Project Vegaさんより http://www.project-vega.org/2014/03/4_30.html
序文より: この文章は様々な専門家が、インターネット、テレビ、本などで断片的に論じている出来事を集め、年代別に並べたSFである。可能な限り確実性の高い物的証拠やデータを優先的に集めているが、偽情報やノイズの判断が難しいこともある。特にチャネラーのチャネリングに頼った文章に関しては、本当かどうかは判断が難しい部分なので、この内容を鵜呑みにするのではなく、最終的には自分の頭で考え、確認して、正しいかどうか判断する必要がある。
3章 ベガ星とオリオン戦争 : 地球人のルーツ
■60億年以上前
宇宙には人間型知的生命体が住んでいる惑星が75億はあるが、銀河系にも人間以外の生命も存在する。例えばシリウス人、アルクトゥールス人、プレアデス人、ベガ人、ゼータレチクル星人などで、彼らは人間と同じ姿をした知的生命体であるが、稀に地球人が驚くような外見の生命体もいる。地球人と彼らのほとんどが琴座を起源とし、プレアデス人と地球人はその中でも新しい種族である。しかし銀河系での知的生命体の進化には、大規模な宇宙戦争がいくつも行われてきた。その中でも最も過激で長期戦となったものが60億年以上前に勃発したオリオン戦争である。
この戦争の発端はまず、リラ星系からやってきたレプティリアンと呼ばれるネガティブなヒト型爬虫類人が、銀河系内へやってきたことから始まる。レプティリアンはこの物質宇宙のすぐ隣の少し異なる次元に存在していた。彼らの目的は実験であり、実験に最適な場所を探した結果、オリオン座のリゲルと琴座のベガに定着した。そしてそこで人間型の生命体を創ったのである。その後、リゲルからオリオン座にあるミンタカやその周囲にある複数の星にも定着し、人間型知的生命体の文明が発展していった。
また、こと座星系とオリオン座星系の両方からプレアデス星団に移る者もいた。彼らはその後進化してプレアデス人となった。その後、オリオン座星系のリゲルからと、ミンタカ経由で地球へ来て、人類を創ることになる。
ベガ星-------------------------------------------------------------------------------------------------------
宇宙には人間型知的生命体が住んでいる惑星が75億はあるが、銀河系にも人間以外の生命も存在する。例えばシリウス人、アルクトゥールス人、プレアデス人、ベガ人、ゼータレチクル星人などで、彼らは人間と同じ姿をした知的生命体であるが、稀に地球人が驚くような外見の生命体もいる。地球人と彼らのほとんどが琴座を起源とし、プレアデス人と地球人はその中でも新しい種族である。しかし銀河系での知的生命体の進化には、大規模な宇宙戦争がいくつも行われてきた。その中でも最も過激で長期戦となったものが60億年以上前に勃発したオリオン戦争である。
この戦争の発端はまず、リラ星系からやってきたレプティリアンと呼ばれるネガティブなヒト型爬虫類人が、銀河系内へやってきたことから始まる。レプティリアンはこの物質宇宙のすぐ隣の少し異なる次元に存在していた。彼らの目的は実験であり、実験に最適な場所を探した結果、オリオン座のリゲルと琴座のベガに定着した。そしてそこで人間型の生命体を創ったのである。その後、リゲルからオリオン座にあるミンタカやその周囲にある複数の星にも定着し、人間型知的生命体の文明が発展していった。
また、こと座星系とオリオン座星系の両方からプレアデス星団に移る者もいた。彼らはその後進化してプレアデス人となった。その後、オリオン座星系のリゲルからと、ミンタカ経由で地球へ来て、人類を創ることになる。
ベガ星-------------------------------------------------------------------------------------------------------
琴座に位置する織姫星のベガ星は、リラ星崩壊により、銀河人類の祖・リラ人が移民した最初の星であり、銀河宇宙の闘争の歴史の起点となった星である。
ベガ星の創世記は、地球時間で言えば何澗(かん)年(澗は10の36乗)にもなる。澗(かん)とは単位で言えば、一、十、百、千、万、億、兆、京(けい)、垓(がい)、予(じょ)、穣(じょう)、溝(こう)、澗(かん)の位置にあり、数字で書けば、1000000000000000000000000000000000000年以上も前になる。
銀河宇宙のカルマの発生源は、究極的にはリラ星まで遡るが、地球人類の視点から見れば、第二のリラ星となったベガ星系まで遡ることができる。要するにベガ星系でも新しい銀河人類の創造計画があったのであり、そこで再びカルマ発生の根源となる堕落の歴史が始まっていた。それによってベガ星系の宇宙文明は、方々に分裂しながら破壊と闘争の歴史を繰り返し、宇宙を放浪してきた。オリオン座、乙女座、水瓶座、プレアデス星団、ペルセウス座、魚座、シリウスなどをはじめ、さまざまな宇宙文明を築いていったが、そこでも文明の破壊と絶望の歴史を繰り返す結果となった。
ベガ星人は絶対的に陽性な生命体で、地球風に言えば「愛他主義者」と表現でき、自然や宇宙の生命体が生み出す陰性のすべてと戦うことが、ベガ星人が生まれ持った性(さが)であり、使命でもある。やがて彼らが地球人の進化をサポートするのはそういった特性とともに、地球がかつて爆発する前のリラ星の一部であったことが理由でもある。
リラ星を起源とするベガ人は地球だけではなく、地球よりも遥かに遠い場所にある様々な銀河にある何百万という他の惑星に対しても、同じように対処をしてきている。
ベガ人のマスターたちは、莫大な年月をかけた研究を経て、陽性(ポジティブ)な生活を確立させた。だから彼らは宇宙の「隣人たち」にも、貧困や暴力などの後進性、そして死というものを克服してほしいと考えている。彼らのミッションは、ベガ人の理念を一方的に押し付けて、極端に陽性化を作り出すことではない。ベガ星の生命体は陽性なので、どんな細胞体に対しても、暴力に訴えたり、不快な思いをさせたり、苦しめるようなことはできない。ベガ星人はこれまで戦争をしたこともなく、彼ら同士や隣人の間で喧嘩をしたこともない。彼らはむしろ、隣人を助ける。これこそが、ベガ星人の天分だといえる。
ベガ星について----------------------------------------------------------------------------------------------
ベガ星の人口は約1兆人で、その多くが10億年以上の年齢である。人口血液が発明されて以来そうなっている。それぞれが家長などのいない唯一の家族に属している。それに誰もが、集団や個人の問題を解決する能力を備えている。誰もが宇宙旅行に出かけることができ、何百万年前に制定された彼らの規範に従って、別の惑星の進展と文明化に平和的に参加することもできる。
ここでは女性も男性も一人で暮らすことができ、他の男性や女性と、あるいはカップルで生活することもできる。子供をもうけることもでき、そうしなくても構わない。好きな男性、女性を愛することもできる。ベガ星には服従のような本能はなく、エゴイズムもない。彼らは抑制したり、支配したりはしない。近隣の多くの銀河では、例えば地球の近くの銀河などでも、人々はいろんな形で人々を虐殺したりして、苦しみながら生きている。地球にもあるこうした不幸を終わらせるために、ベガ星人は陰性に支配された重要人物を倒したり、すべての地球人に彼らの生活スタイルを強要することもできる。しかしそれは相手の意志を踏みにじることで、暴力に訴えることでもある。そうしたやり方はベガ星人の理念に反することである。
ベガ星では誰もが、プライベートな飛行装置を所有している。ベガ星人が身に着けているジャケットはどれも同じ仕様で、手足とウエストに装着された小型推進装置を作動させるため、宇宙の電磁エネルギーを吸収するコンデンサーが集積されたツールなのである。これがあるからこそ、彼らは空を飛べる。彼らの胸元にあるボタンの一つは操縦したり、エンジンをかけたり、推進装置を停止させる時に使う。ある列にあるボタンは方向指示やパワーアップに用いられ、違う列は、惑星内・惑星間移動用飛行船の運転に使用する。
