太陽の架け橋さんより
http://solesoleil.exblog.jp/21538125/
2014年 01月 24日
【抜粋】「イナンナが語る ニビル星人アヌ一族の物語」
(9)急増しはじめたルル
連載「イナンナが語る ニビル星人アヌ一族の物語」から
http://sonia.thd-web.jp/d2013-03.html
2013年03月20日
http://sonia.thd-web.jp/d2013-03.html
2013年03月20日
生命の家:エンキがアブズの自分の領土に建てた「ルル・アメル計画」のための実験所
アダマ:(アダマ一号)粘土という意味。エンキが自らの生命のエッセンスをホモ・エレクトスの雌に与えて生まれた男。原始的労働者ルル・アメルのプロトタイプ第一号
ティ・アマト:生命の母という意味。アダマの生命のエッセンスからクローニングして生まれた女。原始的労働者ルル・アメルのプロトタイプ第二号
エディン:北にはエンリルの城があるレバノン杉に囲まれた森林地帯
me(メ):ニビル星人たちがもっているプレアデスのテクノロジーが生んだ魔法のツール。さまざまな種類がある
☆
「生命の家」の周囲には、 目に見えない me(メ) のドームがはり巡らせられた。ドーム内には、14人のルルたちが快適的な生活できるような環境設定がなされていて、彼らの生態を観察できた。
ようやく役目を終えて自由になったティ・アマトとアダマは、エンリルの居城近くの「エディン」という場所に送り込まれることになった。が、エディンにも、生命の家と同じように、いやそれよりかは2倍も広い、目に見えないドームのバリケードが張られていた。
しかしながら、アダマとティ・アマトは、あることを教えられていた。そのエディンの端までいくと、すなわち、バリケードの境界近くまで行くと、恐ろしいことが起きるということを教えられていた。実際には、このドームは彼らを展示するための機能を備えていて、モニターを通してアヌンナキたちが彼らを観察する場所だった。動物園のような役割をした。
アヌンナキや、またラーム(火星)のイギギまでが、その珍しい生き物のつがいを見学しようと、遠路はるばるやってきた。2匹のルル・アメルを一度見物したいものとエディンに押し寄せてきた。エンキの末っ子のマルドゥクまでもが、わざわざ訪れた。ニビル星でも、ルル・アメル第一号アダマと第二号のティ・アマトは噂の的となった。しかし見学者たちは、高度な学習能力をもつ彼らに、気づかれないようにと、モニターを通して始終彼らの動きを捕らえていた。
あの目に見えない me(メ) のドームは、単にバリケードの役割を果たすだけではありません。me(メ) が制限する範囲内で、今もあなた方は世界を我が物顔にしているのです。
そろそろその事実に気づくときがきました。そのような巧妙さを備えているのが、我々のテクノロジーです。
イナンナは語る
ついにエンリルも、妻のニンニルとニヌルタを連れてティ・アマトとアダマの見物にエディンを訪れた。最初は、このプロジェクトに大反対だった彼も、ルル・アメル第一号の見事なできには驚かされた。エンリルは、このプロジェクトを称えて、地球の総司令官として一同に演説した。
「愛する兄エンキと妹のニンティ、そして、ニンギシュジッダ、生命の家の諸君、よくぞ頑張ってくれた! アヌンナキの女神である君たちの力によって、原始的労働者ルル・アメルプロジェクトは成功したといえよう。皆に私から、栄誉の勲章を与えることにしよう!」
エンキはこの任務に一息ついたことで自分の屋敷に戻り、家族と一緒に過ごすことにした。ニンティとニンギシュジッダは、さらに研究を続けるために生命の家に戻ることにした。
しかし、案の定、生命の家では、ある問題が浮上していた。me(メ) のドームの中で放し飼いにされていたルル7対が、茂みの中でつがっているのが確認されていたにも関わらず、雌は子を産まず、ルルの数は増えていく様子がないということが明らかになったからである。これを知ったエンキは、生命の家に早速戻ってくることになり、再び彼の指揮の下で対策が練られることになった。
一方で、金の方はというと、エンリルの尽力でラーマを経由せずに直接ニビルに届けられるようになった。しかし、肝心の労働者は未だにアヌンナキであることには変わりなく、逆に、地球に精製場の建設ラッシュが訪れて以来、アヌンナキの仕事は増え、不満の声はさらに高まっていた。
常にどこかで暴動や事件が起こり、不安定な状態が続く中、ニビル星からは、大気圏を安定させるために、もっと多量の金が必要だと催促が届いた。エンキたちは、この悪循環を解決するためにも、一刻も早くルルを増やす方法を見出さねばならなかった。エンキは、改めて小さな me(メ) の設定を確認し、アダマとティ・アマトの生命のエッセンス、そしてアヌンナキのものを掛け合わせるという実験をし直すことに決まった。こうして、「ルル・アメル計画」は第二段階を迎えたが、その鍵はといえば、それは、アヌンナキとルルの生命のエッセンスの違いを完璧に理解するしかなかった。
遺伝子工学の研究においては、ニンティの右に出る者はいない。なんといっても彼女は、地上で最初に螺旋状の二本の紐を操った女神である。
「この地球上に科学をもたらしたのは女神である」
と、いってもおかしくはない。ニンティが実験に取り入れたのは、ニビルやプレアデスのサイエンスだけでなく、呪術もふんだんに取り入れた。
満月の夜に、彼女は月の光を浴びながら歌を歌ったり、舞を踊った。これも彼女の「妊娠の儀式」のひとつだった。このようなニンティのユニークな科学者としての側面は、後に魔術や錬金術と呼ばれるようになるが、それでも近代科学のもととして実にニビルの女神ニンティが種を蒔き、いついつまでも科学の知れれざる影の側面として存在し続けることになる。
魔法とは、実際には、「真法(まほう)」といった方が正しいのであり、それを自由気ままに操ってきたのが、ニビル星人たちなのである。そこには、遠く彼らの祖先にあたるプレアデス星人から受け継がれたものもあれば、アークチュール星人から受け継いだ叡智も含まれている。さらには、クリエーターから意志を直接取り入れる魔法もニンティは知っていた。
ただし、ニビル星人のすべてが、ニンマーのように魔法が使えるというわけではない。これは、アヌの血を引く純粋なアヌ一族の特権であり、この魔法と彼らが持つパワフルな me(メ) はうまく共鳴し合った。
さて、「生命の家」では、アヌンナキの生命のエッセンスが、男と女別に皿に振り分けられて、それぞれがティ・アマトとアダマのものと比較された。小さな me(メ) を通して観察すると、絡まった2本のヘビのようなものが見え、それをさらに拡大させると、“生命の木”であるDNAの連なりの染色体の上に、22本の枝がついていた。これが、いわゆる彼らとアヌンナキとの決定的な違いであり、これに気づいたニンギシュジッダは、エンキに言った。
