Chicken Inasal
チキン・イナサルは、単にイナサルと呼ばれ、レチョン・マノックとして知られるフィリピンの鶏料理の一種だ。
レチョンマノックが丸鶏に詰め物をしたものであるのに対し、イナサルは胸肉(Pecho)や脚肉(Paa)を焼いたものである。
カラマンシー、胡椒、ココナッツビネガー、アナトーなどを混ぜたものに漬け込んだ鶏肉を、熱い炭火で漬け汁を塗りながら焼く。
ライス、カラマンシー、醤油、チキンオイル、ビネガー(シナマックビネガーと呼ばれる、ニンニク、唐辛子、
ランカワを加えたヤシの酢を使うことが多い)と一緒に食べる。
チキン・イナサルには、バコロド風とイロイロ風の2種類がある。バコロドのイナサルはやや酸味があり、
イロイロのイナサルは甘味が特徴だと言われている。
起源
イロイロとパナイ島の日常生活と文化を記した写真集『Recuerdos de Filipinas』の中で、フェリックス・ラウレアノ(Felix Laureano)がチキン・イナサルを紹介したのが最も古い文献のひとつである。
1895年にスペインのマドリッドで出版されたこの本には、Calenderia(カレンデリア)という食品を売る店の写真に、イニハウ・ガ・マヌックが売られている品目のひとつとして掲載されている。Inihao nga manucは、スペイン語で焼き鳥やローストチキンを意味するpollo asadoと記載されている。
バコロドのチキン・イナサル
鶏肉のイナサルはビサヤ地方では一般的な料理だが、バコロド市では名物料理として人気があり、屋台市場全体が郷土料理、特にイナサルに特化している。市場の中心には「マノカン・カントリー」(ヒリガイノン語で「鶏の国」)の看板が立っている。
ベレス・イナサルを始めたイロイロ州オトン出身のバノイ・ベレスは、1946年にバコロド市で鶏肉のイナサルを紹介したと主張している。しかし、イナサルの人気の起源は、1970年代のバコロドのクアドラ通り(チキン横丁)まで遡ることができる。
宣言
チキン・イナサルは、2022年11月16日にバコロドの地域重要文化財に指定された。2023年10月31日、イロイロ市はユネスコのガストロノミー創造都市に認定された。イロイロ市は、チキン・イナサルを、市の提供する料理の1つとして挙げている。
人気レストラン
チキン・イナサルを提供する人気レストランには、タナルゴ姉妹が始めたバコロド・チキン・イナサル(Bacolod Chicken Inasal)と、エドガー・シア(Edgar Sia)が2003年にイロイロ市で始めたマン・イナサル(Mang Inasal)がある。
Mang Inasalは現在フィリピン国内に570店舗を展開している。(Jollibeeグループ)
Inasal na manokは世界で5番目においしいチキン料理に選ばれた。
ルンピアン・シャンハイに続き、フィリピンのイナサール・ナ・マノックが、料理と旅行のウェブサイトで5番目においしい鶏肉料理に選ばれた。
Inasal na manokは、インド料理のバターチキンとティッカに次ぐもので、それぞれTaste Atlasのベストチキン料理トップ50の2位と3位にランクインしている。
ペルシャ料理のケバブ、ジュエ・カバブは4位にランクインし、ペルーのポロ・ア・ラ・ブラサは世界の鶏肉料理の頂点に君臨している。
Taste Atlas(テイスト・アトラス)のウェブサイトでは、5つ星のうち4.6を獲得したInasal na manokは、"独特の胡椒風味 "が好評を博した。
"イナサル・ナ・マノック "は、バコロド発祥のフィリピン独特のグリルチキン料理で、ビサヤ地方全体を代表する料理となった。
酢とレモングラス、ニンニク、ショウガなどのスパイスを混ぜたものに漬け込んだ様々な鶏肉を使う。
焼いている間、肉にはアナトー入りオイルが塗られ、鶏肉に食欲をそそる黄金色と独特の胡椒風味を与える。
この料理は通常、アナトー(ベニノキの種子から抽出される色素)風味のガーリックライスとスパイスビネガーと一緒に出される」
フィリピンを訪れ、時間に余裕があれば、NAIAターミナル4から約1時間。
チキン天国バコロドへ到着。
町中がチキンの匂いと言っても過言ではない、清掃のよく行き届いた歴史ある街を堪能できる。
マニラ首都圏とはちがい、本当のホスピタリティーに溢れた街である。
街中どこででもInasal na manokを安い価格で購入できる。旨い!
街中の路上で販売している惣菜とご飯。とにかく安くておいしい。
イロイロへは水陸両用バスで渡れる。
セブ島とはまた違った見どころのある島である。
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