もともとそれでよかった♡

すべては自分の中にある

本当の自分ではない、見せかけや仮面が表に現れます。自分も人も許すことがとても大切(クワン・イン160113)

2016-01-21 | 覚書

ヒーリングと統合 by クワン・イン

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クワン・イン

ヒーリングと統合が起きている

JennySchiltz 2016-1-13

 

こんにちは! 今日は、今起きていることについて重要なことをお話しします。これから数か月間は、自分の成長だけでなく地球全体にとっても大きな軸になります。多くの人が、新年が開けると物事がスムーズに行くと思っていますが、これからの進路を加速し続けるために多数決が行われたことを理解しておいてください。皆さんは誰もが投票用紙を受け取り、ハイヤーセルフは夢を見ている時間帯に皆さんと相談しながら皆さんの意思を聞きました。魂の入った一人一人、更にその周りにいる何百人もの人たちに影響を与えるのでそのことを理解してください。皆さんは自分の現実、ホログラムを創り上げながら、同時に全体のホログラムの創造に関わり合っています。もっと多くの人の目が覚めてホログラムに参加すればするほど、もっと世界が分かるようになり、その中にいるすべての人の反応が変わります。

皆さんの世界に入った光の流れは着実に安定していきます成長の度合いは、この光のコードをいかに吸収して生かすか、それだけにかかっています。それぞれの人は違う段階にありますが、パターンやリズムというものがあり、それで人が経験することには様々な違いがあることが理解できるようになります。これまで以上にセルフケアや自分を大切にすることがとても大切ですこの光のコードが皆さんの信念の奥深くまで浸透して、それに一致しないものを一掃する時にはすぐに消耗感が感じられるでしょう。だから、自分の体を気にかけて大切にすることが順応に役立ちます。エネルギーが体の中を循環し解放できるようなエクササイズが有効です。水分と栄養摂取が不可欠です。体の話すことを聞いてください。体には意識があります。この時期には楽に過ごせるように体の必要なことを受け留めてください。休憩を取り電気製品に触れる時間を少なくすると、体のエネルギーが早く戻ります。自分の思考に注意してください。あなた自身が体を一番よく知っており支援者であることを忘れないでください。

皆さんの魂がもっと降りてくるこの時には、多くのことが起きています。本当の自分ではない身につけた見せかけや仮装、仮面が表に表れます。その時にどう対処するかは、本当の自分に変ろう、変わり続けようとする意思があるか否かにかかっています。私たちは、自分のそのような面に向き合う時は、装っているために不快な思いをするというのは理解しています。人間社会の低い波動の中で自分を守るために、大多数の人が肩書や仮面を創り上げました。中にはそのような仮面を脱ぎ捨てましたが、結果、また新しい仮面を作って、狭い箱の中に納まろうとしました。そういうものは抜け落ちますが、それで自分の魂を守れなくなることはありません、安全ですそれまで自分を守って来たものは、今後は、逆に自分の足を引っ張ることになります。それがはっきりする時に、その仮面の役目が何だったのかが分かるでしょう。それも裁かずにじっと見てください。他の人と同じように自分が傷つくのは怖いものですが、皆さんは、もう前に進もうとしており、あらゆる面にわたって変わる力があるという自信を持って力いっぱい歩いて行こうとしていることを自覚してください。批判的な心の声を黙らせていなければなりません。そういうものは、不安や固定観念によって何も変わりません。でも、光の中では仮面の居場所はありません

これから自分の仮面や見せかけているものが表れても不安に思わない場合には、そのままかぶり続ける人がいるでしょう。そこに良い悪いはありません。それぞれの人が自分のタイムラインにいて、仮面を使って多くのことを学んで来ました。それも人生を探求する一つの方法でもあります。中には、鏡を見て、初めて自分を見失いすべてが無意味になったと思う人もいるでしょう。皆さん、でもそうではありません。単に古いものを置いて行き、本当の自分を受け留めているだけなのです。それは、プロセスなので、すぐにそうなるわけではありません。その時に、大事に抱えていたもの、信じていたもの、人から言われたことなどをひとつひとつ検証し、ハートに任せて本心を感じ取ってください

今後、多くのことに光が当たって検証されていきます。自分も人も許すことがとても大切です。自分の、また他の人の一挙手一投足も、学び成長する機会なのだと考えることが必要です。裁きや決めつけを止めて一人一人の魂を見てください。人を裁くことは、自分を裁くことになり、手放すものが益々増えて行きますすべての課題、経験することの素晴らしい点を見るようにしてください。気持ちがかなり軽くなります

許すこともまた時間のかかるプロセスです。そのことを理解してください。もう癒されて手放していると思っているにも拘らず、また同じような場面に遭遇する人がいるかもしれません。その場合、その感情が自分の層の深い所に閉じ込められて、最後の許しを待っており、もうそれに左右されなくなるのを待っているのです。これから、大事にしていきたいもの、捨てるものを選ぶのは皆さんの自由です。この人生でこれまで自分を覆っていた自分というものではなくその都度本当の自分や自分らしさを思い出し、自分の魂を思い出せるように意識して進んでください

尊敬の念と愛で皆さんを支えます。

 

Quan Yin

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クワン・インとのQ&A

Q: この間、自分の中にバケツがあって、光で一杯になっているところを見ました。それが私のエネルギーレベルだと思い、いつも一杯にしておかなくてはと思いました。つい最近、そのバケツが溢れて他のバケツに流れました。でも、先ず自分のことを優先することが大事なので、一杯にしようと思いました。

A: そういうことが今まで以上に大切です。自分の中でいろいろな変化が生じながら自分を安定しておくことが必要です。セルフケアを優先しなければ消耗し疲れるでしょう。直観的に魂に何を与えたらいいか分かります。これは非常に大事なことです。

 

Q: クライアントの人の中に、その時に感じていることを「リセット」だという言葉を使う人がいました。面白い表現です。

A: ええ、深いリセットが起きています。それは、自分に相応しくないこと、心が動かないことを変える機会なのです。

 

Q: 心臓の鼓動が右耳に聞こえてくる人がいます。それは何ですか?

A: 体が地球の周波数の変化に対応しているのです。誰もがどんな時にもそれが聞こえる訳ではありませんが、全員が調整しています。鼓動を聞いた場合は地球の愛と素晴らしさ、調和した姿を感じながら地球、ガイアに繋がり、話しかけてください

 

Jenny

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5章 シュメールとアヌンナキ-6:地球人のルーツ(Project vega)

2016-01-21 | 宇宙種族

Project Vegaさんより http://www.project-vega.org/2014/03/5_30.html 

(1章序文より抜粋) この文章は様々な専門家が、インターネット、テレビ、本などで断片的に論じている出来事を集め、年代別に並べたSFである。可能な限り確実性の高い物的証拠やデータを優先的に集めているが、偽情報やノイズの判断が難しいこともある。特にチャネラーのチャネリングに頼った文章に関しては、本当かどうかは判断が難しい部分なので、この内容を鵜呑みにするのではなく、最終的には自分の頭で考え、確認して、正しいかどうか判断する必要がある。

 

5章 シュメールとアヌンナキ : 地球人のルーツ

(つづき)

■紀元前36万年頃

運命の石板を授かったエンリル--------------------------------------------------------------------------

運命の石板:エンリルがアヌから拝借したアヌ一族の貴重な宝物。ニビルと地球間のルートを随時表示したり、色々なことを可能にするme(メ)の装置。ブンブンという音を発する一種のバイオコンピューター
ティティル:小型ミサイル・me(メ)のミサイル

 エンリルは、この願ってもない宝物の石板(タブレット)をアヌから手に入れ、それをニップールの居城に運び込み、大事に隠していた。その石板というのは、外見はいくようにでも変化するそれ自身が生きているような一種の有機質であり、あるときは特殊な水晶の板として現れ、また七色の光を放つ鉱石として現れることもあり、その表面のモチーフは、そのひとつひとつの呼吸と共に変化しながらブンブンと音を放つ不思議な石板であった。奇妙な暗号が図やシンボルとして現れたりして、さまざまな謎が埋め込まれている石板で、それをエンリルは特別に造らせた豪華な箱の中に入れて、それを厳重に鍵をつけて、さらには、その部屋の前に監視までつけて大切に保管した。この宝物を持つということ自体、エンリルが地球最高の地位にいるということを誇った。

 運命の石板は、実はニビル次元をずっと超えてプレアデスのテクノロジーに由来するものであるが、これ自体はプレアデスからニビル星への移住が決まったときニビルに初めて降りてきたアンに宇宙連合総司令官ソ・ラーラが特別に授けた宝物である
 それは創造主からの贈り物として渡された。まさに「神々の道具」といえるものだった。それがアヌ一族に渡り、一族の中でもアヌとエンリル以外には、だれもこのme(メ)については知らなかった。

 エンリルは、この「運命の石板」を使って、ニビル星と地球間の通行ルートとそのタイミングを計算して、新しいルートを発見することができた。これによって、多量の金が以前よりもずっと楽にニビルに輸送されるようになった。それでニビルの大気層の亀裂が徐々に修復され、住民たちがまた安心して暮らせる時代を取り戻した。つまりニビル星を地球の金で救った神さまなのである。

エンリルの監視塔とプロビデンスの目------------------------------------------------------------------

 地球で採掘された金はニビルで微細な粉にされ、天空に打ち上げられ、大気の裂け目は徐々に修復されていった。エンキはエリドゥに輝く住まいを造り、その地でマルドゥクに知識を授けた。ニブル・キでは、エンリルが圧巻的な“天と地球を結ぶもの”を設置した。その中央では、ひっくり返ることのないプラットホーム(平らな場所)の上に、天に向かって高くそびえる柱が設置されていた。そこから、エンリルの言葉が入植地に広がった。サーチライトの光線が高く上げられ、すべての土地の深奥部(しんおうぶ)を捜索することができた。その両目のレーダーはあらゆる土地をスキャンし、その網は望まないものの接近を不可能とした。


 また「生命の樹」のケテル(王冠)のようなエンリルの監視塔が、そのそびえ立つ家の中心で遠い天空を凝視し、地平線を見つめ、天の頂点を完成させていた。これは「すべてを見通す目(プロビデンスの目)」である。これに対して、エンキは三日月と関連させ、「ニニギク、ニンイギク(目の清い神)」と言われた。ニニギノミコトやニギハヤヒの“ニニギ、ニギ”という言葉の原型である。
 その暗く神聖な部屋には、太陽の家族が12個の紋章で表され、“メ”には天空の神々の秘密の公式が記録されており、“運命の石板”が光彩を放っていた。エンリルはそれらによって、すべての到着と出発を監督した。
 

 “万物を見通す目”の根源は、エンキの“ニニギク(輝く目の支配者)”とエンリルの“すべてを見通す目”である。
 また、覗いている目の下のピラミッドの段数は13段であり、ピラミッドの冠石に相当する三角形がピラミッドの頂上に接地しておらず、空中に浮かんでいる。この意味は、次の通りである。
 「生命の樹」に於いて、マルクトからケセドまでの7個のセフィロト、6個のパス、合わせて13の段階を経ることにより、“知識の門”の前に達する。これ故、13は神聖数字であり、13段はこれに由来する。そして知恵を身に付けることにより、知識の門を通過して精神的に神界に達する。カッバーラは“一方的に授けられるもの”であるから、神界=至高世界に達することができるかどうかは、神の意思のみに依る。それ故、至高世界はそれより下の人間世界から隔絶され、浮かんでいるのである。
 本来、石工の職人組合であったフリーメイソンにとって、ピラミッドは「生命の樹」そのものであるから、彼らにとって理想的で完璧な建造物である。しかし、フリーメイソン自体がサタニスト(悪魔主義者)たちによって乗っ取られ、“ルシファーの目”を植え付けられたことにより、「死の樹」へと変貌した。これが、1 ドル札に描かれ、現在のフリーメイソンの象徴として描かれるピラミッドと“万物を見通す目”の真相である。なお、ピラミッドは柱ではないため、「死の樹」に変貌したことが解りにくいが、“目の向き”で判断する。

 地球に招待されたアンズ----------------------------------------------------------------------------------

 さて地球の金の発掘現場はというと、アヌンナキたちが重労働に対して、いよいよ抵抗を表しだした。つまり、地球行きを希望して移住してきた直接金鉱で重労働を課されているアヌンナキたちが、エリキシル(万能薬)の配給が少なくなったとか、食事の質が悪くなったと文句を言いはじめた。さらには中間ステーションにいるイギギたちも、ラーム(火星)と地球間の往復の際に地球にゆっくり立ち寄れないことに不満を抱くようになった。
 イギギたちはラームの指揮官のアンズと共に密かに、なにか暴動を起こす計画を練っているという噂が起きた。それはやがて、アヌンナキの耳にも入ってきた。エンリルはアヌとそのことで相談しあった。エンキも呼び寄せて、アヌンナキの緊急会議が開かれた。
 まず、イギギたちの反乱を抑えなければならないことが提案された。そのためにもイギギの代表であり、優秀な操縦士であるアンズを地球に招待し、丁重にもてなすことが大事だと決まり、早速アンズはラームから地球に招待された。

 地球に着いたアンズは、高い管制塔が立ち並ぶ地球上初の「宇宙観測センター」を見学することになった。むろんエンリル自らが同行した。アンズは興奮を隠せない様子で、エンリルもまた、アンズがイギギであることをつい忘れてお互い打ち解けた。そうして楽しんでいるうちに、ついにエンリルは城の塔がある最上級にあるチェンバーへとアンズを案内した。
 エンリルはその部屋の前に立っている護衛兵にその部屋の扉を開けるように命令した。厳重に保管されている箱の中からエンリルは「運命の石板」を取り出しアンズに見せた。エンリルは自慢話をしながら、アンズがどう反応するか見てみたかった。そのときエンリルは、ラームの神アンズにアヌンナキの5つの都市計画について打ち明けた。そして当然のこととして、彼に苦境に暮らすイギギたちへの救済措置を約束した。