「これでは、生殖能力は持てない! 男と女を決定的に分ける2本が欠けているのです」
時を同じくして、ニンティもこのことに気づいていた。そこで、エンキとニンティとニンギシュジッダの三人は、新しい実験を試みた。ニンギシュジッダはエンキ、ニンティ、アダマ、ティ・アマトにトゥルバのエリキシル(特効薬)を飲ませて、深い眠りに誘導し、エンキの肋骨から抽出した生命のエッセンスを、小さなme(メ)にかけてアダマの肋骨に抽入した。同様に、ニンティの肋骨から抽出したものがティ・アマトの肋骨に注入されて手術は完了した。
「成功しましたよ。彼らの生命の木に枝が2本加わりました!」
ニンギシュジッダは嬉しそうに、眠りから覚めたエンキとニンティに告げた。その後再び、アダマとティ・アマトはエディンの展示用ドームに戻されたが、それまで裸で無邪気に遊んでいた二人は羞恥心というものを覚えたのか、大きな葉で陰部を隠す姿がモニターに映った。偶然にもそのときエンリルが生命の家を訪れ、モニターの画面に集中しているニンティとエンキに近づいた。その瞬間、モニターにアダマとティ・アマトに映った。彼らはいかにも見られていることを知っているかのように片手で陰部を隠しながら、もう片方の手をつなぎながら森の中に逃げていった。
「君たちは一体、何をしているんだ! 奴隷を創造するという目的を忘れたのかね? 次は服を着させて楽しむのかい? 我々ニビル星人の大切な生命のエッセンスをどこまで無駄にするつもりだ!」
エンリルは苛々して大声で怒鳴った。
「エンリル様、私たちの「寿命の枝」までは与えてはおりません。どうかご安心ください!」
ニンギシュジッダはオロオロしながら弁解した。しかし、これがさらにエンリルを怒らせてしまった。
「あの奇妙な獣たちをエディンから追放しろ! エディンの展示ドームはこれで廃止だ。さっさと奴らをアブズの現場に送るんだ!」
地球総司令官エンリルは、厳しい口調でそう命令してから帰っていった。
(10)につづく
アダマ:(アダマ一号)粘土という意味。エンキが自らの生命のエッセンスをホモ・エレクトスの雌に与えて生まれた男。原始的労働者ルル・アメルのプロトタイプ第一号
ティ・アマト:生命の母という意味。アダマの生命のエッセンスからクローニングして生まれた女。原始的労働者ルル・アメルのプロトタイプ第二号
エディン:北にはエンリルの城があるレバノン杉に囲まれた森林地帯
me(メ):ニビル星人たちがもっているプレアデスのテクノロジーが生んだ魔法のツール。さまざまな種類がある
☆
「生命の家」の周囲には、 目に見えない me(メ) のドームがはり巡らせられた。ドーム内には、14人のルルたちが快適的な生活できるような環境設定がなされていて、彼らの生態を観察できた。
ようやく役目を終えて自由になったティ・アマトとアダマは、エンリルの居城近くの「エディン」という場所に送り込まれることになった。が、エディンにも、生命の家と同じように、いやそれよりかは2倍も広い、目に見えないドームのバリケードが張られていた。
しかしながら、アダマとティ・アマトは、あることを教えられていた。そのエディンの端までいくと、すなわち、バリケードの境界近くまで行くと、恐ろしいことが起きるということを教えられていた。実際には、このドームは彼らを展示するための機能を備えていて、モニターを通してアヌンナキたちが彼らを観察する場所だった。動物園のような役割をした。
アヌンナキや、またラーム(火星)のイギギまでが、その珍しい生き物のつがいを見学しようと、遠路はるばるやってきた。2匹のルル・アメルを一度見物したいものとエディンに押し寄せてきた。エンキの末っ子のマルドゥクまでもが、わざわざ訪れた。ニビル星でも、ルル・アメル第一号アダマと第二号のティ・アマトは噂の的となった。しかし見学者たちは、高度な学習能力をもつ彼らに、気づかれないようにと、モニターを通して始終彼らの動きを捕らえていた。
あの目に見えない me(メ) のドームは、単にバリケードの役割を果たすだけではありません。me(メ) が制限する範囲内で、今もあなた方は世界を我が物顔にしているのです。
そろそろその事実に気づくときがきました。そのような巧妙さを備えているのが、我々のテクノロジーです。
イナンナは語る
ついにエンリルも、妻のニンニルとニヌルタを連れてティ・アマトとアダマの見物にエディンを訪れた。最初は、このプロジェクトに大反対だった彼も、ルル・アメル第一号の見事なできには驚かされた。エンリルは、このプロジェクトを称えて、地球の総司令官として一同に演説した。
「愛する兄エンキと妹のニンティ、そして、ニンギシュジッダ、生命の家の諸君、よくぞ頑張ってくれた! アヌンナキの女神である君たちの力によって、原始的労働者ルル・アメルプロジェクトは成功したといえよう。皆に私から、栄誉の勲章を与えることにしよう!」
エンキはこの任務に一息ついたことで自分の屋敷に戻り、家族と一緒に過ごすことにした。ニンティとニンギシュジッダは、さらに研究を続けるために生命の家に戻ることにした。
しかし、案の定、生命の家では、ある問題が浮上していた。me(メ) のドームの中で放し飼いにされていたルル7対が、茂みの中でつがっているのが確認されていたにも関わらず、雌は子を産まず、ルルの数は増えていく様子がないということが明らかになったからである。これを知ったエンキは、生命の家に早速戻ってくることになり、再び彼の指揮の下で対策が練られることになった。
一方で、金の方はというと、エンリルの尽力でラーマを経由せずに直接ニビルに届けられるようになった。しかし、肝心の労働者は未だにアヌンナキであることには変わりなく、逆に、地球に精製場の建設ラッシュが訪れて以来、アヌンナキの仕事は増え、不満の声はさらに高まっていた。
常にどこかで暴動や事件が起こり、不安定な状態が続く中、ニビル星からは、大気圏を安定させるために、もっと多量の金が必要だと催促が届いた。エンキたちは、この悪循環を解決するためにも、一刻も早くルルを増やす方法を見出さねばならなかった。エンキは、改めて小さな me(メ) の設定を確認し、アダマとティ・アマトの生命のエッセンス、そしてアヌンナキのものを掛け合わせるという実験をし直すことに決まった。こうして、「ルル・アメル計画」は第二段階を迎えたが、その鍵はといえば、それは、アヌンナキとルルの生命のエッセンスの違いを完璧に理解するしかなかった。
遺伝子工学の研究においては、ニンティの右に出る者はいない。なんといっても彼女は、地上で最初に螺旋状の二本の紐を操った女神である。
「この地球上に科学をもたらしたのは女神である」
