新ジジィVol.５

又電話が来た。仕方なく応答した。
「いやアナダノ電話は壊れデルのか？本当に電話しても電話もヨゴサナゲレバ応答もシネな」
名前を登録していない電話には極力応答しないようにしています。このフィリピンでは大して用事もないのに電話をかけてきてプリペイドくださいと言う方が多くいますから。
ジジィ殿「そうでねーよ！今私は、オネーちゃんの家に世話になっています。家族が是非一緒にいだいといっているから」

私は帰国したのかと思っていました。
ジジィ殿「手持ち金が少なくなってきたので、オネーチャンへ話したら家にこいというから。でも来たのはいいんだけど寝る場所が殆どない。いつも土間の上にある腰掛みたいな場所に毛布すいて寝ています。扇風機はあるのですが「蚊」がいっぱいいて大変です。明後日には帰国するので一寸我慢すれば。」
　
てっきり帰国したと思っていた、ジジィ殿なんとオネーチャンの自宅に居候をしていた。

ひょっとしたら先般来た皆様がその家にいるのだろうか？くだらない想像をした。顔の似ていないお兄さんも複雑な心境では・・・・・・
話そうと思ったら電話が切れていた。恐らくプリペイドがなくなったかバッテリー切れなのか。
こちらからかけることでもないのでそのままにしておいた。

思ったとおりのことが、又電話が来た。
ジジィ殿「先ほどはすみませんでした。なんか電話の調子が悪くて。」
切れたみたいですね？
ジジィ殿「変な電話で直ぐに切れるんですよ。ところで嫁様は見つかりましたか？」
今、オネーサンのところにいらっしゃるんですよね？そんな話していて大丈夫なのですか？日本へ行ったことがあって日本語も上手いんでは？
ジジィ殿「兄貴と部屋に入っているので聞こえないど思います。別に結婚の契約したわけではないので。今回は大変申し訳ないのですが会えないと思いますが出来れば写真でも送ってください。」
写真って誰のでしょうか？
ジジィ殿「嫁様のできるだけ若い人でお願いします。」
私は斡旋業でもなんでもないのでお約束は出来ません。まして、見たこともない方へ写真送る等と言って、不法斡旋者などで逮捕もされたくないです。
ジジィ殿「あら！フィリピンでは違法なことですか？」
国際結婚斡旋を外国人がすることは法律で禁じられているんですよ。多くの方がそのようなことをしているようですが本来は違法行為です。出来れば自分でこのフィリピンで探されたほうが後々揉め事も少ないと思います。例えば、紹介したけど、日本で逃げた、あるいはうまくいかなくて直ぐに離婚した。その責任を取れなどといわれたくないですから。自分でお探しになってください。
ジジィ殿「紹介してもらった人には決してそのようなことは言いませんが・・・・・・とにかく１２月の終わりか１月の頭にもう一度友人と一緒に来ます。出来れば２名分ほど用意しておいていただくと良いのですが？」
その時期は航空運賃も高いです。再三お話したとおり、斡旋業でもないのでお約束は出来ません。
ジジィ殿「それは困ったな？とにかく直ぐに来ます。来たらまだ電話差し上げます。」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・電話が切れた。

その後まったく電話が来ない。内心電話がかかってくるたびにドキ！登録してある名前が表示されるたびにホットしていた。
その後全く電話がかかってこないので良かった。恐らくオネーチャンも気付いてしっかりと外部遮断をしたのかもしれない。

１８，９歳の若いオネーチャン。言ってみれば孫。確かに結婚には年齢制限はない。男は何時まで立ってもいや畳と女房は新しいものが良い。のと同じでやっぱり若いのが良いのかも？

今年、このマラテ界隈で日本人とオネーチャンのカップルを見かける。年々、その年齢差が非常に開いてきたように思える。
少子高齢化が近づいてきた日本。結婚も老男若女傾向なのかな？