手乗り猫はじめました

手のひらサイズのリアルな猫人形製作記
猫人形工房Progress Unlimitedのブログ

自作グラスアイ 新作

2022年02月23日 21時22分19秒 | 製作途中

オーダーメイドで羊毛フェルトのリアルな猫の人形を作っています。

猫人形に使用する目は、パソコンのお絵描きソフトで虹彩の絵を描き、
家庭用プリンターで印刷した物の上に半球状のガラスを接着して製作しています。

半球状のガラスは、スワロフスキーのラインストーン(現在は廃番)や、
市販のガラスカボションを使っているのですが、
ほとんどは半球の高さが直径の1/2程度のぷっくりとした物で、
追視感が強く、虹彩が奥まりすぎているように感じ、それが不満でした。

「猫ヘッドモデル2体目」では実験的に高さの低いガラスカボションを使用してみました。
追視感は改善されたのですが、光を集める力が弱いのか目の色が暗く、深みも少なく感じます。

ぷっくりした物と高さの低い物の中間くらいの物が欲しいのですが、
なかなかちょうど良い高さの物は売っていません。
そこで、ぷっくりした物の底をダイヤモンドやすりで削って高さを低くした物を作ってみました。
最初は目の粗い180番から削り始め、目的の高さに近づいたら順に目の細かい物に替えていきます。
2000番からは超精密研磨フィルムを使用し、最後はガラス用の研磨剤で磨きました。
はたして何時間かかったのかも分からなくなるくらい、ひたすら削り、ひたすら磨きました。


↓ 左から、猫ヘッドモデル2体目で使用した高さの低い物、今回の新作、スワロ12mm。
全て直径は約12mmで、高さは左から3.6mm、4.1mm、5.3mmです。

 


↓ 左から、今回の新作、削る前のカボション、スワロ12mm。


↓ 削る前のガラスカボションは直径が12.8mm、高さ6.6mmなので、
2.1mmも削った事になりますね。


多少、追視感はありますが、気になる程ではありません。




 

もう少し高さがあっても良かったかもしれませんが、
とりあえず、このグラスアイを使用し、ヘッドモデルを1体製作してみようと思っています。

直立猫 どらんくん

2020年12月26日 21時04分57秒 | 製作途中


オーダーメイドでリアルな羊毛フェルトの猫の人形を作っています。
今回も前回に引き続き、ブリティッシュショートヘアーの「どらん」くんがモデルです。
まだどんなポーズで製作しようか決めかねていて、
最低限の肉付けだけを行った製作途中の状態なのですが、
頭部のみ被り物で体は人間そのままなチープな着ぐるみや、
サマーカットされた猫さんみたいで面白かったので、
画像をUPしてみました。



針金のフレームが入っているので、ある程度自由にポーズが付けられます。


猫らしく猫背にすると、ちょっとエヴァンゲリオンっぽいですね。
または「あしたのジョー」の両手ぶらり戦法みたいです。


ファイティングポーズ
 

スコ座り


手乗り写真を撮るのを忘れました。



猫の顔の作り方を模索中 その2

2014年08月31日 21時03分33秒 | 製作途中

 

顔に模様を入れてみました。

 

140831_164119   140831_164217

 

140831_164405_2

 

 

 

どうでしょう、復顔法の効果あったでしょうか?

 

子猫の幼い感じが上手く出たのではないかと、自分的にはなかなか満足です。

 

最終的な仕上げはまだですが、ヒゲや耳毛を植えれば、もう少し良い感じになると思います。

 

 

 ひとまず顔はこれくらいにして、体の製作に移ります。

 

 

 


猫の顔の作り方を模索中

2014年08月24日 00時14分38秒 | 製作途中

 まだ作るべき猫の顔の形を把握しきれていない感じで、「あ~でもない、こ~でもない」と一体作るのにとても時間がかかります。

 

 

そこで、今回はいつもと少し違う作り方をしてみる事にしました。

 

 

それは、「復顔方式」です。

 

 

復顔とは、刑事ドラマなんかにたまに出てくる、白骨化した身元不明の遺体から生前の顔を復元する方法で、

 

 

それを真似て、まず頭蓋骨状態を作って、その上に肉付けを行って顔を作っていこうという訳です。

 

 

 

 子猫の頭蓋骨の画像は探しても無かったので、成猫の画像を参考に下のような状態を作り、

 

140820_231038   140820_231119

 

 

そこに登場するのが、ハマナカさんのシート羊毛「フェルケット」です。

 「木箱に収まる茶トラ白」から使い始めたので、もう残り少ないです。

 

140822_230208

 

均一な厚さのフェルケットで、骨格の上に肉付けをしていきます。

 

140820_235658

 

 頭全体を覆い、まぶたを付ければこんな感じです。

 

まだまだ気持ち悪いですね。

 

 140822_002822

 

でも、大体いつもこんな感じです。

 

可愛くなってくるのは、かなり作業が進んでからです。

 

ヒゲを植えて、やっと可愛くなる時もあります。

 

 

 

耳も付けてみました。

 

少し猫っぽくはなりましたが、まだカワイイというレベルには程遠いです。

 

140823_231727

 

 

 

 この復顔方式のメリットは、下に骨格がある事で形状にリアリティーが出てくるのですが、

 

欠点は最初の骨格の形状が不正確であった場合、全く意味がなくなってしまう事です。

  

 

僕的には既に効果があったと思っていて、マズルや下あご、フェイスラインが良くわからなかったのですが、

 

骨格から作ることで今までの疑問が解決したように思います。

 

以前も骨格の画像は見ていたのですが、やはり漠然と眺めていただけで、実際に作る時のような真剣さで理解しようとはしていなかったのです。

 

骨格を作ってみると、「なるほど、骨がこういう形だから、その上の生身がこうなのか」と思う所がいっぱいあります。

 

 

 決してオススメの方法ではありませんが、猫の顔作りでお悩みの方にはチャレンジしてみる価値があるかもしれません。

 

 

 試してみるかどうかは、今回の子猫が今までよりも可愛くできるか、失敗するか、その結果を見て判断して下さい。