 「運命の石板」は計画を具現化するための、そのシミュレーションをすばやく緻密なレベルまで計算できる。地球とニビル間の、スムーズな運行ルートが計算されるために、アヌンナキにとってはきわめて重要なツールであり、これがないとたとえ彼は神といえど物理的なニーズは満たされない。まさに「打ち出のこずち」のみならず、神さまたちはスーパーコンピューターどころか、それよりも数千倍すばらしい道具をもっていた。ニビル星人がまさに、創造主からさずかった神のツールだった。
 運命の石板は、天然石がはめ込まれた石の板であるにもかかわらず、雲のような軽さだった。これを使うと、宇宙のあらゆる星との距離を正確に測ることができた。またこれは一瞬にして目的地に着くことができるタイムジャンプには欠かせない方程式が埋め込まれていたのだった。
 エンリルは、秘密の部屋に篭って石板と向い合っていることが多かった。その石板に秘められた威力につい彼は圧倒された。

 ところで、アンズがイギギのリーダーとなった理由は、彼がただ優秀な操縦士というだけではなく、アンシャガルの血を引く皇子だったからである。それもあって、アンズはエンリルに対して、常にライバル意識があった。彼はエンリルの自慢話を黙って聞いていたが、つまり表向きは誠実な家来を装いながらも、エンリルのポストを今か今かと常にその隙を狙っていた。そして、当然のこととして、「運命の石板」を奪いたいと思った。

(運命の石板さえ手に入れば、イギギだけではなくアヌンナキを支配することも朝飯前にちがいない・・・)
 運命の石板の場所を知ったアンズはつぶやいた。

 そのころになるとアヌもエンリルと同じように、よりダイレクトでニビルと地球間を往復できるルートを望んでいた。そうなると、ニビルに金を早く届けられるだけではなく、イギギとの問題も生まれない。そのためにはまず宇宙観測所が必要で、そこで金を確実にニビルに送り届けるという、重大な任務を背負っていた。しかしそれ以外はエンリルも、「運命の石板」に秘められた、あらゆる可能性を探ることに没頭した。

(今、「運命の石板」によって確実に、ラームの役割が終わろうとしている・・・)
 とエンリルは心の中でそう希望を抱いていた。

運命の石板を奪い去ったアンズ--------------------------------------------------------------------------

 アンズの心の中は邪な考えで一杯になった。アンズは王子の中の王子であり、天空と地球の指示系統を掌握し、エンリルから権限を取り上げようと目論んでいた。疑念の無いエンリルはアンズを聖域の入り口に立たせておき、聖域を離れ、泳ぎに出掛けた。ここぞとばかりに、アンズは“運命の石板”を奪い、“空の部屋”で飛び去った。“着陸場所”には、謀反(むほん)を起こしたイギギが彼を待っていた。彼らは、アンズが地球とラームの王であることを宣言する準備をしていたのである。聖域では輝きが衰え、ブンブンという音が静かになっていた。 アンズは、「運命の石板があればもう大丈夫。アヌンナキの腰ぬけどもに渡してたまるものか!」と盗んだ石板をシェムに積んで、シナイ半島の山々の上空を逃亡していた。彼は隠れ場所を探そうとした。
 

エンリルの息子ニヌルタのアンズ退治------------------------------------------------------------------

 この落ちるアンズの話は、ギリシャ神話“イカロスとダイダロス”の原型となる。

【アヌンナキでの話】
 エンリルらはアヌに助言を求め、石板を取り戻すこととなった。ニヌルタが母ニンマーにけしかけられ、反逆者に立ち向かう任務を負った。アンズは石板を持っているため、自分は無敵だと思っていた。ニヌルタは“稲妻の矢”をアンズに向けたが、矢はそれた。戦闘は膠着状態となり、エンキが助言した。「“つむじ風”で嵐を起こし、粉塵(ふんじん)でアンズの顔を覆い、彼の“空の鳥の羽”を逆立てるのだ!」
 エンリルはティルル(ミサイル)を造り、「“嵐を起こす武器”に取り付け、翼と翼が近づいた時、撃て!」と指示した。ニヌルタはエンキの助言に従ってミサイルを放ち、アンズは地上に落下した。そして、アンズを捕虜とし、石板を取り返した。反逆していたイギギらは降参した。

 なお、この部分はシュメール神話では次のように記述されている。翼が墜ちたズウがアンズである。

【シュメール神話】
 ある時、エンリルがプールで水浴びしている最中に、ズウと呼ばれる者が、王であることの証である「神々」と人間の運命を定めた運命表“運命の平板”を奪った。ズウはムウ(空飛ぶ機械)で遠くの場所に隠れた。「神々」は緊急会議を開き、ズウを逮捕して処刑することを決定した。(中略)ニヌルタは任務に就いた。矢をズウに放ったが、ズウは“運命の平板”を持っていたので、矢はズウに接近することができなかった。そこで、エンキが指示した。チルルム(ヘブライ語でミサイル!)を撃ち込め、と。チルルムは命中し、ズウの翼は墜ちた。ズウは逮捕され、“運命の平板”はエンリルのもとに戻った。 

【ギリシャ神話のイカロスの話】
 ダイダロスはイカロスの父で、細工の名人であった。ダイダロスがミノス王のためにラビュリンス(迷宮)を造った。ダイダロスは後にミノス王から見放され、息子のイカロスと共に、ある塔に閉じ込められてしまった。
その塔を抜け出すために、鳥の羽を集めて、大きな翼を造った。大きい羽は糸でとめ、小さい羽は蝋(ろう)でとめた。翼が完成した。二人は翼を背中につけた。父ダイダロスは、息子のイカロスに言う。
「イカロスよ、空の中くらいの高さを飛ぶのだよ。あまり低く飛ぶと霧が翼の邪魔をするし、あまり高く飛ぶと、太陽の熱で溶けてしまうから。」
 二人は飛んだ。農作業中の人々や羊飼いたちが二人の姿を見て、神々が空を飛んでいるのだと思った。イカロスは調子に乗ってしまった。父の忠告を忘れ、高く、高く飛んでしまった。太陽に近づくと、羽をとめた蝋(ろう)が溶けてしまった。イカロスは羽を失い、青海原に落ちてしまった。以後、その海はイカロスと名づけられた。


アンズの裁判-------------------------------------------------------------------------------------------------

 その後アンズは、ニップールのアヌンナキの最高裁判所において有罪判決をいい渡された。その裁判は、アヌンナキの最高位にいる7名によって執り行われた。エンリルと配偶者のニンニル、エンキと配偶者のニンキ(前名ダムキナ)、ニンマー、ニヌルタと、エンキの息子マルドゥクという一族のトップによって行なわれた。
 当然ながらニヌルタは、アンズの卑怯な行為を主張したが、マルドゥクは不当に扱われているイギギの苦しみについてを訴えながら微妙にアンズに肩をもつような発言をした。けれども結果として、アヌンナキとイギギの両方を陥れようとしたアンズの悪事は厳しく裁かれた。
 「アンズに死刑を言い渡す。アンズの遺体はラームに葬ることは許されない。ハゲタカの餌食となるのだ。これで、この一件は終了。」
 エンリルはそう皆に言い渡した。アンズに対する死刑宣告にアヌンナキ全員が同意した。しかし、遺体をハゲタカに処分させるのは残酷すぎるとエンキとマルドゥクは主張し、最終的に彼の遺体はラームの洞窟近くに埋葬された。

 この作業を終えた後、エンキは息子マルドゥクに向かってこう言った。
 「お前はそのままラームに残りなさい!アンズの後を継いで、ラーム(火星)の司令官としての任務に着くのだ!エンリルもそれを望んでいる。」
 マルドゥクは、これをある程度予感していたので、素直に従い父に別れを告げた。

処刑されたアンズとその後--------------------------------------------------------------------------------

 アンズが死刑されたのは、アヌンナキが地球に定住してから25番目のシャル(地球時間で9万年)が過ぎようとしていたころだった。裁判により、アンズは殺害光線(レーザー)により処刑された。同じ先祖の種子を受け継ぐアラルの横に埋葬すること、マルドゥクに遺体を運ばせて彼をラームの司令官とすることをエンキが提案した。エンリルはそれを認めた。

 その後、マルドゥクがイギギの不満を抑え、ラームの基地が再び順調に機能を果たすようになるまで、さらに数シャルが経過したが、まだまだ安定期は訪れる気配はなかった。今度は地球のあちこちで、アヌンナキが反乱を繰り広げるようになったからである。

 そのころ再びニビル星が太陽系に接近してくる時期だった。ニビル接近につれて地球は日照りに襲われ、十分な食料をアヌンナキの労働たちに配給できなくなった。これが原因でアヌンナキ労働者の反乱はさらに本格的になっていった。このパターンは残念にも現在の地球も受け継いでいて、まったく変わりはない。ニビル星とバイナリースター(伴星)であるかぎり、地球の人間も彼らと同じような道を辿る運命にあるのかもしれない。
 やがて、アヌンナキの指導者や労働者階級が水面下で組織を形成し、アヌ一族に刃向うようになった。またしても、エンリルにとって頭の痛い災いが降りかかってきた。
 

裁判にかけられたエンリル--------------------------------------------------------------------------------

イナンナは語る。
 「あの出来事は、アヌンナキにとっても決して忘れることができません。それは灼熱の太陽が降り注いでいた真夏のことでした。」

 エンリルはある時、レバノン杉に囲まれた場所にある城から森の中を散歩していた。そのあたりにはニンマーが創立した病院があり、その辺一帯の谷間を彼女は「シュルバク」と名づけた。低地には大きな湖が広がっていた。その畔に病院は建っていた。

 アヌンナキへの看病が目的で、ニビルから地球にやってきたニンマーと一緒に地球に来た美しい乙女の看護婦たちがいた。彼女たちは夏の暑い盛りにはよく、湖畔に着ものを脱ぎ捨てて水浴びをした。
 ちょうどエンリルがそのあたりにさしかかったときも暑い夏の盛りで、彼女たちは笑いながら水浴びをしていた。エンリルは足を止めるとその光景に見とれ、身を木陰にひそめてじっと眺めていた。舞を踊るように水の中で戯れるまさしくニビルの女神たちの姿は、彼をほとんど陶酔状態にしてしまうほどの光景だったので釘づけになってしまった。

 そのとき、一人の乙女が白い砂浜に上がってきた。その乙女は、「スド」といい、ニンマーが特に可愛がっている看護婦であるが、年齢はなかでもいちばん若く、まだ幼さを残していた。もちろんエンリルは全裸のスドに心を奪われたまま、総司令官という立場も忘れて彼女に近づいていった。湧きあがる感情をどうにか抑えようとして、彼は何気ないふりをして彼女に近づいた。
 とっさのことにスドは悲鳴をあげそうになった。慌ててなんとか近くに生えていた大きな葉で身を隠したが、硬直したままだった。そんな彼女をなだめるように見ながら、エンリルは彼女の前にひざまづいた。そして優しい声で自らの名を名乗り出ると、彼女の手を取ってキスをした。
 「怖がらないでおくれ。ニンマーは私の妹さ。私の城には、ニビルのとっておきの果実酒がある。さあ、ドレスを身につけなさい。一緒に飲むのを付き合っておくれ?」
 しばらくのあいだスドは茫然としていたが、徐々に和らいでいった。
 (エンリル様って、怖い方だと思っていたけれど・・・こんなチャンスはまたとないかもしれない・・・)と、スドは思った。

 エンリルの優しくて落ち着きがあり、なんとなく高貴さが漂う話し方にスドは魅力を感じていたが、エンリルのほうはすっかり自分が地球総司令官の立場にいることなどすっかり忘れ、彼女にひたすら惹かれていった。スドはというと、ニンマーが、「アヌンナキの男神には、くれぐれも注意するように」と、常に彼女たちに忠告していた事も無視して、エンリルについて行った。その道のりで彼らは楽しそうに会話し、レバノン杉の森をぬって、エンリルの城まで歩いてやってきた。

 いつのまにかエンリルは、スドの手をしっかりと握っていた。城の中に導かれたスドは、窓からの景色が美しい部屋に案内された。エンリルは彼女に、豪華な椅子に腰をかけるように勧め、特別なニビルの果実酒を取り出し、彼女に注いだ。
(なんて、美味しいんだろう!ニビルを離れてから、こんな味は忘れていたわ・・・)
 スドはそんなことを思いながら、たちまちグラスを空にした。するとたちまち湧き上がるような幸福感に満たされた。そして次の瞬間には、目を閉じてぐったりと彼女は椅子に倒れかかった。

 彼女が目を覚ましたときには、事のすべてが終わっていた。スドはわめき泣きながら、エンリルの城を去った。まだほんの乙女にすぎないスドが受けた打撃は大きかった。この出来事で彼女は、エンリルの子を身ごもってしまった。
(このことはいずれ、ニンマー様にもバレてしまう・・・いったい私はどうすればいいの?)
 スドは思い悩んだ末、すべてをニンマーに打ち明けることにした。その時点では彼女も、これが一族の大騒動を引き起こすことになるとは思ってもみなかった。