と、いってもおかしくはない。ニンティが実験に取り入れたのは、ニビルやプレアデスのサイエンスだけでなく、呪術もふんだんに取り入れた。
満月の夜に、彼女は月の光を浴びながら歌を歌ったり、舞を踊った。これも彼女の「妊娠の儀式」のひとつだった。このようなニンティのユニークな科学者としての側面は、後に魔術や錬金術と呼ばれるようになるが、それでも近代科学のもととして実にニビルの女神ニンティが種を蒔き、いついつまでも科学の知れれざる影の側面として存在し続けることになる。
魔法とは、実際には、「真法(まほう)」といった方が正しいのであり、それを自由気ままに操ってきたのが、ニビル星人たちなのである。そこには、遠く彼らの祖先にあたるプレアデス星人から受け継がれたものもあれば、アークチュール星人から受け継いだ叡智も含まれている。さらには、クリエーターから意志を直接取り入れる魔法もニンティは知っていた。
ただし、ニビル星人のすべてが、ニンマーのように魔法が使えるというわけではない。これは、アヌの血を引く純粋なアヌ一族の特権であり、この魔法と彼らが持つパワフルな me(メ) はうまく共鳴し合った。
さて、「生命の家」では、アヌンナキの生命のエッセンスが、男と女別に皿に振り分けられて、それぞれがティ・アマトとアダマのものと比較された。小さな me(メ) を通して観察すると、絡まった2本のヘビのようなものが見え、それをさらに拡大させると、“生命の木”であるDNAの連なりの染色体の上に、22本の枝がついていた。これが、いわゆる彼らとアヌンナキとの決定的な違いであり、これに気づいたニンギシュジッダは、エンキに言った。
「これでは、生殖能力は持てない! 男と女を決定的に分ける2本が欠けているのです」
時を同じくして、ニンティもこのことに気づいていた。そこで、エンキとニンティとニンギシュジッダの三人は、新しい実験を試みた。ニンギシュジッダはエンキ、ニンティ、アダマ、ティ・アマトにトゥルバのエリキシル(特効薬)を飲ませて、深い眠りに誘導し、エンキの肋骨から抽出した生命のエッセンスを、小さなme(メ)にかけてアダマの肋骨に抽入した。同様に、ニンティの肋骨から抽出したものがティ・アマトの肋骨に注入されて手術は完了した。
「成功しましたよ。彼らの生命の木に枝が2本加わりました!」
ニンギシュジッダは嬉しそうに、眠りから覚めたエンキとニンティに告げた。その後再び、アダマとティ・アマトはエディンの展示用ドームに戻されたが、それまで裸で無邪気に遊んでいた二人は羞恥心というものを覚えたのか、大きな葉で陰部を隠す姿がモニターに映った。偶然にもそのときエンリルが生命の家を訪れ、モニターの画面に集中しているニンティとエンキに近づいた。その瞬間、モニターにアダマとティ・アマトに映った。彼らはいかにも見られていることを知っているかのように片手で陰部を隠しながら、もう片方の手をつなぎながら森の中に逃げていった。
「君たちは一体、何をしているんだ! 奴隷を創造するという目的を忘れたのかね? 次は服を着させて楽しむのかい? 我々ニビル星人の大切な生命のエッセンスをどこまで無駄にするつもりだ!」
エンリルは苛々して大声で怒鳴った。
「エンリル様、私たちの「寿命の枝」までは与えてはおりません。どうかご安心ください!」
ニンギシュジッダはオロオロしながら弁解した。しかし、これがさらにエンリルを怒らせてしまった。
「あの奇妙な獣たちをエディンから追放しろ! エディンの展示ドームはこれで廃止だ。さっさと奴らをアブズの現場に送るんだ!」
地球総司令官エンリルは、厳しい口調でそう命令してから帰っていった。
(10)につづく
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http://solesoleil.exblog.jp/21543796/
2014年 01月 25日
【抜粋】「イナンナが語る ニビル星人アヌ一族の物語」
(10)半神半人ジウスドラ
連載「イナンナが語る ニビル星人アヌ一族の物語」から
http://sonia.thd-web.jp/d2013-05.html
2013年05月11日
http://sonia.thd-web.jp/d2013-05.html
2013年05月11日
マルドゥク:エンキの長男。エンキがニンキと結ばれる以前にヘビ族のラクササスの皇女と結ばれて生まれた。宇宙征服の野心を持ち、エンキテ(エンキ一族)の中で力をつけて、イナンナに対抗する。後にラーの神(光の使者)、アムン(隠れた神)と呼ばれる
イナンナは語る、、
皆さんに、プレアデスの恋についてお話しましょう。私たちプレアデスの存在は、激しく大胆な恋をします。
エンキにはヘビ族の血が流れていて、純粋なプレアデス系ではないにしても、私には彼のパッションがよくわかるのです。そんなエンキと私は、深い情熱で結ばれた恋人同士です。
これからお伝えするのは、エンキがルルの娘に恋をした物語です。
この物語は、美しくもあり、また、私たちの血に秘められた醜い世界も露にすることになります。けれども、こういった刺激はあなた方にとって、中に封じ込まれている扉を開くことになります。秘められたパワーにアクセスできるのです!
これこそアヌンナキに秘められた秘密です。
宇宙は、恋をするためにあるのです!
ヘビ族は宇宙創世期に、あらゆる惑星に地下帝国を築いていた。もちろん地球にも、星の誕生と同時に、彼らは何者よりもいち早く移住してきていた。そんなヘビ族の血を引くエンキは、慎重で、堅実なところがありながらも、父親のアヌに似て、プレアデス特有の浮気者だった。アヌンナキの男神は皆そうといえるのだが、エンキもアヌ同様に、女のためならどんなことでもするような神なのである。
あるときエンキは、またもやルルの娘に恋をした。
ちょうどそのころエディンでは、ル・マルクという名のルルが労働長として働いていた。彼の仕事は、ルルへの配給をなるだけ削減することだった。ル・マルクには、自分の従妹(いとこ)にあたるバタナシュという妻がいて、二人はマルドゥクの管理下にあったエディンに暮らしていた。
ル・マルクの妻、バタナシュの美しさは、その界隈では有名だった。そんな彼女に好奇心を抱いたエンキは、こっそり彼女を見に行くことにした。そして、実際にバタナシュを目の前にした時、その絶世の美しさに釘付けになってしまった。早速自分の屋敷に帰った後、エンキはマルドゥクに、卵型のme(メ)クリスタルにメッセージを込めて送った。
「マルドゥク、ぜひ頼みたいことある。エディンの労働長をしているル・マルクを、お前のところに呼んで、新しい都市計画の指導をしてくれないか?」