また送信機のような機能もついている。銀河間で連絡をとったり、過去や未来のイメージを見たり、他の惑星の人々や動植物との相互理解を深めたり、未来を予測したり、天候や温度を調整したり、今後自分が目にすることになる数々の活動のために用いる。しかしこれらは大人がすることで、子供はしない。子供は地球で言えば、20歳頃になるまで待たなければならず、それまでは大人と一緒の集団飛行か、交通ステーションの誘導を受けながらの飛行ができる。
また、ベガ星の人々は生活の苦しさを味わうことはない。誰もが同じように働き、生産し、生産されたものを享受する。こうした政策やライフスタイルのおかげで、人々は勉強し、技術や知識を身につけ、助けを必要とする他の銀河に住まう無数の生命体をサポートする時間が確保できる。
ベガ星の社会には侵略行為や戦争、エゴイズムのようなものは存在せず、お金もない。宇宙に住むすべての生命体が、エゴイズムや侵略行為や搾取のない、兄弟愛的な和合に達し、平和に働き、学ぶ制度を生み出せて初めて、ベガ星人は宇宙の旅に終止符を打てるのである。
ベガ星のセックスと出産-----------------------------------------------------------------------------------
ベガ星では愛は自由なもので、好感が持てれば、男性であれ女性であれ、いつでもどのような形においても愛することができる。ベガ星人はセックスというものを、個性の一種とみなしている。セックスとは、すべてが男女の性欲と決断で決まるもので、よって人は望むように、望む時に、セックスを愉しむ権利を誰もが有している。男女の結びつきとは極めてプライベートかつ自由なものなので、二人の間に生じる好意にのみ基づいている。
またベガ星では、一組のカップルが子供をもうけようと決めると、自分たちの決意を登録しなければならない。それが同棲中であれ、別々に暮らしている場合であれ、一時的な男女関係であってもである。子供が欲しい場合には、女性は最初の性交から出産までの間、検査と医師の診察を受けることが義務付けられている。つまり母親となる女性は、医師の管理下に置かれねばならず、妊娠期間中はどこに住んでいても、医師の診断報告書を常に携帯していなければならない。そしてベガ星では、子どもを生むかどうかの決断は女性に権利がある。しかしいったん出産を終えると、女性は子どもの世話をする必要はなく、自分の望む生活ができ、働くこともできる。
そして彼らの社会が、生まれてくる子どもを育てる。子どもは単なる個人に属するというだけではなく、ベガ星人の社会のものでもある。よって彼らの社会が、生まれてくるすべての子どもの面倒を見る。ここには子どものための豊かな場所があり、そこでは専門家が、子どもの成長を促し、教育することだけに専念している。
ベガ星では、人ができる限り完璧な成長を遂げられるように、胎児の時からサポートを受けられるようになっている。社会に害をもたらさない、有能で強い人物として育つように、各種の検査と処置が施されている。
母親は好きなだけ自分の子どもに会え、カップルが望めば子どもと一緒に3人で暮らすこともできる。ここでは家族の生活は尊重されている。しかし実際にそうしているカップルは非常に少ない。なぜなら誰もが、一人で行動するほうがより陽性(ポジティブ)でいられると感じるからである。ベガ星では、誰もが同じ親を持つ子どもであるかのように、お互いを尊敬し、愛している。
ベガ星の子宮外生殖----------------------------------------------------------------------------------------
太陽系とその他の銀河誕生をうながしたリラ星の爆発は、彼らの惑星を永遠に不毛の星にしてしまう可能性があった。つまりリラ星の人種が衰退し始めた時期があった。それは人や動物や植物が病気になるようなものだった。同じように、人種そのものが病むことでもあった。それはマイナスイオンが直接、あるいは間接的に生殖に与える影響によって、感染症が蔓延してしまった。そして生命は不完全で虚弱な体で生まれるようになり、生まれてしまうとそうした身体の矯正は難しかった。その後もそのような遺伝が継続されるようになり、そして数百年の間にはもともとの人種の姿までが変わってしまった。
その頃、彼らの科学者とマスターたちは、人工的に生命を誕生させる試みを始めていた。つまり生殖細胞の構成要素を生成し、生命の子宮外生殖に利用しようという考えだった。そのほうがすでに退化していた男女が自然にもうける子どもよりも、より強く陽性の子どもとして生まれるからだった。そしてこの試みは成果を上げるようになり、その後わずか数千年のうちには、彼らの科学者たちは子宮外生殖の方法に熟達した。そしてベガ星人は、今では遥かな大昔から、子宮外生殖の手法を確立しており、ラボラトリーで用意される生殖細胞から人工子宮を生成している。
子宮外生殖で生まれた人々の社会生活は、通常の出産で誕生した人々の生活と何一つ変らない。ベガ星の社会に属する人はみな一つの家族なので、どの母親に対しても同じような愛情を感じ、母親たちも自分の子どものようにすべてのベガ星の子供を愛する。血縁同士の家族としか暮らさない地球人にとって、こういうことを理解するのは難しいことではあるが、ベガ星では子宮外生殖で生まれたものもそうでないものも、同じく愛し合っている。そういうことができるのも、彼らの心に友愛と進化、宇宙に住まうすべての生命に対する愛情があるからである。
ベガ星の食事-------------------------------------------------------------------------------------------------
ベガ星人の栄養摂取は、凝縮食品でまかなわれている。その大半はミネラル分で、他には種子や果実が用いられている。ベガ星の人々の食事は、内臓を痛めつけるようなやり方はしない。彼らは、地球人が24時間かけて胃に詰め込む数キロの混合物を一つの容器に入れて、特別な装置で加熱処理し、含有ビタミンをすべて抽出し、簡単に摂取できるようにしているので、身体に無理やり避けられない負担をかけなくてすんでいる。
またベガ星では肉を食べない。彼らは、動物の肉よりも身体に有用な成分を、植物から抽出することに成功したからである。それだけでなく彼らは、するために動物を飼育したりはしない。これは彼らが生まれながらに持っている尊重する理念でもある。
ベガ星人は、人体の状態を改善させるものはすべて食品と見なしている。そして自分の細胞の老化レベルに応じて、再生化を促進させる食事法を守っている。だからこそ彼らは陽性の力と調和することができ、そのおかげで、吐き気や疲労感や挫折感を感じたり、心身の調子がすぐれなかったりすることはない。こういったことと比べると、地球人の食事の取り方は大きく改善する必要があり、人体に適切な食事法からすると、何百万年分も遅れているといえる。地球人が行なうことでもっとも悪いことは、自らの栄養補給のためやその他の目的で動物たちを殺すことで、このような食事は太陽光線とともに、攻撃的性質やエゴイズムを増長させ、体細胞のバランスの不均衡を大きくし、それを連鎖的に生じさせるものになっている。
ベガ星の人工血液-------------------------------------------------------------------------------------------
またベガ星には、劣化した細胞を再生する人工血液がある。そのおかげもあり彼らは不死身で、ベガ星には病気というものがなく、もう何百万年も前から病人など一人もいない。また彼らの治療には何の痛みも伴わない。ベガ星では遥かな昔から痛みというものは克服されている。
人工血液の摂取の方法はまず、さまざまな小さな装置が設置された部屋に複数の機器が取り付けられた椅子があり、椅子に座ると身体がすっぽりと包み込まれ、身体の各先端部分が布で覆われる。その布は、薄くきめの細かい柔らかなタオル地のようなものである。そして合図とともに、あっという間に、手足や腕、首、頭がむき出しにされ、椅子に張られたタオル地で覆われた。そして体内に穏やかで心地よいむずむず感が起き始める。治療には20分から30分かかり、終了する頃には全身に力が漲ってくるのがわかり、体重はまるで感じられなくなる。