 ニビル星人の妊娠期間は地球時間に換算すると約9日間という至って短縮妊娠であり、分娩も人間のように苦しみを伴わない。それにしても、スドからこの出来事を打ち明けられたニンマーは、エンリルを許せなかった。彼に対する思いがまだ残っていたこともある。なにしろ彼らは、「ニヌルタ」という息子までいる仲である。ニンマーはこの事件に対していくら冷静に対処しようとしても怒りが収まらなかった。
 「ふしだらな男!強姦(ごうかん)は重罪よ。この犯罪行為がバレないとでも思ってるのかしら!」
 ニンマーは哀れなスドを抱きしめると、ニンマーの胸の中でただすすり泣きするだけだった。
 「もう泣くのはおやめ、スド。必ずあなたが納得する措置をとります。悲しむのはやめて、安心して元気な子を産むのです!」
 ニンマーは自ら自身を落ち着かせてスドにそういった。
 「あのとき、私が兄にあげたあの薬草エキスのせいでこんなことが起こったのかしら・・・!?」
 ニンマーはエンリルだけを責められない気持ちも少し感じていた。しかし結論をいうと、この事件によってエンリルはアヌンナキ最大事件として裁判にかけられることになる。
 
ニビル星のトゥルバの木-----------------------------------------------------------------------------------

イナンナは語る。
 「エリキシル(特効薬)の力を借りることは、ニビルの女神たちにとってごく普通のことで、その力を借りて男たちを誘惑するのです。これに関しては、私たちニビル星人の女たちには、まったく悪意のかけらもなく、ただ無邪気な戯れにすぎません。けれども、度が過ぎるのだけは許されないのです。だから、あのときのエンリルのように、レイプは私たちにとってどれほどの重罪であるか、その頃から問われていたのです。地球の男性の皆さんにもぜひこれをしっかりと理解してもらいたいのです。」

 ニンマーは、デルムンの丘に建てた地球初の病院で、金の発掘現場で怪我を負ったアヌンナキたちを熱心に看病した。その上彼女は、アヌンナキらが地球という異なる環境の中でどうやって生き延びていくかという研究に力を注いだ。彼らが地球環境に馴染むことができるように、ニンマーはさまざまな薬草を調合しては、彼らに与える地上初の薬剤師であることは確かである。


 そのころの地球はまだ、さまざまな危険が満ちていた。すっぽりと宇宙塵(ダスト)に包まれた星だった。ニンマーは、さっそく地球の大気圏を調べた。それからその星の住民のDNAをニンマーは、さっそく地球の大気圏を調べた。それからその星の住民のDNAを研究した。彼女もエンキに負けず、遺伝子学にかけてはすばらしい博士であり、そんな姿の女神をあまりだれも想像できない。
 彼女の遺伝子に関する詳しい発見があったために、アヌンナキはニビル星以外の星で暮らせることができたといっても決しておおげさではない。ニンマーはまた、種(スピーシ)がどのようにして進化していくかに関心があった。さらにいえばニンマー(ニンフルサグ)は、アヌ一族のDNAに秘められた謎を明かすことに心を捧げた。

 ニビル星から地球に移住するアヌンナキがニビルにいる者と同じように、どうしたら若々しさを保つことができるか、それについての研究に彼女は捧げていた。ニンマーが作ったエリキシル(特効薬)は、金の発掘現場で過酷な肉体労働を課せられているアヌンナキに配給された。それは、地球特有の病原菌やウイルスに打ち勝つことができるように、ニビルから取り寄せた薬草で配合されたものだった。
 その薬は、エンキから特別にもらったme(メ)の攪拌機(かくはんき)を使ってニンマーは作った。このエリキシル(特効薬)を、ニンマーはいつも腰にかけているポーチの中にしまっておいた。いざというときには、それを必要とする者に与えた。エンキは、その攪拌機(かくはんき)のme(メ)以外にも、愛する妹のために幾つかのme(メ)をニンマーに贈ったという噂は、アヌンナキの間でも生き続けている。

 さて、そのニンマーが作る特効薬のもとは、ニビル星のトゥルバという木である。地球と同じようにニビルにも木がある。その木からは赤いリンゴのような実がなり、その果実には毒がある。よって彼らはそれを食べない。しかし、その「トゥルバの樹」は、季節を問わずその大きな赤い見事な花を咲かせている。だからニビル星ではそれを観賞し、楽しむ樹としている。
 トゥルバは大きな大木で、森の中に育つ。その太い幹には、たいてい濃い紫色のツタが周囲には絡んでいる。それがトゥルバの樹の赤い花の色と妙につり合いを見せ、なんともいえない調和を醸し出すので、ニビル星人はトゥルバの樹を好み、森に出る。トゥルバは、ニビル星の森ならどこにでも見つかり、また丈夫に生息している木である。

 ニンマーは、このトゥルバの実から搾った汁を発酵させ、そして、ツタの幹から採れる樹液を混ぜ合わせた。その混合物をあの攪拌機(かくはんき)にかけると、ニンマーのご自慢のエリキシル(特効薬)が完成する。その薬は摂取する量によって、様々な効果が現れた。量によっては幻覚を起こさせることもある。意識を失わせることもできる薬なので、ニンマーはほんの少しでも量を間違えないように常に気をつけていた。
 このエリキシル(特効薬)によって、深い眠りから永久に目覚められなくなることもある。それは大抵の場合、この上ないほどの幸福感を伴う幻想夢に次から次へと誘う、きわめて危険な薬ともなりうる。
 そんなパワフルなエリキシル(特効薬)を、エンリルはニンマーからもらっていたので、それを酒に混ぜてスドに飲ませてから、強姦したという罪の重さにニンマーは責任も感じていた。しかしながらニンマーは、どうしてもエンリルを許すことができなかった。
 (エンリルは、許されない罪を犯した。この事件はきっと宇宙連合のソ・ラーラさまは知るはず。どちらにしても兄のエンリルは裁かれるべきなのです・・・)

 個々の自由意志を無視する「強姦(レイプ)」は、プレアデス星やニビル星では堅く禁じられている行為である。それは本来は、地球に移住したアヌンナキも当然、女の許されない星「ラーム(火星)」のイギギたちの間でも同じことで、許されないことなのである。
 やがて文明化とともに地球人にもこの罪の重さは伝えられた。これは宇宙連合に所属する存在たちが定めた、宇宙で統一されている掟であるということを彼らはたしかに知っていた。
 ニンマーはついに、エンリルの卑劣な行為を公にした。それによってエンリルは、裁判にかけられることになった。エンリルは自分のヘマは認めたがすでに遅すぎた。
 この事件が公表されると、たちまち普段からエンリルに反感を抱いていたイギギが騒ぎ出した。わざわざラームから駆けつけてきてその裁判に立ち会った。アヌンナキの指導者も含めて、傍聴席に50名もの裁判人が並んだ。
 「運命の石板事件」でのアンズに死刑を言い渡したあの七名のアヌンナキたちが前に並んだ。その裁判の結果、エンリルは地球を追放され、操縦士アブガルによってラームに連れていかれた。エンリルはラームの“戻れない土地”といわれている場所に放置された。しかし、操縦士のアブガルは去る前に、エンリルに一言いっておいた。
 「ただ罰するためだけの理由で、王であるあなたを偶然ここに残していくのではありません」
 とただ彼はそういって、またシェムに乗って去っていった。それから数日間、エンリルは戻れない地を彷徨い歩いた。そして彼はある洞窟に辿りついた。その中で彼は驚くべきものを発見している。
 「おお、なんと、やっと見つけたぞ!これはあの噂の「恐怖の武器ガンディバ(核兵器)にちがいない。しかも7機もある。」
 明るい声でそう叫んだエンリルは、疲れが吹き飛ぶほど喜んだ。7機のガンディバは、エンキが自分の義理の父であるアラルが生きていたころに、特殊運搬用シェムで2人でラームにニビルから運び込み、その洞くつの中に隠しておいたものである。死刑になったアンズの遺体近くにその洞窟はあった。ラームにある不毛の地の洞窟になら、決して誰にも見つからないだろうとエンキは思ったからだ。

 ニップールでは、エンリルの二回目の裁判が開かれた。本人の出席なしにスドの証言だけでそれは執り行われた。内容はいたってシンプルな裁判となった。
 「スド、おまえは、エンリルを配偶者として認めるか?」裁判官の質問はこれだけだった。いうまでもなく、背後にはアヌの計らいがあったからで、スドは少しためらったが、「はい」と答えた。
 こうして、ニビルの若い女神によってエンリルは救われ、早速、迎えの者たちがラームに迎えに向った。この裁判の取り決めに従ってエンリルはスドを娶(めと)ると約束させられた。エンリルはレバノン杉に囲まれたニップールの自分の城に彼女を迎え入れた。

 エンリルは総司令官である自分の面目を取り戻すために、派手な結婚式を開いた。そしてその披露宴では親族だけでなく、もちろん大勢のアヌンナキの労働者たちも招待した。エンキとニンマーは、スドに豪華な金製の記章を贈呈した。
 そしてその日からスドはエンリルの王妃として、「ニンリル」“総司令官のレディー”とよばれるようになった。スドはやっと、今までの苦しみから解放された。果たしてこれは、最初から彼女の陰謀だったのか、それとも、純粋無垢な女神に運ばれてきた幸運だったかもしれない。このようなかたちでアヌンナキの主体の神さまであるエンリルとニンリルは結ばれた。そしてあの時スドが辱(はずかし)めを受けて身ごもった子が、イナンナの父ナンナールであった。彼は、初めて地球で誕生したアヌンナキの皇子だった。彼はエンリルとニンマーが生んだニヌルタとは、母違いの弟になる。ニヌルタは、父とニンリルが結ばれる宴の隅のほうで複雑な気持ちになり、遠くから幼い弟のナンナールを見つめていた。
 
(つづく)

5章 シュメールとアヌンナキ-5:地球人のルーツ(Project vega)

2016-01-21 | 宇宙種族

Project Vegaさんより http://www.project-vega.org/2014/03/5_30.html 

(1章序文より抜粋) この文章は様々な専門家が、インターネット、テレビ、本などで断片的に論じている出来事を集め、年代別に並べたSFである。可能な限り確実性の高い物的証拠やデータを優先的に集めているが、偽情報やノイズの判断が難しいこともある。特にチャネラーのチャネリングに頼った文章に関しては、本当かどうかは判断が難しい部分なので、この内容を鵜呑みにするのではなく、最終的には自分の頭で考え、確認して、正しいかどうか判断する必要がある。

 

5章 シュメールとアヌンナキ : 地球人のルーツ

(つづき)

■紀元前44万6400年頃

 3600年周期で太陽系への侵入を繰り返すたびに、ニビルは地球とともに太陽を周回する惑星について知るようになった。火星と同様に、彼らは太陽系の他の惑星も調査し植民地化したが、彼らの関心の的と焦点は常に地球にあった。地球がもっとも魅力的だったからである。彼らは地球のさまざまな表情を観察し、その手つかずの土地の動植物を研究した。しかしアヌンナキは、地球という暖かな光の寝床の中で、人間であるホモ・サピエンスが孵化(ふか)していることに気づいており、彼らを生み出した他の高次元の地球外生命体がそれを見守っていることを知っていた。

 そして二ビル王アヌの息子エンキと50人の地球遠征隊は地球に降りて来た神々として、後のヘブライ聖書では「ネフィリム」と呼ばれた存在である。当時の地球は緑が多く大地は肥沃で、地球の海に着水した彼らは歩いて陸へ辿り着き、地球第一基地のエリドゥを南メソポタミアに建設した。そして前王アラルをエリドゥの監督に任命した。 そしてペルシャ湾に黄金採取工場を建設。海水から抽出する方法により、黄金の採取を開始した。 さらに大規模治水事業により、沼地を干拓して居住地を整備した。植民地建設に向けて、メソポタミア各地で大開発事業が開始された。この最初の入植地は宇宙飛行管制センターや宇宙船基地、採鉱活動、さらには火星の中継ステーションさえ擁する一大地球ミッションへと発展していた。
ニビルのアカデの港----------------------------------------------------------------------------------------

シェム:空を飛ぶ乗り物でニビル星人の交通手段。自家用ロケットからUFOタイプまでバラエティに富んだ種類があり、やがて「マカバ」ともよばれるようになる彼らのUFO

アカデの港:アンツの宮殿が立つ丘から少し降りたところにある港。大小のシェムが地球とニビル間を往復する賑やかなニビル星の港であり、虹のはしごの場所にも近い

デルムンの丘:「純粋な土地」という意味のニンマーの地球初の病院がある場所。エンキの協力によってニンマーが地球到着後すぐに建設した


 地球に向けてニビル人たちは「アカデの港」から出港していった。エンキと、アヌの妃アンツから生まれたエンリル、そしてアヌとアークチュール星人との間に誕生したニンマーは、アヌの命令で相次いで(28シャル=10万800年の間隔で)ニビルを去り、地球に向けて出発した。
 彼らにとって地球への旅は、下手すれば永久に宇宙のどこかに投げ飛ばされ、あるいはどこかに封じ込められてしまう危険性があった。たとえ彼らが全能の神々であっても難しいことなのである。危険きわまるその旅と冒険を、各々がもつテクノロジーを駆して無事地球に降りたということは明らかであった。
 そうしてタイムジャンパーとしても、つまり次元空間を自由に行き来できる能力を持ったアヌの血をしっかり引いている三兄弟の神々が、地球に下りた。
 エンリルが地球に降り立った後、ニンマーはアヌの勧めによって地球行きを決心した。彼女はエンキやエンリルのような好奇心や野心を地球行きに託していたわけではなかったが、彼女はただその不思議な惑星地球の生態圏を研究したいだけだった。ニンマーが地球行きを決断した頃はというと、エンキとエンリルの地球ミッションが始まったおかげで、地球に関する興味深いデータが沢山上がっている時代であり、ちょうど地球の未来が彼らによって方向づけされようとする段階を迎えていた。ちょうどその頃、地球に金を採掘に来たアヌンナキたちのニーズを満たすためにニンマーは、アヌによって地球に派遣されたのである。後に「すべての母」という称号を受けたアヌンナキの女神は、その母の系統を受け継いだヒーラーだった。
 

