大阪発達支援センターぽぽろブログ ぽぽろ番

ぽぽろはNPO大阪障害者センターの子育て・教育支援部門です。
大阪市鶴見区今津北にあります。

課題文字〈近い〉@ぽぽろキッズ学習室 

2022年06月20日 | ぽぽろキッズ学習室

ぽぽろキッズ学習室です。

☆さんのこの日の課題は〈近い〉でした。

(☆さんより、掲載の許可を取り記事にしています。)

指導のスタッフから「近い、をお願いします。」と聞くと、

「なんで難しい言葉選ぶん?」と☆さん。

それでも、「反対は、〈遠い〉やな。」とつぶやき、考え込むことなく作り始めました。

作りながら、「〈遠い〉も作った方がいい?」と☆さん。

粘土を見た人が、それとわかるように作って欲しいとお願いしているので、

〈近い〉を表現するためには、比べる対象の〈遠い〉を表現した粘土もある方が良いだろうと考えてくれました。

「近い」という漢字を辞書で確認しているときに「近距離」「遠距離」という言葉もよく使うことに気づきました。

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キッズ学習室では、漢字の機械的な反復練習はしません。

しかし、気づかないうちに課題の文字を複数の感覚を使って確かめる活動をしています。

<ぽぽろキッズ学習室について>

  • 読み書き障がいのお子さんが対象です。
  • 基本月2回、約1時間、個別でプログラムを通して向かい合います。
  • プログラムは、NPO法人SKCキッズカレッジ(前滋賀大キッズカレッジ:読み書き障がいに関する研究や実践を行っているところ)と同じものです。
  • スタッフはSKCキッズカレッジの研修を受けています。
  • 漢字を覚える学習ではなく、プログラムを通して読み書きの困難さと向き合いながら自分の力で自分なりの方略(やり方)を見つけ出すことを目指しています。

「大阪発達支援センターぽぽろ」は、大阪市鶴見区今津北にあります。
障害児の放課後や長期休業中の居場所づくりを目的とする放課後等デイサービス事業、療育支援を目的とする児童発達支援事業、の2事業を実施しています。

ぽぽろはNPO大阪障害者センターの子育て・教育部門です。

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目立ちにくく見過ごされる子どもたち ~読み書き障がいとは~

2022年06月06日 | ぽぽろキッズ学習室

読み書き障がいとは……

知的な遅れはないのに、

字を読んだり書いたりすることが、

他の能力と比べて極端に困難な状態をさします。

読み書き以外にも、話すことや聞くこと・計算する・推論することなどにも困難さをもっている場合があります。

脳の中枢神経系の機能障がいが原因と言われています。

このため、訓練や治療などで なおるわけではありません。

〈日本の学校システムの特徴もあって、発達障害の中でも目立ちにくく、また一見しただけでは教師の目には「できている」ように見えることもあって、人数的には一番多いのにもかかわらず見過ごされることが多い子どもたちです。(読み書きの苦手を克服する子どもたち 窪島 務著)〉

ぽぽろキッズ学習室では、

漢字を覚える学習ではなく、

プログラムを通して読み書きの困難さと向き合いながら

自分の力で自分なりの方略(やり方)を見つけ出すことを目指しています。


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<ぽぽろキッズ学習室について>

  • 読み書き障がいのお子さんが対象です。
  • 基本月2回、約1時間、個別でプログラムを通して向かい合います。
  • プログラムは、NPO法人SKCキッズカレッジ(前滋賀大キッズカレッジ:読み書き障がいに関する研究や実践を行っているところ)と同じものです。
  • スタッフはSKCキッズカレッジの研修を受けています。
  • 漢字を覚える学習ではなく、プログラムを通して読み書きの困難さと向き合いながら自分の力で自分なりの方略(やり方)を見つけ出すことを目指しています。

「大阪発達支援センターぽぽろ」は、大阪市鶴見区今津北にあります。
障害児の放課後や長期休業中の居場所づくりを目的とする放課後等デイサービス事業、療育支援を目的とする児童発達支援事業、の2事業を実施しています。

