あれ？

７０過ぎたジジィ殿。確か、以前、リビエラマンションでロビンソンの売春グループに金を盗まれたジジィ殿だ。
う？あのオネーチャン、確かにそうだ。首謀者のババーが見せてくれた写真のオネーチャン。つまり泥棒したオネーチャンだ。
セブンイレブンの前で、ジジィ殿の連れが声をかけてきた。

「あの説はいろいろ有難うございました。」
ジジィ殿の連れているオネーチャン、この前ジジィ殿の金を盗んだ売春婦でしょう？

ジジィ殿の連れ「そうなんですよ。昨日マラカジノで遊びがてらと思い来ました。今年は飛行機も満席で空席もなくどうにか。ホテルは取れないと思っていたのですが、結構空室が多いようですね。先ほどロビンソンへ買い物へ出かけたら、トニーのジジィが言い寄ってきたのは追い払ったのですが、ジジィ殿あの泥棒オネーチャンにまた声かけられ鼻の下ダラダラ。あのオネーチャンは前回金を泥棒した女だといってもまったく言うう事を聞かないんですよ。この子はいい子だと。」

まさか財布を預けっぱなしとか？
ジジィ殿の連れ「今回は、私が財布を預かりました。カジノでの支払いも私がすべてやっています。手持ちに２、３千ペソは持っていますが、残りはすべてセフティボックスへ入れてあるので。いったん部屋へ戻ればカジノへ行くまではルームサービスを食っているのですが、あの女、仲間引き込んですでに始まっています。6名くらいで４、５千ペソのオーダーですよ。いい加減にしなさいといったら、ジジィ殿まったく聞く耳持たず。」
よく話したほうがよいですね。部屋へ女性をあまり入れないようにしたほうがよいと思いますが。
ジジィ殿の連れ「先ほどフロントへ申し出て、ガードにもよく言ってあります。」

お気をつけて。

そこへ、真打登場。

盗人「パパ。モウジュースカウオカネナイダカラ」
ジジィ殿「私はお金持っていない。お兄さんに言いなさい。」

盗人「クーヤ。パパノヘヤモウジュースナイダカラ。オカネチョウダイナマン」
ジジィ殿の連れは200ペソを渡した。
盗人「200ペソ！ジュースカエナイディバ」
ジジィ殿の連れ「そんなことないよ。1本30ペソくらいだから今日の分は間に合うでしょう。明日なければまた渡すから。」
200ペソを持ちしぶしぶセブンイレブンでジュースを買い出てきた。

ジジィ殿「何で200ペソしか渡さないの？」
ジジィ殿の連れ「200ペソあればジュースも7本くらい買えますよ。」

ジジィ殿「ホテルでルームサービスでコーヒーとジュース頼むといつも300ペソ払わされているけど。つりはチップであげているようだが。」
ジジィ殿の連れ「コーヒーとジュース。意やそれはおかしいでしょう。精々150ペソくらいですよ。」

ジジィ殿「チップなんだろう。300ペソは600円くらいか？日本より本当に安いな。」ニタとオネーチャンの顔見ながら、手を引いてホテルへ戻っていった。

ジジィ殿の連れも苦慮しているような顔をして、「あのジジィ、俺たちが1ペソでも合わないと糞味噌言いやがる。でもあの泥棒女にはダラダラ。あの女もその気になりやがっていろんな手を使ってかね取りにかかってくるな。」
前歴があるだけにご注意されたほうがよいと思います。帰宅後とに持ち物検査してもらえばよいと思います。ガードに言えばしてくれると思います。

あれだけ大騒ぎしたジジィ殿、何がよくて泥棒オネーチャンと再度、しかも、いつものロビンソンで。
泥棒でも相手がオネーチャンであれば、このジジィ殿一週間の悪態は懺悔で無罪放免にでもしているのかも知れない。ひょっとしたらこのジジィ殿仏教徒ではなくカトリック教徒なのかも？