シリーズ平成の「変」- 「事故米」不正転売の「変」 -
米穀の加工販売業者「三笠フーズ」(本社大阪市)が、有害殺虫剤メタミドホスその他の有害物質が検出され「事故米」と認定された輸入米を、工業用糊などの用途以外に、食用に不正転売していたことが明らかとなった。
三笠フーズは、2007年度までの4年間に、基準値の5倍以上のメタミドホスが検出された中国産米800トンを工業用糊として農水省より購入し、430トンを製菓会社や焼酎製造会社」など、食用として転売していたとされている。その他、ベトナムや米国などより輸入した有害物質やカビなどが検出された米も食用として転売されていたと見られる。
手口は、「事故米」表示の袋を通常の袋に詰め替えたり、販売先を工業用として書き換えて農水省に報告するなど、組織的且つ悪質であり、「食」を業とする企業の資格が厳しく問われるところであり、退場に値すると共に、販売先への弁償、又は損害への補償等が検討されるべきであろう。更に、袋を詰め替えたり、農水省への報告を偽装しているので、刑法上の罪となるかも検討されるべきであろう。
根本的には、外国産の米は一定量(ミニマム・アクセス)を高関税で農水省の管理の下で輸入されており、国の責任も問われるところである。特に、有害物質が検出された米を、食用はもとより工業用であっても口にすることはあり得るところであるので、何故輸出国側に返品乃至は受領拒否しないのであろうか。「変」である。
民も民であるが、官も官である。本来、米は食用にも転用出来るものであり、また工業用糊に必要な米の量もそれほど多くはないことは明らかであろう。結果として、国民の健康や安全が二の次になっている。「変」である。
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米穀の加工販売業者「三笠フーズ」(本社大阪市)が、有害殺虫剤メタミドホスその他の有害物質が検出され「事故米」と認定された輸入米を、工業用糊などの用途以外に、食用に不正転売していたことが明らかとなった。
三笠フーズは、2007年度までの4年間に、基準値の5倍以上のメタミドホスが検出された中国産米800トンを工業用糊として農水省より購入し、430トンを製菓会社や焼酎製造会社」など、食用として転売していたとされている。その他、ベトナムや米国などより輸入した有害物質やカビなどが検出された米も食用として転売されていたと見られる。
手口は、「事故米」表示の袋を通常の袋に詰め替えたり、販売先を工業用として書き換えて農水省に報告するなど、組織的且つ悪質であり、「食」を業とする企業の資格が厳しく問われるところであり、退場に値すると共に、販売先への弁償、又は損害への補償等が検討されるべきであろう。更に、袋を詰め替えたり、農水省への報告を偽装しているので、刑法上の罪となるかも検討されるべきであろう。
根本的には、外国産の米は一定量(ミニマム・アクセス)を高関税で農水省の管理の下で輸入されており、国の責任も問われるところである。特に、有害物質が検出された米を、食用はもとより工業用であっても口にすることはあり得るところであるので、何故輸出国側に返品乃至は受領拒否しないのであろうか。「変」である。
民も民であるが、官も官である。本来、米は食用にも転用出来るものであり、また工業用糊に必要な米の量もそれほど多くはないことは明らかであろう。結果として、国民の健康や安全が二の次になっている。「変」である。
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