日本の給与体系が変わろうとしています。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC123A70S3A110C2000000/
確かに年功序列式の給与体系のみでは持たないことは明白なので
しょう。働きや能力に応じた賃金を支給することは、理にかなって
います。勤務年数が長いだけでは無理なことは、わかりきったこと
です。
では、なぜ日本で長い間年功序列式の給与体系が維持されてきた
のか、を判っておく必要があります。経験を積んだ上司や先輩など
に付き従って、仕事の内容や意味を理解してきたのです。いわゆる
「On Job Training」ですね。大方の企業でそれが有効だったせい
でしょう。
しかし、仕事の内容やり方とか変化した企業では、それでは間に
合わない事態となって来たので、仕事の質と内容に従った給与体系
へと変化しつつあるのです。ある一定の内容の Jobであれば合理的
だと言えます。
しかし、企業にとって、経験を経ることにより経験値が増えて、
新たな仕事や事業への転換が起こり得ます。それには数多くの経験
が必要な場合はあり得ます。「On Jpb Traininng」 にて得られる
経験や体験が新たな道を拓くきっかけになるものです。
つまり、人の所作を単なる労働力と見るか、新たな事業への進展
を図る人材と見るかの違いがあるように思えます。
よく「即戦力の人材が欲しい。」と言いますが、そうして集めた
人材は「即転職」となってしまうケースもありうるのです。世の中
都合よくいくわけがありません。^^;
ある事業が、その企業にとって赤字であるものであっても、将来
の展望を考えて、あえて続けることもあり得ます。人材も同じよう
に捉えるべきでしょう。働き方改革とは、企業のあり方の捉え方、
認識のあり方なのだとも言えます。単なる労働力と見るか、新たな
改革への原動力と見るのか、の差だと思います。今まではその辺が
曖昧でしたから、経営の変革、つまり経営陣こそ改革が必要になる
ものと思います。
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