新ジジィ登場 vol.４

翌日の早朝6時30分頃に突如携帯電話が鳴り響いた。

ジジィ殿「昨日のｘｘｘｘです。どうですか？お嫁様候補者は見つかりましたでしょうか？」

ハー！約束もしていない。自分が勝手にそう思い込んでいたようにも思えたのだが？

私はお約束していないですよね？
ジジィ殿「約束はしてないけども、探してくれたのかと思いました。昨晩来たオネーチャンは家族揃って夕食食べに来たようです。手土産まで持ち帰りました。びっくりしたデすね。夕飯だけで15000円ペソですよ。帰りにはタクシー代もないというので。財布に持ち合わせた金2万円渡したら喜んで帰りました。まだ寝てたのですか？申し訳なかったですね。後で又電話します。」ガチャン。

早朝から寝込み襲われたような電話。
ウトウトとしているうちにまた寝た。

電話が鳴った！　これはヤバイ。今日の昼に約束した方との待ち合わせに遅れたかと思い、電話番号も見ないで応答した。
ジジィ殿「もしもし、もう起きましたか？まだ連絡はないですか？」
時計を見た。10時30分。

先ほどお話したように、簡単に人様のお嫁様候補は探すことは難しいのですよ。
ジジィ殿「あれ！髭立てた方は直ぐにこの人はどうですかって連れてきました。紹介料はその日だけでよければ3000円ペソ。っていってましたけど。」

多分、その髭を立てた方はポンビキでフィリピンでは「ブガウ」といいまして、売春婦を斡旋している方と思います。私は、オネーチャンを紹介する職業ではないので、ましてお嫁様など紹介できるほどのコネもないので申し訳ないのですが、そのようなことはその髭を立てた方へ尋ねてみてください。
ジジィ殿「髭立てた方がやっぱりいいですか？でも朝帰ってしまうから話が良くできないことが多いな。１８、９歳のオネーチャンは若くてピチピチしていていいですね。何とかお願いします。結婚は直ぐにでもできます。もし結婚するのであれば、3年以内には家を建ててあげたいと思っていますので。」

なんとも気のお早い方。紹介する等といってもいないのに自分で思い込み判断・・・・・・・・・・・・
関わらないようにしたいので、私は全くそのような知り合いはいないので、是非髭を立てた方に斡旋してもらうように言った。
ジジィ殿「まだいますので、もしいたら電話でもください。」ガチャン

電話ください?電話番号も分からなければ部屋番号も分からない。かまう必要も無ければ例え電話がかかってきてもはっきりと出来ませんといえばよいだけのこと。

何事もなく夕方を迎えた。友人と夕食へ出かけ、帰宅途中髭を立てた方と合った。

ｘｘｘｘさんと一緒じゃないの？
髭を立てた方「ｘｘｘｘか？あの人は昼日本へ帰った。」
？嘘！午前中電話よこしたけど。
髭を立てた方「嫁さん紹介しろって？」
その通り。
髭を立てた方「まるでキチガイみたいな人だね。毎日一緒にいてつかれた。先ほどもオネーチャンが迎えに来てチェックアウトした。又フィリピンに来るからそのときも空港へ迎えに来てくれ。300ペソおいて帰ったヨ」

なるほど、電話が来なかった理由は多分帰国したんだろう。胸をなでおろし、多分あのジジィ殿は帰国したんだ。

有意義な午後の時間をすごした。

日曜日の午後。携帯電話が鳴った。登録していない電話番号だ！　相変わらずワンギリ電話だ。

恐らく、WHO　ARE　YOUとテキストすれば、プリペイド頂戴の例のワンギリと思いかまわずにおいた。
１時間ほどして、またもや電話・・・・・・・・執拗に電話が・・・・・・・・心を鬼にして全く無視。

全く電話が来なくなった。　やっぱり例のフィリピン名物だったんだ・・・・・・・

夜、飯を食いに出かけた。
携帯が又なった。同じ電話番号だ。かまわずに・・・・・・・・・・・・・・でも執拗にワンギリみたいな電話。

その数３０回以上。

・・・・・・・・・・・・・・・・・これはただ事ではない?

続く