日本の地下深くで、三つのプレートが衝突して
いるので、地震や火山が多いのです。そのお陰で
日本は温泉も多い国なのですよね。
そういう意味では地熱発電には最適なのです。
自然を利用した発電、太陽光発電や風力発電など
は発電量が安定していないため国のベースロード
電源にはなりえないのです。当面は、原子力発電
とか火力発電に頼ることになるでしょう。
そこで、豊富な地下熱を利用した地熱を利用の
発電が有望なのですが、生憎と地熱があるという
ことは、温泉が出るのですから、昔から温泉地と
して有名です。
地下から熱水を取り出すと、温泉が枯れる恐れ
があるため、地熱発電所の建設には温泉組合など
から反対運動が起こってしまいます。当然、この
ような場所は、国立公園、国定公園ですから設置
そのものにも制約があります。
温泉水を枯渇させないため、地上から水を注入
し、熱せられた温水を取り出す方法もありますが
注入した水が別の方に流れてしまい、思うように
出てくれなかったり、その漏れた水が、地殻変動
の原因にもなりかねません。^^;
そこで、熱せられた地下の岩盤に向けてパイプ
を通してループ状にし、注入した水を熱水にして
それを取り出すなど、循環する方式が考え出され
ました。
https://www.youtube.com/watch?v=D62mOklK1ss
パイプさえ通してしまえば、地上に水蒸気など
が吹き出ることもあまりなく、小さな建屋ですむ
(と思われる)ので、この設備ごと地下に埋めて
しまうことも可能でしょう。設備も地下から電線
が出るだけの構造が可能です。このような、地下
から電線のみが出ている発電所は、既に黒部ダム
の発電所にその事例があります。黒部は豪雪地帯
ですから、施設を地下に作ったようで、山腹には
四角い穴が開いていて、そこからは送電線のみが
出ています。豪雪地帯ですから、発電所や変電所
はメンテナンスを考えて、全て地下に据えたので
しょう。
地熱発電所を地下に作る場合では、降雪対策と
いうことよりも、景観への配慮ということに寄与
できると思います。
折角、天からの与えられた恵み(地下の熱源)
ですから、上手に使わない手はないですよね。
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