彼らの栄養摂取は完璧にできており、食事には消耗した体細胞を再生するビタミンも含まれているが、血液を変えるというのは身体にとって非常に大切なことである。遥か昔、ベガ星人の祖先は、不老不死を実現するために血液交換だけを行なっていた。しかしその後、ベガ星の研究者たちは接木(つぎき)や種の交配を行なうことで、特別なビタミンを含む植物の栽培に成功した。そのビタミンは血液細胞を再生するので、細胞が老化しない。その効果は絶大で、望めば子供のままであり続けることも可能となっている。
その方法はまず、生まれた子供は彼らが適切と考える身長に達するまで、食品に含まれるビタミンで栄養を取り続ける。その後はそれまでの食生活を止めて、今度は大人の食生活を始める。大人用の食品は、細胞再生と成長腺の機能抑制を促す。こうすることでずっと好みの身長でいることもでき、いつまでも若々しくいられる。
それによって、新生児のままでいたいと望む人がいれば、それも可能であり、その場合は成長を止めるだけで良い。そうすれば誰でも子供のままでいられるのである。後で大きくなりたいと思った時には、専用の食事療法を受けることになる。そうすれば成長が始まり、好みの身長になるまで成長し続ける。
また全生涯を通じて成長し続け、身長数十メートルになることも可能性はあるが、そうした試みが行なわれたことはない。あるベガ人の例では、地球の年齢でいう10歳の時に、成長ビタミンが食事から外され、その後は10年ごとに1〜2回、成長ビタミンを摂取するだけで、毎年20センチ背が伸び、身長は2メートルになっている。こうすることで成長細胞の機能を保ちつつ、不活性化させておくことができる。
ベガ星の生命に対する考え方-----------------------------------------------------------------------------
ベガ星ではどんな生命体であっても、自分という存在を維持し、支配するのは自分自身である。それは自然の法則に従い、寿命を迎える時までずっとそうである。ベガ星人にとってもっとも優先されるべきは他者の命であり、自分の命は二の次なのである。植物も動物も人間も母から生まれてくる。だからこそ他者からもたらされる苦痛などとは一生無縁で生きる権利がみんなに等しく与えられている。
ベガ星人にとっては、他者は常に最優先される。他者とは、人間だけでなく、動物も植物もそうである。彼らはどのような形であれ、自分たちの利益のために他者の細胞に負担をかけることはしない。そうする場合は、それが隣人のためになる時だけである。ベガ星人は本来、他者のためになるように、常に自分自身を犠牲にするものである。
そしてベガ星人は生まれつき責務というものを持っている。それは細胞からなる生命体を守り、彼らが出向くあらゆる場所の生命体を助けることである。彼らは選り好みや特権、見返り、偏った愛、それに欺瞞などとは無縁の存在である。ベガ星人の感情や愛や知恵は、全生命に等しく捧げられるもので、なぜならすべての生命体は、宇宙に存在する万物の一部だからである。
地球だけでなく、宇宙のあらゆる場所において、生命体の生活の根幹を成すものは和合と労働、それに学習と平和である。これらの要素に欠けると本来の生活はできなくなり、何らかの犠牲を強いられることになる。
生命の基盤は化学と労働と運動にある。全生命体がほぼ同時に発生している。地球人が考えている人間とは、ユニークでかつ独特な形で細胞が組織されたことで誕生した。その結果、人間が最初に進化し、直立歩行をし、思考し、創造し、制作するようになった。しかしそのことが、人間が他の生命体を殺したり、食べたりする権利を持っているということにはならない。もし人間ではなく、アライグマや熊や猿が直立歩行をするようになり、同じような進化を遂げていれば、人間は食べられる側だったかもしれないからである。
もし、他の生命体の身体を殺して食べるために、殺傷を繰り返すのなら、愛の感情や博愛主義、正義や善意について語る資格はないと言わねばならない。そういったことをしなくても、人間が他の生命体を殺さずに栄養を補給することができるように、植物の種にはあらゆる陽性のパワーが含まれている。ベガ星に住む動物たちは、人間と同様に、安全に暮らしている。彼らは森の草木やハーブを助けるように、動物たちも助けており、ここではすべての生命体が平等に生きる権利を有している。
地球がベガ星の一部であったので、当然、地球にいる動物たちはすべてベガ星の動物相に属している。そして地球では、幾つかの種が消えたが、それは彼らがそうした動物たちを再びベガ星に持ち帰ったからである。その理由は、太陽のマイナスイオンのせいでその動物たちは攻撃的になり、地球人にとって危険な存在になってしまったからである。
地球の生命体とベガ星の生命体の間にある唯一の違いといえば、地球に生きるものたちは、太陽光のマイナスの影響をうけて、その細胞がマイナスイオンでいっぱいになっているということだけである。そのために、地球の生命体は攻撃的でエゴイストで、ほとんどが反抗的で陰性になった。
こうした現象のせいで、植物にとって有害な昆虫がいくつか生まれてしまった。例えば、ベガ星にはハエはおらず、地球で見かけるような生活に支障を来たすような害虫などもいない。しかしベガ星にはありとあらゆる蝶がおり、その種類は地球よりもずっと多い。
ベガ星の分解と融合の技術--------------------------------------------------------------------------------
ベガ星にも、リラ星で開発された物質を分解して物や人を運ぶシステムがある。分解とは物質や人の構成物質を、最大パワーの放射線を活用した装置で分解することで、そうやって分解された物質を望む場所に移動させ、そこで再び元通りに融合させる。この全プロセスには数秒しかかからない。遥か昔にリラ星ではこの技術が開発された。
ベガ星の大気浄化装置-------------------------------------------------------------------------------------
ベガ星では大気に含まれる不純物を除去する科学も進んでいる。どの惑星の大気にも、その構成要素には動植物や人にとって、有害な微粒子が含まれている。微粒子は惑星から一定の距離を保ちつつ、空気流に押し流されて浮遊している。しかし時には地表まで降りてきて、そこに住む人々に害を与えたり、さまざまな病を引き起こしたりする。そこでベガ星の化学者たちは、空間を浄化する化学物質を発明した。この微粒子の濃度を常時モニタリングしているセンサーが警報を発すると、この化学物質が用いられる。
この方法は、適切な高度まで化学物質を入れたタンクを持ち上げ、中身を撒き散らすと雲ができる。その後、雲は雨となり、惑星周辺に浮遊する宇宙塵の陰性の不純物を取り込みながら落ちてくる。その途中、何百キロも離れた上空で中和され、地上に落ちてくる頃には、一緒に落下する浄化物質によって完全に破壊されてしまう。地球でもこうした措置が必要であり、空気汚染は、地球人がかかる病気の原因の一つとなっている。
ベガ星の巨大なイオン発生施設-------------------------------------------------------------------------
ベガ星は太陽系に属しておらず、非常に長い間にわたって、ベガ星とその他の星、たとえばナー星やピー星、ミー星は、キーとゼッドという二つの星の光を享受していた。つまりその二つの星は、ベガ星の惑星系の中心で回転していた。しかし今からはるか昔に、キー星は粉々に破壊された。その時星の破片は宇宙空間に飛び散り、キー星の光に頼っていた惑星たちはほぼ暗闇の世界になってしまった。ゼッド星は太陽よりも小さく、しかも距離があり、その光線は弱々しかった。それ以来、ベガ星の夜は地球時間に換算して30日間続くようになり、しかも自然な昼は十分な明るさを持たなくなった。そこでベガ星人は、昼と夜を調整する必要に迫られたのである。そこで宇宙の電磁波をエネルギー源とする巨大なイオン発生施設を築き、それをベガ星と他の星々の衛星にしたのである。そしてもちろん、すべての衛星は彼らの管理センターで電子操作されている。そしてこれはとても有効な手段で、プラスイオンが増加して、太陽よりも力強く陽性な輝きで宇宙を照らすことができる。ベガ星人は今、どんな惑星でも明るくすることができ、そして実際に、太陽系外に位置するさまざまな星が、彼らの日昼の光の照明の恩恵を受けている。だから太陽系外の惑星の住人たちは、太陽光を受けている惑星の人々よりも陽性なのである。ベガ星人のイオン発生器から発せられる光は、生命体にとってより良い影響をもたらすことができる。そしてこの発生器のおかげで、彼らのスペースシップは宇宙空間で高速航行が可能になり、光速の何百倍の速さで移動できる。