マルドゥクは、何の疑いもなく父の頼み事を喜んで受け入れ、ル・マルクとバタナシュをエディンから自分の屋敷まで呼び寄せた。そして、マルドゥクの監督下で必要な訓練がル・マルクに施された。建築や造船、都市計画などの知識を彼は学び、妻であるバタナシュは、アヌンナキの女神たちから医療や織物などの工芸を学んだ。彼らにはアヌンナキのあらゆる知識を授けた。教育を受けた二人は、ニンティ(ニンマー/ニンフルサグ)がいるシュルバク(安息の都)の城に預けられた。
これは、アヌンナキの知識を身につけた貴重なルルたちに危険なことがあったらというエンキの配慮であり、それはバタナシュに近づく口実でもあった。
そんなあるときエンキは、ニンティを訪ねた。しかし、彼女が不在だったので、エンキは勝手に屋敷の奥に入って行った。すると屋上の方から、水が流れている音が聞こえてくるので、彼はこっそり階段を昇り、音がする方に近づいていった。するとなんと、バタナシュが水浴びをしている光景が彼の目の中に飛び込んできた。
「なんと美しいのだろう!」
エンキは、裸のバタナシュにそっと近づいていった。突然エンキが現れたので、バナケシュは驚き、声を上げそうになったが、エンキの巧みな誘惑に、魔法にかかったようになり、まるで操り人形のようにさせられてしまった。バタナシュはクモの糸に絡まった蝶のように抵抗できなくなり、あっという間にエンキの意のままになってしまった。間もなくすると、バタナシュのお腹はみるみるうちに膨らんでいった。少し経過すると、元気な男の子を彼女は出産した。
その子は母親に似て、透き通るような青い目に、羊の毛のように白っぽい金髪をしていた。そればかりか、眩しばかり光り輝いていた。エンキは、その子を見ると、かつてなかったほど喜んだ。バタナシュはやがて、その子を抱いてル・マルクの元へと帰っていった。一方、ル・マルクは、帰りの遅い妻にやきもきしていた。すると赤子を抱え帰ってきたので驚いてしまった。ル・マルクは父親のマツシャルをよんできて、この件について相談した。
「見てください。イギギにも見えないしアヌンナキのようにも見えません。別の惑星からやってきたように私には思えるのですが、どうしたものでしょうか?」
マツシャルはその子を覗き見てからバタナシュに訊いた」。
「バタナシュ、その子は本当に我が息子の子か? それともイギギが父親なのか?」
「いいえ、お父様、この子の父親は、ル・マルクでもないですし、イギギでもありません」
バタナシュはそう返事しながらも、神々しく光る赤子に見とれていた。
「この子は神性さに満ちている! この子はきっとしかるべき運命を持って、この世に生を授かったに違いない・・・時が来ればきっとわかるだろう。それまでこの子を大事に育てるがいい!」
マツシャルは、夫婦に向かってそう念を押してから帰っていった。バタナシュのほうもその子の出生の秘密は誰にも明かさなかった。その子には、「ジウスドラ」(光り輝く人生を永久(とわ)に歩む君)という名がつけられた。この「ジウスドラ」こそ、まさに後に聖書にしるされることになった、ほかならぬ「ノア」のことである。
この光り輝く子(ジウスドラ)の噂は、ニンティの耳にも入った。彼女は自分の手で、ジウスドラを育てて見たいと申し出た。彼女はジウスドラを一族の皇子として育て上げ、エンキも自ら教育を施し、息子たちの中でもジウスドラを特別に可愛がった。半神半人のジウスドラが誕生したのは、地球でアヌンナキたちが、110番目のシャル(40万年)を迎えようとしていた時代だった。
(11/完)につづく
愛知ソニアさんのブログhttp://sonia.thd-web.jp/
では、この後も、神アヌンナキと奴隷ルル(人間)の物語はつづきますが、抜粋した拙ブログでの紹介はここで終了。残り最後(完)では、イナンナの地球回帰で締めたいと思っています。
イナンナは語る、、
皆さんに、プレアデスの恋についてお話しましょう。私たちプレアデスの存在は、激しく大胆な恋をします。
エンキにはヘビ族の血が流れていて、純粋なプレアデス系ではないにしても、私には彼のパッションがよくわかるのです。そんなエンキと私は、深い情熱で結ばれた恋人同士です。
これからお伝えするのは、エンキがルルの娘に恋をした物語です。
この物語は、美しくもあり、また、私たちの血に秘められた醜い世界も露にすることになります。けれども、こういった刺激はあなた方にとって、中に封じ込まれている扉を開くことになります。秘められたパワーにアクセスできるのです!
これこそアヌンナキに秘められた秘密です。
宇宙は、恋をするためにあるのです!
ヘビ族は宇宙創世期に、あらゆる惑星に地下帝国を築いていた。もちろん地球にも、星の誕生と同時に、彼らは何者よりもいち早く移住してきていた。そんなヘビ族の血を引くエンキは、慎重で、堅実なところがありながらも、父親のアヌに似て、プレアデス特有の浮気者だった。アヌンナキの男神は皆そうといえるのだが、エンキもアヌ同様に、女のためならどんなことでもするような神なのである。
あるときエンキは、またもやルルの娘に恋をした。
ちょうどそのころエディンでは、ル・マルクという名のルルが労働長として働いていた。彼の仕事は、ルルへの配給をなるだけ削減することだった。ル・マルクには、自分の従妹(いとこ)にあたるバタナシュという妻がいて、二人はマルドゥクの管理下にあったエディンに暮らしていた。
ル・マルクの妻、バタナシュの美しさは、その界隈では有名だった。そんな彼女に好奇心を抱いたエンキは、こっそり彼女を見に行くことにした。そして、実際にバタナシュを目の前にした時、その絶世の美しさに釘付けになってしまった。早速自分の屋敷に帰った後、エンキはマルドゥクに、卵型のme(メ)クリスタルにメッセージを込めて送った。
「マルドゥク、ぜひ頼みたいことある。エディンの労働長をしているル・マルクを、お前のところに呼んで、新しい都市計画の指導をしてくれないか?」
マルドゥクは、何の疑いもなく父の頼み事を喜んで受け入れ、ル・マルクとバタナシュをエディンから自分の屋敷まで呼び寄せた。そして、マルドゥクの監督下で必要な訓練がル・マルクに施された。建築や造船、都市計画などの知識を彼は学び、妻であるバタナシュは、アヌンナキの女神たちから医療や織物などの工芸を学んだ。彼らにはアヌンナキのあらゆる知識を授けた。教育を受けた二人は、ニンティ(ニンマー/ニンフルサグ)がいるシュルバク(安息の都)の城に預けられた。
これは、アヌンナキの知識を身につけた貴重なルルたちに危険なことがあったらというエンキの配慮であり、それはバタナシュに近づく口実でもあった。
そんなあるときエンキは、ニンティを訪ねた。しかし、彼女が不在だったので、エンキは勝手に屋敷の奥に入って行った。すると屋上の方から、水が流れている音が聞こえてくるので、彼はこっそり階段を昇り、音がする方に近づいていった。するとなんと、バタナシュが水浴びをしている光景が彼の目の中に飛び込んできた。
