6月25日 命日
仕事から帰ってきてから、花壇のグラジオラスを切り花にして、お墓参りに行って来ました。
墓苑に到着して、まずはお花の水を換えて、来られない人の分まで、たくさんのお線香に火をつけて、静かにお墓の前に座る。
墓石を見つめながら、
「3年経ったのか」
と思った。
「もう」なのか、「まだ」なのか、3年経ったのだ。
お線香の煙の舞う中で、目を閉じて、手を合わせる。
昨日に引き続き、近況の報告、あれから3年経ったこと、
亡くなった人に言うのも変だけど、「元気でやってるか?」などなど・・・。
長い時間、目を閉じて、手を合わせていた。
浮かんでくるものをすべて語りかけた。
3年か・・・。
お前から見て、今の俺はどう見える?
俺はあれから成長したか?
どう見えるかわからないけど、なんとか元気でやってるよ。
3年前のことを思い出す。
医師からあいつが亡くなったと告げられたとき、
ベッドに横たわるあいつの頬にそっと手を寄せた。
ただ、ただ、冷たかった。
言葉でなく、心で理解した。
冷たさがただ残酷だった。
病院で泣き叫び崩れ、拳を何度も床に叩きつけた。
痛みは現実だった。
結婚して3ヶ月後の出来事だった。
人がひとりいなくなっても、世界は動き続ける。
ただ私の認識は変わった。
あいつがいない世の中を生きなければならなくなった。
あいつが亡くなったことで、ひたすら自分を責めた。
まだ何かやれることがあったんじゃないか?
俺が医師や看護師だったら救えたんじゃないか?
あの時、こうしてればよかったんじゃないか?
まだ何かできたじゃないのか?
・・・
やがて鬱になった。
生きることにもう疲れてしまったのだ。
何もかもどうでもいいと。
あれから3年。
まだ生きてる。
なんとか。
あいつの命は終わってしまったけど、
おれが生きていれば、みんなはあいつを思い出すことだろう。
とか思ってる。
今の自分が成長したかどうかはわからないけど、
日々、なんとか生きているわ。
たばこを墓前に添えたいけど、俺、たばこ吸えないんだ、これが。
火のつけ方もわからん。
すまねえが、お線香で我慢してくれ。
帰り間際、墓石に右手をそっとおいてみた。
少しひんやりした。
「また来るよ」
と言いながらも、またしばらくそのままだった。
少しでも近づきたかったのかなぁ。
「また来るよ」
と二回目言って、帰ってきました。
3年か・・・。
何年経っても、
また来るよ。
だから、生きている俺を見ていてくれ。
仕事から帰ってきてから、花壇のグラジオラスを切り花にして、お墓参りに行って来ました。
墓苑に到着して、まずはお花の水を換えて、来られない人の分まで、たくさんのお線香に火をつけて、静かにお墓の前に座る。
墓石を見つめながら、
「3年経ったのか」
と思った。
「もう」なのか、「まだ」なのか、3年経ったのだ。
お線香の煙の舞う中で、目を閉じて、手を合わせる。
昨日に引き続き、近況の報告、あれから3年経ったこと、
亡くなった人に言うのも変だけど、「元気でやってるか?」などなど・・・。
長い時間、目を閉じて、手を合わせていた。
浮かんでくるものをすべて語りかけた。
3年か・・・。
お前から見て、今の俺はどう見える?
俺はあれから成長したか?
どう見えるかわからないけど、なんとか元気でやってるよ。
3年前のことを思い出す。
医師からあいつが亡くなったと告げられたとき、
ベッドに横たわるあいつの頬にそっと手を寄せた。
ただ、ただ、冷たかった。
言葉でなく、心で理解した。
冷たさがただ残酷だった。
病院で泣き叫び崩れ、拳を何度も床に叩きつけた。
痛みは現実だった。
結婚して3ヶ月後の出来事だった。
人がひとりいなくなっても、世界は動き続ける。
ただ私の認識は変わった。
あいつがいない世の中を生きなければならなくなった。
あいつが亡くなったことで、ひたすら自分を責めた。
まだ何かやれることがあったんじゃないか?
俺が医師や看護師だったら救えたんじゃないか?
あの時、こうしてればよかったんじゃないか?
まだ何かできたじゃないのか?
・・・
やがて鬱になった。
生きることにもう疲れてしまったのだ。
何もかもどうでもいいと。
あれから3年。
まだ生きてる。
なんとか。
あいつの命は終わってしまったけど、
おれが生きていれば、みんなはあいつを思い出すことだろう。
とか思ってる。
今の自分が成長したかどうかはわからないけど、
日々、なんとか生きているわ。
たばこを墓前に添えたいけど、俺、たばこ吸えないんだ、これが。
火のつけ方もわからん。
すまねえが、お線香で我慢してくれ。
帰り間際、墓石に右手をそっとおいてみた。
少しひんやりした。
「また来るよ」
と言いながらも、またしばらくそのままだった。
少しでも近づきたかったのかなぁ。
「また来るよ」
と二回目言って、帰ってきました。
3年か・・・。
何年経っても、
また来るよ。
だから、生きている俺を見ていてくれ。