 彼女はその母に似て、アークチュール星人のすべてを覆い込むような見事な天使並みの大きな白い翼をもっていた。ときにして彼女はアヌンナキたちをその白い羽で覆うような姿で患者を治療したといわれており、ニンマーはアヌンナキの健康を管理する医学として、またニビルを誇る最高位の遺伝子工学博士として、さらには純粋なアヌの血を引いている彼女をなによりも先にアヌは地球に送った。

 当時ニビルでは、「シェム」と呼ばれる彼らの乗り物が地球に向けて出港する港が生まれ、そこから彼らは荷物を積み込み、飛びたっていった。そこは「アガデの港」とよばれた。そこから地球に向けて、忙しく出港するシェムの数が増えていくうちにアカデの港は賑わい栄えた。アカデの港はニビル星人が集う、賑やかなスポットとなって繁栄していった。

 様々なニビルのテクノロジーを駆使した道具や装置を積んだ大小シェムがその港から出港し、また戻ってくる。地球という新しい環境で生存できるとわかった彼らは、その新しい星に移り住みたいアヌンナキ志願者を毎回50名ほど乗せては地球に向けて旅立った。アガデの港は、実はこれも女神アンツの宮殿の一部に位置し、彼女の目の届く距離にあった。その辺一帯が煌びやかなエネルギーに包まれているのを、アンツは自分の宮廷のバルコニーから、いつも嬉しそうに笑顔を浮かべて見ていた。
 アカデの港は洗練されたニビルのポートタウンへと発展し、アンツ自身もアカデの港をよく訪れ、その港から出港していくシェムを祝福し、見守り、見送る姿も見ることができた。
 アガデの港を出港していったのは、男のアヌンナキばかりではなく、ニンマーが女神軍団を連れて地球に到着した。つまり彼女は、ニビル初の女神派遣団なのである。

 ニンマーは、大勢のニビルの女性看護婦たちを連れて地球に降りたった。そのときニンマーといっしょに地球に移住した別のアヌンナキの女神たちも、地球で自分たちが役立つように、治療や救助の仕方など、多くの知識をアンツやニンマーから十分に訓練を受け、知識を得て派遣された。
 ニビルの王アヌの娘であるニンマーは、アンツに次ぐ偉大なる女神として、地球に移住したアヌンナキたちからも崇拝される存在となった。彼女は地球に降りたつや否や、勇敢にも初めての星である地球を探索し、その場所に病院を建てた。むろん、兄エンキの協力を得て建設されたが、そこをニンマーは「デルムン(純粋な土地)の丘」とよんだ。彼女は早速、そこでアヌンナキの治療に専念することにした。

■紀元前44万2800年頃

 3600年周期でニビル星が地球に近づいていたこの頃、地球では大きな氷の広がりが小さくなり始め、近東の地域では心地良い気候が続いていた。地球の気候の温暖化に伴い、二ビルより多数のアヌンナキが移住した。エンキの異母妹ニンマー(ニンフルサグ)も、医療隊長として地球に着任した。
 彼らは体が大きく、骨は10m以上あり、体重は700kg前後である。ニビルにはたくさんの種族のETがおり、それらの遺伝子が混ざり合っているが、それがアヌンナキである。

ニンマー------------------------------------------------------------------------------------------------------

 アヌ一族にはもめごとが多い。というのも、やはり神々それぞれの個性の豊かさがゆえにである。彼は競い合いながら、出来るだけアヌンナキの血を濃く受け継ぐ女神たちと結ばれようとした。このように、血族関係を巡る醜い争いというのも、人間だけではなく、彼ら宇宙人もそうなのであり、地球にそれを刻印したのは彼らなのである。やがてそれが、地球に大混乱を引きおこすことになる。しかしながら一つ確かなのは、彼らはそれを予期していなかったということである。
 彼らは感情体においては、肉体次元においては人間より三から四倍大柄である。とはいっても、彼らの肉体次元は三次元のとは異なることはたしかであり、地球に降り立った彼らは時にして、水たまりができるような大粒の涙を流すこともあった。ニビル星の王であるアヌ自身は、エンキとエンリル、そしてニンマーの三人の主となるニビルの神々をもうけている。
 そして、長男の水の神エンキよりも後に生まれたエンリルが、アヌ一族の王位継承者となった。そしてその子がナンナールで、彼の世継ぎとして、ウツの双子のかたわれである「イナンナ」が生まれた。よってアヌがイナンナの大祖父であり、その関係性は深く、彼はイナンナを常に丁重に扱い、女神として深く愛した。

 ニンマーは後に「ニンフルサグ」と呼ばれるようになったが、この名前には“偉大なる母女神”や、“命の母”、“山の母”といったような意味が込められている。彼女は、エジプト時代には、「ハトホル」と呼ばれた。ハトホル神は、牛の頭を持つ女神の姿で大抵は表現されているが、これは、エンリル家のシンボルである雄牛(おうし)を象徴している。
 古代エジプトの時代にはまた、ハトホルは癒しを司る女神として崇拝された。これが実はアンダーグラウンド的な女神信仰として発展し、後に聖母マリア信仰へと形を変えて広く受け入れられるようになる。こうして聖人、天使、聖書における重要出来事やたとえ話、教会の歴史を画いた女神的イコンの絵は、いつの時代でも必要とされてきたのである。


 ニンマー(ニンフルサグ)は、アヌンナキからも人間からも崇拝され、愛された女神であるが、イナンナは、大叔母(おおおば)にあたるニンマーから特別に愛され、多くの知識を授かった。
 ニンフルサグは、アヌンナキを代表する遺伝子工学の一任者であり、彼女の医学的知識も豊かだった。遺伝子工学の分野においては、彼女の右に出るのは、きっと兄のエンキぐらいのものだろう。アヌは、この優秀な娘に大きな信頼をおき、ニビル星最高位のアヌンナキの地位を彼女に与えた。そしてニンフルサグも、やがて二人の兄たちと同じように地球に派遣されることになる。

 アークチュール星人の母を持つニンマーは、アンツとは異なり、ニビル星人特有の派手さは無く、どちらかというと、勤勉で学者肌の存在である。アークチュール星では、もちろん彼女の母もそうだが、すべての存在たちがヒーラーであり医者なので、病人もいなければ、医者も必要ない。彼らは天使界の者たちと同様に、大きくて、白く輝く翼をもっている。ニビル星よりも高い次元にあるアークチュール星では、病や死さえが克服されている。そんなアークチュール星人の血を引く、ニビル星人とのハイブリッドがニンマーで、ニビル星で誕生した彼女は、異次元の研究に没頭した。けれどもそんなニンマーであっても地球に辿り着くと、やはりアヌンナキの女神として自分の正式な後継者を残しておこうとした。

 地球に移住したニンマーは、後にエンキと共に地球上で偉大なる遺伝子研究の功績を残すことになる。しかし一方で彼女は地球で自らのヒーリング能力を生かし、金の発掘現場でケガをしたアヌンナキの労働者たちに手厚い看護を施した。そして、人類に命の息吹をふきかけたのも彼女だった。
 

■紀元前41万6000年頃

 黄金を海水から抽出する方法は効率が悪いため中止となり、代わりに金坑から黄金を採掘する方法が採用された。エンキはアフリカに金坑アブズ(現在のアフリカのジンバブエ地域)を開き、黄金の採掘を開始した。 プロジェクト拡大のため、エンキは二ビル王アヌに対し、アヌンナキの地球派遣部隊の拡大を申請した。 これを受けて二ビル王アヌは、アヌンナキ移住団を率いて、エンキの異母弟エンリルおよび前王アラルの孫クマルビとともに地球を来訪した。これにより地球のアヌンナキ人口は大幅に増加した。 そしてエンリルは、エンキとともに地球開発プロジェクトの共同指導者に就任した。


 エンキはニビル星では地球にやってきた最初の指揮官だが、地球ミッションの指揮権が異母兄弟でライバルでもあるエンリルに渡されることになった。代わりにエンキには地球の主という称号を与えられたが、それでもその屈辱は消えることはなかった。


ニビルの近親相姦(きんしんそうかん)-------------------------------------------------------------------

 近親相姦(きんしんそうかん)は人間の世界では、当然のように堅く禁じられている行為である。それは、モラル的にも、けして許されないというだけでなく、遺伝的な危険が絡む。しかし、ニビル星人にとっては、地球人がタブーと認めている行為は、実はそこに彼らの秘密が隠されている。
 あからさまにも彼らは人間のDNAに違いを残した。その神々の行為の内には、アヌの血の濃さを競う、ときには醜くもみえるアヌンナキたちのエゴがからんでいた。イナンナは次のように述べている。
 「だからその能力を私たちは自然に広めて、地上にルネッサンスを開花させることも、地球を破壊することもできるのです。これが、神と人間との究極的なちがいであり、それがいつ地球上に現れたか、神々の神話以外にそこにたどりつく方法がわかりません。そのようなことが、我々神々の業であり、同時に私たちアヌンナキの人間に対するカルマの解消であり、ときには両刃(りょうば)の剣(つるぎ)のような戦いとなって、バイナリースターシステムが辿る運命をともにするのです。
 実際にこの神々の秘密が、つまり彼らの特権が、人間たちには譲られなかった・・・こういうところです。こんな遺伝子操作の背景には、やはり、ニンマーが深く関わっていました・・・。ニビルから地球にやってきた私たちのようなアヌ一族(アヌンナキ)の女神も、やはり、血を分けた男のアヌンナキを地上で産むことが、アヌによって暗黙の了解として課せられていたのです。むしろアヌンナキの女神たちは、それを地上でいちばん望んでいた、というのが事実なのです。」

 アヌの血をどれほど濃く受け継いでいるかどうか、それによってアヌンナキの開拓地である地球にどれだけの領土が分け与えられるか、つまりアヌ一族に実際に存在するヒエラルキーがはっきりしていた。それにしても、いちはやく地球に降り立った彼らは、地球で人間たちと、いずれは結ばれることになる。彼らの血を引く“半神半人”が、たくさんいたという地球の歴史を思い出さねばならない。
 半神半人はアヌンナキに比べて、寿命は短いものの、現在の人間の寿命と比べれば、比較にならないほど長く、その生命力を持続させる力をもっていた。人間と比べて、寿命は永遠に近いアヌンナキの、はたして彼らのタイムラインはどれほどのものか。それは地球とは別の星にあったからだ。つまり、別のタイムラインからやってきた、ということがいえるわけで、聖書に登場するアブラハムやノアにしても何百年間も生きたという記録が残っている。なかば彼ら半神半人は、地球で多くの子孫を産み、どんどん人口を増やしていった。当然、人間の寿命だけでなく、肉体や魂のさまざまな可能性を封印してしまったのも彼らなのである。
 しかしながら視点を変えると、かりに人間に不死が許されていたら、地球の資源はとっくの昔に枯渇していたはずである。それに人間が、アヌンナキのような、オムニパワー(全能力)をもて遊んだとしたらどうなっていたか。彼らと同じように、エゴにまみれて人間たちは、互いに戦い合い、とうの昔に滅亡していたにちがいない。そのシナリオもあるということを、彼らは今、人間たちに思い起こしてほしいと思っている。
 「すべてアヌンナキの仕業だ!」と、こういうこともいえるわけだが、イナンナとしては地球を、すべての人間と一緒に共有できるパラダイスを創造してみたいと考えている。なぜならアヌンナキの女神たちは皆、人類を愛しているからである。

イナンナは語る。
 「さて、アヌ一族に、もめ事が多いというのも、実は神々の個性の豊かさがゆえに起きたことです。結局のところ私たちは、戦争を地上で、いや銀河のあらゆる場所で繰り広げました。私たちアヌンナキは、親子兄妹同士が結婚することによって、確実に自らのパワーを手に入れてきました。特に、アヌの息子たち、兄弟の神々は、つまりエンリルとエンキは、ちょうど二手に分かれ互いに対立する運命にありました。」

 彼らは互いに競い合いながら、出来るだけアヌンナキの血を濃く受け継ぐ女神たちと結ばれようとした。このように、血族関係を巡る醜い争い、というのも彼ら宇宙人が地球に運んできたものである。やがて彼ら神々が起こした戦争によって、彼らの領土である地球のあちこちが、大混乱に落とし入れられる。彼らは事実それを予測できなかった。
 彼らはその感情体においては、その肉体が人間のより、3倍から4倍大柄というだけあって、彼らは時にしては、激しい流星のように大粒の涙を落下させる。彼らの感情体も人間からするとあまりに大きい。
 なにごとにも大げさなのがニビルの神々である。よって、そのいちばんの頭の神さまであるゼウスのようなアヌと、その妃偉大なるアンツのスケールの大きさは桁外れであるということと、その他大勢のアヌンナキの神々の特徴もやはり多分にアヌと重なり合っている。
 そしてアヌンナキが、いくら性に関して自由奔放であっても、しかし、一つだけ彼らにとって許されないことがある。それは、「殺人(殺神)とレイプである。それだけは許されない。それは宇宙連合ソ・ラーラのもとに決められた、この宇宙全体にいきわたる秩序なのである。よって彼らにはそれに関しては、人間以上に厳しい罪が課せられた。


■紀元前41万2000年頃

 このころ二ビル王アヌは、二ビルに帰還するため地球を出発。帰途、前王アラルの孫クマルビ(このときはアヌの側近であった)の攻撃を受けた。 
 当時アヌは、前王アラルの一族を、懐柔策をもって扱っていた。前王アラルは黄金発見の功により免罪され、地球第一基地エリドゥの総督に任命されており、アラルの孫のクマルビはアヌの側近に取り立てられていた。しかし、アヌに対するアラル一族の恨みは根強く、権力奪回を虎視眈々と狙っていたのである。 
 アヌはクマルビを倒し、これを火星(中間ステーション)に駐在するアヌンナキ集団(イギギと呼ばれる)が、クマルビの監視にあたった。

