭は8月。

地蔵尊もそうですが、
今年の小田原のお祭りはいったいどうなることやら。
まったく予想ができない状況です。








伊勢原大神宮でハッとする

2022年01月17日 23時11分00秒 | 神社
地区のどんど焼きも終わり、先週あたりからようやく気分的に通常運転。

コロナ第六波が押し寄せてるのであまり遠出はできないけれど
前々から行ってみたかった伊勢原市の伊勢原大神宮へ。




大神宮とは伊勢神宮のことで、ここは江戸時代初期の1600年代に伊勢神宮を勧請したもの。

だから伊勢原なんだ!

…と、こんな単純な地名の由来、私今まで知らなくてハッ!!としてしまいました。
というか考えたことなかった。これ読んで激しく納得。



右に天照大御神を祀る内宮、並んで左に豊受大御神を祀る外宮。
このように内宮と外宮が隣り合わせに並んでる大神宮は本当に珍しい。全国でもここだけでは?
(他にあったら教えてください)

豊受大御神は食物の神(兼話し相手)
天照大御神は1人でごはん作れないし食べれないし、何より淋しいので、すぐ近くに豊受大御神を住まわせたそうです。



2つの社の真ん中に立つ楠。



外宮から参拝するのが順序。





そして内宮へ。





かつて境内にあった普化宗の神宮寺。
普化宗は明治初期に廃宗されてるんですね。でも普化宗の虚無僧は時代劇でよく見るので割と馴染み深いです。


この地図には出てませんが、お隣の秦野市には出雲大社相模分祠があります。

大山阿夫利神社をはじめ三ノ宮比々多神社、伊勢原大神宮、出雲大社と
狭い範囲に重要な社が点在する興味深い土地。



帰宅途中、田園景色から富士山が綺麗に見えました。


正月休みのお出かけいろいろ

2022年01月09日 22時15分00秒 | 博物館、イベントなど
正月休み中に出かけたあちこちのことなど。

このご時勢と寒さのため引きこもりがちでしたが。



大磯町、六所神社。

お正月に訪れるのは初めて。
結構な人出で賑やかでした。




今年は神棚の3枚目のお札(と言うのかな)はこちらにしました。
ちなみに昨年は川匂神社。




1月5日からリニューアル工事のため小田原ICなどが通行止めとなった西湘バイパス。

小田原市民にとっても観光客にとってもしばらくは大変不便な状態に。
このせいで国道1号線の旧市民会館前あたりの渋滞がひどくなってます。



平塚博物館へ。
なんと入場無料で館内撮影OK。




この辺りが私好みの分野です。




平塚の「そば処 名古屋」

初めて入ったのですが県内に数軒ある有名なおそば屋さんだとか。

私は釜揚げうどんと天ぷらのセットを。
もう美味しくて美味しくて、すっかりこの店のファンになってしまいました。

また行こう。すぐ行こう。



ぶらぶらとウォーキング。

ここは2013年に閉校した小田原高等職業技術校の跡地。(入れないので門から覗いて撮ってる)
長いこと放置されて、ここ何年かでやっと更地になったので何か建つのかも。

小田原城総構が残ってる箇所があるので、できれば見学できると嬉しいのだけど。



いつもここから覗いてます。



天神山からの眺め。




2022年初登城。
天守閣は混んでいたので諦めた。




久しぶりに蓮池の弁天様のもとへ。

いつも綺麗にお掃除してくださってる皆様、ありがとうございます。



とってもかわいいお堀端通りの空。




元旦は氏神様へ 居神神社

2022年01月04日 23時07分00秒 | 神社
あけましておめでとうございます。

年がら年中神社に行く私でも、年の初めはまず氏神様へ。
我が家の地域の氏神は城山の居神神社です。



年明けの0時30分頃の様子。
昨年に引き続きけんちん汁や甘酒の振る舞いが中止となってるので初詣客は非常に少なかったです。
この写真だと誰もいないように見えますね。




人が少ないと夜のお不動様は恐ろしげ。



拝殿前も例年の行列はありませんでした。
ゆっくりお詣りできたけどやっぱり淋しい。
来年こそいつもの賑やかな初詣になりますように。



北条氏綱の教えとされる
「勝って甲の緒を締めよ」 の石碑。

居神神社の創建年は長く不明だったのですが、最近になって氏綱の時代、永正17年(1520)である確証が得られたとか。

一昨年がちょうど創建500年で祭典が予定されていたのですが、コロナ禍のため例祭と共に2年連続で中止となってます。




祭神代表は三浦義意(よしおき)
伊勢宗瑞の宿敵三浦氏の最後の党首で幼名は荒次郎。
北条VS三浦の最後の戦いとなった新井城(閉園した油壺マリンパークとその周辺)で討死。

その際に斬られた首が小田原まで飛んできて、ここ居神神社の前の木にぶら下り、道行く人を驚かせ北条一族を呪ったと。
(そのせいで宗瑞は死んでしまったという話も)

これじゃいかんと久野総世寺の住職が歌を詠んで供養したところ、それ以降はこの地を守る神になってくれました。

この話は結構有名で以前は神社の由緒書きにも普通に書かれていたのですが、
伝説とはいえ首が飛んできたなんて嫌な話ですし、三浦市の方々から「私たちの先祖は化け物ではない」という意見もあったそうで
今は首のことはスルーして義意を称える由緒書きに変更されてます。


永正17年と創建年がはっきりし、氏綱の石碑ができて、三浦義意を称える内容の由緒書き。

ここ数年で境内が北条氏と三浦氏を強くアピールできる雰囲気に変わったのは喜ばしいことだと思います。