シリーズ平成の本音 口蹄疫問題、耳障りな責任のなすり合い
宮崎県で発生した牛や豚の口蹄疫が急速に拡大し、11万頭以上の処分が必要となっており、更に被害が拡大する様相を呈している。
宮崎県では、国、特に農水省の対応の遅さを批判しており、これに乗って多くのメデイアやコメンテイターなどが対応の遅さを批判している。
更に野党自民党も政府の対応の遅さを追及する構えだ。
政府は、農水省レベルの対策本部から官邸レベルの対策本部で支援を含む対策に取り組み始めると共に、宮崎県も「非常事態宣言」を行い対応の強化をする意向のようだ。
今やるべきは、責任のなすり合いや、責任の追及、批判ではない。まず口蹄疫の拡大を阻止することと、処分費用と被害の補償方針の速やかな取りまとめである。宮崎県知事はじめ県民にしてもメデイアにしても、野党議員にしても、責任のなすり合いや、責任の追及、批判をしている暇があれば、どのような対応が必要か具体的な提案行う共に、協力、支援の申し出を行うべきであろう。被害の拡大という結果を見て批判することは誰にでも出来る。3週間前に何故迅速な措置の必要性を関係方面に訴えなかったのであろうか。
口蹄疫の発生については、宮崎県は92年に経験しており、また最近でも鳥インフルエンザ問題を経験しているし、昨年韓国で発生し、大量処分している経緯もあるので、畜産業者や組合、及び県庁関係者はその重大性と迅速な対応の必要性については十二分に知っているはずである。ましてやその発生を確認出来るのはそれに携わっている者、現場であるので、責任の転嫁をするのではなく、必要な措置に専念すべきであろう。
知事や一部の県民についても、現場の責任を認めた上で国の支援を求めるのは良いが、あたかも国の責任であり、国が対応するのが当然というような意識があるとすれば、同情はするがご都合主義と言われても仕方が無い。都合の良いときは地方自治と言い、都合が悪くなると国の責任にするのでは、主体的な地方自治などは望み薄だ。費用にしても補償にしても、国民の税金を使うことになるのであるから、自らの責任を果たすようでなければ支援することになるとしても、好感は持たれないであろう。
野党の対応は耳障りなだけで、がっかりさせられる。宮崎県が重大事であるので、長期に政権与党であった経験からどのような対応が必要かを提案するなり、政府や県に支援を申し出るようなことは出来ないのであろうか。国会で「政治とカネ」の問題の追及などで審議をストップしているようであるが、それはそれとして大事ではないとは言わないが、「政治とカネ」の問題は司法で取り組んでいるので当面司法に委ね、口蹄疫などの緊急時への対応に協力、専念すべきではないのだろうか。最近の一部メデイアも他人の責任ばかり追及、批判するばかりで、耳障りとなっている。国民の不安を募らせるばかりで、一体日本を何処に導こうとしているのか良く分からない。何でも分かっているような上から目線の建前論だけで問題を指摘し、責任を追及することだけが役割なのであろうか。国民の不安と絶望感を募らせている結果になっていないだろうか。メデイアの役割も問われている。(05.10.)(All Rights Reserved.)(不許無断引用)
宮崎県で発生した牛や豚の口蹄疫が急速に拡大し、11万頭以上の処分が必要となっており、更に被害が拡大する様相を呈している。
宮崎県では、国、特に農水省の対応の遅さを批判しており、これに乗って多くのメデイアやコメンテイターなどが対応の遅さを批判している。
更に野党自民党も政府の対応の遅さを追及する構えだ。
政府は、農水省レベルの対策本部から官邸レベルの対策本部で支援を含む対策に取り組み始めると共に、宮崎県も「非常事態宣言」を行い対応の強化をする意向のようだ。
今やるべきは、責任のなすり合いや、責任の追及、批判ではない。まず口蹄疫の拡大を阻止することと、処分費用と被害の補償方針の速やかな取りまとめである。宮崎県知事はじめ県民にしてもメデイアにしても、野党議員にしても、責任のなすり合いや、責任の追及、批判をしている暇があれば、どのような対応が必要か具体的な提案行う共に、協力、支援の申し出を行うべきであろう。被害の拡大という結果を見て批判することは誰にでも出来る。3週間前に何故迅速な措置の必要性を関係方面に訴えなかったのであろうか。
口蹄疫の発生については、宮崎県は92年に経験しており、また最近でも鳥インフルエンザ問題を経験しているし、昨年韓国で発生し、大量処分している経緯もあるので、畜産業者や組合、及び県庁関係者はその重大性と迅速な対応の必要性については十二分に知っているはずである。ましてやその発生を確認出来るのはそれに携わっている者、現場であるので、責任の転嫁をするのではなく、必要な措置に専念すべきであろう。
知事や一部の県民についても、現場の責任を認めた上で国の支援を求めるのは良いが、あたかも国の責任であり、国が対応するのが当然というような意識があるとすれば、同情はするがご都合主義と言われても仕方が無い。都合の良いときは地方自治と言い、都合が悪くなると国の責任にするのでは、主体的な地方自治などは望み薄だ。費用にしても補償にしても、国民の税金を使うことになるのであるから、自らの責任を果たすようでなければ支援することになるとしても、好感は持たれないであろう。
野党の対応は耳障りなだけで、がっかりさせられる。宮崎県が重大事であるので、長期に政権与党であった経験からどのような対応が必要かを提案するなり、政府や県に支援を申し出るようなことは出来ないのであろうか。国会で「政治とカネ」の問題の追及などで審議をストップしているようであるが、それはそれとして大事ではないとは言わないが、「政治とカネ」の問題は司法で取り組んでいるので当面司法に委ね、口蹄疫などの緊急時への対応に協力、専念すべきではないのだろうか。最近の一部メデイアも他人の責任ばかり追及、批判するばかりで、耳障りとなっている。国民の不安を募らせるばかりで、一体日本を何処に導こうとしているのか良く分からない。何でも分かっているような上から目線の建前論だけで問題を指摘し、責任を追及することだけが役割なのであろうか。国民の不安と絶望感を募らせている結果になっていないだろうか。メデイアの役割も問われている。(05.10.)(All Rights Reserved.)(不許無断引用)