「なんと美しいのだろう!」
エンキは、裸のバタナシュにそっと近づいていった。突然エンキが現れたので、バナケシュは驚き、声を上げそうになったが、エンキの巧みな誘惑に、魔法にかかったようになり、まるで操り人形のようにさせられてしまった。バタナシュはクモの糸に絡まった蝶のように抵抗できなくなり、あっという間にエンキの意のままになってしまった。間もなくすると、バタナシュのお腹はみるみるうちに膨らんでいった。少し経過すると、元気な男の子を彼女は出産した。
その子は母親に似て、透き通るような青い目に、羊の毛のように白っぽい金髪をしていた。そればかりか、眩しばかり光り輝いていた。エンキは、その子を見ると、かつてなかったほど喜んだ。バタナシュはやがて、その子を抱いてル・マルクの元へと帰っていった。一方、ル・マルクは、帰りの遅い妻にやきもきしていた。すると赤子を抱え帰ってきたので驚いてしまった。ル・マルクは父親のマツシャルをよんできて、この件について相談した。
「見てください。イギギにも見えないしアヌンナキのようにも見えません。別の惑星からやってきたように私には思えるのですが、どうしたものでしょうか?」
マツシャルはその子を覗き見てからバタナシュに訊いた」。
「バタナシュ、その子は本当に我が息子の子か? それともイギギが父親なのか?」
「いいえ、お父様、この子の父親は、ル・マルクでもないですし、イギギでもありません」
バタナシュはそう返事しながらも、神々しく光る赤子に見とれていた。
「この子は神性さに満ちている! この子はきっとしかるべき運命を持って、この世に生を授かったに違いない・・・時が来ればきっとわかるだろう。それまでこの子を大事に育てるがいい!」
マツシャルは、夫婦に向かってそう念を押してから帰っていった。バタナシュのほうもその子の出生の秘密は誰にも明かさなかった。その子には、「ジウスドラ」(光り輝く人生を永久(とわ)に歩む君)という名がつけられた。この「ジウスドラ」こそ、まさに後に聖書にしるされることになった、ほかならぬ「ノア」のことである。
この光り輝く子(ジウスドラ)の噂は、ニンティの耳にも入った。彼女は自分の手で、ジウスドラを育てて見たいと申し出た。彼女はジウスドラを一族の皇子として育て上げ、エンキも自ら教育を施し、息子たちの中でもジウスドラを特別に可愛がった。半神半人のジウスドラが誕生したのは、地球でアヌンナキたちが、110番目のシャル(40万年)を迎えようとしていた時代だった。
(11/完)につづく
愛知ソニアさんのブログhttp://sonia.thd-web.jp/
では、この後も、神アヌンナキと奴隷ルル(人間)の物語はつづきますが、抜粋した拙ブログでの紹介はここで終了。残り最後(完)では、イナンナの地球回帰で締めたいと思っています。
古代の物語や旧約聖書などと比較しながら、楽しみたい方には、是非、ソニアさんのブログを訪れ、じっくり読まれることをお勧めします。
(*)2013年2月から2013年8月まで、イナンナの物語が綴られています。
-------
http://solesoleil.exblog.jp/21551272/
2014年 01月 26日
【抜粋】「イナンナが語る ニビル星人アヌ一族の物語」(完)イナンナの帰還
愛知ソニアさんの「イナンナが語る ニビル星人アヌ一族の物語」最後の章です。
地球人とそっくりな二ビル星人たちでしたね。
宇宙空間と宇宙次元、銀河世界がどうなっているのか、想像もつかない私ですが、宗教らしくない、真我の探求(アートマ・ヴィチャーラ)の教えを聴いていますと、昔、どこかで聴いた「我神なり」のマントラが蘇って来ます。
しかし、ニビル人たちが未だに、個人として自己のアイディンティティーを保持していることに驚かされます。
<神>って、個人を超えたものだという認識があるので、「え〜、まだそんなんなの〜?!」って感じになりました。
では、最後のお話(実話ですよ〜)をどうぞ。
愛知ソニアさんにも、合掌!
そして、お付き合いくださった方に感謝を申し上げます。
(完)最終チャプター
地球人とそっくりな二ビル星人たちでしたね。
宇宙空間と宇宙次元、銀河世界がどうなっているのか、想像もつかない私ですが、宗教らしくない、真我の探求(アートマ・ヴィチャーラ)の教えを聴いていますと、昔、どこかで聴いた「我神なり」のマントラが蘇って来ます。
しかし、ニビル人たちが未だに、個人として自己のアイディンティティーを保持していることに驚かされます。
<神>って、個人を超えたものだという認識があるので、「え〜、まだそんなんなの〜?!」って感じになりました。
では、最後のお話(実話ですよ〜)をどうぞ。
愛知ソニアさんにも、合掌!
そして、お付き合いくださった方に感謝を申し上げます。
(完)最終チャプター
連載「イナンナが語る ニビル星人アヌ一族の物語」から
http://sonia.thd-web.jp/d2013-08.html
2013年08月24日
http://sonia.thd-web.jp/d2013-08.html
2013年08月24日
イナンナは語る
私は、あなた方のDNAが変化する準備のために戻ってきました。あなた方と地球が共に完全にシフトできるように。それが可能になれば、私たちアヌンナキも自由になれるのです。これも地球がバランスを取り戻すために必要なプロセスであることを知ってください。私自身が、あの頃のように自由で、創造のエネルギーに満たされるために・・・そうなれば、あなた方に対する私の愛も、きっと新たなフェーズを迎えることでしょう。よきコンパニオンとして、いつまでもあなたといっしょに旅することができますように祈っています。
イナンナの帰還
ゾームの中でイナンナは虚ろな状態になっていた。彼女は夢の中で、マタリとタラに会うと、いっしょにナガの地下帝国を再び訪れていた。イナンナは最後の力をふり絞り、老婆の女神に会おうとしていた。
「ここから先は、一人で進むように」
懐かしい声が聞こえてきて、老婆の女神は現れるとイナンナに告げた。そこで一人で、真っ暗な狭いトンネルを這いながら奥に進んでいると、向こうから急に卵型の光る物体が現れた。近づいてみると、イナンナが一人やっと入れるくらいの透明の卵型のカプセルがあり、そこからはゆらゆらと虹色の光が放出されていた。
「イナンナ、その中に入ってごらん」
再びナガの女神の声がした。イナンナは思い切ってその虹の波の中心に飛び込んだ。その途端、イナンナはなんともいえない安らぎに包まれていた。それは、まるで母の子宮の中に浮いている胎児のような心地よさだった。
(本当は最初から何も起きていなかった! これは、わたしが母上の体内で見ていた夢だったのかしら?)
