大阪発達支援センターぽぽろブログ ぽぽろ番

ぽぽろはNPO大阪障害者センターの子育て・教育支援部門です。
大阪市鶴見区今津北にあります。

明日を豊かに生きる障害児支援

2010年02月28日 | 児童デイサービス
 今日は大東市立療育センターで11回目の障害児の豊かな発達を目指す集いが行われ、ぽぽろの放課後支援から見えてくるものという視点でお話しさせていただき、教育懇談会にも参加させていただきました。会場いっぱいの皆さんが来ておられました。お招きいただき、ありがとうございました。これから、ぽぽろ大東を拠点に私どもも大東市・地域の皆さんとつながりを広げ、豊かに生きる支援・制度を一緒につくっていきたいと思います。今後ともよろしくお願いします。

 そのぽぽろ大東を独立させるための大阪府への申請が2日(火)に迫り、ギリギリにならないと仕事ができない私は、3日間書類の山に囲まれ徹夜状態です。あと1分で日が変わりますので帰りま~す。


ミッチーありがとう

2010年02月28日 | ノンジャンル
 今日は琉球太鼓のミッチー最後のぽぽろ公演でした。ミッチーはぽぽろスタッフのMさんの息子さんです。大学の法学部を出て料理の専門学校に通い、いよいよこの4月からは料理人の道へすすまれます。きっと似合うであろう板前姿を早くみたいものです。
 そういうことで、ミッチーの公演は3回目ですが残念ながら今回が最後となるかもしれません。昨日は親子でぽぽろの午前半日を楽しませていただきました。
 早期退職されて音楽の専門学校で療育を学ばれたMさんは4月から週に一回ですが、ぽぽろ大東で肢体不自由児向けのとりくみをしていただく予定です。乞うご期待。

 これは昨日の朝の打ち合わせです。今日はでっかいうちわを使った風が大好きな「北風小僧のかんたろう」のあそび。三度笠を誰がかぶるのか、どんな風に登場するのななどを打ち合わせ中です。(堺市の社会福祉法人コスモスさんが4月から児童デイを始められます。今日は責任者をされる予定の方も研修で参加。放課後活動を保障する児童デイがひろがっていくことは私たちの喜びでもあり、楽しみです。)



 実はミッチーの琉球太鼓からはとても大切なことを学ばせていただきました。私は講演でいつも彼の一回目の公演の写真を通して太鼓の魅力「聴覚過敏」のとてもきつい子どもたちにも受け入れられ、心から楽しんでいる様子を報告させてもらっています。
 今回もRちゃんの写真がそのことを物語って追います。
 Rちゃんはリュックの中にイヤマフ(大きな音を遮断=軽減してくれる)を入れています。来所時には時々廊下で耳をふさいでうずくまったり、非常口の隙間からのぞいたりしながら部屋に入るのを逡巡し、誰かが迎えに行くのが常です。
 今日は、Rちゃんに驚かないように太鼓の予告をしましたが関係ありませんでした。このように突然ミッチーの近くに飛び出してリズムに合わせて踊り出したり、ミッチーの真似をしたり、スタッフと踊ったりして子どもたちの中で一番楽しんでいました。




 終わったアトもなごり惜しそうに太鼓を叩かせていただきました。ミッチーありがとう。
 三度笠の「かんたろう」はYくんです。嬉しくてずっと着ていました。とりあえず、この一枚。

 勿論、フィーバーしすぎたり、ちょっとしんどくなったりした子らは「静養室」で休んだりもするんですよ。



 さぁー午後からは公園です。この日もドラマがいっぱいありました。
 時間がないので、また書きますね。
 昨日は公園、今日は大東市で講演です。この話、しちゃおうかな?
 ハイライトはYちゃんのスコップ砂遊びとYくんの自転車笑顔。

 午後1時から大東市立療育センターであります。興味のある方は聞きに来てください。障害のある子らの放課後活動や地域で豊かに育つ環境づくりなどについての教育懇談会もあります。











自分を出せた!(継続は力なり)

2010年02月24日 | 児童デイサービス
先日の
とても嬉しかった出来事meromero2


療育教室が終わり、大好きな絵本を積んで、至福のひとときを過ごす、Yちゃん。


16時になると、学童のお兄ちゃん、お姉ちゃんたちがやって来ます。
この日も、中学生のMちゃんがやって来ました。
Mちゃん、スタッフを独占したくて、かまってほしくて、でも言えない・・・
Yちゃんの積んでいた絵本を1冊取ってしまいました。

