おだにゃら記

地元小田原市中心のフィールドワーク備忘録。
歴史、神社仏閣、あとはいろいろ。


桜に誘われて松永記念館あたり

2022年03月31日 19時56分00秒 | 小田原のいろいろ
満開を迎えている小田原市内の桜。
今日は板橋の松永記念館付近を散策した。





松永記念館は最近、NHKドラマ「恋せぬふたり」のロケ地になってから
土日の観光客が増えたようだ。

今日は平日だけど桜を撮影する人がひっきりなしに訪れていた。








薄曇りのせいか浮世絵のようにホワーッと見える庭園。






石楠花とシャガ




香林寺の駐車場の桜



竹林を背に満開の山桜



十二支守護尊のお庭のハナニラ


もうヤマブキも咲いてた






こちらは秋葉山量覚院 


苔が青々と元気いい






内野醤油近くの小田原用水はこんなに綺麗になってしまった。



上板橋の昔ながらの小田原用水。

といっても、昭和50年代に大リニューアル工事されているので
私が子供の頃のようにヤゴやタニシなんかはもういない。




今日は水量が多くて気持ち良い音がする。




旧大窪役場(支所)の桜。

役場の建物は木工屋さんに再利用が決定しリノベーション工事中。

桜の枝はだいぶ剪定され、レトロピンクだった壁は白く塗られ、例年の春の景色とは違ってしまったけど取り壊されるよりはずっとよかった。





どんなお店になるのか楽しみ。





小田原城の桜

2022年03月29日 20時05分00秒 | 小田原城
昨日(3月28日)の小田原城址公園。
桜は7分咲きくらい。

春休みに入りうららかな陽気。
平日でも人出が多かった。




御茶壺曲輪で何組かピクニックをしていた。
あまり見かけたことのない光景。



お気に入りの二重隅櫓跡から見たお堀の桜。





開館後初めての春を迎えた三の丸ホール。
桜を通して見ると雰囲気が変わる。



屋根に何かついてる…

拡大したらサギだった。







馬屋曲輪の見事な1本。






銅門広場では4月10日まで春のイルミネーションが開催されている。






旧図書館前はほぼ満開。


このあたりが一番咲いていた。



清閑亭の一般公開終了

2022年03月28日 14時35分00秒 | 小田原のいろいろ
清閑亭が3月いっぱいで公開終了になると聞いたので慌てて最後の見学に出かけた。





これからは市と民間業者による
「小田原別邸料理 清閑亭」
が開業するそうだ。

となると今までのように屋敷に上がれないだろうし、庭の土塁跡も気軽に見学できなくなるかもしれない。

市外の友人や城マニアの皆さんに清閑亭はとても好評なだけに、
畏まった料理屋さんになることで人気観光スポットが一つ失われるのでは?とちょっと心配。

大倉男爵の板橋の別邸「山月」のように荒廃してしまうかもという懸念も。














清閑亭の敷地内には小田原城の三の丸土塁が残されており、国指定史跡となっている。



空堀の跡

向こうに見える建物は和菓子「菜の花」の工場。






初めて気づいたのだけど、
玄関脇に閑院宮家との境界を示す杭が置かれていた。

関東大震災で屋敷が倒壊するまで、ここ天神山には閑院宮家が住まわれていた。
今は面影は何も残ってないのでこれだけでも貴重だ。


それにしても
清閑亭が公開されたのは2010年からだったとは驚き。たった12年間の一般公開だったのだ。
もっと長いような気がしてた。

私はかつて城内高校に通ってたけど目の前にある清閑亭についてはほとんど知らず、
なんか大きなお屋敷があるなぁ程度の認識。

情けない高校生だった。


ビオトピアの春めき桜

2022年03月22日 23時15分00秒 | お出かけ
コーヒーと桜茶を買いにビオトピアのマルシェへ。
2回目の訪問。



実はここが第一生命大井本社だった頃、派遣社員で働いていたことがある。

マルシェの建物は社員食堂だったと思う。
お弁当派だったからほとんど利用した記憶はないのだけど。

ちなみにお弁当はいつも18階展望室で眼下の景色を眺めながら食べていた。

今思い出すと楽しい職場だった。



マルシェ前の花屋さん。






キリマンジャロのドリップバッグ40袋入りを購入。

私のおうちコーヒーは時間のある時は豆を挽いて、そうでない時はバリスタ!
とかなり適当。



マルシェの周りを歩く。





写真は撮れないけど、ドッグランがあるのでワンコがそこら中にいて和む。



この桜はなんというのかな?


