ぽぽろ主催の今年度「教職員・施設職員のための実践講座」初回の「自閉性障害児者の発達と教育・福祉」の講座が終了しました。
ほぼ会場いっぱいの約90名の方にご参加いただきました。ありがとうございました。
午前10時から午後4時までのロングランの講座でしたが、皆さんの感想では「昨夜、ウインブルドンを見てしまったけど、眠らないで最後まで集中して聞くことが出来た」という感想をはじめ、豊富な経験と具体例(写真、ビデオ、パワーャCント)で話の流れも含めて分かりやすかったという意見ばかりでした。
「もう一度、赤木先生の話を聞きたい」「ゆっくり親しみ深く始まり、ビデオなどを使いながら分かりやすく…引き込まれていき…先生の温かさも伝わるすがすがしいお話でよかった」
「グループワーク」という方式で参加者が考え交流しながら講義に参加できるやり方もとても好評でした。
特に、「「障害特性に応じた教育」について深く考える」というお話については、障害特性に配慮することの大切さは基本・前提としながらも、でもそのうえで障害特性を越えていく(自由になる・やわらかくしていく)教育もだいじ!、「障害特性に応じた」教育をしているうちに、結果として、障害特性を強める/自閉症を強くすることもあるのではないか?という問いかけに共感を持って受け止める方が多かったようです。
事実、感想の中でも「それを聞いてドキッとした」とか「今まさに直面している」「常々現場で障害の固定化という問題を思っていたのでよく分かった。」「普段障害特性に応じた○○法に疑問を感じていたので、ひっかかってきたことがスッキリした」など感想が集中していました。ただし、「現実にはとても難しい」という感想もありましたように、これからの私たちの実践の深化・発展が問われておりますね。
そして、「自閉症の障害特性を越えていくような(障害特性から自由になる)授業」として京都の支援学級の村上先生の子どもたちが楽しく参加する実践ビデオは衝撃的だったようです。村上実践についての講演を求める声も少なからずありました。感想でも「特性にこちらがこだわりすぎず少しずつくずしていくという授業の方法はとても興味深かった」とか「「障害特性に応じつつ障害特性を越えていく」教育は驚きでした。矛盾するような言葉ですが人格形成・人間の発達という観点から考えると、なるほど本当にこれが必要だと思いました」「多すぎるかに見える教室の刺激も、理解できる刺激であればあまり気にしていないのか…理解できない刺激が多いと混乱するのかな、という話は目からウロコでした」「
最後の「問題行動の理解と対応」は時間が少し足りず、具体例が1つに終わりましたが、「問題行動への取り組みを通じて、その人の内面を豊かにしていくことが大事」「そのためには、日頃から「こんな○○さん、△△ちゃんになったらもっと素敵やなぁ」「こういう力がついたら、○○さん、△ちゃん、ええなぁ」という願いを、集団の中で議論していく必要があるなどの指摘は感想でも共感をよんでいました。
そして、1日を通しての目標「自閉症という障害についておおむね理解できる」「日頃かかわっている自閉症の○○さんへの支援が思い浮かぶ」は皆さんおおむね達成できたようです。
先日ヤンクラで来所した元アルバイトのTuさんへ。
今の職場での「事件」、あなたに3回噛みついた子どもへの職員の対応(結論)に悩んでいましたね。あなたは、先ずは自由遊びをして…といういつものパターン、子どものやりたい遊び=目当てがある中で、いきなり公園遊びというスケジュール変更に子どもがパニックになり、噛みついたという状況や背景を語ってくれました。
私は今日の講義の「自閉症の基礎理解とかかわりの基本」の最後で言われた「『教師・職員がどうしたいか』から実践をはじめない。」「『子どもがどうしたいのか?なんでそうせざるをえないのか?』という子ども理解から実践をはじめる」ことが大事ですという指摘に心から共感しました。
Tuさん、私は職員さんとその時の子どもの願いと、どんな力をつけさせたいのか帰って話し合ってみたら?と言いました。講座に職員の皆さんが来ておられましたよね。ぽぽろでも、どこでもあっちでもこっちでもこうした話し合いが出来たらいいですね。
さて、いよいよ夏期連続講座の受付が始まりました。大阪府教委に続いて大阪市教育委員会の後援名義使用承諾も届きました。すでに、ホームページを見て岡山県にお勤めでご実家がぽぽろに近い特別支援学校の先生が申し込んで来られました。
講座の成功は勿論のこと、われわれの今の思いは夏休みをどう乗り切るか?です。実践を支える力の基礎には一に体力、二に体力、三四がなくて五に財力だったりして…。
いやいや、昨日の講座をもう忘れたわけではあるまい!そうだ、明日は専従職員の学習会です。昨日の復習にもなりそうです。先ずはみんなの感想からはじめるとしましょう。