■紀元前41万年頃

 この頃、長期にわたって氷河期が地球規模で広がった。地球総司令官エンリルは、地球植民地の効率的運営のため、エ・ディンに7つの都市を建設。首都エリドゥには黄金分離施設、バド・ティビラには黄金精錬施設、シッパルには宇宙港、ニップルには航空管制センター、シュルバックには医療センターが置かれ、ララクとラルサは誘導するビーコン都市として機能した。 
 また、アブズ(アフリカのジンバブエ地域)―メソポタミア―火星(中間ステーション)―二ビルを結ぶ黄金輸送網が整備された。こうして、エンキの監督下にあるアブズ金鉱で採掘された金は、エンリルの管理するエ・ディンで加工、溶解、精錬されるというシステムが完成した。

 
 


ニンマーとエンリルの恋-----------------------------------------------------------------------------------

ニンリル:ニンマーがニビル星から連れてきた看護婦でエンリルと結ばれる前は「スド」と呼ばれていた。 
ニヌルタ:エンリルの第一子。エンリルが若い頃、ニンマーと恋をして生まれてきた息子

エディン :北にエンリルの城があるレバノン杉に囲まれた森林地帯
エリドゥ:第一の都市。アラルにエンキが与えた領土で、アラルの死後エンキは王妃ニンキ(ダムキナ)をニビルから迎えて移り住んだ。エリドゥの都はアヌンナキの第一の都として栄えた。
アブズ;エンキの領土で、エクル周辺も含めて広大な範囲に及ぶ

イギギ:(観測し、見る者)ニビル星から地球に行ったアヌンナキと同時期に、火星(ラーム)に送られたアンシャガルの子孫たち


 研究熱心なニンマーにとって、兄のエンキは刺激的な存在だった。アヌは、自身の純粋な血統を守るためにエンキかエンリルのどちらかにニンマーと結ばせるつもりだったが、最終的に選ばれたのは、長男のエンキだった。それにしても物事は計画通りにはいかない。まだ恋を知らない乙女だったニンマーは、弟のエンリルに夢中になっていた。なぜならば、エンリルはエンキよりも10シャル(3万6000年)ほど年が若いだけでなく、彼のその透き通った淡いブルーの肌は魅力的で、ハンサムな貴公子だったからである。もちろん、エンリルの方もニンマーに恋心を抱いていたので、二人はたちまち恋に落ち入り、愛の戯れからニヌルタという男の子が生まれた。
 このようにして生まれたニヌルタは、エンリルの息子ということであるが、エンリルの正式な妻ニンリルから生まれたナンナールの母違いの兄になる。ナンナールはイナンナの父。これは、まだ彼らの地球行きが決まっていないずっと昔の出来事だった。

 エンリルがニンマーと交際しているという噂は、やがてアヌの耳にも入ってきた。アヌは、ニンマーとエンキの縁を望んでいたので腹を立てたことからふたりは罰せられた。アヌによってニンマーは、永久に配偶者を持つことを禁じられた。それはきわめて重い罪を負うことになった。
 そして、ニンマーとエンリルの間に生まれたニヌルタは、ニビルのアンツの宮殿でアンツに育てられることとなった。ニンマーはひどく落ち込んだが、一旦物事が決まると以外にも立ち直るのが早いのがニンマーという女神である。彼女はすっかり心を入れ替えて、再び研究に没頭した。ニンマーに流れるアークチュール星人の血がそうさせるのである。冷静さにかけては、アークチュール星人はシリウスの存在たちと同じように、常に自然に冷静さを保っておける。ニンマーにしてもそれは同じで、あのときのアヌの判断が正しかったことにやがて気づく。

 しかし、ニンマーの気持ちを蒸し返すようなことが、恋の終わりから数シェルが過ぎてから起きた。ニンマーとエンリルが再開することになったからである。つまり、彼女の地球派遣が決まったからだ。
 ニンマーは大勢の女神の看護婦たちと大型シェムに乗り、ニビルのアカデの港から出航し、無事地球に到着した。そのとき地球でニンマーたちの到着を大勢のアヌンナキたちは出迎えた。当然、兄妹のエンキとエンリルも先頭に姿を見せていた。ニンマーは、久しぶりに会う二人の兄に一族の話やニビルの近況を夢中になって語った。特に二人の兄たちが知りたかったのは、アラルの死についての詳細だった。

 ニンマーは二人の兄に特別な土産も準備してきた。それは、自身が調合したニビルの薬草で作るエリキシル(万能薬)だった。早速二人はそれを飲んでみた。するとみるみるうちに彼らの身体にエネルギーが満ち溢れてきたので、ふたりは顔を見合わせた。
 「私の地球での使命は、アヌンナキの労働者を癒すことです」とニンマーは微笑みながらいった。「ならばニンマー、私がこの地球に建てた城をぜひ、あなたに見てほしい」そうエンリルは誘った。
 ニンマーは一瞬それを拒否しようとしたが、うれしい気持ちに満たされ、それを受け入れた。側にいたエンキも彼女が喜びを隠せないでいるのを見抜いていたので、アヌの彼らへの処分を知っているエンキだったが、ふたりに反対しなかった。ふたりは小型シェムでエンリルの城に向った。それはレバノン杉で覆われた高い山々が連なる場所にあった。

 アヌからニンマーとの交際をたち切られたエンリルは、地球に旅だった。到着すると涼しい場所を求めて方々を旅した。そして、「エディン」とアヌンナキがよんでいる北にあるレバノン杉の地(今のレバノン周辺)を彼は選んだ。エンリルはエンキとはちがい、太陽に弱い肌をしているからだ。
 エンリルはアヌからもらったme(メ)を用いて、その山肌にあった巨大な岩を一瞬にしてフラットに切り落とし、そこをまず、シェムの滑走路にした。さらには同じくme(メ) で、冷涼な山の頂きに高層の城を完成させた。そのご自慢の城に彼はニンマーを招き入れた。
 エンリルのニンマーへの思いは冷めたわけではなく、そんな彼の気持ちを知りながらニンマーは必死で自分のアークチュリアンの理性を保とうとした。思う存分語り合ったふたりは、自分たちの間に生まれた息子ニヌルタのことにも言及した。
 「せめてもニヌルタが地球に来れば、君の慰めにもなるだろうに。ニヌルタを君の元に送ることを約束するよ」
 エンリルはニンマーにそう告げると、彼女とラボと病院があるデルムンの丘を目指して飛びたった。エンリルは、ニンマーのことが諦められず未だに独身を貫いていた。愛する妹のためにと、あるとき彼は自分が住む城からほど近い谷間のある場所に、彼女の病院を建ててやった。ニンマーは感激し、その場所を「シュルバク」(安息の都)と名づけた。彼女はニビルから持ち込んだ薬草をその周辺一帯に育てた。ニビル星の植物が地球で育つを見ることが女神ニンマーのいちばんの喜びだった。

 エンキが、アラルの娘ダムキナを娶ることに決まったのは、彼がニンマーと結ばれることを断念して間もなくのことだった。父アヌの要望で、アンシャガル一族との絆を強めるための、これは政略結婚であったが、幸いにもダムキナはエンキが一目惚れするほど美しい女神だった。
 エンリルより先に地球に到着したエンキは、義理の父アラルが亡くなってからは、アラルの着陸所があるエリドゥの都に住んでいたが、しばらくすると、金の採掘量が多い南方の灼熱の太陽が照りつけるアブズに移った。アブズのある湖畔に彼も屋敷を建てた。そこからエンキは地中を採掘するスプリターと呼ばれる、見事に地面をかち割ることができるme(メ)を使って、地球奥深くに探検に出ていた。

 


 ダムキナはアヌンナキの正式な妻として地球に迎え入れられると「ニンキ」と改名した。ニンキとは、もちろんエンキの妃であることがわかる名前であるが、その意味は、彼らのことばで、“地球のレディー(淑女)”という。女神ニンキと結ばれたエンキは、ニンキが暮らすエリドゥと、金の採掘現場であるアブズを忙しく往復した。

 ちょうどそのころ、アヌンナキの総司令官エンリルは、ユーフラテス川沿いに5つの都市計画を進めていた。第一の都市は、地球移住計画がスタートしてエンキが開いたポート都市エリドゥで、第二の都市は、エンリル自らが管理する北の軍事基地ラルサ。三番目は、ラルサの北東に位置するラガッシュ。四番目は、ラガッシュより北のシュルバク。エンリルがニンマーに捧げたレバノン杉に囲まれた山麓の病院がある都市である。
 そして最後は、シュルバクより北西部に位置し、エンリルにとって最も重要な都市となるニップール(天と地を結ぶ都市)で、ここがアヌンナキの首都として定められた。そしてそこには地球初の宇宙管制センターをがおかれた。ニップールは、ニビルと地球間の往復のために必要な管制センターとしての役割を果たすだけでなく、宇宙観測天文所としての重要な役割があった。


 そのころはまだ、ニビルと地球間の折り返し地点にラーム(火星)を経由していたが、このラームを経由する必要が無くなればとエンリルは常に考えていた。
 ニビル星人の地球派遣がはじまると、アンシャガル一族は中間ステーションのラーム(火星)に移り住んだ。そして彼らは「イギギ」とよばれ、アヌンナキとは区別された。しかしアンシャガル一族は、アヌ一族とはっきりとした容姿のちがいがあった。
 彼らはアヌ一族とはまた異なるタイプのニビル星人であることから、なにかと差別を受けた。そうするうちに彼らの気高さはどんどん消えていき、ラーム(火星)の厳しい条件下に暮らしているうちに気性も荒く好戦的傾向が強くなっていった。
 彼らの肌もプレアデス系のアヌ一族とはちがい鮮明なブルーではなく、茶褐色がかった濃いブルーの者たちが多かった。ニビル星からラームに移住したアンシャガルの子孫たちは、イギギ(観測し、見る者)と呼ばれ、アヌンナキとは区別され、ニビル星人の二つの社会が形成されていった。

 エンリルはイギギたちを、アヌ一族の中でも特に彼らを嫌っており、彼らとはトラブルを起こしたくなかったので、ついに地球ニビル間の直行ルートを発案する。この計画には、「運命の石板」と呼ばれる最高クラスのme(メ) が重要な役目を果たした。地球に派遣されることが決まったときに彼はアヌから引き換え条件として、この貴重なme(メ)を手に入れる。 

 (つづく)


5章 シュメールとアヌンナキ-4:地球人のルーツ(Project vega)

2016-01-21 | 宇宙種族

Project Vegaさんより http://www.project-vega.org/2014/03/5_30.html 

(1章序文より抜粋) この文章は様々な専門家が、インターネット、テレビ、本などで断片的に論じている出来事を集め、年代別に並べたSFである。可能な限り確実性の高い物的証拠やデータを優先的に集めているが、偽情報やノイズの判断が難しいこともある。特にチャネラーのチャネリングに頼った文章に関しては、本当かどうかは判断が難しい部分なので、この内容を鵜呑みにするのではなく、最終的には自分の頭で考え、確認して、正しいかどうか判断する必要がある

 

5章 シュメールとアヌンナキ : 地球人のルーツ

(つづき)

ニビル星人のセックス-------------------------------------------------------------------------------------

 イナンナは語る
 「ニビルの住民にとって、性の交わりは、最高の美の追求です。私たちにとってセックスは、神聖な性なる交わりです。セックスは、エネルギーの交換と創造を意味します。私たちアヌンナキも人間と同じように、法悦(エクスタシー)に浸りますが、この感覚を何よりも大切にしているのです。とはいっても、人間の官能を刺激するだけではありません。
 時に、男たちを飲み干す怪物のようにも思われたりしますが、私たちプレアデス出身のニビル星人は、無邪気に快楽を味わうだけなのです。私たちは、相手への執着も人間より大きいかもしれません。それが私、イナンナなのです。当然、アヌ一族も同じであり、地上で繰り広げるドラマもこの感受性の強さが現れているのです。私たちの性への執着もそうですが、そろそろ人間の神々に対する誤解を解かねばならないときが来ています。」


 アヌンナキのセックスへの自由奔放さは、やがて地球の時間軸で歪められていくことになる。今の地球において必要なのは、地球の人々の性への概念の受け取り方を正すことだとイナンナは語っている。それにはまず、彼らニビル星人たちのセックスによって生まれた人類に、彼らがどんな知識を植えつけたのかを知る必要があるのだ。地球で歪められてしまった性的モラルの色メガネさえ外せば、アヌ一族の物語を深いレベルで理解することができるだろう。

 セックスという行為、それは、男女のお互いの周波数の統合という目的があり、周波数を互いに振動させながら交換し合うものであるが、そのエネルギーはパワフルな創造力に転換させることができる。その奥義を地上に伝授したのが、他ならぬイナンナだった。これは今日、タントラとも呼ばれる一種の錬金術でもあり、このエネルギーの交換を利用して、人間はあらゆる創造を可能にすることができるのだ。

 ニビル星人は、このパワーを使ってさまざまなことを具現化してきた。特に、永遠に近い寿命を持つ彼らにとって、セックスとは長い命を退屈にさせないためのものでもあった。アヌンナキたちは、「聖なる結婚」という、特別な性交の儀式を行なって神々は結ばれる。女神たちによってこれは地球に伝えられたが、特にイナンナはこの儀式を通して、子孫を残すだけでなく音楽や舞踏などの芸術的表現や薬草の知識も教えた。さらには黒魔術も伝えたが、それは後に土着の宗教に溶け込み密かに後世に伝承されていった。

