株式会社プランシードのブログ

株式会社プランシードの社長と社員によるブログです。
会社のこと、仕事のこと、プライベートのこと、あれこれ書いています。

その469.新型コロナショック

2020-04-04 12:14:15 | 制作会社社長の憂い漫遊記

3月最後の三連休はついに吉村知事から大阪、兵庫間の
不要不急の往来自粛が発令された。
猛威をふるうコロナ。
連日のように陽性の方が全国各地で増えて続けている。
飲食店やブティックの店員さんはマスクを着用して接客している。
電車に乗ってもマスク着用率は携帯いじり率よりも高い。

ニュースはコロナ一色。不安が不安をあおる。
マスクを奪い合い、消毒薬を盗む輩まで現れ、
店頭からトイレットペーパーや食料が無くなる。
喘息薬が効くとか、挙げ句に花鉱岩が効くというトンデモ情報まで
テレビの情報番組や新聞が火種となり、
それに尾ひれハひれをつけたネットニュースや
Twitter系の嘘八百モリモリ情報が与えた被害が拡大している。
もしテレビ局や新聞社内でクラスターが出たら閉鎖するのだろうか?
どこの局が最初に砂嵐になるのか・・・。
明らかに風邪の症状があるにもかかわらず
休まず出勤するビジネスマンも増え、
生産工場でも数名コロナが出たら一時封鎖となるところもあり
患者が申告しないブラック化が進行しつつある。

3月29日にはとうとう我が町のだんじり祭りの中止が決定した。
あの阪神淡路大震災の時ですら鳴り物を鳴らしたという本住吉神社例大祭。
とはいえ出口の見えないコロナショックの最中の5月4~5日の祭りが
開催される訳はないが若中としては残念だ。
だんじりカレンダーは5月はじまりなので正月がないのと同じ。
2020年は、何とも寂しいお正月だ。

阪神淡路大震災で私は約1ヶ月情報皆無の神戸で
電球・ガス・水道の止まった中で家族と共に過ごした。
マジで震災後の1ヶ月は全く情報がなかった。
毎日生きるのが精一杯でこちら側も情報収集どころではなかった。
それでも神戸に住み続け、
半年後に電車が動き出したのを機に仕事を再開した。
今ではインターネットが普及し、携帯も滅多に不通にならなくなり
情報がさらに身近になったが、
逆に嘘やデマに翻弄されることにもなった。

私が震災で学んだのは、生きる残るとは運命であり、本能だということだ。
いくら防災グッズを準備しても阪神淡路大震災や、
東日本大震災の津波には意味をなさない。
長い人生の中で、震災にあうのは運命だし、
その時にもし生きていたら、どの方向に逃げるかは本能任せだ。
私は阪神淡路大震災の被災者だが、
実は今でも防災グッズを常備しないし、家具の転倒防止もしていない。
もちろん国としては対策は打たなくてはならないが、
個人の備えはあまり意味がないと思っている。
家が倒壊しない震度5までは防災グッズもないよりある方がよいが
震度7以上は、生きるか死ぬかは運任せ、防災グッズも使えない状況だ。

大相撲やプロ野球オープン戦は無観客試合。
春の高校野球は中止になった。
弊社担当のイベントも次々と中止になっている。
友人のホテルマンやタクシードライバー、飲食店経営者は
「ヒマや」「つぶれる」と嘆く。
まさに経済に打撃を与える国家的危機だ。
しかもコロナは見えない敵だ。
色や匂いでわかればまだしも、まったく見えない。
自分は大丈夫だとタカをくくってもひそかに迫ってくる。

考えて行動する。
危機の時こそ人から与えらた情報で動くのではなく
本能や勘を便りに動く。そして周りに迷惑をかけないように
できる限りの努力をする。これこそが人だと思う。

きっとコロナはインフルエンザのように来年以降、毎年蔓延するのだろう。
やがて予防のためのワクチンが生まれ、
万一かかってもタミフルのような特効薬も生まれていることだろう。

コロナでホテルが安くなっているから旅行に行く人もいれば
自宅で待機する人もいる。
イベントは中止か開催かではなく、
第3の選択肢として無観客試合が生まれた。
情報があるから、それを自分の都合や損得で判断し
2択が3択になりやがて4択、5択が生まれてくる。
阪神淡路大震災の時のように情報がなければ多くの人は動かない。動けない。
結局コロナより怖いのは「情報」であり
自分の都合の良い情報だけで判断して動く「人」なのだ。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