なぜ外国人の中にはフィリピンに来て滞在することを好む人がいるのに、
多くのフィリピン人はフィリピンを離れたがるのか?
フィリピン人は通常、自分たちの生活を向上させるために海外で働きたいと考えている。大卒レベルのフィリピン人の中には、就職先が十分でなく、人が多すぎるという理由だけで、自分の仕事に対して資格を持て余している人がたくさんいる。
(ガソリンスタンドの店員募集の看板には大学卒業資格が必要という募集要項がある)。
たとえ仕事があったとしても、生計を立てるのは難しい収入でもある。
金持ちは本当に金持ちで、貧乏人は本当に貧乏で、中流階級が最も重い税金を負担している。所得税(給料が銀行口座に入る前に会社が徴収する)が控除される国民は30~35%で、貯蓄やレジャーなどのために5,000ペソ以下しか準備できない中流階級からこの税金を取るのは、同じ税金を取られても基本的な支出を数千ペソ上回る金持ちよりも重い負担となる。これらの税金は政府サービスにもあまり効率的に使われていない(これはまったく別の話だが)。
多くのフィリピン人は、生活費を切り詰めて生活している。
お金を準備することの難しさに加えて、もし生活を営み、生産的であろうとするならば、生活を困難にする出来事がある。
交通の便が悪く、収入格差を得るため、周辺の州から首都圏へ勤務する場合、片道2時間半かけて通勤は当たり前。
朝5時に起きて夜8時、9時に帰宅するのだが、そのうちの5時間はバス停までの移動、バスを待つ時間、バスの発車を待つ時間、バスの中で座っている時間などに費やされる。政府関連の書類や犯罪証明書が必要な場合は、夜明けに起きて関係機関へ出向き、列に並び、手続きを待つなど、実質1日を割く必要がある(受け取りのために別の日に戻る必要もある)。
マニラ首都圏で働く場合は、毎日浴びることになる大気汚染と、それが健康に与える影響を覚悟しておくこと(もっとも、ほとんどのフィリピン人はこの点に気づいていないが)、往復の交通費の負担が収入の半分などもある。
資金があれば医療サービスも充実しているが、そうでなければ長い待ち時間とさらに長い医療費請求手続きは初め、診断時期がいつになるかを覚悟しなければならない。
では、なぜ外国人はフィリピンを選ぶのだろうか?
フィリピンに来る外国人には、就労者、旅行者や観光客と退職者がある。
旅行者にとってフィリピンは、フィリピン群島を構成する7,107の島々からなる楽園となり得る。もちろん、そのすべてが居住可能なわけではないが、エキゾチックなものを見たり体験したりすることでいっぱいの国だ(たしかに、同じような国から来たアジア人にとっては、それほどエキゾチックではないかもしれない)。
ビーチはたくさんあるし、アクティブなスポーツやレクリエーション活動は右肩上がりだし、食べ物はそれなりに外国レストランがある。
折衷的な都市生活が恋しくなったらいつでもマニラに戻ることができる。
地方の生活ペースはゆったりとしていて、リラックスしたり、充電したり、若返ったりしたい人には最適だ(出身地によっては、マニラの都市生活自体がまだ自分の故郷よりゆっくりしているかもしれない)。
フィリピン人はとても陽気な国民で、もし外国人だとわかると、大多数が外国人が依頼もしないのに色々と心配してくれる。
フィリピン人はとても陽気な国民である。毎年台風が頻繁に発生、甚大な被害を与えるが、数ヵ月後には笑顔で「やりくり」している。しかし、復旧に対しては膨大な年月を要する。市場に出回る商品は、どこから来るか、その品質にもよるが、あらゆるものが安い。
フィリピンに滞在するにあたっては、生活費の節約はマニラではそうでもないかもしれないが、地方ではかなり節約できる。
退職した人たちにとって、多くの人を知らないが、旅行者の特典の多くは、食べ物がおいしく(まあ、嗜好は人それぞれである)、人々が親切で、物価が安く、生活のペースがゆったりしている場所で、平和に老後を過ごし、終わりのない休暇を過ごしたい人たちにとって真実であることに変わりはない。外国人はコンドミニアム・ユニットを所有することができ、特別定住退職ビザも取得できる。
本国では絶対不可能とも言える、恋愛ごっこも出来る。
最後に--別の国で働くフィリピン人は、海外就労は「より良い生活」のため。今ではフィリピンで「普通の」サラリーマン生活を送ることより海外就労を絶えず考える。したがって雇用環境の定着が非常に悪く、東南アジア諸国と比較、生産性が思ったより上がらず、駐在員の経費がかかる。
東洋の真珠と呼ばれるフィリピンに永住することに疑問を抱く理由がなくなる日が来ることを心から願います。
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