ドキュメンタリーとはただ撮るというものではない。
監督は必ず軸足を決めてから撮影に入らねばならない。
芯がフラフラすると意味不明になる。
被写体の考えていることを、まるで恋人のように親身に捉え
時には意見を戦わせるインタビューをし、
駄目出しをもいとわない格闘技的撮影がドキュメンタリーである。
そのため滅茶苦茶疲れる。いいとこ3日間が限界である。
つまりわずか3日間で、被写体の人となりを
一生付き合ったかごとくギリギリまで解明する。
時として勘違いもあるが、
毎夜撮影終了後にスタッフでラッシュを見て
表情や言葉を確認し、翌日また挑む。 . . . 本文を読む