おだにゃら記

地元小田原市中心のフィールドワーク備忘録。
歴史、神社仏閣、あとはいろいろ。


小田原城の御感の藤 その移転の歴史

2022年04月26日 20時53分00秒 | 小田原城
御茶壺橋横の「御感の藤」が見ごろを迎えている。





今週は雨の予報が多いので
貴重な快晴日だった昨日(4月25日)は花見客が多かった。






  
この藤は江戸時代末期に市内板橋に住む森元市藏氏
が藩主大久保侯から拝領し、
明治になり浜町の西村元吉氏に譲られた。

皇太子時代の大正天皇が小田原御用邸に来られた折に、西村邸前で馬上から満開の藤を鑑賞しお褒めになり、以来「御感の藤」と呼ばれるようになった。
 
大正11年に小田原保勝会により御茶壺橋横に移植された。
その際、元々2株だったのをもう1株増やして現在に至る。
だから樹齢は150〜200年ということになる。

私は祖父から
浜町から御茶壺橋への「御感の藤」大移動騒動の話を聞いたことがある。
祖父自身が目撃したのか、誰かから聞いたのか思い出せないのだけど
新道(祖父のいう国道)の車やら馬やらを全部通行止めにして大変な騒ぎだったそうだ。





お城のつつじはまだ咲き始め



日に日に緑が濃くなる菖蒲園。
手前は紫蘭。



色によってはかなり咲いてる







2年続けて中止となってる北条五代祭りは今年は規模を縮小して5月3日に
「北條五代 歴史と文化の祝典」
というネーミングで開催するそうだ。

パレードは観覧はできずオンライン配信のみ、ということでちょっと寂しいけど
小田原の街も徐々に通常に戻りつつある様子でホッとしている。




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