 人間はまだ、性的交わりによって生じるエネルギーの使い方を知らない。これは、彼らがそのように人間をプログラムしたからでもある。要するに、彼らと同じ能力は、まだ人間たちの中で眠ったままなのである。彼らが目覚め、それを知覚した時にこそ、性に対する歪んだ概念は、魔法が溶けるように消え去る。知覚から変化が訪れ癒されていくことで、地球は新しい段階(フェーズ)に突入することになるが、それまでは人間界におけるセックスとは、単純な官能と単なる繁殖機能にすぎない。

 アヌンナキの神々は性のエキスパートであり、中でもイナンナは、アヌンナキが生んだ人間たちとニビル星人が結ばれることを積極的に奨励した女神だった。イナンナは彼らと楽しみ、多くの混血の子孫(半神半人)を残した。また、性的パワーを活用できる彼らは、創造したいものを思うがままに具現化させていた。ニビル星人は“究極のアート”をマスターしていたのだった。

 そんな彼らにとっても、人間と味わう性的エクスタシー(恍惚感)は、きわめて原始的な感覚で、その懐かしさゆえにさらに地球人に魅せられていた。人間の快楽も、まんざら捨てたものではなかった。とにかく、ニビル星人の性の快楽には、罪の意識がまったくないといってもいい。創造のソースである創造主から、直接、性のエネルギーを取り込むことに関しては、罪悪感などは存在しない。そのパワーを彼らはまるで電源にスイッチを入れるように自由に取り入れていた。一旦彼らの肉体が、創造主とひとつになると、自発的にレセプタ(受容体)である彼ら自身がリセットされてパワーはますます増大する。そこから得られるパワーは、人間の数千倍にも及ぶほどだった。つまり、それほどのフォーカスパワーがなければ、タイムジャンプも不可能なわけである。

 ニビル星人は、人間が超能力と呼ぶ能力をさらに超越したパワーを備えていた。彼らにはプレアデスのテクノロジーである「me(メ)」と呼ばれる魔法のツールがあった。そのパワー源は、電気的なものであり、彼らはチャージされたエネルギーと一体化することによって、タイムジャンプやバイロケーションを可能にしていた。

 性を神聖化する彼らにとって聖なる結婚の儀式は、きわめて重要な行事だった。アヌ一族は皆、結婚式を盛大に執り行うのが好きだった。
 アンツの宮殿には、壮大な愛の神殿があった。そこでは、アヌ一族のための、聖なる結婚が執り行われていた。神殿には、創造主と直接繋がりエネルギーを受け取る神官(オラクル)がいた。儀式中に神官と創造主のエネルギーの交換が行なわれると、神殿中にエネルギーが振動し、言葉では表現できない周波数のエネルギーが生み出された。それは彼らにとって、究極の癒しのエネルギーであると同時に、喜びのエネルギーでもあった。

 聖なる結婚の儀式で誕生するニビル星人の新しい生命は、とてつもないパワーを受け継いで生まれて来た。アヌンナキの神々の寿命は永遠に等しく、呼吸が静止するその日まで、性の交わりによって創造主から与えられるネクターを飲み干し、生きる限り無限の創造を楽しんでいる。けれども、人間たちの性に対する恥の概念は、残念ながら一部のアヌンナキによって、あえてネガティブな概念が植えつけられたのも確かだった。これも、地球の人間たちを奴隷として支配するための策略でもあった。

 イナンナに「聖なる結婚」について教えたのは、アヌとアンツである。アンツは地上の人間のすべての偉大なる母であると同時に、セックスによって生じるエネルギーに関する知識を完璧にマスターしている。アンツはその知識を娘のニンマーや、イナンナをはじめとするニビルの女神たちに教えた。ニンマーはどちらかというと、あまり関心がなかったが、イナンナのほうは、セックスに注ぐ情熱は、ほかの誰にも負けず、それは永久に同じだろう。愛することの美しさをイナンナに教えてくれたのは、アンツである。彼女はイナンナの大祖母であると同時に、実の母以上にイナンナにとって重要な存在なのだ。イナンナはアンツから多くのことを学びとった。

 セックスによって生じるフリクエンシー(周波数)をどのように表現できるかについても、彼女はイナンナに教えた。そして、アヌもアンツと同じようにそのエネルギーについて教えた。ニビルの学者としても優れた才能を持つアヌは、そのことを哲学的にイナンナやニビルの若者たちに教えた。特に地球で生まれたイナンナのような子孫には、丁寧にアヌは教えた。「イナンナ」という名前は正式には、(イン・アンナ)であり、それは(アヌに愛される者)という意味である。このことからもいえるように、アヌとイナンナは深く結ばれていたのである。アヌンナキの「聖なる結婚」に関するの知識は、地上の人間たちにも伝わったが、人間の性行為のあらゆることが、彼らからはじまっている。

ニビル星人の色と寿命-------------------------------------------------------------------------------------

イナンナは語る。
「誰も私のことを束縛できません。私の暮らしは、あなた方からすれば、まるで楽園にでもいるかのような暮らしかもしれません。そう、その頃のアヌ一族は、何にも束縛されず、自由と愛を楽しんで暮らしていたのです。」

 美しい女神イナンナは、濃いブルーの肌の色をしている。彼女の肌の色は、床に敷かれた濃紺のラピスラズリと映えて、宮殿では皆の視線を一手に集めていた。イナンナはその視線を楽しみ、自分の美しさに陶酔した。もちろん、彼女は美しいだけでなく、自由に生きる崇高の女神として、厚い尊敬の念も受けていた。


 ニビル星人の姿人間よりもかなり大柄で、身体の作りはほとんど同じだった。肌の色はブルー系統が基本であったが、地球人の肌も微妙に色が違うように様々なブルーの色のスペクトルから成っていた。その神秘に満ちたブルーの肌は、決して絵の具の青のようなフラットなブルーではなく、内側から輝くようなトルコ色の海を感じさせる透明感がある深いブルーだった。
 地球にも太古の昔からブルーの存在たちの伝説は残されている。地球人は彼らのようなブルーの肌をもつ異星人とずっと昔から遭遇していたのだ。例えば、インド神話に登場するクリシュナ神の肌の色はブルーである。クリシュナもニビル星人と同じように、そのルーツがプレアデスにあるからである。なぜ彼らがブルーの肌を持っているかというと、体内の銅成分を増加させ、銀河の中心から降り注ぐ宇宙線から身を守るためだった。彼らの身体には、人間でいえば経絡(けいらく)のエネルギーのようにブルーのエネルギーが流れているのだった。


 アヌの血を受け継ぐ生粋のニビル星人の寿命は、人間からすると気が遠くなるほど長い。そもそもニビルの1年である1シャルは、地球年では3600年に相当し、ニビル星人は、ざらに100シャル(36万年)は生きることができる。特にアヌとアンツのような純粋なプレアデスの血を引く者はインモータルズ(不死身の存在)に近い命が与えられている。彼らの純粋な血を引き継いだイナンナの寿命も人間には測り知れないほど長いが、人間たちの方は、そんな永久に近い命を持つ生命体が存在することを気づかれないように、短い寿命で終わるようにプログラムされていた。ニビル星人は、永遠に愛の営みを楽しみ、愛し愛されることに命を賭けていた。

 現在、アヌンナキやその半神半人と思われる巨人が地球にいた証拠が、地球上の各地から出土している。偽物の合成写真が出回っている事もあるので注意が必要である。

 
近年、最も身長の高かった人間は272cm--------------------------------------------------------------

  アメリカ合衆国イリノイ州で生まれで、フリーメイソンの一員でもあったロバート・パーシング・ワドロー(1918年-1940年)は、「疑う余地のない医学的な記録がある中で、最も身長の高い人間」としてギネスブックに記載されている男性で、死亡時の身長は272cmという前例のないものであり、体重は約200kgであった。靴のサイズは43cmであった。ワドローは成人後も死ぬまで身長が伸び続け、このような高身長になったが、それは脳下垂体腫瘍(のうかすいたいしゅよう)のため成長ホルモンが過剰分泌され、末端肥大症的な巨人症になった。通常この疾患の死因は血液循環量の過大に伴う心疾患である。


エンキとエンリル-------------------------------------------------------------------------------------------

 ニンマーより先に地球に降りたったエンリルは、アヌとアンツとの間に生まれた王位継承者であることから、アヌンナキの代表をつとめる地球総司令官の立場を与えられた。
 ニビル星から移住する者たちは、地球に降りていくグループと、そしてもうひとつのグループは、中間ステーション「ラーム(火星)」に留まる者たちとに分かれた。ラームに向う者たちは「アヌンナキ」ではなく、「イギギ」とよばれ、2グループに分かれた。エンリルは両グループを指揮する総司令官として、大勢のニビル星人たちと一緒にシェムに乗り込み、地球へ向けて出発した。


 中間ステーションの「ラーム(火星)」は、太陽系内を地球と共に軌道するが、そこから地球を観測することも含めて、それがイギギたちの仕事となった。ニビル星から、地球への折り返し地点となる「ラーム(火星)」に降りた者たちは、やがて「イギギ」とよばれるようになり、同時に総司令官のエンリルと一緒に地球に降りたった者たち、いわゆる「天から地球に降りた者」を意味するアヌンナキ、“アン・ウンナ・キ;AN・UNNA・KI”とはっきりと区別されるニビル星人社会が形成された。

 アヌの第一子のエンキとエンリルは、母親違いの兄弟である。エンキは、アヌがまだアンツを娶る以前に、ニビルからヘビ族が支配する惑星を探検したときに出会ったヘビ族の帝国のプリンセスだったのが「イド」で、彼女とアヌの間に生まれたのがエンキである。イドは、ニビル星に移り住むと「ニムル」という名で呼ばれるようになった。

 そのころの宇宙は、ヘビ族ドラゴン族が激しい戦争を繰り広げていた。そしてたいていは、ドラゴン族がヘビ族を、宇宙の果てまで追い詰める結末となる。

 それにしてもドラゴン族に追い詰められて辿り着く星は、たいがい過酷な条件のもとに暮らすことをやもうなくさせた。彼らはドラゴン族の隙をみては、ラーム(火星)や地球に侵入し、彼らのテリトリーを広げていった。このようにしてついに彼らは、誕生したばかりの地球に辿りついたのだった。それは、まだアヌンナキが地球に降り立つずっと前のことだった。

 もともと、ヘビ族とドラゴン族は、犬猿の仲である。同じ「レプテリアン(爬虫類)」のグループの中でも、彼ら両種族にとって共通するのは、彼ら特融の頑固さとしぶとさである。その冷酷さきわまりない強さで、星から星へとスターシステムに移動しながら追いかけあいを永遠に続ける。そして、彼らの戦いの舞台が地球に移動したのは、ニビルの時間軸からすると、およそ2000シャル(720万年)前のことで、それは太古の昔地球が迎えた、俗に恐竜時代と呼ばれているジュラシック時代よりもはるかに遠い昔だった。

 そんなヘビ族の血を引くエンキが、もうひとつ、ほかのアヌンナキたちと比べてずば抜けていたのが、鋭い直感力だった。機敏さと切れた頭脳の両方を長所にもつエンキは、「水の神」とよばれるほど研究熱心な博士ではあるが、彼はニンマーのような学者タイプではなかった。どちらかというと、「魔法使い」、あるいは「仙人」のような存在なのだが、老人の姿ではなく、むしろ永遠の若々しさと魅力を秘めていた。特に水に関する知識はアヌンナキの誰よりも詳しく、そのため彼は「エ・ア(水が故郷の君)」と呼ばれた。

 エンキは本来なら、アヌ一族の王位受け継ぎに値するアヌの第一子として生まれたが、アヌの王妃アンツがエンリルを生んだことによって、一族のヒエラルキーを曲げて、エンキがアヌの王位継承者につくことはなかった。

 エンキはまた、ニビル一を誇る科学者でもあったことから、アヌは、兄のエンキをエンリルよりも先に地球に送った。エンキは、エンリルが到着するまでに、いち早く金の発掘作業をスタートさせていた。彼は優秀なエンジニアとしてアヌの要望を忠実に叶え、地中の鉱物を発見する「地球分割機」といった機械なども開発して、地中奥深くを探索しては金の採掘にあたった。

 エンキに次いで、その後エンリルもアヌの命を受けて地球に派遣されることになる。地球より4倍も大きいニビルは、それほどまでに金を必要とした。

タイムマシーン 「虹のはしご」--------------------------------------------------------------------------

 宇宙連合総司令官ソ・ラーラ:時間や場所さえ存在しない高次元のハイブリッドで男女を超越した存在。創造主の意志で宇宙連合ウエストスターのコマンダーを務める。ウエストスターにはソ・ラーラ以外にも、アシュターヴァイアーレス、トーリン、アラールといった最高地位のコマンダーたちがいる

イナンナ:天と地の女王かつアヌ一族の神々の中で最もパワフルな女神。古代バビロニア時代ではイシュタール、翼を持つバードゴデス、リリスとも呼ばれた女神
ナンナール:イナンナの父で月の神。エンリルの第一子で王位継承者

虹のはしご:me(メ)の一種。タイムマシーンの役割を果たし、ひとつは、ニビルのアンツの宮殿に、もうひとつは地下帝国ナガに、黄泉の国、エクルの中にある
me(メ):ニビル星人たちがもっているプレアデスのテクノロジーが生んだ魔法のツール。さまざまな種類がある


