大阪発達支援センターぽぽろブログ ぽぽろ番

ぽぽろはNPO大阪障害者センターの子育て・教育支援部門です。
大阪市鶴見区今津北にあります。

大好評のうちに自閉症講座終了しました

2010年06月28日 | 行事予定
 ぽぽろ主催の今年度「教職員・施設職員のための実践講座」初回の「自閉性障害児者の発達と教育・福祉」の講座が終了しました。
 ほぼ会場いっぱいの約90名の方にご参加いただきました。ありがとうございました。


 午前10時から午後4時までのロングランの講座でしたが、皆さんの感想では「昨夜、ウインブルドンを見てしまったけど、眠らないで最後まで集中して聞くことが出来た」という感想をはじめ、豊富な経験と具体例(写真、ビデオ、パワーャCント)で話の流れも含めて分かりやすかったという意見ばかりでした。
 「もう一度、赤木先生の話を聞きたい」「ゆっくり親しみ深く始まり、ビデオなどを使いながら分かりやすく…引き込まれていき…先生の温かさも伝わるすがすがしいお話でよかった」

「グループワーク」という方式で参加者が考え交流しながら講義に参加できるやり方もとても好評でした。


 特に、「「障害特性に応じた教育」について深く考える」というお話については、障害特性に配慮することの大切さは基本・前提としながらも、でもそのうえで障害特性を越えていく(自由になる・やわらかくしていく)教育もだいじ!、「障害特性に応じた」教育をしているうちに、結果として、障害特性を強める/自閉症を強くすることもあるのではないか?という問いかけに共感を持って受け止める方が多かったようです。
 事実、感想の中でも「それを聞いてドキッとした」とか「今まさに直面している」「常々現場で障害の固定化という問題を思っていたのでよく分かった。」「普段障害特性に応じた○○法に疑問を感じていたので、ひっかかってきたことがスッキリした」など感想が集中していました。ただし、「現実にはとても難しい」という感想もありましたように、これからの私たちの実践の深化・発展が問われておりますね。

 そして、「自閉症の障害特性を越えていくような(障害特性から自由になる)授業」として京都の支援学級の村上先生の子どもたちが楽しく参加する実践ビデオは衝撃的だったようです。村上実践についての講演を求める声も少なからずありました。感想でも「特性にこちらがこだわりすぎず少しずつくずしていくという授業の方法はとても興味深かった」とか「「障害特性に応じつつ障害特性を越えていく」教育は驚きでした。矛盾するような言葉ですが人格形成・人間の発達という観点から考えると、なるほど本当にこれが必要だと思いました」「多すぎるかに見える教室の刺激も、理解できる刺激であればあまり気にしていないのか…理解できない刺激が多いと混乱するのかな、という話は目からウロコでした」「


 最後の「問題行動の理解と対応」は時間が少し足りず、具体例が1つに終わりましたが、「問題行動への取り組みを通じて、その人の内面を豊かにしていくことが大事」「そのためには、日頃から「こんな○○さん、△△ちゃんになったらもっと素敵やなぁ」「こういう力がついたら、○○さん、△ちゃん、ええなぁ」という願いを、集団の中で議論していく必要があるなどの指摘は感想でも共感をよんでいました。


 そして、1日を通しての目標「自閉症という障害についておおむね理解できる」「日頃かかわっている自閉症の○○さんへの支援が思い浮かぶ」は皆さんおおむね達成できたようです。

 
 先日ヤンクラで来所した元アルバイトのTuさんへ。
 今の職場での「事件」、あなたに3回噛みついた子どもへの職員の対応(結論)に悩んでいましたね。あなたは、先ずは自由遊びをして…といういつものパターン、子どものやりたい遊び=目当てがある中で、いきなり公園遊びというスケジュール変更に子どもがパニックになり、噛みついたという状況や背景を語ってくれました。
 私は今日の講義の「自閉症の基礎理解とかかわりの基本」の最後で言われた「『教師・職員がどうしたいか』から実践をはじめない。」「『子どもがどうしたいのか?なんでそうせざるをえないのか?』という子ども理解から実践をはじめる」ことが大事ですという指摘に心から共感しました。
 Tuさん、私は職員さんとその時の子どもの願いと、どんな力をつけさせたいのか帰って話し合ってみたら?と言いました。講座に職員の皆さんが来ておられましたよね。ぽぽろでも、どこでもあっちでもこっちでもこうした話し合いが出来たらいいですね。


