株式会社プランシードのブログ

株式会社プランシードの社長と社員によるブログです。
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その279.アモーレ!中津

2016-06-30 06:00:46 | 制作会社社長の憂い漫遊記
当社は阪急中津駅が最寄り駅だ。
阪急中津駅は梅田から歩いて7分ほどで
阪急電車の駅の中でも最も駅間の距離が短い。

阪急は梅田から京都線、神戸線、宝塚線が出ているが
十三まで線路はそのままで十三から別れていく。
その梅田と十三の間にあるのが中津。
神戸線、宝塚線の各停が止まるが、乗降客は少ない。
阪急ができたころには中津は工場地帯で、
通勤客のために駅ができた。
商店街もあり相当賑わっていた(らしい)。
これは私がよく行く立呑屋・橘田(キッタ)酒店の
おばちゃんから聞いた話だ。

キッタ酒店はその商店街の入口にあり
工場労働者のたまり場だったそうな。
今では商店街は駐車場になり、
キッタ酒店の常連客は工場労働者から背広軍団に変わった。
その当時に比べるとおそらく飲食店は激減したと思われる。
従って住民や勤労者の昼時は、わずかに残る飲食店に集中する。
中津駅の北側を中心に、最近は町家を改造した飲み屋や
雑貨店、ブティックなどか増えているが、まだまだ民家中心。
すぐとなりの茶屋町と比べると絶賛住宅地。
それでも銭湯がついに無くなってしまった。

中津には大地主が三軒あり、
中には南蛮美術を集める美術館を持つ地主さんまでいる。
私が駐車場としてお借りしている
中津ガレージの大家さんもその一軒。
ほんまモンの金持ちは、
気持ちも金使いもユッタリと過ごしておられる。
とにかく、いつも笑顔だ。しかも優しさがにじみ出ている。
夏に駐車場で顔を合わせると
缶ジュースを取りに台所まで走ってくださる。
漬物を漬けては小袋にいれてくださる。
パンを焼いては会社まで届けてくださり、
炊き込みご飯を作っては会社まで届けてくださる。
しかもまだ温かい。
いったいどんな釜で炊いてるのかと思うほどの量が届く。
わが社ではこの日を「炊き込みご飯の日」として制定し、
その日は一階にあるファミマでカップ麺やカップ味噌汁を買い
社内で食事をとる。
ワンコインならぬハーフコインで腹一杯になる。
ちなみに炊き込みご飯は、
一合半を一人前にしてパックに入っている。
これを当社の最若手社員は2パックと、
ファミマで買ってきた日清ソース焼きそばを食べる。

大都会・梅田に隣接する中津は
まだまだ人情味溢れる下町感満載の街である。
JR大阪駅の引き込み線がどんどんビルに変わっており
下町・中津もやがて茶屋町のごとく大都会に吸い込まれるのだろう。

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