一部のフィリピン人が自国は外国諸国より優れていると考える背景には何があるのか?
逸話がある:
高校を卒業したフィリピン人と話していたとき、私が中国から再度フィリピンへ来たことを話した。
「中国のどこからきたの?」
中国の一番南に有る省です。
「知らない」と答えた。
香港の隣です。
「マカオ?」
深圳です。
「中国に深圳という国や省があるの?」
これは珍しいことではない。多くのフィリピン人にとって、世界地図はほとんど存在しないように見える。フィリピンと比べての他国との地位について、ほとんどの人は何も知らないように思える。
しかし、ネット上や時折の対面での交流の中で、情報通の東南アジア人とフィリピン人が 接触し、対抗意識が生まれることもある 。しかし、なぜ一部のフィリピン人が優越感に浸るのだろうか?
時代遅れの富に対する認識: 中国はじめ東南アジア諸国は、かつてフィリピンより貧しかったが、今はそうではない。しかし、多くのフィリピン人は自分の考えを更新しておらず、フィリピンの方が裕福だと信じ「フィリピンの方が豊かだ!」と思っている。
英語力: フィリピン人は英語が上手で、英語が流暢であることを知性と思ってる人もいる 。その結果、フィリピン人は 「私たちは英語が上手だから、頭がいいんだ!」と信じているのかもしれない。
外見: フィリピン人の中には、現実であれ想像であれ、先祖がスペイン人であることを誇りに思う人がいる。彼らは、ヨーロッパ人との混血が少ない東南アジア人を魅力的でないと見ている。
海外での職業上の地位: エンジニア、看護師、プログラマーなど、フィリピン人の専門職は海外で働くことが多いが、東南アジア人は国内で働くことが多い。
フィリピン人が海外で東南アジア人の専門職に出会うことはあまりないため、例を挙げるとインドネシア人はすべて家事手伝いだと思い込んでいる人もいる。
宗教 : フィリピンは東南アジアでは唯一カトリック教徒が多く、一部のフィリピン人は、自分たちの宗教が「正しい」道だと考えているため、カトリック教であることが自国を優越させると信じている。
こうしたことから、東南アジア人はじめ世界各国の人々にに対して優越感を抱くフィリピン人もいる 。しかし、ほとんどのフィリピン人にとって、O F Wで海外就労歴のある東南アジアはじめ世界のことはまったく考えていない。
そしてO F Wで働いた就労国での地位に関してはほとんど口外しない。
フィリピンの美に関しては、多くの女性が異常とも言える程美に対するプライドを持っている。
笑い話のような自負がある。
髪の毛が綺麗、指が綺麗、脚が綺麗など部分的な美を誇ることもある。
語学に関しても、片言のワードを話せば、理解できる。などと言い出す。英語に関しては確かに東安アジアでは話す人がいるが、実際、ローカルでの会話に関しては、大学などで教育を受けた人以外、専門的な会話になるとほぼ通じないと思って間違いない。
一般的な会話能力と捉えておけば意思の疎通のトラブルは少ない。
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