 さて、いよいよ夏期連続講座の受付が始まりました。大阪府教委に続いて大阪市教育委員会の後援名義使用承諾も届きました。すでに、ホームページを見て岡山県にお勤めでご実家がぽぽろに近い特別支援学校の先生が申し込んで来られました。
 講座の成功は勿論のこと、われわれの今の思いは夏休みをどう乗り切るか?です。実践を支える力の基礎には一に体力、二に体力、三四がなくて五に財力だったりして…。
 いやいや、昨日の講座をもう忘れたわけではあるまい!そうだ、明日は専従職員の学習会です。昨日の復習にもなりそうです。先ずはみんなの感想からはじめるとしましょう。




明日は自閉症講座

2010年06月26日 | 実践講座案内
 今日もたくさんのこどもたちが来ました。
 学童では相撲大会が圧巻でした。いつもの着ぐるみのお相撲さんが、今日来た一人残らずの子どもたちと「相撲」を楽しみました。土俵相撲に腕相撲、指相撲と3種類あることをMoちゃんの参戦で初めて自覚しました。
 おもろかったなぁ。写真があると思うので(私は例によって一人相撲でしたのでカメラはやじ馬が…)、乞うご期待!です。

 療育はこれまではずっと周辺参加でジリジリ距離を詰めてきたTaくんが、今日は「いきなり」集団の真ん中に飛び込んで参加してきました。早めに来てトランャ潟唐ナウオーミングアップしたり、彼の写真がギリギリ間に合って始める前に写真でのやりとりがあったりしたのも幸いしました。辛抱強く周辺参加に寄り添ってくださったお母さん、ありがとう。


 さて、いよいよ、明日は年に一度のぽぽろ「教職員・施設職員のための実践講座」の中の「自閉性障害児者の発達と教育・福祉」の講座です。


 スタッフを含んで申込みは90名です。そのうち作業所・民間福祉関係が35名、小学校が16名、特別支援学校関係が13、療育・支援センター関係が7、保育所が7、中高校3、その他となっています。
 福祉関係が4割というのはかつてない割合です。
 気になるのは特別支援学校の先生方の参加状況です。各地の大阪の障害児教育をよくする会の総会が重なったとはいえ、少し少なすぎるなぁ。

 定員は100人ですので、少し余裕があります。当日参加も受け付けさせていただきます。

 さて、すっかり準備も整いました。
 私はぽぽろとしてはもちろんですが、個人的にも赤木先生の講演にとても期待しています。非常に分かりやすいお話ですし、私たちが日頃から現場で問題意識をもって話し合っていることにかみ合ったお話をしていただけるからです。

 明日のお話の内容はレジュメ(A4版15枚)からひろってみますと、
【Part1:午前】自閉症の基礎理解とかかわりの基本(ここはベテランの方にはちょっとモノ足りないかも)
【Part2:午後】「障害特性に応じた教育」について深く考える
【Part3:午後】問題行動の理解と対応
です。参加者の層を考えて検討していただきました。

 そして、1日を通しての目標として
【1】「自閉症という障害についておおむね理解できる」
【2】「日頃かかわっている自閉症の○○さんへの支援が思い浮かぶ」
がかかげられています。

 午後のPart2の「深く考える」というところがみそでしょう。「障害特性に応じた教育」と言えば、「聞きあきた」「当たり前」という方もいらっしゃるでしょう。もう一度深く考えてみたいと思います。
 そして、何よりも「問題行動の理解と対応」は今日の福祉や教育・保育現場の状況を踏まえてこちらからお願いした点でもあります。ぽぽろの実践の中でも常に議論しているところでもあります。

 ぽぽろの専従スタッフは5月から月一回は『みんなのねがい』(「全障研」全国障害者問題研究会の機関誌)の学習会をしています。月1回は白石正久・白石恵理子編の全障研から出版された『教育と保育のための発達診断』を1章ずつ学習しています。次回は第3章「1歳半の発達の質的転換期」と第4章「自閉症の発達的理解と発達診断#ュ達的に1歳半頃に焦点を当てて=vです。この4章が赤木和重先生の執筆によります。専従スタッフはちゃんと読んでから今回の講座に参加することになっています。「学ばざる者 ぽぽろのスタッフにあらず」という先輩たちの無言の期待に応えて、明日は居眠りしないで頑張りましょう。