Mちゃんの傍に行って、必死で取り返そうとするYちゃん。
引くにひけなくなったMちゃん。
(Mちゃんは、Yちゃんのことを以前から、かわいいなあsymbol4かわいいなあ、妹にしたいexclamation2と言ってました。本当は、絵本なんて取るつもりなかったのだと思います)
取り返そうとする、サッとかわす・・・が
何度か繰り返されました。


そうしているうちに、Yちゃんが、お母さんに助けを求めに行きました。
お母さんの手を引っ張って、Mちゃんのところへ連れて行きます。
お母さんもやさしく
「お姉ちゃんに貸してって言おうか?」
と声を鰍ッてくれますが、Mちゃんは無言のまま絵本を返しません。
お母さんがうまくなだめてくれたようで、Yちゃんはあきらめて、また絵本を積み始めました。


(その後、Mちゃんは、気持ちを立て直してYちゃんへ絵本を返しましたよ。)




1週間後、Yちゃんのお母さんの方から、この話題を持ちかけてくれました。
「Yが自分から返して!!と主張したり私に助けを求めにきたりしてくれて嬉しかったです」
「ぽぽろでだからこそ、Yが、あんな風に自分を出すことが出来たんだと思います。」
と。

普通なら、Yが読んでた本をMちゃんが取っちゃってsymbol5となりそうな所ですが、そんなことは一言も言わず、Mちゃんの思いもしっかりと理解してくれたうえで、Yちゃんの成長の喜びも語ってくれましたsmile



Yちゃん親子、ぽぽろに通いだしてくれて1年近くなります。
わが子のことだけでなく、子どもたちの様子を一緒に見守り、思いを受け止め、成長や喜びを共感できた瞬間kirakira
なんとも嬉しい、ほんわかする出来事でした。


ぽぽろでの療育(学童も含め)は、先の長~い(すぐに結果の出ない)ものかもしれません。
でも、だからこそ、小さい小さい成長を発見できた時に喜びを感じ、楽しくておもしろいのだと思います。
この喜びをたくさんの方と共感しあえたらいいなーと思います。

継続は力なり。
そういえば、Dくんのお母さんも「人間ですもんね。そんなにすぐ、結果なんて出ませんよね」って言ってたなー。


「成人の集い」感動をありがとう

2010年02月22日 | ヤンボラ・ヤンクラ
 「ぽぽろ成人のつどい」特集です。

 ヤングの合い言葉は「いくつになっても人間は変わることができる。成長できる」でした。「いくつになっても」だから、ぽぽろに集うみんなの合い言葉でしょうか。
 集ったヤングたち一人ひとりのことば(バイトくんたちも予告なしでみんな言わされたよね)に一年の振り返りと確かな成長をみることが出来ました。一人ひとりとても個性的でしたよね。また、ぽぽろやぽぽろの仲間、スタッフ、子どもたちへの思いが感じられました。ありがとう。

 第一部の司会はおダッチ。いつもながらいきなりの指名によるあいさつ。「お互いの成長を振り返り、たたえ合う楽しくアットホームなぽぽろの集いをお楽しみください」



 ヤンボラ(ヤングボランティア)の中で今年唯一20歳のNさん。成人おめでとう。
 不登校のフリーの場からのヤンボラですから、一番古手の中の一人です。家族をまきこんだKくんとの「悪戦苦闘」のとりくみは大きな思い出ですね。
 ぽぽろから飛び出して自分づくりに励んでいるんですね。バイトも忙しかったんだろうけど、顔を出さないと言うことは元気な証拠!葛藤しつつも、ホントによく来てくれましたね。
 次はいつ会えるかな?春合宿、来れたら来てね。
 ながちゃんの古希の祝いも君たちに任せたよ。

 一緒にヤンボラを始めた仲間、今ではスタッフのTさんからプレゼント。

 沙都さんからこの日の朝、庭でとれた草花を花束にしてプレゼント。ハーブのいいにおいにうっとり。いつも、温かい心遣いをありがとう。


 さぁ、ここからが「ぽぽろ・青年の主張」&一言スピーチ

 トップバッターはMさん。合宿での仲間との体験は自分を変える大きなきっかけだったんですね。自分を出せる、主張できるってことがホントに大事なことがよくわかりました。ここでも仲間の力ですね。最後に「聞こえにくかったと思うのでもう一度読ませてください」としっかりアピールし、代読してもらいました。そんなところにも、ちょっとずつ遠慮しないで自分を出せるようになってきたんだよね。
 新しい仲間(と言ってもいいのかな?)の方と一緒に参加してくれました。この方も二十歳で沙都さんから花束をもらいました。


