株式会社プランシードのブログ

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その91.プランシード・制作心得十訓の準備稿が完成②

2013-01-31 08:08:53 | 制作会社社長の憂い漫遊記
なかなか濃い「十訓」その①~⑤だったと思いますが
まだまだ続きます。今回は⑥~⑩をUPします。
そして合体したものを2月中にHP上にUPします。

プランシード・制作心得十訓
十訓その⑥:「作品演出」をする前に「状況演出」せよ
「己のギャラの中には雇ってくれた会社への教育費が含まれている」
と考えなければならない。
例えば代理店から仕事をもらったのなら、
時には代理店の若手プロデューサー補を
教育しなければならないこともあるし、
時にはプロデューサーを諭したり、
意見をぶつけることもしなければならない。
ディレクターの仕事は作品演出であるが、いい作品にしたかったら、
まず状況演出をしなければならない。
スタッフが一つの目標に向かって気持ちを固めるための
「状況演出」をすれば、必ずいい作品になる。
またスポンサーの中にも若手はいる。今は権限がなくても、
若手スポンサーの多くは仕事に対して全力でぶつかってくる。
その若手と対峙することに労力を惜しまなければ、
彼らが育った時に必ず彼らから
「仕事を一緒にやりましよう」と声を掛けてくれる。
スタッフに限ったことではなく、スポンサーも同じだ。
これもまたプロデューサーやディレクターが
しなければならない状況演出だ。
こうして指名された仕事には真の作品演出が求められ、
プロデューサーやディレクターそしてスタッフにとって、
「ヤリガイに満ちた仕事」になる。

十訓その⑦:「ツール」は作り手が選ぶ
ツールにこだわってはならない。まずは顧客の思いを汲み取り、
映像にするのか、印刷物にするのか、イベントにするのかなど、
ツールはあくまでも作り手がチョイスして提案するのが理想的だ。
もちろん専門会社としてCM制作や印刷物デザイン制作に
特化するのも悪くない。しかしCM専門会社だから何が何でも
CMにするというのが、本当に顧客の利益につながるのか?
またお客さま自らがツールを選んで、
制作会社を決めることをヨシとして本当によいのであろうか?
我々は自ら作ったモノを販売しているのではなく、
お金をいただいて作品を作っている。
ならば我々はあらゆるPR方法を駆使して、
顧客の利益に貢献しなければならない。
しかし顧客に合うツール提案をすることは、
全てのツールに精通しなければならないし、
スタッフワークもツールにより異なるので
相当の努力を要することになる。
だからといって丸投げでは単なるピンハネ業になってしまう。
しかし、ピンハネ業の方が粗利益は確実にあがる。
自ら制作すると低予算化の波に飲み込まれてしまう確率も高い。
まさに、言うは易し、行うは難し。
しかし作り手はサボってはおれない。
その努力の積み重ねこそがリピート客を作り出す。
ツールを臨機応変に駆使できればできるほど
リピート客を増やすことにもつながる。
そして何よりも、仕事とはリピートがあってこそ、
制作者をさらに高みへと誘うものである。

十訓その⑧:スランプなき作り手はか弱く、
スランプを克服した作り手は「頑丈」になる

昨日より今日、今日より明日、
一歩でもよいので前に進んで欲しい。
しかし、その道程で息苦しくなることもある。
息苦しくなった時、無理に沢山息を吸い込むと
「過呼吸」となり余計に苦しくなる。
それよりも吐くだけ吐く。
すると自然に必要な量だけ身体に入ってくる。
スランプと感じたならジタバタしない方がよい。
抜け出そうと焦れば焦るほど、逆にスランプは長引いてしまう。
スランプなき作り手はか弱く、
スランプを克服した作り手は頑丈になる。
頑丈な心身を作るためにも、節目節目に目標を掲げ
ステップアップのための努力を怠ってはならない。
努力した分しか、鍛えた分しか、身に付かない。
それが筋肉というものだ。
「スランプ」とは筋肉を作る時の「知恵熱」である。

十訓その⑨:価格とは作り手の「格」の値
価格とは格の値である。
例えば宮大工と現場アルバイトと同じ一人でも単価は違うはずである。
技術力も対応力も仕上がり時間も精度も明らかに違う「仕事力」に、
それ相応の対価を支払うのは当然である。
不景気だからといって怯むことはない。
正当に価格提示すべきである。
しかしプロなら顧客の懐具合も鑑み、仕事をすべきであるし、
何よりも「さすがプロだ」と云わしめる価格にみあったモノ作りと
仕事の進め方をしなければならない。
顧客は納得しなければ、
想定よりも高い価格提示を受け入れることはない。
しかし納得すれば受け入れてくれる。
例え金額的には折り合いがつかなくても心には必ず残る。
今の社会状況では値引きも致し方ないが、やるべきをやり、
価格についても主張すべきはする。値引きありきではなく、
まずは一生懸命に仕事をやりきり、価格への主張もして、
最終手段として値引きを考えるようにしなければ、
己が良くても己をバックアップしてくれたスタッフは報われない。

十訓その⑩:個々に目標を掲げよ
個人ごとに目標を立て、その目標を達成する努力を惜しまない。
もし目標を達成できなければ、
別の角度から目標を立てアプローチする。
それを繰り返し、目標達成に向け努力する。
目標は何かに書きとめ、日々見るようにする。
己にいつもアプローチをする人を、
人は「プロフェッショナル」と呼ぶ。
制作者を生業(なりわい)にする限り、日々貪欲に前進して欲しい。
締めくくりの十訓目は「個々に目標を掲げよ」。

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