ベガ星の景観-------------------------------------------------------------------------------------------------
ベガ星は、色とりどりの木々が茂る丘があり、うっとりする香りを放つさまざまな彩りの花々と、木々の枝に溢れている。また空から降ってくる霧雨に色がついており、雨は辺り一帯を色とりどりの雫で満たしている。それはまるで虹がかかっているように見える。ベガ星にかかる虹は7色以上の色を持ち、地球にはないような他の色がたくさん含まれている。
ベガ星の町並み---------------------------------------------------------------------------------------------
森や野原、庭園や湖、そして河川を擁(よう)する広大な平野に築かれた巨大な街があった。それは壮麗な形の街で、都市全体が人の形をかたどっており、まるで二人の人間が広大な平野で古典舞踏のステップを踏んでいるようであった。そしてその輪郭は、住宅や公園、森や花壇、湖によって絵画的に配置されていた。
その人型の頭部に当たる部分には、黄色人種の肌色に似た色彩の家で埋め尽くされており、目の部分には、澄んだ緑色の水を湛えた池が二つ見える。その目のような池の底からは光の帯が発せられており、その不思議な輝きは陽光に合わせて変化し、まさに人間の目そのもののように見えた。身体の輪郭部分には低層住宅が立ち並んでおり、住宅の並び方や空間のレイアウトには工夫が凝らされ、数字や花や文字などのデザインが浮かび上がるようになっていた。
街路は芝生で覆われ、花壇や光を放つ泉が設けられており、その泉は、見る者の好みによってその色彩が絶えず変化し、さまざまな色をした噴水はそれぞれの異なる高さに噴き上がった。遠くには農村があり、その近くの森のすべての樹木と草がそれぞれ異なる色をしている。
また、しばらくすると空が虹色に変化し、街の上空には、さまざまな方向へ飛んでいく人影が現れ始めた。それはまるで、空を巨大な鳥の群れに占拠されたかのようである。それは街の人々が鳥のように空を飛ぶ様子である。
その空を飛ぶ人間は、不思議な色と素材のニットウエアを身に着けている。その上にジャケットを羽織っており、このジャケットが空を飛行する時、紡錘形(ぼうすいけい)に膨らんでいるようであった。しかし着地すると同時にジャケットは萎(しぼ)み、普通のシンプルな衣類になる。そのジャケットの胸の部分にはボタンが並んでおり、ボタンは衣類の前を閉めるためだけのものではない。また体を包んでいるニットの足先から膝までの部分には厚みがあり、薄手のブーツのようである。両足首には、兵士が小銃弾に装填する薬莢(やっきょう)に似たアクセサリーのようなものが付けられ、腰には複数の物が装着されたベルトをしていた。
彼の頭はフードにすっぽりと覆われており、頭頂部と目の部分には透明な素材が用いられていた。耳が覆われている部分からは、長さ数センチの白い小さな突起物が一つずつ突き出し、両腕にはベルトに付いているのと同じ形の物が装着されていた。
ベガ星の創世記は、地球時間で言えば何澗(かん)年(澗は10の36乗)にもなる。澗(かん)とは単位で言えば、一、十、百、千、万、億、兆、京(けい)、垓(がい)、予(じょ)、穣(じょう)、溝(こう)、澗(かん)の位置にあり、数字で書けば、1000000000000000000000000000000000000年以上も前になる。
銀河宇宙のカルマの発生源は、究極的にはリラ星まで遡るが、地球人類の視点から見れば、第二のリラ星となったベガ星系まで遡ることができる。要するにベガ星系でも新しい銀河人類の創造計画があったのであり、そこで再びカルマ発生の根源となる堕落の歴史が始まっていた。それによってベガ星系の宇宙文明は、方々に分裂しながら破壊と闘争の歴史を繰り返し、宇宙を放浪してきた。オリオン座、乙女座、水瓶座、プレアデス星団、ペルセウス座、魚座、シリウスなどをはじめ、さまざまな宇宙文明を築いていったが、そこでも文明の破壊と絶望の歴史を繰り返す結果となった。
ベガ星人は絶対的に陽性な生命体で、地球風に言えば「愛他主義者」と表現でき、自然や宇宙の生命体が生み出す陰性のすべてと戦うことが、ベガ星人が生まれ持った性(さが)であり、使命でもある。やがて彼らが地球人の進化をサポートするのはそういった特性とともに、地球がかつて爆発する前のリラ星の一部であったことが理由でもある。
リラ星を起源とするベガ人は地球だけではなく、地球よりも遥かに遠い場所にある様々な銀河にある何百万という他の惑星に対しても、同じように対処をしてきている。
ベガ人のマスターたちは、莫大な年月をかけた研究を経て、陽性(ポジティブ)な生活を確立させた。だから彼らは宇宙の「隣人たち」にも、貧困や暴力などの後進性、そして死というものを克服してほしいと考えている。彼らのミッションは、ベガ人の理念を一方的に押し付けて、極端に陽性化を作り出すことではない。ベガ星の生命体は陽性なので、どんな細胞体に対しても、暴力に訴えたり、不快な思いをさせたり、苦しめるようなことはできない。ベガ星人はこれまで戦争をしたこともなく、彼ら同士や隣人の間で喧嘩をしたこともない。彼らはむしろ、隣人を助ける。これこそが、ベガ星人の天分だといえる。
ベガ星について----------------------------------------------------------------------------------------------
ベガ星の人口は約1兆人で、その多くが10億年以上の年齢である。人口血液が発明されて以来そうなっている。それぞれが家長などのいない唯一の家族に属している。それに誰もが、集団や個人の問題を解決する能力を備えている。誰もが宇宙旅行に出かけることができ、何百万年前に制定された彼らの規範に従って、別の惑星の進展と文明化に平和的に参加することもできる。
ここでは女性も男性も一人で暮らすことができ、他の男性や女性と、あるいはカップルで生活することもできる。子供をもうけることもでき、そうしなくても構わない。好きな男性、女性を愛することもできる。ベガ星には服従のような本能はなく、エゴイズムもない。彼らは抑制したり、支配したりはしない。近隣の多くの銀河では、例えば地球の近くの銀河などでも、人々はいろんな形で人々を虐殺したりして、苦しみながら生きている。地球にもあるこうした不幸を終わらせるために、ベガ星人は陰性に支配された重要人物を倒したり、すべての地球人に彼らの生活スタイルを強要することもできる。しかしそれは相手の意志を踏みにじることで、暴力に訴えることでもある。そうしたやり方はベガ星人の理念に反することである。
ベガ星では誰もが、プライベートな飛行装置を所有している。ベガ星人が身に着けているジャケットはどれも同じ仕様で、手足とウエストに装着された小型推進装置を作動させるため、宇宙の電磁エネルギーを吸収するコンデンサーが集積されたツールなのである。これがあるからこそ、彼らは空を飛べる。彼らの胸元にあるボタンの一つは操縦したり、エンジンをかけたり、推進装置を停止させる時に使う。ある列にあるボタンは方向指示やパワーアップに用いられ、違う列は、惑星内・惑星間移動用飛行船の運転に使用する。
