この日予定していた作業が完了した直後、問い合わせを頂き、気が向いたので、通常はエリア外の茨城県阿見町に伺いました。
お客様の情報をまとめると
①ほとんどのチャンネルが映らないが一部映っている所もある
「他はきれいに映っているんですが・・」とかと一緒で良く使われる常套句ですが、計測器で測ると受信できる状態ではない事がほとんどです。
実際は全部だめと考えるのが解決の早道ですね
②BSは受信出来る
BSの配線と地デジがどこで混合されているか?混合されている所まで別ラインで来ているなら地デジのラインだけトラブルが起きている可能性がある。
③前は千葉やMXも見れていたのにここしばらくは見れていない
どの程度で受信できていたのか定かではないので鵜呑みにはしない。周囲の環境が変わったか?ブースターを触った?
まず屋根裏にブースターが有るという事なのでそこを見せて頂きます。
ブースターはお客様自身で設置したそうです。
最近のブースターは前置ブースターにも電気が送れるようになっていますが、大抵の人はこの意味を判っていないと思われます(自称プロでも)。
当然お客さまも判らないのでとりあえずONにしたそうです ここで気になったのはブースター電源の表示灯の緑色が点灯していることです。
6分配器が外されて分配器が3個位段付けされています。
こうなるとバランスが取れないのでレベルをどの端子に合わせるのか難しくなります
ブースターのモニターで測るとやはりレベルがありません
ここでBSと混合されているのでこれより前に問題が有ると思われます。
屋根が急こう配で上がれそうに有りませんが、目視したところアンテナに異常は無さそうです。
地デジアンテナからの配線を追いかけジョイント部が有るのを見つけました。(こちらのお宅は屋根にVHFが残っていて、破風に地デジアンテナ、バルコニーにUHFアンテナ
バルコニーにBSアンテナ、バルコニーにローテーター付きCSアンテナが有って配線を見つけるのが難しいのです)
芯線が無くなっています・・なぜでしょうか??
施工した電気屋さんが的確なテープ巻きをしかしなかった事も原因ですが、お客様が不要な電気を送っていた事が大きいですね。。
ブースター電源部の表示灯はブースター本体と電源部の間の断線を診断するだけでブースターより前の断線は診断が出来ないんですね・・・・そりゃそうだ。
電線を切ってみると水がかなり入っていた様子ですが芯線はきれいです。
新しく接栓を作り直しました。
(分配器が複数有るのでテレビ端子ではレベル合わせが出来ないから)またブースターのモニター出力(-20です)で確認します。
仰っていた千葉が受信可能になりました・・・
キー局全て最良値で受信可能に戻りました
95.6dBだと高いですが数値ですが・・・
ここのチャンネルとの兼ね合いで調整しました。
何かの拍子で映らなくなるレベルですが一応最良の所で、レベルを合わせました。
一番最初のお客様の話で「一部映っている」というところは、完全に断線していなかったのかもしれませんが本当の事は判りません。
BSはラインが違っていたので映っていて当然です。
千葉、MXも結果的に映るようになりましたが、なぜ映らなくなったのかこれも本当ことは判りません。
本当の事は~アンテナの~中に有る~(斉藤和義) こんな気分ですね。
疑問は解けないままですがお客様のご要望を叶える事はできました
この度は当店にご依頼頂き誠に有難うございます。