ブブゼラごっこ

2010年06月24日 | ノンジャンル
 我が家のアジサイも見頃です。ぽぽろのアジサイは時期を過ぎたようです。
 昨日は久しぶりの晴天でしたが、公園には行かず室内で盛り上がっていました。



 今朝のニュースはもうサッカーワールドカップ一色。ついにやりましたね、ニッャ刀I決勝トーナメント進出おめでとう。

 昨日のぽぽろの子どもたちの応援が効きましたね!!
 それも、ブブゼラ効果です。
 そうなんです。おならぶーぶー遊びが進化して、ブブゼラ遊びに発展。

 おまけに、前回は出来なかったYuくんがコツを覚えて鳴らせるようになりました!
 迫力満点で鳴らすDaちゃんに圧唐ウれて前回は自信がなさそうにすぐにやめてしまったYuくんでしたが、私たちは何気なく見ているだけ。「できる・できない」が問題ではありません。勿論、吹き方は教えますが楽しい遊びなのです。学校よりもより自然に覚えていくところが学童保育のいいところ。できるだろうなという現実的な可能性さえあれば、勢いでやっちゃって偶然出来たりしてそのままノリノリでいっちゃうのです。隣で圧唐ウれて見守るToくんがいます。



 テレビのブブゼラの音は最初は何とかならないものなのか!と思ったものですが、慣れって恐ろしいものですね。しかも、やる側に立ったら更に快感になってしまうところがスゴイ!
 こうなったら、今度は塩ビパイプ10本ぐらいでやってみたいもんです。
 「ニッャ刀Iチャッチャチャ」「ブ~ブ~ブ~ブ~」



廣澤大介コンサート

2010年06月23日 | ヤンボラ・ヤンクラ
 以下の案内が廣澤大介ファンクラブから大介さんのヴァイオリンコンサートの案内が届きました。
 大変ご無沙汰しておりますが、大介さんのその後のプロを目指す道、就労(高齢者施設での介護)と自立への歩みなどについてお話を聞いてみたいですね。
 以下、お便りです。


紫陽花がしっとりと雨の中で咲き誇る季節になりました。
みなさまにおかれましては、お元気でご活躍のことと存じます。

今年の廣澤大介ファンクラブ主催の定期コンサート日程が決まりましたので、ご報告させていただきます。

日時 11月5日(金)6時半~(開場6時)
会場 ムラマツ リサイタルホール新大阪

メインの演奏曲目はブログでごらんください。http://musicdaisuke.blog45.fc2.com/

今からご予定に入れておいていただければ幸甚です。
チラシ・チケット・会報などをお届けできるのは9月初旬の予定です。
どうぞご家族・お友達にもお知らせくださいますよう、よろしくお願い申し上げます。


Hp更新しました

2010年06月22日 | ノンジャンル
 なかなか忙しくてブログの更新できていません。

 が、ホームページの方はオリチューさんが更新してくれました。
 その中で、8月の児童デイサービスの予定表がⅠ型の親子療育教室しか載っておりませんでした。早急に差し替えますので、少しお待ちください。夏休みは相変わらず土曜日は150%ですが、平日がまだまだ埋まっておりません。なかなか予定が立てづらいと思いますが、利用予定人員を見ながらバイトを確保していっているところです。お早めにお申し込みください。

 その他に、講座関係やぽぽろ大東の地図などを新しく追加しています。
 もうすぐ、次回の卒後の学ぶ場。専攻科を考えるつどいの案内などをアップする予定です。

 土曜日の学童のドラマを忘れないうちに是非書きたいと思っているのですが、どんどん時が過ぎていきます。
 日曜日の大阪の障害児教育をよくする会の神戸大大学院・木下孝司先生のお話も興味深かったです。昨日は作業所におじゃましました。そこでの仲間の皆さんとの話し合いも興味深かったです。晩は大阪府交渉の打ち合わせ。結局のところ、7月7日の午前の放課後保障も8日(終日)の教育問題も司会をやることになりました。今日は、大阪障害児・者を守る会の総会です。終わったら吹田の学童保育におじゃまします。
 ということで、なかなかかけそうにありません。