ほぼ会場いっぱいの約90名の方にご参加いただきました。ありがとうございました。
午前10時から午後4時までのロングランの講座でしたが、皆さんの感想では「昨夜、ウインブルドンを見てしまったけど、眠らないで最後まで集中して聞くことが出来た」という感想をはじめ、豊富な経験と具体例(写真、ビデオ、パワーャCント)で話の流れも含めて分かりやすかったという意見ばかりでした。
「もう一度、赤木先生の話を聞きたい」「ゆっくり親しみ深く始まり、ビデオなどを使いながら分かりやすく…引き込まれていき…先生の温かさも伝わるすがすがしいお話でよかった」
「グループワーク」という方式で参加者が考え交流しながら講義に参加できるやり方もとても好評でした。
特に、「「障害特性に応じた教育」について深く考える」というお話については、障害特性に配慮することの大切さは基本・前提としながらも、でもそのうえで障害特性を越えていく(自由になる・やわらかくしていく)教育もだいじ!、「障害特性に応じた」教育をしているうちに、結果として、障害特性を強める/自閉症を強くすることもあるのではないか?という問いかけに共感を持って受け止める方が多かったようです。
事実、感想の中でも「それを聞いてドキッとした」とか「今まさに直面している」「常々現場で障害の固定化という問題を思っていたのでよく分かった。」「普段障害特性に応じた○○法に疑問を感じていたので、ひっかかってきたことがスッキリした」など感想が集中していました。ただし、「現実にはとても難しい」という感想もありましたように、これからの私たちの実践の深化・発展が問われておりますね。
そして、「自閉症の障害特性を越えていくような(障害特性から自由になる)授業」として京都の支援学級の村上先生の子どもたちが楽しく参加する実践ビデオは衝撃的だったようです。村上実践についての講演を求める声も少なからずありました。感想でも「特性にこちらがこだわりすぎず少しずつくずしていくという授業の方法はとても興味深かった」とか「「障害特性に応じつつ障害特性を越えていく」教育は驚きでした。矛盾するような言葉ですが人格形成・人間の発達という観点から考えると、なるほど本当にこれが必要だと思いました」「多すぎるかに見える教室の刺激も、理解できる刺激であればあまり気にしていないのか…理解できない刺激が多いと混乱するのかな、という話は目からウロコでした」「
最後の「問題行動の理解と対応」は時間が少し足りず、具体例が1つに終わりましたが、「問題行動への取り組みを通じて、その人の内面を豊かにしていくことが大事」「そのためには、日頃から「こんな○○さん、△△ちゃんになったらもっと素敵やなぁ」「こういう力がついたら、○○さん、△ちゃん、ええなぁ」という願いを、集団の中で議論していく必要があるなどの指摘は感想でも共感をよんでいました。
そして、1日を通しての目標「自閉症という障害についておおむね理解できる」「日頃かかわっている自閉症の○○さんへの支援が思い浮かぶ」は皆さんおおむね達成できたようです。
先日ヤンクラで来所した元アルバイトのTuさんへ。
今の職場での「事件」、あなたに3回噛みついた子どもへの職員の対応(結論)に悩んでいましたね。あなたは、先ずは自由遊びをして…といういつものパターン、子どものやりたい遊び=目当てがある中で、いきなり公園遊びというスケジュール変更に子どもがパニックになり、噛みついたという状況や背景を語ってくれました。
私は今日の講義の「自閉症の基礎理解とかかわりの基本」の最後で言われた「『教師・職員がどうしたいか』から実践をはじめない。」「『子どもがどうしたいのか?なんでそうせざるをえないのか?』という子ども理解から実践をはじめる」ことが大事ですという指摘に心から共感しました。
Tuさん、私は職員さんとその時の子どもの願いと、どんな力をつけさせたいのか帰って話し合ってみたら?と言いました。講座に職員の皆さんが来ておられましたよね。ぽぽろでも、どこでもあっちでもこっちでもこうした話し合いが出来たらいいですね。
さて、いよいよ夏期連続講座の受付が始まりました。大阪府教委に続いて大阪市教育委員会の後援名義使用承諾も届きました。すでに、ホームページを見て岡山県にお勤めでご実家がぽぽろに近い特別支援学校の先生が申し込んで来られました。
講座の成功は勿論のこと、われわれの今の思いは夏休みをどう乗り切るか?です。実践を支える力の基礎には一に体力、二に体力、三四がなくて五に財力だったりして…。
いやいや、昨日の講座をもう忘れたわけではあるまい!そうだ、明日は専従職員の学習会です。昨日の復習にもなりそうです。先ずはみんなの感想からはじめるとしましょう。