その瞬間、イナンナはハッと目覚めた。これまでのすべてが、自分の心が創り上げたものであったことに気づいたのだった。彼女は、夢の中でアヌンナキのストーリーを生きていたことを知ったのだった。
(アヌ一族のことも、このゾームのことさえ、すべてが夢の中の出来事なのね……。実際には、この暖かい母の卵の殻の内側にずっと横たわっていただけ。今私は、母の愛に包まれている……)
そう思った瞬間、うずくまっている自分の姿があった。両手を突き出して大きなあくびをしてみると、再び、ゾームの中に自分がいる。この二つの世界は、最初のうちはゆっくりと繰り返し交互に現れたが、そのうちスイッチをオンオフするように早く切り替わっていった。イナンナの意識は、まだ夢うつつ状態だったが、突然、ソ・ラーラの声で、叩き起こされるような感覚を覚えた。
「目覚めるのです、イナンナ!」
耳元で、ソ・ラーラの声がした。
「イナンナ。あなたにチャンスが巡ってきました。さあ、お戻りなさい、地球へ。あなたの魂が愛する地球にもう一度戻るのです!そのための肉体候補がすでに見つかっています。移動する準備は、できていますか?」
「もちろんです、ソ・ラーラさま」
「ではウォークイン・チェンバーに案内します」
ついにイナンナは、ゾームから解放された。彼女は再び地上に戻ってきた。かつて地上で羊飼いの神ドゥムジを探して冥界をさ迷い旅したように、今、また地上に甦ったのだ。ゾームから脱出することができたイナンナは、やっと自由になり、天と地の偉大な女王として復活した。女神イナンナは、やり残した女神の使命を達成するために再び地球に戻ってきたのだ。
☆
私は、松明の火を握りしめ、闇を明るく照らすために戻ってきた真の自由の女神なり。あなた方は、今という大切な時期に生きているということをもっと認識する必要があります。自由な存在であるということを思い出さなくてはなりません! そこからすべてがスタートします。シフトは自発的に訪れるということを信頼してください。それは、シンプルな道(メソッド)で訪れます。チャンスとしてあなたの前に訪れるはずです。私イナンナは闇と戦い、勝ち残った勝利の女神です。個々の解放を求めて叫んだ女神です。そして、あらゆる権利を取り戻すために戦った女神なのです。そして、あなた方と同じように自らの身を以ってあらゆることを学びました。
イナンナは語る
宇宙連合であるウエストスターには、天使界・霊界の存在たちも含めて、宇宙のさまざまな代表たちが集まっている。ライトブラザーフッド(ホワイトブラザーフッド)をはじめとし、あらゆる高次の存在たちが出入りする機関であり、彼らがクリエーターのサポートの下、自分たちの目的を達成するための機関、それが宇宙連合である。
イナンナが宇宙連合総司令官ソ・ラーラから受けた、地球人にウォークインするというミッションは、イナンナにとって願ってもないことだった。ウォークインと呼ばれる現象は、現在でもまだきわめて稀であり、宇宙連合の計らいがなければ適わないことなのである。イナンナはソ・ラーラによってこの特別な特権を与えられたのだ。
「地球2012年12月21日 場所カナダ国、女性 バンクーバー諸島に向かへ!」
イナンナは、指令を受けると宇宙連合の超新型シェムを与えられて地球へ向かった。ある地球人の女性の肉体に入るという計画を実行するためだった。自分の魂が、地上の肉体の持ち主と完全にすり替わり、その女性として生まれ変わることがイナンナに許された選択だった。ウォークインして新たな肉体を授かった後も、ウォークインのケースでは珍しく以前の記憶は残されることになった。イナンナは、自分の故郷であるニビル星に自由に行き来できるウォークインとして、地球に戻ってくることになった。そしてイナンナは、この時期に地球に戻れることにわくわくした。
彼女と同じアヌンナキの魂を持つ者は、彼女以外にもこの地球にいるはずだ。イナンナのような宇宙人が、今この地球で、まったく人間と変わらない生活をしているということに、あまり誰も気づいていない。宇宙連合によると、イナンナのような形でウォークインして地球にいるのは、約230名という。地球にウォークインして訪れている者は宇宙人が多いが、ウォークインする肉体の持ち主の祖先の魂だった存在もいたりする。宇宙人も含めて、多種多様の存在たちがウォークインして地球に戻り、人間たちに混じって生活しながら、目まぐるしく変容する今の地球のサポート役を引き受けている。
ウォークイン
30代のある女性の肉体に融合する許可がイナンナに下りた。その女性は2012年の晩秋、カナダのバンクーバー諸島のある小さな島にやってきて、ニューエイジ系のワークショップを受けている最中だった。その時、イナンナを乗せた小さなシェムが島の南側に着陸した。霧の深い、まだ誰も起きていない早朝に、イナンナはソ・ラーラからの最後の指示を海岸近くで待っていた。
ヤスミンという名の女性は、そのワークショップに参加する数か月前に、致命的な交通事故に遭遇していた。そして、彼女がER(緊急救命)室に運び込まれた時、自分を幼い頃から守り導いてくれていた彼女のガイダンスから、これからその島で起きることを前もって聞かされていたのである。ベッドに横たわり、こん睡状態が続く中、ヤスミンは別の次元ではっきりと覚醒していて、彼女のガイダンスのささやきに耳を傾けていた。
「ヤスミン、あなたは無事にあなたのライフパーパスを達成しました。おめでとう! これ以上、ここに留まる必要はありません。次の進化のプロセスに進む時が来ました。あなたもそれをうすうす気づいていたはずです」
「はい、なんとなく……。この時を私は待っていたような気がします。私のこの肉体を必要とする者に譲り渡すことになるのですね」
「そうです。では、そのプロセスにかかります。今からあなたの肉体は甦ります。回復して次のサインが届くまで、普通の生活に戻りなさい」
こうしてヤスミンは、事故から一命を無事に取り戻し、回復に向かった。しばらくすると、彼女のガイダンスは、再びヤスミンにある共時性を通して指示を送ってきた。それに従って彼女は、バンクーバー諸島のある小さな島で開催されるヒーリングのワークショップに参加することになった。そして、海岸沿いのリトリートハウスで講習を何日か受けていたあるとき、再び自分の耳元でガイダンスの声が聞こえた。今度はまるで誰かが真横にいるようにはっきりとした声で聞こえた。
「誰にも気づかれないように、そっと教室を抜け出しなさい。島の南の岩が連なる辺りを歩いて行きなさい」
ヤスミンはそこに着くと、ガイダンスはもう一度彼女に念を押した。それは、シェムの中で待機していたイナンナにも総司令官ソ・ラーラが確認した同じ最後の言葉だった。
「本当にいいのですね」
イナンナもヤスミンも、同時に深く頷いた。彼女たちの決心に揺らぎがないことが確認されると、ヤスミンのガイダンスは、彼女に岩の上に横たわり、リズミカルな呼吸をするように導き、彼女の光体が肉体を離れる準備を整えた。岩の上でヤスミンが呼吸を続ける間、イナンナはシェムの中で、ソ・ラーラからの次なる指示を待った。ソ・ラーラ以外にもアシュター、トーリン、そしてアラールといったコマンダーたちが、それぞれの乗物に乗ってきて、イナンナが岩場に着陸すると、そのシェムの上空を回旋した。そして、ついにGOサインが出された。
