たしかに日本では鉄道輸送が盛んで、効率よく
多数の輸送需要をこなしてはいます。これは単に
車輌だけの問題ではありません。
人を輸送する場合、利用の方法がいかに簡単に
合理的に行えるのかが、重要なポイントなので、
これが巧くいかない場合は、たとえ輸送力が充分
であっても、思うように輸送できないことがあり
ます。中国の高速鉄道では、航空路と同様に考え
搭乗手続きや、手荷物検査などがあるそうです。
日本では、そういう手続きは不要ですよね。
簡便でないと、出発前にそれなりの所要時間を
見積もっておかねばなりませんよね。日本は自動
改札を通って、すぐに乗り込めるのにね。
普段なにげなく利用している改札口ではカード
やスマホをかざすだけで通れます。それも 1分間
に80人もさばけているのです。フランス(だった
かな?)にも自動改札機があるそうですが、その
マシンは 1分間10人程度の処理能力なのだとか。
これは不正利用者を排除するために、この能力に
わざと抑えている(本当か?)なのだそうです。
これでは、通勤時間帯では人々が改札口に溢れる
でしょうね。^^;
また運行ダイヤも正確とは言えない状況なのだ
そうです。普段の整備場状況や運行前の始業点検
が、きちんとなされていれば、定刻に発射できる
と思いますよね。
列車の入線ホームもしばしば変更されたり列車
の向きも定まってはいないようです。そのために
利用者は、荷物を持って右往左往するそうです。
列車運行に送れが生じるのには、それなりの原因
があって、事前準備をきちんと処理していれば、
遅れるわけがないのですがね。
それに、ダイヤを守るために、効率良い乗降を
スムーズにこなせる利用者を、いかに育てるかも
重要だと思います。
このように、効率的な輸送を実現するには、単
に車輌の高速化を図るだけでは実現できません。
お隣の国の高速鉄道では日本の新幹線を真似て
自動改札機を導入したものの、うまく作動しない
とかで、結局は撤去されたという話がありますが
これはもう論外。^^;
鉄道システムは、単に車輌というハードウエア
のみではなく、システムを運用するためのソフト
ウエア、それをいかに運用するかのユースウエア
が大事なのです。海外への日本の鉄道インフラの
輸出には、これらのことに充分配慮して運用方法
やメンテナンス方法をも、現地で教育することを
含んでいますので、輸出先国の発展に寄与できる
ものと思います。
実際、近年の海外での受注は、車輌のみならず
運用や保守を含めた事例(例:カナダやイギリス
など)が増加しています。
今週は”鉄道週間”でしたね。
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