半年以上かかって、ようやく完成しました。
以前、叔母の家で飼われていたサリーちゃんの羊毛フェルト人形です。
大きさは床から耳の先端までが約19cm、重量は約157gです。
本物のサリーちゃんの画像です。
名前は「サリー」と女の子っぽいですが、去勢されていないれっきとしたオス猫です。
オス猫には珍しくとても子煩悩で、自分の娘をとても大事にしてずっと一緒にいたそうです。
屋外飼育されていたそうで、夏毛と冬毛で別人(別猫?)のように顔が変わります。
夏毛は顔がほっそりです。
冬毛だとモサモサで太って見えますね。
季節によって顔が変わるので、預かった写真の中から一番男前に見える夏毛と冬毛の中間の頃をモデルにする事にしました。
交通事故で左後足を切断したそうで、画像では分かりにくいですが左後足はありません。
しかし、叔母の要望で人形には左後足も作ってあります。
また、「あまりデブにはしないで」という事も言われていたので、人形は本物よりもちょっとスリムです。
製作途中その4でトリミングして以降も、ヒゲの素材が見つかるまでの間、植毛モレへの追加を50時間程行い、顔も少しは猫らしくなりましたが、正直、もう少しモデル猫のサリーちゃんに似せたかったところです。
初のオーダー製作の僕では、これが限界でした。
将来的には娘ネコちゃんの人形も製作し、生前と同じように寄り添うように並べて飾れるようにする予定なので、同じ白猫でもそれぞれの区別がつくように、オス猫らしさが出るように気を付けて製作しました。
上の画像にもありますが、カゴに入るのが好きだったそうなので、適当なサイズのカゴを見つけてきました。
模型用のケースに入れて納品です(まだ養生のビニールがかかったままです)。
お約束の手乗り写真です。