彼女の意識のすべての側面を、その感覚は包みはじめた。イナンナが乗っていたシェムから飛び出したスパイラル状の光が、岩の上に横たわるヤスミンに入った。一方、ヤスミンの体に一筋の光線が飛び出し、総司令官ソ・ラーラのシェムの方に消えていった。イナンナは、岩の上に横たわるヤスミンの頭から左肩にかけて、まるで服を着替えるように侵入していった。とたんに、それまでのアヌンナキとして肉体の軽さがどんどん抜けていき、代わりにとてつもない重力をその体の中で覚えはじめた。人間の肉体という、今まで知らなかった質量をイナンナは感じていた。イナンナの魂は、次第にその新しい感覚に溶け込み慣れていった。
その新しい身体は、イナンナにとってコンクリートのように硬い空間であり、体を動かすことも、指一本動かすこともできなかった。そのうち、横たわる岩の上まで海の潮が満ちてきてきた。イナンナは、深いトランス状態の中で、痙攣を起こしたような動きしかできなかったが、ようやく時間をかけて、自分の足を動かすことに成功し、なんとか立ち上がると、ワークショップが行なわれている部屋まで戻って行った。部屋に辿り着くと、参加者たちはヤスミンの変化に気づいたが、幸いにもヒーリングセミナーに集まる人々は皆、親切にヤスミンのことを気遣い、いたわってくれた。
イナンナにとって、地球人としての肉体を持つことは、頭で考える以上に大変なことだった。自分が元々持っていたエネルギーの波動と同調しないために、肉体的にも精神的にも混乱し、頻繁に痙攣を起こすことになった。さらには、その喉を通して出る無機質でロボットのような声は、今までのヤスミンと違っていた。そのことに周囲の誰もが気づいていた。最初の頃は、肉体がイナンナを拒否しているのか、目の動かし方など身体の各パーツの動きはぎこちなかったが、半年ほど時間をかけると、イナンナは徐々にその体に慣れていった。一方、肉体を去ったヤスミンの魂は、しばらくの間ウエストスターに留まり、最終的に彼女自らの魂の使命を果たすためにグレートスピリット(大霊)の元に戻っていった。
地球ではヤスミンという名で、イナンナの新しい生活が始まった。総司令官ソ・ラーラはウエストスターに戻る前に彼女にあることを告げた。
「あなたの使命は、人間と宇宙人のコミュニケーションのギャップを埋めることです。そして、私たちのテクノロジーの紹介や教育プログラムを通して、人間に宇宙との交流が公になる日のためにその準備を進めることです」
「はい、ソ・ラーラ様、承知しました。でも、あのマルドゥクはどうなったのでしょうか?」
「まだ、気になるとは・・・やがて、あなたにもきっとわかる日が来るでしょう」
☆
イナンナは、アヌ一族の物語を話し終えたことによって解放された。これは、ナガの老婆の女神の導きでもあり、宇宙連合総司令官ソ・ラーラの計らいでもあった。こうしてイナンナは、地球年西暦2012年に、ある肉体にウォークインして地球に戻ってきた。人間が再び自由で無邪気な遊び心を取り戻すことができるように、それを願って彼女はこの地球に戻ってきた。
イナンナは、まさに永遠に人間を進化に導く女神なのである。そして彼女は、彼女自身のこの物語の中に、今の地球人が思い出す必要のある数多くの記憶を象徴として語り残したのだった。
おわり
私は、あなた方のDNAが変化する準備のために戻ってきました。あなた方と地球が共に完全にシフトできるように。それが可能になれば、私たちアヌンナキも自由になれるのです。これも地球がバランスを取り戻すために必要なプロセスであることを知ってください。私自身が、あの頃のように自由で、創造のエネルギーに満たされるために・・・そうなれば、あなた方に対する私の愛も、きっと新たなフェーズを迎えることでしょう。よきコンパニオンとして、いつまでもあなたといっしょに旅することができますように祈っています。
イナンナの帰還
ゾームの中でイナンナは虚ろな状態になっていた。彼女は夢の中で、マタリとタラに会うと、いっしょにナガの地下帝国を再び訪れていた。イナンナは最後の力をふり絞り、老婆の女神に会おうとしていた。
「ここから先は、一人で進むように」
懐かしい声が聞こえてきて、老婆の女神は現れるとイナンナに告げた。そこで一人で、真っ暗な狭いトンネルを這いながら奥に進んでいると、向こうから急に卵型の光る物体が現れた。近づいてみると、イナンナが一人やっと入れるくらいの透明の卵型のカプセルがあり、そこからはゆらゆらと虹色の光が放出されていた。
「イナンナ、その中に入ってごらん」
再びナガの女神の声がした。イナンナは思い切ってその虹の波の中心に飛び込んだ。その途端、イナンナはなんともいえない安らぎに包まれていた。それは、まるで母の子宮の中に浮いている胎児のような心地よさだった。
(本当は最初から何も起きていなかった! これは、わたしが母上の体内で見ていた夢だったのかしら?)
その瞬間、イナンナはハッと目覚めた。これまでのすべてが、自分の心が創り上げたものであったことに気づいたのだった。彼女は、夢の中でアヌンナキのストーリーを生きていたことを知ったのだった。
(アヌ一族のことも、このゾームのことさえ、すべてが夢の中の出来事なのね……。実際には、この暖かい母の卵の殻の内側にずっと横たわっていただけ。今私は、母の愛に包まれている……)
そう思った瞬間、うずくまっている自分の姿があった。両手を突き出して大きなあくびをしてみると、再び、ゾームの中に自分がいる。この二つの世界は、最初のうちはゆっくりと繰り返し交互に現れたが、そのうちスイッチをオンオフするように早く切り替わっていった。イナンナの意識は、まだ夢うつつ状態だったが、突然、ソ・ラーラの声で、叩き起こされるような感覚を覚えた。
「目覚めるのです、イナンナ!」
耳元で、ソ・ラーラの声がした。
「イナンナ。あなたにチャンスが巡ってきました。さあ、お戻りなさい、地球へ。あなたの魂が愛する地球にもう一度戻るのです!そのための肉体候補がすでに見つかっています。移動する準備は、できていますか?」
「もちろんです、ソ・ラーラさま」
「ではウォークイン・チェンバーに案内します」
ついにイナンナは、ゾームから解放された。彼女は再び地上に戻ってきた。かつて地上で羊飼いの神ドゥムジを探して冥界をさ迷い旅したように、今、また地上に甦ったのだ。ゾームから脱出することができたイナンナは、やっと自由になり、天と地の偉大な女王として復活した。女神イナンナは、やり残した女神の使命を達成するために再び地球に戻ってきたのだ。
☆
私は、松明の火を握りしめ、闇を明るく照らすために戻ってきた真の自由の女神なり。あなた方は、今という大切な時期に生きているということをもっと認識する必要があります。自由な存在であるということを思い出さなくてはなりません! そこからすべてがスタートします。シフトは自発的に訪れるということを信頼してください。それは、シンプルな道(メソッド)で訪れます。チャンスとしてあなたの前に訪れるはずです。私イナンナは闇と戦い、勝ち残った勝利の女神です。個々の解放を求めて叫んだ女神です。そして、あらゆる権利を取り戻すために戦った女神なのです。そして、あなた方と同じように自らの身を以ってあらゆることを学びました。
イナンナは語る
宇宙連合であるウエストスターには、天使界・霊界の存在たちも含めて、宇宙のさまざまな代表たちが集まっている。ライトブラザーフッド(ホワイトブラザーフッド)をはじめとし、あらゆる高次の存在たちが出入りする機関であり、彼らがクリエーターのサポートの下、自分たちの目的を達成するための機関、それが宇宙連合である。
イナンナが宇宙連合総司令官ソ・ラーラから受けた、地球人にウォークインするというミッションは、イナンナにとって願ってもないことだった。ウォークインと呼ばれる現象は、現在でもまだきわめて稀であり、宇宙連合の計らいがなければ適わないことなのである。イナンナはソ・ラーラによってこの特別な特権を与えられたのだ。