また送信機のような機能もついている。銀河間で連絡をとったり、過去や未来のイメージを見たり、他の惑星の人々や動植物との相互理解を深めたり、未来を予測したり、天候や温度を調整したり、今後自分が目にすることになる数々の活動のために用いる。しかしこれらは大人がすることで、子供はしない。子供は地球で言えば、20歳頃になるまで待たなければならず、それまでは大人と一緒の集団飛行か、交通ステーションの誘導を受けながらの飛行ができる。
また、ベガ星の人々は生活の苦しさを味わうことはない。誰もが同じように働き、生産し、生産されたものを享受する。こうした政策やライフスタイルのおかげで、人々は勉強し、技術や知識を身につけ、助けを必要とする他の銀河に住まう無数の生命体をサポートする時間が確保できる。
ベガ星の社会には侵略行為や戦争、エゴイズムのようなものは存在せず、お金もない。宇宙に住むすべての生命体が、エゴイズムや侵略行為や搾取のない、兄弟愛的な和合に達し、平和に働き、学ぶ制度を生み出せて初めて、ベガ星人は宇宙の旅に終止符を打てるのである。
ベガ星のセックスと出産-----------------------------------------------------------------------------------
ベガ星では愛は自由なもので、好感が持てれば、男性であれ女性であれ、いつでもどのような形においても愛することができる。ベガ星人はセックスというものを、個性の一種とみなしている。セックスとは、すべてが男女の性欲と決断で決まるもので、よって人は望むように、望む時に、セックスを愉しむ権利を誰もが有している。男女の結びつきとは極めてプライベートかつ自由なものなので、二人の間に生じる好意にのみ基づいている。
またベガ星では、一組のカップルが子供をもうけようと決めると、自分たちの決意を登録しなければならない。それが同棲中であれ、別々に暮らしている場合であれ、一時的な男女関係であってもである。子供が欲しい場合には、女性は最初の性交から出産までの間、検査と医師の診察を受けることが義務付けられている。つまり母親となる女性は、医師の管理下に置かれねばならず、妊娠期間中はどこに住んでいても、医師の診断報告書を常に携帯していなければならない。そしてベガ星では、子どもを生むかどうかの決断は女性に権利がある。しかしいったん出産を終えると、女性は子どもの世話をする必要はなく、自分の望む生活ができ、働くこともできる。
そして彼らの社会が、生まれてくる子どもを育てる。子どもは単なる個人に属するというだけではなく、ベガ星人の社会のものでもある。よって彼らの社会が、生まれてくるすべての子どもの面倒を見る。ここには子どものための豊かな場所があり、そこでは専門家が、子どもの成長を促し、教育することだけに専念している。
ベガ星では、人ができる限り完璧な成長を遂げられるように、胎児の時からサポートを受けられるようになっている。社会に害をもたらさない、有能で強い人物として育つように、各種の検査と処置が施されている。
母親は好きなだけ自分の子どもに会え、カップルが望めば子どもと一緒に3人で暮らすこともできる。ここでは家族の生活は尊重されている。しかし実際にそうしているカップルは非常に少ない。なぜなら誰もが、一人で行動するほうがより陽性(ポジティブ)でいられると感じるからである。ベガ星では、誰もが同じ親を持つ子どもであるかのように、お互いを尊敬し、愛している。
ベガ星の子宮外生殖----------------------------------------------------------------------------------------
太陽系とその他の銀河誕生をうながしたリラ星の爆発は、彼らの惑星を永遠に不毛の星にしてしまう可能性があった。つまりリラ星の人種が衰退し始めた時期があった。それは人や動物や植物が病気になるようなものだった。同じように、人種そのものが病むことでもあった。それはマイナスイオンが直接、あるいは間接的に生殖に与える影響によって、感染症が蔓延してしまった。そして生命は不完全で虚弱な体で生まれるようになり、生まれてしまうとそうした身体の矯正は難しかった。その後もそのような遺伝が継続されるようになり、そして数百年の間にはもともとの人種の姿までが変わってしまった。
その頃、彼らの科学者とマスターたちは、人工的に生命を誕生させる試みを始めていた。つまり生殖細胞の構成要素を生成し、生命の子宮外生殖に利用しようという考えだった。そのほうがすでに退化していた男女が自然にもうける子どもよりも、より強く陽性の子どもとして生まれるからだった。そしてこの試みは成果を上げるようになり、その後わずか数千年のうちには、彼らの科学者たちは子宮外生殖の方法に熟達した。そしてベガ星人は、今では遥かな大昔から、子宮外生殖の手法を確立しており、ラボラトリーで用意される生殖細胞から人工子宮を生成している。
子宮外生殖で生まれた人々の社会生活は、通常の出産で誕生した人々の生活と何一つ変らない。ベガ星の社会に属する人はみな一つの家族なので、どの母親に対しても同じような愛情を感じ、母親たちも自分の子どものようにすべてのベガ星の子供を愛する。血縁同士の家族としか暮らさない地球人にとって、こういうことを理解するのは難しいことではあるが、ベガ星では子宮外生殖で生まれたものもそうでないものも、同じく愛し合っている。そういうことができるのも、彼らの心に友愛と進化、宇宙に住まうすべての生命に対する愛情があるからである。
ベガ星の食事-------------------------------------------------------------------------------------------------
ベガ星人の栄養摂取は、凝縮食品でまかなわれている。その大半はミネラル分で、他には種子や果実が用いられている。ベガ星の人々の食事は、内臓を痛めつけるようなやり方はしない。彼らは、地球人が24時間かけて胃に詰め込む数キロの混合物を一つの容器に入れて、特別な装置で加熱処理し、含有ビタミンをすべて抽出し、簡単に摂取できるようにしているので、身体に無理やり避けられない負担をかけなくてすんでいる。
またベガ星では肉を食べない。彼らは、動物の肉よりも身体に有用な成分を、植物から抽出することに成功したからである。それだけでなく彼らは、するために動物を飼育したりはしない。これは彼らが生まれながらに持っている尊重する理念でもある。
ベガ星人は、人体の状態を改善させるものはすべて食品と見なしている。そして自分の細胞の老化レベルに応じて、再生化を促進させる食事法を守っている。だからこそ彼らは陽性の力と調和することができ、そのおかげで、吐き気や疲労感や挫折感を感じたり、心身の調子がすぐれなかったりすることはない。こういったことと比べると、地球人の食事の取り方は大きく改善する必要があり、人体に適切な食事法からすると、何百万年分も遅れているといえる。地球人が行なうことでもっとも悪いことは、自らの栄養補給のためやその他の目的で動物たちを殺すことで、このような食事は太陽光線とともに、攻撃的性質やエゴイズムを増長させ、体細胞のバランスの不均衡を大きくし、それを連鎖的に生じさせるものになっている。
ベガ星の人工血液-------------------------------------------------------------------------------------------
またベガ星には、劣化した細胞を再生する人工血液がある。そのおかげもあり彼らは不死身で、ベガ星には病気というものがなく、もう何百万年も前から病人など一人もいない。また彼らの治療には何の痛みも伴わない。ベガ星では遥かな昔から痛みというものは克服されている。
人工血液の摂取の方法はまず、さまざまな小さな装置が設置された部屋に複数の機器が取り付けられた椅子があり、椅子に座ると身体がすっぽりと包み込まれ、身体の各先端部分が布で覆われる。その布は、薄くきめの細かい柔らかなタオル地のようなものである。そして合図とともに、あっという間に、手足や腕、首、頭がむき出しにされ、椅子に張られたタオル地で覆われた。そして体内に穏やかで心地よいむずむず感が起き始める。治療には20分から30分かかり、終了する頃には全身に力が漲ってくるのがわかり、体重はまるで感じられなくなる。