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キッズ学習室の指導の中心的活動(粘土)

2022年05月23日 | ぽぽろキッズ学習室

キッズ学習室の指導の中心的活動は、課題漢字の意味を絵のように視覚的にイメージして粘土で形にすることです。 

教えられるイメージではなく、自分のイメージを形にします。

〈粘土造形(上写真)は、ブログ掲載の了承を得ています。〉 

出来上がる作品をみて感心したり、「簡単かな」と考えて出したお題に「ムズイ」と頭を抱える姿を見て、本人のしんどさを再確認したり。

その後、粘土ひもで漢字を作ります。字がわからない時は、辞書を引いて確認します。自分が作った文字を修正したい時は、修正してもらいます。

間違いに気づかなかった時や、気づいても直したくない場合はそのままでOKとします。

「あー、そうだった思い出した。」という時もあれば、
「初めて見た気がする。」「この漢字まだ習ってない」という反応もあります。

<ぽぽろキッズ学習室について>

  • 読み書き障がいのお子さんが対象です。
  • 基本月2回、約1時間、個別でプログラムを通して向かい合います。
  • プログラムは、NPO法人SKCキッズカレッジ(前滋賀大キッズカレッジ:読み書き障がいに関する研究や実践を行っているところ)と同じものです。
  • スタッフはSKCキッズカレッジの研修を受けています。
  • 漢字を覚える学習ではなく、プログラムを通して読み書きの困難さと向き合いながら自分の力で自分なりの方略(やり方)を見つけ出すことを目指しています。

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先生の話は面白いけど…ノートに書いていたら、話が聞けません。(キッズ学習室:☆さんが学校の先生と話し合ったこと)

2022年05月16日 | ぽぽろキッズ学習室

ぽぽろキッズ学習室です。

中学生の☆さんが、ぽぽろで話してくれたことを紹介します。


〈社会の授業についてなんだけど……〉

  • 書くことが多い
  • 授業のスピードが早い
  • 待ってくれない
  • まだ書き終わっていないのに、黒板の字を消してしまう

そこで、☆さんは行動しました。

社会の先生に、☆さんの考えを伝えたのです。

「社会の勉強は、好きなのに……」
「先生の話も、好きなのに……」

「本当は、話は面白いから、しっかり聞きたい!」

でも、
聞いていたら書けない!!
書いていたら、聞けない!!

「授業中のノートを免除してほしいです」

先生は答えました。
「わかった、返事は少し待ってね」

結果……

先生は、☆くんの願いを受け入れてくれました。

クラスメイトのノートを、先生がコピー。
☆くんは、そのコピーを家に持って帰り、ノートに写しました。

それまで、学校での不満、先生への不満を学習室で吐き出していた☆さん。

こんなことをつぶやきました。

「先生も人間は悪くないからなあ。」
「先生は、教えないといけないことが多いから大変やな。」

真面目で一生懸命な☆さんらしい言葉です。

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読み書き障がいのしんどいところ

2022年05月16日 | ぽぽろキッズ学習室

正しい字を書けるときもあれば、書けない時もある。

線が一本多いのか少ないのか、自分の字があっているのか間違っているのかがわからない。

この不確実さが読み書き障がいの一番しんどいところだとも言えます。

〈書字の写真(上)は、掲載の許可を得ています。〉

 

自分の書いた字があっているのか間違っているのかわからない。

とても不安です。

自信をどんどん失っていきます。

大人はそばで見ているとつい教えたくなりますが、本人は間違いを指摘されても同じような間違いを繰り返してしまうので、頭の中はさらに混乱していきます。

できない自分を責める要因の一つになってしまいます。


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  • プログラムは、NPO法人SKCキッズカレッジ(前滋賀大キッズカレッジ:読み書き障がいに関する研究や実践を行っているところ)と同じものです。
  • スタッフはSKCキッズカレッジの研修を受けています。
  • 漢字を覚える学習ではなく、プログラムを通して読み書きの困難さと向き合いながら自分の力で自分なりの方略(やり方)を見つけ出すことを目指しています。

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