こちらはモクレン。





車道脇の春めき桜(足柄桜)は満開。



敷地内のウォーキングコースの評判がすこぶる良いので
次はゆっくり散策してみようと思う。





北条の里ウォークつづき 愛され八重姫

2022年03月19日 23時31分00秒 | お出かけ
 

狩野川のほとり、守山を背後に北条氏の館があった。
川を挟んだ向こうは江間。八重さんがいつも立ってたあたり。
 


北条邸は何度か発掘調査が行われていて、以前来た時は入れる状態ではなかったのだけど
去年あたりから通路ができて見学できるようになった。
 


これ面白い。
透明ボードの印と現地のポールみたいな印を合わせると当時の建物の様子がわかる。
印合わせて撮影するのが難しくてだいぶズレてますが。
 
北条氏が滅亡した1333年(私は「いちみさんざん北条氏」とおぼえました)以降に
一族の尼たちがこの地に戻り、館跡に寺を建て北条氏を供養した。
 
 


こちらは館跡



八重姫供養の御堂のある眞珠院。
北条氏館から徒歩7~8分という近さ。
 
 

八重姫は吾妻鏡には登場せず、軍記物の「曽我物語」などに出てくる人なので実在は微妙。
 
伊東から韮山は遠い。
亀石峠を越えてはるばる、しかも侍女6人も引き連れてとはさすがに信じ難い。
田舎の豪族の娘に6人も侍女がいたとは到底考えられないので、たぶん普通の使用人女性たち。
それが一度に6人も職場放棄?
すぐバレるし伊東家困るよね。
 
 
八重さんが入水した眞珠ケ淵はこの寺の前にあったそうで、
今は狩野川の支流が穏やかに流れてるけど当時は深い淵だったのだろう。
 


八重姫御堂
 
八重姫は又の名を静といったそうで静堂ともいう。
これはもう静御前の伝説とごちゃ混ぜになっちゃったという証ではないかと。
 
 


八重姫の木像と、その下に供養塔が安置されている御堂内。
 
千羽鶴や花で華やかな雰囲気。
千羽鶴がいっぱいあるのは千鶴丸を偲んでかな?なんて考えてしまった。
 
手前に置かれた書き物は八重姫慕情という歌。
 
 


梯子があっても・・・助けるのは難しかったと思う。
 


八重姫慕情の石碑もある
 
 


侍女6人は八重姫が入水したその夜に山中で自害したのですって。
姫が入水したのは夕暮れ時。その後すぐ、埋葬も供養も報告もほったらかしで死んでしまったの?
 
 
なんかいろいろ突っ込んでしまって申し訳ないが、
地元で八重さんがいかに愛されているかはじゅうぶん実感できた。
 
大河ドラマではまさかの鎌倉御所仕え。
佐藤B作さんがスペシャルトークで「悲しい最期」と言ってたのでやはり悲劇になるのかな。
 
 
 
願成就院
 
北条時政が頼朝の奥州征伐の勝利を祈願して建立。
私は奥州藤原氏大好きなので複雑な気持ちになってしまうお寺。
 
この寺の見どころは何といっても運慶作の国宝仏像5体。
 


時政のお墓もある。
ちょっと見づらいけど奥の盛り土の塔が墓。
 


大河ドラマ館のシアターにも登場した願成就院のアイドル、秋田犬のロッキー。
副住職の旦那様が連れてきてくれた。
 


遠吠え。かわいい。
 


お天気よくて富士山バッチリ
 


別の日、義時コースの江間地域へ。
(この週は2回韮山に来ていた)
 




江間公園
 
テニスコートのある普通の運動公園、かつて北条義時の館があったところ。
現在は地図の右上部分、小さく石碑があるだけ。
 



ドラマでは江間次郎さんは残念ながら殺されてしまい、
義時が跡継ぎのいなくなった江間氏を継承。
 
そのせいか、義時が八重さんを娶ったという説もあるそうで
今後ドラマがそっちに行く可能性もあったりして。
 
 

豆塚神社
 
延喜式石徳高(いわとこたけ)神社の論社。




境内にテントやプチ資料館ができてて、丁寧に説明もしてくれる。
プチ資料館すごい熱量。
 
この絵馬も大河ドラマに合わせて作られた。
 


豆塚神社という珍しい名は拝殿横にあるこの円形古墳から。
豆塚は地名でもあったそうだ。
 


北條寺
 
義時夫妻の墓がある。
 




現在は本堂で本尊の阿弥陀如来像や寺宝を公開してるので拝観料500円。
 


この小さな山の上に義時の墓がある。
 

 
右が義時、左が妻(藤原朝光娘?佐伯氏娘?)
 
義時の本来の墓は鎌倉法華堂にあり、こちらは子の泰時による供養塔。
 
江間には義時の長男安千代丸が大蛇に食べられちゃった伝説がある。
大河ドラマでやらないかしらと密かに期待しているのだが。