彼らの栄養摂取は完璧にできており、食事には消耗した体細胞を再生するビタミンも含まれているが、血液を変えるというのは身体にとって非常に大切なことである。遥か昔、ベガ星人の祖先は、不老不死を実現するために血液交換だけを行なっていた。しかしその後、ベガ星の研究者たちは接木(つぎき)や種の交配を行なうことで、特別なビタミンを含む植物の栽培に成功した。そのビタミンは血液細胞を再生するので、細胞が老化しない。その効果は絶大で、望めば子供のままであり続けることも可能となっている。
その方法はまず、生まれた子供は彼らが適切と考える身長に達するまで、食品に含まれるビタミンで栄養を取り続ける。その後はそれまでの食生活を止めて、今度は大人の食生活を始める。大人用の食品は、細胞再生と成長腺の機能抑制を促す。こうすることでずっと好みの身長でいることもでき、いつまでも若々しくいられる。
それによって、新生児のままでいたいと望む人がいれば、それも可能であり、その場合は成長を止めるだけで良い。そうすれば誰でも子供のままでいられるのである。後で大きくなりたいと思った時には、専用の食事療法を受けることになる。そうすれば成長が始まり、好みの身長になるまで成長し続ける。
また全生涯を通じて成長し続け、身長数十メートルになることも可能性はあるが、そうした試みが行なわれたことはない。あるベガ人の例では、地球の年齢でいう10歳の時に、成長ビタミンが食事から外され、その後は10年ごとに1〜2回、成長ビタミンを摂取するだけで、毎年20センチ背が伸び、身長は2メートルになっている。こうすることで成長細胞の機能を保ちつつ、不活性化させておくことができる。
ベガ星の生命に対する考え方-----------------------------------------------------------------------------
ベガ星ではどんな生命体であっても、自分という存在を維持し、支配するのは自分自身である。それは自然の法則に従い、寿命を迎える時までずっとそうである。ベガ星人にとってもっとも優先されるべきは他者の命であり、自分の命は二の次なのである。植物も動物も人間も母から生まれてくる。だからこそ他者からもたらされる苦痛などとは一生無縁で生きる権利がみんなに等しく与えられている。
ベガ星人にとっては、他者は常に最優先される。他者とは、人間だけでなく、動物も植物もそうである。彼らはどのような形であれ、自分たちの利益のために他者の細胞に負担をかけることはしない。そうする場合は、それが隣人のためになる時だけである。ベガ星人は本来、他者のためになるように、常に自分自身を犠牲にするものである。
そしてベガ星人は生まれつき責務というものを持っている。それは細胞からなる生命体を守り、彼らが出向くあらゆる場所の生命体を助けることである。彼らは選り好みや特権、見返り、偏った愛、それに欺瞞などとは無縁の存在である。ベガ星人の感情や愛や知恵は、全生命に等しく捧げられるもので、なぜならすべての生命体は、宇宙に存在する万物の一部だからである。
地球だけでなく、宇宙のあらゆる場所において、生命体の生活の根幹を成すものは和合と労働、それに学習と平和である。これらの要素に欠けると本来の生活はできなくなり、何らかの犠牲を強いられることになる。
生命の基盤は化学と労働と運動にある。全生命体がほぼ同時に発生している。地球人が考えている人間とは、ユニークでかつ独特な形で細胞が組織されたことで誕生した。その結果、人間が最初に進化し、直立歩行をし、思考し、創造し、制作するようになった。しかしそのことが、人間が他の生命体を殺したり、食べたりする権利を持っているということにはならない。もし人間ではなく、アライグマや熊や猿が直立歩行をするようになり、同じような進化を遂げていれば、人間は食べられる側だったかもしれないからである。
もし、他の生命体の身体を殺して食べるために、殺傷を繰り返すのなら、愛の感情や博愛主義、正義や善意について語る資格はないと言わねばならない。そういったことをしなくても、人間が他の生命体を殺さずに栄養を補給することができるように、植物の種にはあらゆる陽性のパワーが含まれている。ベガ星に住む動物たちは、人間と同様に、安全に暮らしている。彼らは森の草木やハーブを助けるように、動物たちも助けており、ここではすべての生命体が平等に生きる権利を有している。
地球がベガ星の一部であったので、当然、地球にいる動物たちはすべてベガ星の動物相に属している。そして地球では、幾つかの種が消えたが、それは彼らがそうした動物たちを再びベガ星に持ち帰ったからである。その理由は、太陽のマイナスイオンのせいでその動物たちは攻撃的になり、地球人にとって危険な存在になってしまったからである。
地球の生命体とベガ星の生命体の間にある唯一の違いといえば、地球に生きるものたちは、太陽光のマイナスの影響をうけて、その細胞がマイナスイオンでいっぱいになっているということだけである。そのために、地球の生命体は攻撃的でエゴイストで、ほとんどが反抗的で陰性になった。
こうした現象のせいで、植物にとって有害な昆虫がいくつか生まれてしまった。例えば、ベガ星にはハエはおらず、地球で見かけるような生活に支障を来たすような害虫などもいない。しかしベガ星にはありとあらゆる蝶がおり、その種類は地球よりもずっと多い。
ベガ星の分解と融合の技術--------------------------------------------------------------------------------
ベガ星にも、リラ星で開発された物質を分解して物や人を運ぶシステムがある。分解とは物質や人の構成物質を、最大パワーの放射線を活用した装置で分解することで、そうやって分解された物質を望む場所に移動させ、そこで再び元通りに融合させる。この全プロセスには数秒しかかからない。遥か昔にリラ星ではこの技術が開発された。
ベガ星の大気浄化装置-------------------------------------------------------------------------------------
ベガ星では大気に含まれる不純物を除去する科学も進んでいる。どの惑星の大気にも、その構成要素には動植物や人にとって、有害な微粒子が含まれている。微粒子は惑星から一定の距離を保ちつつ、空気流に押し流されて浮遊している。しかし時には地表まで降りてきて、そこに住む人々に害を与えたり、さまざまな病を引き起こしたりする。そこでベガ星の化学者たちは、空間を浄化する化学物質を発明した。この微粒子の濃度を常時モニタリングしているセンサーが警報を発すると、この化学物質が用いられる。
この方法は、適切な高度まで化学物質を入れたタンクを持ち上げ、中身を撒き散らすと雲ができる。その後、雲は雨となり、惑星周辺に浮遊する宇宙塵の陰性の不純物を取り込みながら落ちてくる。その途中、何百キロも離れた上空で中和され、地上に落ちてくる頃には、一緒に落下する浄化物質によって完全に破壊されてしまう。地球でもこうした措置が必要であり、空気汚染は、地球人がかかる病気の原因の一つとなっている。
ベガ星の巨大なイオン発生施設-------------------------------------------------------------------------
ベガ星は太陽系に属しておらず、非常に長い間にわたって、ベガ星とその他の星、たとえばナー星やピー星、ミー星は、キーとゼッドという二つの星の光を享受していた。つまりその二つの星は、ベガ星の惑星系の中心で回転していた。しかし今からはるか昔に、キー星は粉々に破壊された。その時星の破片は宇宙空間に飛び散り、キー星の光に頼っていた惑星たちはほぼ暗闇の世界になってしまった。ゼッド星は太陽よりも小さく、しかも距離があり、その光線は弱々しかった。それ以来、ベガ星の夜は地球時間に換算して30日間続くようになり、しかも自然な昼は十分な明るさを持たなくなった。そこでベガ星人は、昼と夜を調整する必要に迫られたのである。そこで宇宙の電磁波をエネルギー源とする巨大なイオン発生施設を築き、それをベガ星と他の星々の衛星にしたのである。そしてもちろん、すべての衛星は彼らの管理センターで電子操作されている。そしてこれはとても有効な手段で、プラスイオンが増加して、太陽よりも力強く陽性な輝きで宇宙を照らすことができる。ベガ星人は今、どんな惑星でも明るくすることができ、そして実際に、太陽系外に位置するさまざまな星が、彼らの日昼の光の照明の恩恵を受けている。だから太陽系外の惑星の住人たちは、太陽光を受けている惑星の人々よりも陽性なのである。ベガ星人のイオン発生器から発せられる光は、生命体にとってより良い影響をもたらすことができる。そしてこの発生器のおかげで、彼らのスペースシップは宇宙空間で高速航行が可能になり、光速の何百倍の速さで移動できる。
