手乗り猫はじめました

手のひらサイズのリアルな猫人形製作記
猫人形工房Progress Unlimitedのブログ

初オーダー 製作途中 その4 トリミング編

2013年10月12日 22時48分53秒 | 初オーダー作品

バリカンや電動トリマーを使用してトリミングを進めると、一部に身体のラインのおかしな所が出てきます。 

そういう所には大抵、植毛のし忘れ、植毛モレがあります。

下の画像、赤丸の部分に不自然な影があります。

 

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こういう所の毛を掻き分けると、必ず植毛モレが見つかります。

 

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植毛モレしている部分はボリュームが無くなって凹んでしまうので、身体のラインがキレイに出ません。

 

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↓植毛モレ部分に植毛を追加。

 

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トリミングしたら影は消えました。

 

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延々とコレを繰り返すわけですが、

有るわ、有るわ、何故、こんな大きな面積を見落としたんだろうと思うくらいの大きな物がそこら中に。

違和感を覚える所を掻き分けては植毛をし、掻き分けては植毛をし、を繰り返します。

周りの毛を掻き分けながら植毛するので、普通に植毛するよりも時間がかかります。

植毛モレはほぼ退治できたのですが、今度は別の問題が。

密度が上がった分、フワフワ感が無くなってしまったのです。

なんか柴犬みたいな感じに毛がびっしり生えていて、毛先に柔らかさがありません。

猫毛というように、猫はやはり毛が柔らかい感じでなければいけません。

そこで、すきバサミを使って毛の量を減らしました。

これはホームセンターで買ったペット用ですが、100均の散髪用品の所なんかにもあります。

 

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折角植えた毛を切ってまた減らすのは二度手間の様にも思えますが、

根元から全て切ってしまうのではなく、毛先から3~5mmだけをすく訳です。

そうすると切られた短い毛が長い毛を支えるので、ペシャンコに潰れにくいフワフワの毛が出来るのです。

実際、本物の猫の毛も長くて硬い上毛と、短くて柔らかな下毛の二重構造(正確には下毛が2種類の三重構造)なんだそうです。

更に全体を均一にすくのではなく、メリハリをつけてすけば、

縞状に見える毛の密度のムラも再現できます。

↓背中の部分の縞が見えるでしょうか?

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これで一応、トリミングは終了です。

次は耳毛などの細かな部分と、更にモデルの猫さんに似せる仕上げ作業です。