「地球2012年12月21日 場所カナダ国、女性 バンクーバー諸島に向かへ!」
イナンナは、指令を受けると宇宙連合の超新型シェムを与えられて地球へ向かった。ある地球人の女性の肉体に入るという計画を実行するためだった。自分の魂が、地上の肉体の持ち主と完全にすり替わり、その女性として生まれ変わることがイナンナに許された選択だった。ウォークインして新たな肉体を授かった後も、ウォークインのケースでは珍しく以前の記憶は残されることになった。イナンナは、自分の故郷であるニビル星に自由に行き来できるウォークインとして、地球に戻ってくることになった。そしてイナンナは、この時期に地球に戻れることにわくわくした。
彼女と同じアヌンナキの魂を持つ者は、彼女以外にもこの地球にいるはずだ。イナンナのような宇宙人が、今この地球で、まったく人間と変わらない生活をしているということに、あまり誰も気づいていない。宇宙連合によると、イナンナのような形でウォークインして地球にいるのは、約230名という。地球にウォークインして訪れている者は宇宙人が多いが、ウォークインする肉体の持ち主の祖先の魂だった存在もいたりする。宇宙人も含めて、多種多様の存在たちがウォークインして地球に戻り、人間たちに混じって生活しながら、目まぐるしく変容する今の地球のサポート役を引き受けている。
ウォークイン
30代のある女性の肉体に融合する許可がイナンナに下りた。その女性は2012年の晩秋、カナダのバンクーバー諸島のある小さな島にやってきて、ニューエイジ系のワークショップを受けている最中だった。その時、イナンナを乗せた小さなシェムが島の南側に着陸した。霧の深い、まだ誰も起きていない早朝に、イナンナはソ・ラーラからの最後の指示を海岸近くで待っていた。
ヤスミンという名の女性は、そのワークショップに参加する数か月前に、致命的な交通事故に遭遇していた。そして、彼女がER(緊急救命)室に運び込まれた時、自分を幼い頃から守り導いてくれていた彼女のガイダンスから、これからその島で起きることを前もって聞かされていたのである。ベッドに横たわり、こん睡状態が続く中、ヤスミンは別の次元ではっきりと覚醒していて、彼女のガイダンスのささやきに耳を傾けていた。
「ヤスミン、あなたは無事にあなたのライフパーパスを達成しました。おめでとう! これ以上、ここに留まる必要はありません。次の進化のプロセスに進む時が来ました。あなたもそれをうすうす気づいていたはずです」
「はい、なんとなく……。この時を私は待っていたような気がします。私のこの肉体を必要とする者に譲り渡すことになるのですね」
「そうです。では、そのプロセスにかかります。今からあなたの肉体は甦ります。回復して次のサインが届くまで、普通の生活に戻りなさい」
こうしてヤスミンは、事故から一命を無事に取り戻し、回復に向かった。しばらくすると、彼女のガイダンスは、再びヤスミンにある共時性を通して指示を送ってきた。それに従って彼女は、バンクーバー諸島のある小さな島で開催されるヒーリングのワークショップに参加することになった。そして、海岸沿いのリトリートハウスで講習を何日か受けていたあるとき、再び自分の耳元でガイダンスの声が聞こえた。今度はまるで誰かが真横にいるようにはっきりとした声で聞こえた。
「誰にも気づかれないように、そっと教室を抜け出しなさい。島の南の岩が連なる辺りを歩いて行きなさい」
ヤスミンはそこに着くと、ガイダンスはもう一度彼女に念を押した。それは、シェムの中で待機していたイナンナにも総司令官ソ・ラーラが確認した同じ最後の言葉だった。
「本当にいいのですね」
イナンナもヤスミンも、同時に深く頷いた。彼女たちの決心に揺らぎがないことが確認されると、ヤスミンのガイダンスは、彼女に岩の上に横たわり、リズミカルな呼吸をするように導き、彼女の光体が肉体を離れる準備を整えた。岩の上でヤスミンが呼吸を続ける間、イナンナはシェムの中で、ソ・ラーラからの次なる指示を待った。ソ・ラーラ以外にもアシュター、トーリン、そしてアラールといったコマンダーたちが、それぞれの乗物に乗ってきて、イナンナが岩場に着陸すると、そのシェムの上空を回旋した。そして、ついにGOサインが出された。
彼女の意識のすべての側面を、その感覚は包みはじめた。イナンナが乗っていたシェムから飛び出したスパイラル状の光が、岩の上に横たわるヤスミンに入った。一方、ヤスミンの体に一筋の光線が飛び出し、総司令官ソ・ラーラのシェムの方に消えていった。イナンナは、岩の上に横たわるヤスミンの頭から左肩にかけて、まるで服を着替えるように侵入していった。とたんに、それまでのアヌンナキとして肉体の軽さがどんどん抜けていき、代わりにとてつもない重力をその体の中で覚えはじめた。人間の肉体という、今まで知らなかった質量をイナンナは感じていた。イナンナの魂は、次第にその新しい感覚に溶け込み慣れていった。
その新しい身体は、イナンナにとってコンクリートのように硬い空間であり、体を動かすことも、指一本動かすこともできなかった。そのうち、横たわる岩の上まで海の潮が満ちてきてきた。イナンナは、深いトランス状態の中で、痙攣を起こしたような動きしかできなかったが、ようやく時間をかけて、自分の足を動かすことに成功し、なんとか立ち上がると、ワークショップが行なわれている部屋まで戻って行った。部屋に辿り着くと、参加者たちはヤスミンの変化に気づいたが、幸いにもヒーリングセミナーに集まる人々は皆、親切にヤスミンのことを気遣い、いたわってくれた。
イナンナにとって、地球人としての肉体を持つことは、頭で考える以上に大変なことだった。自分が元々持っていたエネルギーの波動と同調しないために、肉体的にも精神的にも混乱し、頻繁に痙攣を起こすことになった。さらには、その喉を通して出る無機質でロボットのような声は、今までのヤスミンと違っていた。そのことに周囲の誰もが気づいていた。最初の頃は、肉体がイナンナを拒否しているのか、目の動かし方など身体の各パーツの動きはぎこちなかったが、半年ほど時間をかけると、イナンナは徐々にその体に慣れていった。一方、肉体を去ったヤスミンの魂は、しばらくの間ウエストスターに留まり、最終的に彼女自らの魂の使命を果たすためにグレートスピリット(大霊)の元に戻っていった。
地球ではヤスミンという名で、イナンナの新しい生活が始まった。総司令官ソ・ラーラはウエストスターに戻る前に彼女にあることを告げた。
「あなたの使命は、人間と宇宙人のコミュニケーションのギャップを埋めることです。そして、私たちのテクノロジーの紹介や教育プログラムを通して、人間に宇宙との交流が公になる日のためにその準備を進めることです」
「はい、ソ・ラーラ様、承知しました。でも、あのマルドゥクはどうなったのでしょうか?」
「まだ、気になるとは・・・やがて、あなたにもきっとわかる日が来るでしょう」
☆
イナンナは、アヌ一族の物語を話し終えたことによって解放された。これは、ナガの老婆の女神の導きでもあり、宇宙連合総司令官ソ・ラーラの計らいでもあった。こうしてイナンナは、地球年西暦2012年に、ある肉体にウォークインして地球に戻ってきた。人間が再び自由で無邪気な遊び心を取り戻すことができるように、それを願って彼女はこの地球に戻ってきた。
イナンナは、まさに永遠に人間を進化に導く女神なのである。そして彼女は、彼女自身のこの物語の中に、今の地球人が思い出す必要のある数多くの記憶を象徴として語り残したのだった。
おわり