 Tさんもぽぽろに来る目的がだんだんはっきり、しっかりしてきました。最後の一言、「支援者なしでヤンクラに来れるようになった」という一行の報告に、あなたの振り返りと決意を感じました。次へのステップになる貴重な事件がありましたが、それを仲間と家族といっしょに乗り越えていけたらいいね。
 今日はお迎えに来られたお父さんともあいさつが出来ました。お父さんの報告をお聞きして、新しい一歩が踏み出せたように思いました。ありがとうございます。
 ああそうそう、バックにある畳のベッドの上にある絵は、彼の通う作業所の仲間であるMさんが描かれた絵です。これが大人気で、欲しい・買いたいという方がたくさんいらっしゃいました。このデザインの紙袋も人気でした。今回は絵による参加です。機会があればのぞいてみてくださいね。


 みなさん、長かろうが短かろうが、騒がしかろうが静かであろうが、泣きそうになろうが…しっかり聞いていただき本当にありがとうございました。


 ヤンボラからぽぽろのアルバイトになったOくん。彼が子どもたちを怒ったところを見たことがありません。ぽぽろのバイトを終えてから次のコンビニのバイトへ向かう彼はとてもたくましく見えます。振り返る余裕はありません、春休みを乗り越え復学という迫りくる「壁」を前にして前に前に進むのみ…です。格好をつけないで素直に語ってくれたのが格好よかったよ!!


 府立大(障害者特別選抜)で学んだ力を目の前で発揮してくれました。前回に比べて随分と感情をコントロールし、周りや流れを見ながら機転を効かせたトークは立派でした。ながちゃんの解説でよく分かりました。
 バイトのSくんが君と友だちになりたいと言っておりました。
 とっても楽しいトークをありがとう。
 ヤンクラにも顔を出してくださいね。やっぱり「専攻科」(大学?)は大事や。


 バイトのFさん。子どもらへのチョコのプレゼントは彼女です。いつも、ぽぽろの行事にはお母さんを誘ってくれます。学校を卒業したら何になるのかな?この体験が介護の勉強にも生かされていると確信しています。
本人もお母さんも「人前でこんな風に話せたのは初めてのことです」と嬉しそうでしたね。
 来年は彼女の二十歳のお祝いが出来るのでしょうか?
 今度からバイトくんたちもヤンボラさんたちと一緒に集いの実行委員会に加わってくれないかなー。


 アルバイトのSくんはこの春から保育士をめざして新入学です。どんな道に進むのか迷っていたときに、ぽぽろの子どもたちのおかげで子どもが好きになり、将来の職業として保育士を選択したそうです。青年期の試行錯誤の中で「仕事を選び取る力」をつけるのは大切な課題ですが、ボランティアやバイトの経験がそれを助けているのだとしたら嬉しい話です。
 民営化(公立園の民営化や3歳児以上の給食民営化)、規制緩和(園児一人あたりの面積など最低基準緩和・詰め込み)による公的責任の後退や保育環境を切り下げる方向での攻撃がはなはなだしい保育分野です。障害のある子らにとっては益々保育環境は厳しくなります。子どもの立場に立って子どもと保育労働環境を守れる保育士さんになれるように学んでくださいね。


 今はバイトのSくん。4月からぽぽろで働く予定です。
 どうですか、ぽぽろの感想は?もう8回くらいになるんですよね。少しずつぽぽろの魅力に引かれてくれているようで楽しみです。「生涯、ぽぽろに尽くしてください!」とお母ちゃんたちにも見込まれていたよね。
 ホントのことを言うとね、最近の新卒者の人は採用が内定していても、他にいいところが見つかれば簡単にひっくり返されることがある(もっとも今は就職氷河期でぽぽろにも今頃になって採用はありませんか?という大学生の問い合わせがありますが)そうで、「とりあえず、バイトでつなげ」という訳で、「逃げられんように」こちらから誘ったんですよ。でも、その必要は全くなかったようです。子どもたちに果敢にアタックする姿が頼もしい。


 そして、ヤンボラリーダーでスタッフでもあり、ヤンボラ担当でもあるTさん。
 4月からの新天地でのチャレンジを決意表明しました。
 この日はこの間の心労がたたって午前はお休みでした。ながちゃんは「知恵熱」ということばで表現していました。言い尽くせない仕事と役割を果たしてくれたあなたを、追いつめて苦労をかけてゴメンね。
 でも、一度外の風に当たっておいで!あなたの決意にとりあえず安心しました。と同時に、あなたがいなくなるこの4月からのぽぽろのことも心配です。いなくなって改めて空いた穴の大きさに気づかされることでしょう。
 「ヤンクラ生募集!」のいいチラシをつくってくれてありがとう。あなたに続くたくさんのヤンクラ生が生まれることを、そして学ぶ作業所ができることをお互いに楽しみにしたいですね。あと1ヶ月余、よろしく。