ベガ星の景観-------------------------------------------------------------------------------------------------
ベガ星は、色とりどりの木々が茂る丘があり、うっとりする香りを放つさまざまな彩りの花々と、木々の枝に溢れている。また空から降ってくる霧雨に色がついており、雨は辺り一帯を色とりどりの雫で満たしている。それはまるで虹がかかっているように見える。ベガ星にかかる虹は7色以上の色を持ち、地球にはないような他の色がたくさん含まれている。
ベガ星の町並み---------------------------------------------------------------------------------------------
森や野原、庭園や湖、そして河川を擁(よう)する広大な平野に築かれた巨大な街があった。それは壮麗な形の街で、都市全体が人の形をかたどっており、まるで二人の人間が広大な平野で古典舞踏のステップを踏んでいるようであった。そしてその輪郭は、住宅や公園、森や花壇、湖によって絵画的に配置されていた。
その人型の頭部に当たる部分には、黄色人種の肌色に似た色彩の家で埋め尽くされており、目の部分には、澄んだ緑色の水を湛えた池が二つ見える。その目のような池の底からは光の帯が発せられており、その不思議な輝きは陽光に合わせて変化し、まさに人間の目そのもののように見えた。身体の輪郭部分には低層住宅が立ち並んでおり、住宅の並び方や空間のレイアウトには工夫が凝らされ、数字や花や文字などのデザインが浮かび上がるようになっていた。
街路は芝生で覆われ、花壇や光を放つ泉が設けられており、その泉は、見る者の好みによってその色彩が絶えず変化し、さまざまな色をした噴水はそれぞれの異なる高さに噴き上がった。遠くには農村があり、その近くの森のすべての樹木と草がそれぞれ異なる色をしている。
また、しばらくすると空が虹色に変化し、街の上空には、さまざまな方向へ飛んでいく人影が現れ始めた。それはまるで、空を巨大な鳥の群れに占拠されたかのようである。それは街の人々が鳥のように空を飛ぶ様子である。
その空を飛ぶ人間は、不思議な色と素材のニットウエアを身に着けている。その上にジャケットを羽織っており、このジャケットが空を飛行する時、紡錘形(ぼうすいけい)に膨らんでいるようであった。しかし着地すると同時にジャケットは萎(しぼ)み、普通のシンプルな衣類になる。そのジャケットの胸の部分にはボタンが並んでおり、ボタンは衣類の前を閉めるためだけのものではない。また体を包んでいるニットの足先から膝までの部分には厚みがあり、薄手のブーツのようである。両足首には、兵士が小銃弾に装填する薬莢(やっきょう)に似たアクセサリーのようなものが付けられ、腰には複数の物が装着されたベルトをしていた。
彼の頭はフードにすっぽりと覆われており、頭頂部と目の部分には透明な素材が用いられていた。耳が覆われている部分からは、長さ数センチの白い小さな突起物が一つずつ突き出し、両腕にはベルトに付いているのと同じ形の物が装着されていた。
ベガ星へ来る異星人が唯一登録をする場所-----------------------------------------------------------
ベガ星にはキョードという街があり、ここはこの星へ連れてこられた異星人が唯一登録をする場所である。そこは上空から見ると、色とりどりの蝶をかたどった街で、この地方最大の都市である。そこは芳しい香りが満ちており、色鮮やかな芝生に覆われている。芝生は赤、白、緑で、そのデザインの美しいもので、さまざまな色の草や低木に覆われた美しい野原である。野原全体に虹色の巨大なシーツが広げられているかのようで、野原の向こうには地球にあるような森に覆われた丘陵が見え、こちらの丘には花々によるフォルムや文字がレイアウトされていた。野原の上空数百メートルには、蝶のように戯れながら飛んでいる人々の姿がある。
家々は低層住宅ばかりで、高くても二階建てまでである。ゴムに似た素材の透明な物質が建材として用いられている。すべては円形や楕円形の曲線を帯びており、それはどんな街路や住宅、オブジェに至るまで、どこにも直角や角が存在しない。
正午には、人々がゆったりと散歩をし、道を走る乗り物は、どの乗り物も芝に触れることなく、その上を滑るようにして進む。人々は地球の人間よりも背が高く、スマートな体型で、顔は卵型、頭は洋梨のように長い。
ベガ星の宇宙船----------------------------------------------------------------------------------------------
地球人にとっての最高速度は光速で、つまり秒速30万キロだが、ベガ星人たちは、何百万年も前から秒速3000万キロ超のスピードで宇宙を旅している。そしてマシンや精神を用いて、物質の分解と融合の技術も習得したことにより、ベガ星までの10万光年という距離に必要とした時間は、地球時間に換算して、わずか3日と7分である。
ずっと昔に彼らの賢人たちは、物質を操る能力を獲得した。その結果彼らは必要に応じて、あらゆる物質と生命体の重力を除去することができる。彼らが乗っている船も重量がゼロで、それによってスピードが出せ、着陸の際にも何の痕跡も残さない。
ここにはさまざまなタイプの宇宙船がある。それは他の惑星に住む人々の心理に合わせた特別仕様モデルが用意されているからである。たとえば地球内を飛行する宇宙船は、緩衝器やバネ、タラップが装備されている。つまりこのような宇宙船のほうが地球人にとって受け入れやすいからである。
また地上では別の乗り物も使用され、それは地表から1メートルほど浮いた状態で移動しており、車輪もフェンダーもなく、その場所には膨らんだマットレスが取り付けてあり、その上に4人乗りの楕円形の低い車体が載っている。車内には操縦桿も機械類もなく、人々はこうした乗り物をジャケットのボタンを押して操作している。
ベガ星のマシンの走行は極めて安全で、衝突は起きない。そういった乗り物にはたくさんの目がついていて、その目はベガ星人の目よりもよく感知する。だからその目が危険を感知すると、危機的状況の可能性をセンサーに送る。するとセンサーは、車体の方向をただちに修正する。しかもこうしたオペレーションは思考の速度で行なわれているので万全となっている。この世界ではすべてが完璧になっている。
ベガ星人が持っているプレート--------------------------------------------------------------------------
ベガ星には、住んでいる者が持っていなければならないプレートがあり、それを持っているだけで、必要な物をすべて手に入れることができる。このプレートは、持ち主の社会協力を保証する書類でもある。それはわずか数センチの小さなプレートで、持っているだけで必要な品物を手にいれることができる。ベガ星では品物が売り買いされることはなく、それはただ製造され、活用されるだけである。
地球人の生活システムは困難で辛く、とても不便なもので、そのシステムは誰もが仲間を利用することで成り立っている。しかしベガ星人にとっては、労働は自然なことで楽しく、本能的な行動でもある。ベガ星人にとって労働は人生の一部であり、誰もが働くことが好きで、喜んで仕事に打ち込む。ベガ星は地球よりもかなり大きな惑星で、大勢の住人がいる。しかし誰もが一つの大きな家族のように暮らしており、彼ら自らが同意したルールを守って生活している。ベガ星の世界には王様も大統領もいなければ、政府というものも存在しない。もし住民が、公共のために何かを変える必要があると考えたならば、そうした提案は審査された後に調整が行なわれ、施行するにあたってのルールが決められる。
