フィリピンりぱぶりっく狂笑国

フィリピンらしく
フィリピンでも
フィリピンだから

フィリピンの臓器販売

2007-02-15 | フィリピン
 保健省が、外国人への臓器提供に関する法整備に向けて協議を始めることを明らかにした。既報とおり。
フィリピンには外国人への臓器提供に関する明確な規則がなく、腎臓などの臓器売買が闇市場で多く行われている。保健省次官が報じた内容では、フィリピンでは特に腎臓を提供する貧困層が多数おり、臓器売買が大きなビジネスになっている。

久しぶりに、友人を訪ね、この臓器問題について話を聞いてみた。

友人のこの問題に対する考え方。

フィリピン国内には相当数の腎臓病患者がいる。
したがって、外国人へ売る余裕などはないはず。保健省は、この法整備をする前に、いかに自国民の腎臓病はじめとする肝疾患者を救済するかを考えることが先決でもあるように思う。
現在でも、多くのアメリカ人、中近東人がこのフィリピンで提供者とのマッチングテストをしている。
一人のアメリカ人の例を話してくれた。
結果は成功して、今はほぼ副作用もなく生活をしているとのこと。
その過程を聞いた。このフィリピンへかれこれ3年間通いつめて、どうにかマッチングする提供者にめぐり合えた。
提供者がいるといわれて来比。結局はブローカーの金取りに合うだけ。滞在中にも、提供者がいるといわれる。結局は1ヶ月待っても現れずに帰国。また来比。結果は同じで、どうにか2006年にマッチした提供者に巡り会うことができた。
手術をしてフィリピンで静養、アメリカへ帰国。
ニュースなどに掲載されたように、提供者へ入る金は75000ペソから150000ペソ程度。ブローカーが200000ペソから500000ペソの手数料+手術代金が今までの相場のようです。
多くの提供者は貧困層に集中していることは事実。
友人に連れられ、この首都圏でもっともやみ売買されているといわれるパタヤス(ケソン市)へ出かけた。おおくのNPOの方々がこの貧困者救済活動に当たってる、フィリピン最大の塵山、通称第2のスモーキーマウンテン。
燻りが見え始めた頃から異臭が鼻を突く。多くの者が塵を漁りもくもくとナイロンや便などを収集している。病気にならないのがおかしい位の場所。
背中に一文字の傷。これが腎臓を売った方の証。
でももくもくと塵収集中なのだが、何となく後姿を見ると息つかいがたの者とは違っている。
当然かもしれない。半分しかないのだから、正常な体であるわけがない。
なんとも複雑ないもちで帰ってきた。

このような全く人命を無視したことにフィリピン政府は、己の利権だけ考え全く法整備を使用ともせずに、今回の保健省はその斡旋を保健省自らが行い、20%もの手数料を徴収しようとしているのだとか。

友人が非常に痛切な顔で、この国は一体何のだろう?もし日本から1万人もの腎臓移植希望者が来たら、1万人もの者はわずかな金銭で腎臓を売り、家計の足しに。75000ペソといえばこのフィリピンの年収。透析を余儀なくされている患者は別に日本ばかりではない。このフィリピンはじめ全世界に、あの苦痛な透析を週に3,4回してがんばって生きている。諸外国の方はまだ恵まれている医療施設があり、保険の充実している国も多くある。しかし、フィリピンは法整備どころか、自国民無視とも思えるような臓器斡旋に政府自ら手を染めようとも。

日本政府が発表したように、大変な苦痛をされている腎臓疾患患者の皆様には恐縮ですが、苦痛から解放されたいことは全世界の皆様共通の思いです。できることであれば、自国は自国での解決をされることをいちにちも早く、そして全力を尽くして1日も早い医学の発展をされ、多くの更新国へ医療技術の提供をするのが先進国の宿命とも思えるのです。

フィリピンでもっとも移植手術が行われているのがケソン市のセントレクス病院。腎臓病に関しては結構な権威があるようです。

コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ゲー! | トップ | 日清ラーメン紀行。 »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Gr.)
2007-02-15 04:32:40
病むひとりが助かれば、代わりにひとりが病む‥

金を持つ者が持たない者を買うのと同じ‥

どうせ買うならその人生を丸ごと買うくらいの気持ちで買ってほしい。

金ばかりではないが、片方売ってもまだゴミ山から這い出せない。



何もない人達の前で札束出して

「おい、買い物がしたいのだが、何か売るものあるか?」と言ってるのと同じ



それをまた上前ハネようとしているヤツらがいる。

20でも30でも取ってもいいから、国務としてコーディネーター役を全うしてブローカーが大半をハネてた分まで本人に渡るようにしてやりたいよね。

何もしないで裏の稼業を表で容認。法を盾にカスリ取る。

そんな図式にしか読めないあたしは性格悪過ぎでしょうかw
返信する
お金が命 (QUEST)
2007-02-15 06:17:03
国民の健康や身体の事を全く無視した状態でそんな彼等の事はお構い無し。

ただ、指を舐めていくらあるかお札を数える事を常に心配している。

返信する
Unknown (KAZE)
2007-02-15 11:01:49
PPさんのおっしゃる通りです。貧困故に大切な臓器を売らざるを得ないフィリピン人、あまりにも可哀想。それは資本主義の範疇からまったく外れた行為であり、許せません。以前、日本の有名なプロレスラーがフィリピンでの臓器移植手術に失敗して命を落とした事件がありましたが、自業自得だと思います。他人の命や健康を犠牲にしてまで自分の生命を保護する権利など誰にも無い。ましてや貧しいフィリピン人の足元を見たような臓器売買。苦しさ、つらさから逃れようと貧しい国から臓器を買い付けるなど、神をも恐れぬ行為です。
返信する
金力 (PP)
2007-02-15 22:05:45
オールコメンター様 健康を侵されている方。その苦痛は神にもすがる思いだと思います。
世の中から、臓器販売などという言葉が何時なくなるのか?一日も早くそのようなことに頼らずとも解決ができる日が来ると良いと思います。
コメント有難うございました。
返信する

コメントを投稿

フィリピン」カテゴリの最新記事