昨今は通販番組に出演する俳優さんも多いですが、番組によっては
以前に活躍していた俳優さんもおられ、なんか、哀れを感じてしまう
場合もあります。通販番組ですから、演出も普通のCMとは異なって、
演技も工夫の余地がないせいなのでしょうかね。まあ、俳優とすれば
与えられた役目をいかに演じるかが重要で、いかに成り切るかが大事
なポイントなのでしょうけれど。
しかし、役を演じるためには脚本家や監督などの、舞台演出や撮影
にも多くの人の手法や工夫が込められているものと思います。普通は
俳優と役の上の人物とは、別の人格に捉えられています。
可愛くて若いアイドルが”卒業”後に、タレントから俳優に変わろう
としている人がいます。しかし、アイドルは、その姿そのものが商品
なので、どういう舞台であろうとも、同じ姿勢=可愛さを演じ続ける
必要があるのが、俳優業とは異なるところなのでしょぅ。アイドルは
アイドルをずうぅと演じるなくてはいけないでしょうし、俳優業とは
異なるものと思います。俳優に変わるのは、大変でしょうね。
最近は”女優”という言い方が減りました。歌舞伎では俳優(役者)
は男がするものでしたから、明治以降に女性が俳優が登場し”女優”と
いう言い方が出たものと思います。なにせ、歌舞伎自体がが平安後期
(室町時代)に発祥し、後に「女が役者になると風紀を乱す」とかの
理由で、女性が役者になることが禁止されたのだとか。
今は男女の区別をしなくなって、すべてを”俳優”さんと呼びます。
男の俳優さんを”男優”と、無条件には言わない方が良いようです。
”男優”とは、ある特別な映画、ビデオに出演する男の俳優さんを示す
ことばだと思うのは、私だけでしょうかね。^^;
ま、”おにぎり”と”にぎり”でも、同じように飯を手でにぎって作る
のには変わりはありませんが、出来上がるのものは異なりますよね。
ちょっとしたことばの違いでも、ものは異なるという例です。