ベガ星の創世記は、地球時間で言えば何澗(かん)年(澗は10の36乗)にもなるが、その遥かな大昔、当時のベガ星人たちは友愛的で平等な集団生活を始めた。誰かが地下から何かの鉱石を掘り出したり、有用な薬草を見つけたら、使い切ってしまうまで他のみんなと分け合った。誰かの富は、すべて他者の富でもある。地球人が今後金銭を撲滅した時には、ベガ星人が現在所有しているものを、地球人も所有するようになる。
こうしてベガ星では、利用可能なもののすべてを平等に享受することができる。ある場所である製品が作られ、他の場所では別の品が生産されている。さらに別の場所ではとても貴重な物が製造されており、ほかのところでは特別品が制作されている。そしてこうした品物はすべて倉庫に保管され、必要に応じて、全ベガ星人に平等に分配されている。
ベガ星人に対する地球人の認識--------------------------------------------------------------------------
ベガ人の皮膚の色はこはく色、青、赤だが、肌の色はその星の紫外線や届く光の周波数の度合いによる。彼らはほ乳類の末裔で、人間種としては彼らだけが完全な感情移入と共感性に加え、完全な霊能力を持ち合わせた種族である。
ポジティブ勢力のベガ人は、今日では「隠居した種」として認識されており、地球の歴史において、人々によって知られていた彼らの名前はボーディ•サットヴァ、つまり菩薩である。彼らはいくつかの惑星系において、観察及び指導を提供することで知られている。今日そういった惑星系は、彼らを保護者、または指導者として見ており敬っている。アンドロメダ評議会からも年長の種族として知られていて、それは大変名誉なことである。その理由も、地球外の文明では特に遺伝系統が重視されるからである。
ベガ星にはキョードという街があり、ここはこの星へ連れてこられた異星人が唯一登録をする場所である。そこは上空から見ると、色とりどりの蝶をかたどった街で、この地方最大の都市である。そこは芳しい香りが満ちており、色鮮やかな芝生に覆われている。芝生は赤、白、緑で、そのデザインの美しいもので、さまざまな色の草や低木に覆われた美しい野原である。野原全体に虹色の巨大なシーツが広げられているかのようで、野原の向こうには地球にあるような森に覆われた丘陵が見え、こちらの丘には花々によるフォルムや文字がレイアウトされていた。野原の上空数百メートルには、蝶のように戯れながら飛んでいる人々の姿がある。
家々は低層住宅ばかりで、高くても二階建てまでである。ゴムに似た素材の透明な物質が建材として用いられている。すべては円形や楕円形の曲線を帯びており、それはどんな街路や住宅、オブジェに至るまで、どこにも直角や角が存在しない。
正午には、人々がゆったりと散歩をし、道を走る乗り物は、どの乗り物も芝に触れることなく、その上を滑るようにして進む。人々は地球の人間よりも背が高く、スマートな体型で、顔は卵型、頭は洋梨のように長い。
ベガ星の宇宙船----------------------------------------------------------------------------------------------
地球人にとっての最高速度は光速で、つまり秒速30万キロだが、ベガ星人たちは、何百万年も前から秒速3000万キロ超のスピードで宇宙を旅している。そしてマシンや精神を用いて、物質の分解と融合の技術も習得したことにより、ベガ星までの10万光年という距離に必要とした時間は、地球時間に換算して、わずか3日と7分である。
ずっと昔に彼らの賢人たちは、物質を操る能力を獲得した。その結果彼らは必要に応じて、あらゆる物質と生命体の重力を除去することができる。彼らが乗っている船も重量がゼロで、それによってスピードが出せ、着陸の際にも何の痕跡も残さない。
ここにはさまざまなタイプの宇宙船がある。それは他の惑星に住む人々の心理に合わせた特別仕様モデルが用意されているからである。たとえば地球内を飛行する宇宙船は、緩衝器やバネ、タラップが装備されている。つまりこのような宇宙船のほうが地球人にとって受け入れやすいからである。
また地上では別の乗り物も使用され、それは地表から1メートルほど浮いた状態で移動しており、車輪もフェンダーもなく、その場所には膨らんだマットレスが取り付けてあり、その上に4人乗りの楕円形の低い車体が載っている。車内には操縦桿も機械類もなく、人々はこうした乗り物をジャケットのボタンを押して操作している。
ベガ星のマシンの走行は極めて安全で、衝突は起きない。そういった乗り物にはたくさんの目がついていて、その目はベガ星人の目よりもよく感知する。だからその目が危険を感知すると、危機的状況の可能性をセンサーに送る。するとセンサーは、車体の方向をただちに修正する。しかもこうしたオペレーションは思考の速度で行なわれているので万全となっている。この世界ではすべてが完璧になっている。
ベガ星人が持っているプレート--------------------------------------------------------------------------
ベガ星には、住んでいる者が持っていなければならないプレートがあり、それを持っているだけで、必要な物をすべて手に入れることができる。このプレートは、持ち主の社会協力を保証する書類でもある。それはわずか数センチの小さなプレートで、持っているだけで必要な品物を手にいれることができる。ベガ星では品物が売り買いされることはなく、それはただ製造され、活用されるだけである。
地球人の生活システムは困難で辛く、とても不便なもので、そのシステムは誰もが仲間を利用することで成り立っている。しかしベガ星人にとっては、労働は自然なことで楽しく、本能的な行動でもある。ベガ星人にとって労働は人生の一部であり、誰もが働くことが好きで、喜んで仕事に打ち込む。ベガ星は地球よりもかなり大きな惑星で、大勢の住人がいる。しかし誰もが一つの大きな家族のように暮らしており、彼ら自らが同意したルールを守って生活している。ベガ星の世界には王様も大統領もいなければ、政府というものも存在しない。もし住民が、公共のために何かを変える必要があると考えたならば、そうした提案は審査された後に調整が行なわれ、施行するにあたってのルールが決められる。
ベガ星の創世記は、地球時間で言えば何澗(かん)年(澗は10の36乗)にもなるが、その遥かな大昔、当時のベガ星人たちは友愛的で平等な集団生活を始めた。誰かが地下から何かの鉱石を掘り出したり、有用な薬草を見つけたら、使い切ってしまうまで他のみんなと分け合った。誰かの富は、すべて他者の富でもある。地球人が今後金銭を撲滅した時には、ベガ星人が現在所有しているものを、地球人も所有するようになる。
こうしてベガ星では、利用可能なもののすべてを平等に享受することができる。ある場所である製品が作られ、他の場所では別の品が生産されている。さらに別の場所ではとても貴重な物が製造されており、ほかのところでは特別品が制作されている。そしてこうした品物はすべて倉庫に保管され、必要に応じて、全ベガ星人に平等に分配されている。
ベガ星人に対する地球人の認識--------------------------------------------------------------------------
ベガ人の皮膚の色はこはく色、青、赤だが、肌の色はその星の紫外線や届く光の周波数の度合いによる。彼らはほ乳類の末裔で、人間種としては彼らだけが完全な感情移入と共感性に加え、完全な霊能力を持ち合わせた種族である。
ポジティブ勢力のベガ人は、今日では「隠居した種」として認識されており、地球の歴史において、人々によって知られていた彼らの名前はボーディ•サットヴァ、つまり菩薩である。彼らはいくつかの惑星系において、観察及び指導を提供することで知られている。今日そういった惑星系は、彼らを保護者、または指導者として見ており敬っている。アンドロメダ評議会からも年長の種族として知られていて、それは大変名誉なことである。その理由も、地球外の文明では特に遺伝系統が重視されるからである。