 沙都さんの演奏にはもううっとりでしたね。我らが時代の人気人形劇「ひょっこりひょうたん島」の曲は盛り上がりましたね。私は(みんなも?)最後の「20年前に大作曲家が酒場で即興で弾いた」とかいう曲に引き込まれました。もうプロの域なのでしょうね。恐らく近い将来発売されるだろう最初のCDを予約しておきます。ちなみに、私は沙都さんとお母さん出された本『うわわ手帳と私のアスペルガー症候群』には沙都さんが初めて書かれたサインをいただいています。
 いつもお世話になっている私からも猫好きのご家族に私の友人が書いた『山登りねこ、ミケ~60の山頂に立ったオスの三毛猫~』(岡田裕著)をプレゼントしました。沙都ちゃんにこの本をいきなり差し出しても予想通り「いきなりうわわ」は出ませんでしたね。Tさんの作業所の猫マグネット(製品)も一番たくさん買ってくださったのではないでしょうか?
 ありがとうございました。「大人になったら、仕事をして楽しく暮らす」夢を実現してくださいね。人間はかなう夢しか見ないそうだから。


 Mちゃんの片手演奏にOくんが伴奏です。少しずつ緊張がとれて、曲が早くなっていきましたね。いいウオーミングアップにもなりました。


 ここで、Nさんが原稿用紙9枚(直前に書き加えて増やした?)をつまりながらも最後まで読み通し、そのこと自体がNさんの大きな成長を示す出来事として受け止めることが出来ました。みなさんに最後まで身じろぎ一つしないで聞いていただき、大きな拍手をいただきました。エネルギーを使い果たし横になったり、もたれたりしながら仲間に支えられて最後まで参加しましたね。それでいいんですよ。
 先日、Riくんがあなたの手を引っ張って外に避難したでしょう?しんどいときは我慢ばかりしないで外に出たっていいんですよ。そんな子どもたちを支えてあげてくださいね。


 第一部の最後はヤンクラギター教室の演奏でした。12月に比べると格段に腕が上がっていましたね。


 さぁー、ここからはながちゃん司会の第二部です。Nさんのピアノ伴奏で「それゆけあんパンマン」といっても、時間がだいぶん経過して二部で予定していた太極拳や手品などがなくなってしまいました。とても残念でした。是非とも、12月までにもう一回くらいやりましょうよ。

 ぽぽろ行事名物「おばセブン」の登場です。延期されていた修学旅行が急に入って不参加になったけんたくん。かれのフラダンスのバックで一緒に踊る予定でした…。
 この日のバザー新年会?でけんままからヤンボラの春合宿に参加させてやってくださいとのこと…。

 Iくんも一曲目は我ら元ヤングのために「知床旅情」でしたっけ?まるで実態は「元ヤンの集い」というのを知っていて乗せてくれるヤングの温かさよ!
 元ヤンの「おばセブン」たちが「ええ声やなぁ~」と合わせた手にほっぺをのせて聞き惚れてましたぜ。


 
 終わってからぽぽろで一杯やって、ヤングマンたちとバザー実行委員会「新年会」に合流し、大いに盛り上がりました。ところで、次のバザーの話し合いはやりました?そんな雰囲気ではなかったような…。
 スタッフもヤングたちも帰ってから、気が付くと何と1時半を回っているではありませんか!よーしゃべるなぁー。
 それにしても一人来てくれはったお父さん「けいたパパ」はえらい!あの面々を相手にちゃんと静かに聞かせているではないですか!なるほど、聞いていたら話がオモロイわ。
 みなさん、「本年もよろしく!」
 バザー担当のSさんとHさん、特命係長のBさんご苦労様でした。


 いやぁー、楽しい一日でした。
 久しぶりに書いたわ。


やったぜ―!ぽぽろ成人の集い

2010年02月20日 | ヤンボラ・ヤンクラ
 ヤングたちお仕事ご苦労様。学童が終わって反省会。


いよいよ、成人の集い。大いに盛り上がりました。
たくさんお越しいただいた皆さんありがとうございました。
ゲスト出演の高橋沙都さんとお母さん、ありがとうございました。今年は最後までいてくれてありがとう。
一人ひとりの成長の足跡をたどることができました。
私たちスタッフも成長しました。
ありがとうね。

担当スタッフのナガチャンとおダッチもお疲れ様でした。
あと3年?で喜寿(まちごうた!古希や)のお祝いですね。ヤングたちがお祝いの集いをやってくれるでしょう。

 詳細は後日…。今からバザー実行委員会に合流です。