埼玉県杉戸町のお宅に伺いました。
10年以上前に当店でアンテナを立てたお客様で先日の雪以降アンテナが倒れ掛かっているというご連絡でした。
当時の写真を見ても倒れる要素が無いため不思議に思い伺いました。
地上から見上げると確かに傾いています。
屋根に上がって見ました。
屋根馬の脚がかなり広がっていました。
これが原因で支線がユルユルになってアンテナが傾いたようです。
地上に下して見るとこんなに広がっていました。
経年でこんな風になるのかな???と思っていたのですが
お客様との会話で原因が大体分かりました。
先日雪が積もった後屋根の雪がまとめて一斉に落ちてきて雨樋の一部が破損したらしいです。
なぜかというと、こちらのお宅は屋根に雪止め金具が一切付いていません。
東西南北どの面にも付いていない。
雪が一斉にまとめて落ちる際に支線に引っ掛かり支線が切れない為
屋根馬を下方向に押し下げるように力が掛かって脚が広がったようです。
もし脚が広がらなかったら瓦が割れるか、支線が切れたのではないかと思いますが私の考えでは
ステンレス支線は切れないだろうから瓦が割れたと思います。。。
注文住宅だと時々雪止め金具がオプションという会社もありますがこのハウスメーカーも
そうなのかもしれません。
今回は屋根馬を交換して作業を終えました。
当然こちらのミスでは無いので費用は頂きました。
時々「自然災害でもアンテナ工事保証をします」とか謳っている会社が有りますがそういう会社は
自然災害を甘く見ているんでしょう。
私はつくば市と野田市(越谷、松戸)の竜巻被害の現場を見ているので自然災害については
お客様加入の損害保険で補償してもらうようにしています。
もし保険に入っていない場合はお客様負担となります。
竜巻が通過すると屋根材も壁材、雨樋、バルコニーなど外装品は全て飛ばされてしまいます。
そんな状況でもアンテナを無償で補償するなんてとても考えられない。
屋根のアンテナ取り付けは色々思うことが有りますね。
正解は無いかもしれませんが正解に一番近い状態の工事を行うように心掛けます。
ご依頼頂き誠に有難うございます。