 ニビル星人たちがもっているプレアデスのテクノロジーが生んだ魔法のツールの一種で、彼らにとってそれは最高のお宝であり、もとはといえばそれは創造主から贈りものであり、彼らの宇宙における功績が称えられている証拠だった。中でも「虹のはしご」は、褒美として創造主から彼らに宇宙連合のソ・ラーラを通じて手渡された。
 その全部で三つある「虹のはしご」は、ニビル星人に手渡されたものである。そのひとつは、アンツの宮殿の中庭園の隅に設置された。アンツの宮廷の中庭といっても、それは巨大なスケールのもので、その中の小川の上にかけられたつり橋を渡ってからしか行けないエリアがあり、そこに「虹のはしご」は、アヌの妃アンツによって隠された。
 そこへはアンツは、誰も滅多に案内しない。誰も訪れることのない中庭の片隅に、彼女はクリスタルの塔(パゴダ)を建てさせた。
 そして大きな木の根元を下っていくところに、その「虹のはしご」を隠した。当時それを知っていたのは、当然、彼女と、アヌとそしてエンキだけだった。アンツは宇宙連合司令官のソ・ラーラから直接、その厳重な管理を任されていたので、彼ら以外にその秘密は明かされなかった。

 「虹のはしご」は、神さまが使う一種のタイムマシーンであり、それは虹色の雲が積み重なりあった階段のように現れたり、光を放つ柱のような形で現れたりする不思議なはしごだった。天の門に続くエレベーターとしてニビル星人は使い、また、これを逆さに使うと「黄泉の世界」にスムーズに一瞬にして着くことができる。この装置は、いわゆるタイムマシーンである。

 ニビル星人はまさしくこれを使って地球という惑星が存在することを、ニビルの科学者たちは最初から知っていた。しかも、アヌはアラルよりも先にそのはしごを使って、実質的には最初に地球の土を踏んでいた。アヌが最初に探し当てた場所は、地球のパワースポットであるシナイ半島周辺であり、そこを視察してから虹のはしごでアヌは一瞬にしてニビル星に戻るという、アンツの気がつかないところでそのはしごを使った。

 この同じタイムマシーンである虹のはしごは、またエンキがニビルを訊ねるたびに、これをこっそり無断で拝借しては、地球の人間たちに刺激を与えて楽しんでいた。今となっては地球の歴史に残る英雄的人物に、彼はそのはしご差しのべては昇ってくるように勇気づけ、楽しんでいた。たとえば、イスラム教創始者のムハマドにも、登ってくるようにとエンキはそのはしごを差し出した。

 虹のはしごは、イナンナと彼女の父ナンナールにとってもゆかりの深いものだった。なぜなら地球の最後の瞬間に、ナンナールがエンリルに助けを求めたとき、天から差しのべられたのが虹のはしごだった。ナンナールはニンガル(妃)と共に危険な地球から一瞬にして消えた。
 


イナンナは語る。
 「地球の愛する子孫に私たちの秘密を明かすことで、地球に平和と自由が戻ってくると信じています。私たちの血に秘めた謎、そして、私たちが開発したテクノロジーについて、ぜひ知っていただきたいのです。アヌ一族の中でこの私に賛成してくださるのは、きっとエンキさまだけでしょう。ニビル星人の優れたテクノロジーを地球でも活用するときがやってきました。今のところは特に、私たちの“マインドテクノロジー”を知っていただきたいのです。」

 アヌンナキは、人類の遠い親戚でありながら、異次元を出入りできるエイリアンでもあり、地球の近未来の存在たちである。地球では、農業など人類に欠かせない多くの物を与えた神々として崇められた。
 ニビル星人には、“me(メ)”と呼ばれる “打ち出の小槌(こづち)”のような便利なツールがあった。それは、瞬時に願いを叶える道具であり、小さなものから巨大なスーパーコンピューターのようなものまで種類豊富にそろっていた。さまざまな種類のme(メ)はアヌ一族の宝物で、神々がおもちゃのように使う魔法の道具である。
 むろん、アガデの都のアンツの庭園にある虹のはしごもme(メ)のひとつであるし、人間にもたらされた数多くの道具や装置も実は彼らのme(メ)によって開発されたものが多い。
 さらに言えることとして、今の人類にとって近い未来の可能星となる最新テクノロジーへのヒントも含まれている。しかしながらそんな“me(メ)”が原因で、後にエンキとイナンナは苦しむことにもなる。
 その虹のはしごを天への階段としてムハマドに差し出したのはエンキだったが、それとはちがう別の虹のはしごを反対に地に向けて使ったのはイナンナだった。彼女はこのはしごを使って黄泉(よみ)の国に降りて行った。それはアヌンナキが地球に降りてきてからずっと後の話である。
 
(つづく)
 

5章 シュメールとアヌンナキ-3:地球人のルーツ(Project vega)

2016-01-21 | 宇宙種族

Project Vegaさんより http://www.project-vega.org/2014/03/5_30.html 

(1章序文より抜粋) この文章は様々な専門家が、インターネット、テレビ、本などで断片的に論じている出来事を集め、年代別に並べたSFである。可能な限り確実性の高い物的証拠やデータを優先的に集めているが、偽情報やノイズの判断が難しいこともある。特にチャネラーのチャネリングに頼った文章に関しては、本当かどうかは判断が難しい部分なので、この内容を鵜呑みにするのではなく、最終的には自分の頭で考え、確認して、正しいかどうか判断する必要がある

 

5章 シュメールとアヌンナキ : 地球人のルーツ

(つづき)

地球の巨石遺跡はニビルの科学技術---------------------------------------------------------------------

 アブズにいる間エンキは準備を行い、エンリルは天の船に乗ってエディンの広さを調査し、山々や河川を考慮し、渓谷や平原を彼は測定した。ロケット船の着陸場所となる所を彼は探していた。太陽熱により苦しめられているエンリルは、涼しさと日陰のある場所を探していた。エディンの北側の雪に覆われた山々が彼は好きになり、今まで見た中で最も背の高い木々が杉の森の中に成長していた。そこで山の渓谷の上部表面を強力なレーザー光線で平らにした。丘の中腹から英雄たちは大きい岩石を切り出し、寸法に合わせて切断した。天の船のための台を支えるため、彼らはそれを運び据え付けた。エンリルは満足して自分の仕事ぶりについて考えた。本当に信じがたいほどの仕事だった。永遠の建造物!山の頂に自分の住居を作るのが、彼の願いだった。杉の森の中の背の高い木から長い梁(はり)が準備され、それを使って彼の住居の建設を命じ、「北山頂の住居」と彼はそれを命名した。
 

 地球にある各地の神殿は、このエンリルの避暑地が元であった。それはジグラットである。ピラミッドもそうで、巨石遺跡はすべてニビルの科学技術によって切り出され、積み上げられた。人間ができるものではなく、レーザーで石を切り、"空の船"で積み上げたのである。
 また日本の神社の杜(もり)は、鎮守(ちんじゅ)の森やご神木を意味するが、これは暑さが苦手なエンリルがそれを避けるため背の高い杉の木々の中に建てた神殿が、神社の杜(もり)の原型となっている。



ニンマーの救助と60の意味-------------------------------------------------------------------------------

 ニビルでは新しい天の戦車の出発が準備され、エンキが設計した新しい種類のロケット船、天の船をそれは運んだ。それはニビルから新しい50人を運んでいて、その中には女性たちも選ばれていた。その50人の中には、女性たちもいた。アヌの娘で、エンキとエンリルの異母妹ニンマー(後のニンフルサグに率いられた、救助と治療の乙女たちである。

 


 二輪戦車がラーム(火星)に着くと、かすかに発せられている信号の元を追った。すると、湖岸の側でアンズを発見した。彼のヘルメットから信号が発せられていたのである。アンズは死ぬ寸前だった。ニンマーはアンズの心臓に着目し、自分のポシェットから“プルセル”を取り出して、アンズの心臓に振動を向けた。また、“エミッテル”を取り出し、生命を与える水晶の放射線を体に向けた。それぞれ60回ずつ向けた。すると、60回目にアンズは目を開けた。そこでニンマーはそっと「生命の水」を顔に注ぎ、「生命の食べ物」を含ませた。アンズは死から目を覚ました。
 “プルセル”と“エミッテル”は死者を蘇らせる道具ではなく、仮死状態あるいは瀕死の状態の者を蘇生させる装置で、AEDのようなものである。



 ニンマーが行ったここでの60回の意味は、単に“ニビル”の暗示である。アヌの王位継承数字の60である。アヌンナキの系図を見れば理解しやすくなる。主要な神々は全部で12柱である。アヌとアンツ、エンリルとニンリル、エンキとニンキ、ナンナルとニンガル、ウツ、イナンナ、イシュクル、そしてニンフルサグ。大神はめったに降臨しないアヌ、その2人の息子エンキとエンリルを合わせて“原初三柱の神々”となる。これは、ニビルを加えた太陽系の12の天体に相当し、イスラエルの十二支族、そしてイエスの12人の使徒の原型でもある。また、ニビルから数えて地球は7番目の星で、エンリルがこれに相当する。これが、神聖数字7の原型である。7は他にも、「生命の樹」の中高世界以下にあるセフィロトが7個で、これは天上ではなく地上での叡智をすべて知ることにも相当している。
 更にこれとは別に、各神には系図に示したような数字が割り当てられている。これは王位継承順位で、シュメールは60進法なので、60が1つの区切りを表す。60に近いほど王位継承順位が高く、アヌが最高の60。この継承数字は様々な暗示に使われ、聖書に於ける数字、例えば、ヘブライの民を40年間荒野で彷徨わせたのはエンキであり、契約の箱アークが移動しなかった年数が最長で20年というのは、太陽神ウツに由来しているということを暗示している。


 洞窟墓の原型と火星の人面岩はアラル-----------------------------------------------------------------

 ニンマーはアラルについて尋ねた。アラルは着陸して間もなく、耐え難い苦痛に見舞われ、自分の内臓を吐き出し、苦しみ悶え、巨大な岩を凝視して死んだ。アンズはその岩に洞窟を発見し、その中に遺体を隠して入り口を石で塞いだ、と言った。彼らがそこまで行くと、アラルの痕跡が見つかった。ニンマーは言った。
「私たちの年代記の中で、初めてニビル以外で王が亡くなった。彼を、安らかな眠りに就かせましょう」そして、洞窟の入り口を再び塞ぎ、その巨大な岩山にアラルの姿を光線で刻んだ。鷲のヘルメットをかぶった姿であり、顔は何も覆わなかった。「アラルの顔には、彼が統治したニビルの方向を永遠に見つめさせよう!」父アヌの名に於いて、ニンマーはそう宣言した。そしてアンズには、ラーム(火星)の中間ステーションの司令官を任命した。アンズは「あなたは命の恩人です。偉大なレディ!アヌには感謝してもしきれません」と言った。


「アラルの似姿が彼が支配したニビルの方向、彼が金を発見した地球の方向を永遠に見つめるようにしよう!」
そうニンマは、父アヌの名によって宣言した。

 遺体を洞窟に葬って石で塞いだ出来事は、イエス=ユダヤの王が葬られた場面の原型である。古代ユダヤ人の家族の多くは、亡くなった人を洞窟かイスラエル各地でよく見られる柔らかい岩をくり抜いて造った墓の中に葬った。


 NASAが隠している火星の人面石は、アラルの顔だった。鷲のヘルメットをかぶった顔は、スフィンクスと同じような顔つきである。左下は1976年にバイキング1号が火星の北緯40度、西経6度の地域に位置するシドニア地区で撮影したものである。目、鼻、口がはっきり確認できる。そして、クレーターなどにできている影の方向と、人面石の影の方向が一致しており、作為的な画像ではないことが解る。2001年には探査機マーズ・グローバル・サーベイヤーが同じ地区を撮影したが、それが右側の拡大画像であり、NASAの画像処理によって顔が消されている。 


 


「アンズ、あなたに関しては、アヌ王があなたと交わした約束が守られるべきである!中継基地の建設を始めるために、20人の英雄があなたと共にここに留まる。ロケット船が地球から金の鉱石をここに運び、次に天の戦車がここから金をニビルに運搬する。何百人もの英雄が住居をラーム(火星)上に作り、アンズ、あなたがその司令官となる!」
 このように偉大なる婦人ニンマは父アヌの名により、アンズに言った。
「偉大なる婦人、あなたは私の命の恩人です!」
 そうアンズは言った。アヌへの感謝の気持ちは言い表せないほどである。惑星ラーム(火星)から戦車は出発し、地球に向けてそれは旅を続けた。

ニンマが看護婦の一団と共に火星から地球に到着する----------------------------------------------

 惑星ラーム(火星)からニンマを乗せた戦車が出発し、地球に向けてそれは旅を続けた。月の周りを彼らは回った、その中継基地を探査するために。彼らは着水に向けて速度を落としながら地球の周りを回った。エリドゥのそばの海にヌンガルは戦車を降ろした。エンリルが建設した波止場に、彼らは歩を進めたので、舟はもう必要ではなかった。エンリルとエンキは彼らの妹姉を抱擁し挨拶し、操縦士のヌンガルと彼らは腕を組み合わせた。
 英雄たちは、男性も女性も、現在の英雄たちにより歓声とともに迎えられた。戦車が運んできたものは全て急いで降ろされた。ロケット船、天の船、エンキが設計した道具、そしてあらゆる種類の食料品だった。


