リン酸リチウム電池は従来のリチウム電池とは
異なって、電子を放出する際に酸素を出さないの
で安全性が高いとされています。より高性能化を
目指し、マンガンを混ぜものも開発されつつある
ようです。
他にも電解液の固体化技術も進んでいるようで
安全な電池、大容量化、充電時間の短縮化など、
今後も、電池技術の進展が見られるでしょう。
昔から「必要は発明の母」とはよく言ったもの
で、困難な事があると、それを克服しようと努力
するものなんですね。それが推進される世の中が
良いのですよね。(^_^)
今の車載用バッテリーの多くは、筒型の小型の
バッテリー(セルと呼ばれています)を、幾つか
にまとめてケースに入れ、それを車のシャーシー
の中に収納しています。
電池の構造は、筒型の容器に正極の周囲を取り
囲むように電解質の液体で満たし、中心部に正極
が刺さっています。で、セルが傷つくと、電解質
が流れ出たり、筒外皮と正極がショートして火災
になるのです。
今後は、電解質を固体化して漏れ出ないように
することになると思います。
筒型のバッテリーとは、いわば乾電池みたいな
形のもので、それをケーシングするために纏める
と、セルの間に隙間が出来るので、空間が無駄に
なっています。
筒型ではなくて、ミルフィーユ型とでもいえる
ような、薄膜の電極と固体電解質を何重にも重ね
合わせた形の物が開発されています。無駄な空間
もなくなるし、セルも軽量化できそうです。この
構造だと、小分けの筒型の容器も不要になりそう
だし。
それでも、単位重量当たりのエネルギー密度が
内燃エンジンを超えるのは難しいと思います。
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