手乗り猫はじめました

手のひらサイズのリアルな猫人形製作記
猫人形工房Progress Unlimitedのブログ

オーダー作品 コトロくん完成しました

2017年04月23日 21時20分39秒 | オーダー作品

 

今回の作品は、Ⅿ様からご依頼頂いたスコティッシュフォールドのコトロくんです。

グレーと白のバイカラーの男の子です。 

 

高さ92mm

前後幅280mm(しっぽナシ180mm)

横幅90mm

重さ88

 

モデルのコトロくんは、あまり甘えたりしないクールな性格だったそうですが、 

お客様を楽しませたり、後輩の同居猫ちゃんとも仲良しで、フレンドリーな一面もある猫ちゃんです。 

また、窓から外を眺めるのが大好きで、長時間窓辺にいて、そのままその場で寝てしまうことも。

   

  

 

コトロくんの一番好きなおもちゃは、何故だか炊飯器付属のゴムチューブで、

市販の猫じゃらしにはなかなか喰いついてくれなかったそうです。

夜中に水切りカゴからコッソリ取り出して遊び、朝にはバラバラにしていたことが何度もあったとか。

     

  

  

窓辺でのんびりと外を眺めているイメージで作りました。

  

  

  

  

  

 

耳の薄さが伝わりやすいよう、ニードルと一緒に撮影してみました。

 

 

オーナー様からご提供頂いた資料画像には3種類の首輪が写っていたのですが、

今回はスウェード紐とウッドビーズで手作りされた物をモデルアップしてみました。

ドーナツ状の金属の円盤(迷子札)は、工作機械を使ってジュラルミン丸棒からの削り出しです。

本物の表面には.お名前等の刻印があるのですが、さすがに小さすぎてそれは再現できませんでした。

 

 

普通、猫のヒゲは先に行くほど下を向いていくのですが、

コトロくんのヒゲは先が上に向かって湾曲しています。

このような猫ちゃんは初めて見ました。

 

 

今回は頭部のみ完成状態で納品し、体はオーナー様ご自身で植毛して頂く仕様です。

その為、植毛作業中やトリミング中に完成している頭部を破損しないよう、頭部は取り外し可能にしてあります。

シッポは植毛がしにくいので、こちらも差し込み式で、植毛後に胴体にジョイントして頂けるようになっています。

植毛が完了すると、体とシッポは今よりも一回り大きくなります。

 

 

手乗り写真

 


オーダー作品 ティビーくん完成しました

2016年09月07日 22時30分57秒 | オーダー作品

1年半近く放置していたこのブログですが、久々の更新です。

羊毛フェルトを止めていたのではなく、単にUPする完成作品が無かっただけで、

このオーダーメイドの製作自体はほぼ毎日、行っていました。

オーダー頂いたのが2014年の10月27日ですので、

24ヶ月かかって、ようやく1体完成しました。

 約2年間も苦情一つ言わずに、ただひたすら信じて待ち続けてくれたオーナー様に心から感謝です。

今回の作品は、以前、コメント頂いたmegさんご依頼の茶トラ猫の「ティビー」くんです。

高さ166mm

前後幅240mm(しっぽナシ140mm)

横幅89mm

重さ136g

目はスワロフスキー2090/4の8mmを使用したオリジナル

 

まずは本物のティビーくんのお姿を。

    

   

顔はなかなかのイケメンですが、大柄な骨格に10kg近い体重という、魅惑のムッチリボディーの持ち主で、おっとりした性格の賢い猫ちゃんだったそうです。

    

   

また、megさんに四六時中ベッタリで、帰宅時には玄関でお出迎えしてくれる、飼い主さんが大好きな男の子でした。

  

  

頭部は模型の球体関節を使用した着脱式になっていて、可動範囲は広くないですが動かす事ができます。

  

 

体のいろんな所にある「肉ムニュ」が再現してあります。

首の下、二の腕、脇の下、お腹、しっぽの横のは太もものお肉がムニュっとなったものです。

   

肉球は、着色した粘土で作って貼り付けてあります。

完全に乾燥しても少し弾力の残る粘土で、手触りも肉球っぽいです。

耳の薄さに注目して下さい。

本物の猫並みとは言いませんが、過去最高に薄くできました。

ヒゲは今回も本物の猫と同じように先が細くなっていくテーパー毛です。

生前に使っていた首輪が大切に保管されていたので、画像を頂き、再現してみました。

バックルとアジャスターはエポキシパテからの削り出しです。

ただし形の再現だけで、その機能はありません。

   

手乗り写真