 ニビルで起きたことの全てと、アラルの死と埋葬について、ニンマは兄弟たちに語った。ラーマ(火星)の中継基地とアンズの指令について彼女は彼らに話した。エンキはそれについて肯定の言葉を語り、エンリルは当惑の言葉を発した。それはアヌの決定であり、彼の言葉は変更不可である!ニンマはエンリルに言った。
「病気の救済手段を私は携えて来た」と、ニンマは兄弟たちに言った。彼女は種を土壌に播くために、袋から種の小袋を取り出した。
「多くの藪(やぶ)がその種から成長し、汁の多い果物を生産するだろう。その汁は万能薬となり、英雄たちにとってそれは良い飲み物となる。彼らの病気をそれは追い出してしまうので、それは彼らを幸福な気分にしてくれる!涼しい所に種は播かれるべきだ。温暖と水により育てられる必要がある!」
 そうニンマは兄弟たちに言った。
「その理想的な場所をあなたに示そう!」
 エンリルは彼女に言った。
「そこは着陸場所が建設された所で、私が杉材の住居を作った!」
 エンリルの天の船で、エンリルとニンマの2人は空に向かって舞い上がった。雪に覆われた山の杉の森の近くの着陸場所に、兄と妹は行った。大きい石のプラットフォームの上に天の船が着陸し、エンリルの住居に彼らは進んだ。中に入ると、エンリルは彼女を抱きしめ、情熱を込めてニンマに接吻した。「ああ愛しい、妹よ!」エンリルは彼女に囁いた。彼女の腰を抱き寄せたが、子宮に精子は注がなかった。
「私達の息子ニヌルタについての知らせを持って来ました!」
 ニンマは彼に優しく言った。
「彼は若い王子、冒険が好きで、地球のあなたの所に来る準備ができています!」
「もしあなたがここに滞在するなら、我々の息子ニヌルタを呼ぼう!」
エンリルは彼女に言った。

 


 着陸場所に英雄たちが到着し、ロケット船を天の船でプラットフォームに運んだ。ニンマの袋から種が取り出され、谷の土壌に播かれた。ニビルから持って来た果物が地球で生長するように!天の船でエンリルとニンマはエリドゥに戻った。

 途中エンリルは彼女に景色を見せ、エディンの広がりを彼は彼女に示し、空からエンリルは彼の都市計画を示した。
「エリドゥから離れた乾燥した土地で、プランヌ川(ユーフラテス川)の川沿いが指揮の拠点であるラルサ、それと双子の都市ラガシュ、2つの都市の中間点から60リーグ先に垂線を延ばした場所に安息の都シュルバク(シュルッパク)、更にその延長線上に地球の交差点の場所ニブル・キ(ニップール)を配し、“天と地球を結ぶもの”を築くつもりだ。
そこに“運命の石板”を保管し、すべてのミッションを管理するのだ」ニンマーは、エンリルが何故、困惑したのか理解した。
 ラガシュは灯台都市の役割を担い、大洪水後はニヌルタの都市とされた。シュルバクはニンマーの治療センター、ニブル・キは元々の宇宙飛行管制センターで、エンリルの都。アッカド語ではニップールと呼ばれた。下記の図は当時の主な都市配置である。ニップールを中心に同心円を描くと、これらの線上に都市が並ぶ。また、シッパールを起点とした飛行ルートの線と、その線から左右対称に6度間隔で線を結ぶと、これらの線上に都市がすべて正確に配置されている。
 

 
 



「兄さん、5つの町の計画は壮大です!」
 ニンマは彼に言った。
「癒しの町シュルバクの創設、私の住居として私のために、それを私は感謝しますが、その計画を越えて、お父様の計画を侵(おか)してはなりません。あなたの兄弟も侵してはなりません!」
「あなたは美しいだけでなく賢明でもある!」
エンリルは彼女に言った。

 アブズではエンキも自分の家をどこに建てるか計画を練っていた。英雄たちの住居をどこに準備するか、地球の内部へはどこから入るか。天空の船に乗ってアブズの広さを彼は測定し、その地域を彼は注意深く調査した。遠くの地にアブズはあった。エディンから見て海の向こうにそれはあり、肥えた土地だった。豊富さで溢れていた。完全に満ち足りていた。その地域を激しい川が流れていた。大きい川が急流をなしていた。流れる川のそばにエンキは住居を自分のために造り、アブズの中央、澄み切った水のある場所にエンキは足を運んだ。
 英雄たちが地球の中心部へ降りていくために、その土地の「深い場所」にエンキは決めた。そして地球に深い裂け目を造るために、「地球分断機」をエンキはそこに設置した。トンネルを通って地球の内部に達し、金脈を発見するためである。近くに「破砕機(はさいき)」と「粉砕機(ふんさいき)」を彼は設置した。金を含む原鉱を破砕・粉砕し、天の船で運ぶために、杉の山の着陸場所に運ぶために、そこからロケット船でラーム(火星)の中継基地へ運ぶために。

 地球には更に多くの英雄たちが到着し、ある者はエディンで任務を与えられ、ある者はアブズの仕事が与えられた。ラールサとラガシュはエンリルにより建設された、シュルバクをニンマのために彼は創設した。そこには彼女と一緒に女性の癒し人たちがたくさん住んだ。それは援助を与える若者たちだった。ニブルキではそこから全てのミッションを指令するために、エンリルが「天と地球の絆」を組み立てた。
 エリドゥとアブズの間をエンキは旅行し、そこを行き来して監督した。ラーム(火星)では建設が進行し、英雄たちもその「中継基地」に到着した。1シャル(3600年)、2シャル(7200年)と準備を継続し、それからアヌが命令を発した。地球ではそれは7日目だった。最初にエンキが布告した休みの日だった。あらゆる場所で英雄たちが集められ、ニビルから発信されたアヌからのメッセージを彼らは聞いた。エディンで彼らは集められ、エンリルは司令官としてそこにいた。彼と一緒にニンマがおり、多くの若者達が彼女のそばに集められた。エリドゥの主であるアラルガーが居た。着陸場所の司令官であるアブガルも立っていた。アブズで英雄たちが集められ、エンキの凝視の下に彼らは立った。エンキと共に彼の大臣であるイシムドが居た。操縦士のヌンガルも居た。ラーム(火星)で英雄たちが集められ、彼らが誇りに思っている司令官アンズと共に彼らは立っていた。

 


 600人は地球で、300人はラーム(火星)で集められた。全部で900人だった。アヌ王の言葉を彼らは全員拝聴した。
「英雄たち、君達はニビルの救い主だ!全ての命運は君達の手中にある!君達の成功は永遠に記録される、栄光ある名前で君達は呼ばれるだろう。地球に居る者たちはアヌンナキとして知られるだろう。それは「天から地球へ来た者」という意味である。そしてラーム(火星)に居る者たちはイギギと命名される。それは「観察し見る者」の意味である!要求されたものは全て準備ができている。金を送り始めよう、ニビルを救おう!

 


アヌンナキの誕生-------------------------------------------------------------------------------------------

エンリル:アヌとアンツの間に生まれた王位継承者であり、地球に降りたったアヌンナキの総司令官。
風の神ナンナール:イナンナの父で月の神。 エンリルの第一子で王位継承者
エンキ:アヌの第一子、エ・ア(水が故郷の君)と呼ばれる水の神。アヌがその昔、ラーム(火星)にイギギが住みつく前に、ヘビ族のイドと結ばれて生まれた息子。レプテリアン(爬虫類族)の母の血を強く受け継いでいる。古代エジプトではプタハと呼ばれる神
ニンガル:イナンナの母。ナンナールの妃。純粋なアヌの血を引くニビル星人

 「風の神」といわれているエンリルはナンナールの父であり、イナンナの祖父にあたる大神である。エンリルは、兄のエンキ(水の神)と同様に、アヌの命令を受けてエンキの後に地球に移住した。次にアヌは、娘のニンマーを地球に送った。アヌの子である三神がアヌの命令で発見されてまもない地球に派遣された。そうして初めて地球に降り立った神々のことを「アヌンナキ」とよぶ


 エンリルは、地球に降りたったアヌの王位継承者であり、エンリルの第一子がイナンナの父神ナンナールである。ナンナールは、地球で初めて生まれたアヌ一族の皇子であり、彼は「月の神」として崇められていた。彼の娘神であるイナンナは、地球で生まれた二代目のアヌンナキである。ナンナール一族は、最初は「ウリム」と呼ばれ、後に「ウル」として定められた都を築いた。


 ナンナールの妃でありイナンナの母であるニンガルもまた、純粋なアヌの血をひくニビル星人だった。彼女はアヌの妃であるアンツと同じように、優しくて慈悲深い女神だった。イナンナは、母である女神ニンガルを常に敬い慕っていた。それにしてもイナンナには、理解できないことがひとつあった。それは、母である女神ニンガルから自分は、どのようにして生まれてきたのかということだった。イナンナにとって、それは明かされることのない母、女神ニンガルの秘密だった。 

ニビル星の女神アンツの宮殿-----------------------------------------------------------------------------

イナンナ:天と地の女王かつアヌ一族の神々の中で最もパワフルな女神。古代バビロニア時代ではイシュタール、翼を持つバードゴデス、リリスとも呼ばれた女神
ウツ:イナンナの双子の兄、法の神。後に女神アヤと結ばれるが、イナンナとは永遠の恋人同士。大洪水後、シッパルがあった場所に戻った彼はエバッバル(輝く家)の神殿を建てて、そこにアヤと暮らした

 イナンナが生まれた頃は、ニビル星人は地球を発見したばかりだったので、地球の周波数というものが、ニビル星人のDNAにどのような影響を与えるか、まだ理解できていなかった。イナンナが生まれた頃の地球は、大量の放射能に包まれており、凄まじい磁気嵐が吹き荒れていた。磁気圏の亀裂が地球に生じていたので、決して安全とはいえない惑星でもあった。そのような環境が、どのようにニビルの若い生命体に影響するのかデータさえもない状況だった。
 そんな星に移住した者を、アヌの妃である女神アンツはニビルで心配していた。彼女は特に自分の血を分けた可愛い子孫が地球にいること自体の危険性を強く訴え反対していたのだ。
 人工衛星ニビルでは、永遠に近い寿命を生きるという不老長寿が可能だったので、ニビルの王アヌもいつまでも逞(たくま)しい姿で、彼の妃であるアンツも絶頂の美しさを保ちながらニビル一、いや宇宙一を誇る豪華な宮殿で暮らしていた

 地球で生まれたイナンナとウツは、成長するにつれて、ニビル星人らしくタイムトラベルも上手くこなすようになっていた。二人は地球を離れて、故郷であるニビル星に遊びに行き、ニビルならではの遊びをしたり、学んだりしていた。アンツは地球で生まれた彼らを常に大歓迎して宮殿に迎え入れてくれた。

 アンツの広大な宮殿は、ラピスラズリの床で敷き詰められ、ラピス独特の石に散らばる金が、宮殿中を眩しく輝かせていた。神殿のラピスラズリは、アヌが彼女のために地球から運ばせたものだった。その煌くフロアの上をアヌの孫たちは、はしゃぎまわって遊んだ。イナンナにとってもラピスラズリは一番好きな宝石であった。
 美しい深いブルーの光を放つラピスラズリが贅沢に敷き詰められている宮殿の中をそよ風が吹くと、広いホールの長く垂れているカーテンをなびかせて通り抜けていく。そよ風はイナンナの黒いカールの髪をそっと撫でると、彼女は幸福感に満たされたのだった。彼女のブルーの肌が一層輝きを増して紺色の床に映えた。


 イナンナは後に地球で落ち着くまでは、アンツの宮殿で過ごしていた。彼女は皆に愛され、美しい世界に囲まれていた。宮殿は、壁などで仕切られていない空間で、広いパビリオンは、地球の建造物のように外側と内側を仕切る隔たりが無かったが、その代わりに目に見えない周波数で空間が分かれていた。そのスペースを彼らはセンサーで感じ取っていた。壁も窓ガラスも必要としないアンツの宮殿の周囲には、様々な種類の庭園が続いていた。

 ある庭園には、銀河の隅々から集められた風変わりな植物や鉱物が集められていた。別の庭園には、エキゾチックな花や蝶や鳥がいた。その中には、「プラマチア」とよばれる、不思議な七色の光線を放つ宇宙虫が生息していた。その虫がイナンナの頭の上に止まると、彼女の体全体が七色の光で包まれるのだった。イナンナとウツはそれが面白くて、プラマチアを探しまわったものだった。そんな不思議な珍しい生き物が、アンツの宮殿の庭では見ることができた。

 庭園の中には、光と音だけを放つ場所もあった。水の庭園では、美しい水のパフォーマンスが永遠に続いていた。ニビルの芸術家は、腕と誇りを競いあってアンツの庭園を完成させた。中でもアンツのお気に入りは、なんといっても、金や銀の岩が美しい光線を放つ宝石の庭だった。宇宙のあらゆる場所から集められた巨大な原石が、不思議な異次元からの光線を放していた。それらの光線をアンツご自慢の特殊な「me(メ)」を使うと、様々なヒーリング効果ももたらしてくれた。きらきらとサファイアが輝く小川もあれば、光線を放つエメラルドの岩もある。強烈な光を放つルビーやダイアモンドの岩肌。イナンナは森の中で静かに座っているだけで幸せだった。


 地球からニビルに運ばれたのは、金(ゴールド)だけではなく、ラピスラズリなど多くの鉱石が運ばれてきた。地球のほとんどの宝石は、人間が発見する以前にその多くのものがニビルのアンツの宮殿に運び込まれたのだった。アンツの宮殿以外にもニビル星には、ユニークな場所がたくさんあったが、それらは彼らが様々な次元からタイムジャンプして得てきたものだった。人工惑星ニビルは、ほぼ完璧に近い環境で創り上げられていた。
 イナンナはそんなニビルを懐かしがって、地球でも似たような宮殿の建設に力を注いだ。新しい文明を地球のどこかでスタートさせる時は、必ずイナンナはまず宮殿を最初に建てた。さらに、各宮殿にその地から選ばれたルル(後に誕生する人類の祖先)の女性をオラクル(神官)や、踊り子として迎え入れた。