平成の本音―新生児取り違えた順天堂病院の対応は不適切!!
順天堂大学順天堂病院(東京都文京区)は、51年前に新生児の取り違えが起きたことを明らかにした。
順天堂当局によると、本人と母親のDNA鑑定において親子関係がないことが判明し、既に本人に伝達し謝罪しているという。他方、取り違えた相手方についても保存されていた当時のカルテからほぼ特定できたが、‘現在の平穏な生活を考慮し、伝えない’ことにしたとしている。
取違えが明らかになった男性は、実の親を知りたいとしているが、病院側のかたくなな姿勢により知ることも出来ない状態であり、悩みを明かしている。当然だろう。
順天堂側の姿勢は、出産を担当している病院の責任者としても、また人としての尊厳、人権を無視した無責任な対応であり、不適切ではないか。相手となる家族の‘現在の平穏な生活を考慮し、伝えない’ということであるが、相手となる家族が違う子供を育てていた、そして自分たちの息子が他に居るのに‘平穏’でいれるわけがないだろう。
取り違えられたことを知った男性は、そのことで小学生時代に親が離婚し、母親に育てられたものの経済的には恵まれず、高校受験に受かっていたが進学を断念するなど、不遇な人生を歩んできている上、生みの親に会いたいと葛藤している。母親も、離婚を強いられ、苦労して取り違えられた子供を育て、苦労されたことであろう。そのことで人生をめちゃくちゃにされている。自分の子にも会いたいだろう。
今回の場合、病院側がもう一方の親御さんに内々連絡し、先方がそっとして置いて欲しいとの意向を示している可能性もある。しかし一方の当事者が親に会いたいという気持ちがあれば、会う権利がある。今回の場合、全面的に病院の手違いで起きたことであるので、双方の両親には何の落ち度も責任もない。被害者だ。匿名の卵子提供や精子提供の場合とは異なる。隠す必要もない。
それどころか双方とも本当の親を知る権利がある。知った上で双方がどうするかは当事者の問題であろうが、それを病院が拒否する権利は全くない。順天堂の対応は不適切である。
いずれにしても当事者の親と子供に対しては、病院側の謝罪と50年間失った人生を十分償える補償が必要だろう。(2018.4.14.)
順天堂大学順天堂病院(東京都文京区)は、51年前に新生児の取り違えが起きたことを明らかにした。
順天堂当局によると、本人と母親のDNA鑑定において親子関係がないことが判明し、既に本人に伝達し謝罪しているという。他方、取り違えた相手方についても保存されていた当時のカルテからほぼ特定できたが、‘現在の平穏な生活を考慮し、伝えない’ことにしたとしている。
取違えが明らかになった男性は、実の親を知りたいとしているが、病院側のかたくなな姿勢により知ることも出来ない状態であり、悩みを明かしている。当然だろう。
順天堂側の姿勢は、出産を担当している病院の責任者としても、また人としての尊厳、人権を無視した無責任な対応であり、不適切ではないか。相手となる家族の‘現在の平穏な生活を考慮し、伝えない’ということであるが、相手となる家族が違う子供を育てていた、そして自分たちの息子が他に居るのに‘平穏’でいれるわけがないだろう。
取り違えられたことを知った男性は、そのことで小学生時代に親が離婚し、母親に育てられたものの経済的には恵まれず、高校受験に受かっていたが進学を断念するなど、不遇な人生を歩んできている上、生みの親に会いたいと葛藤している。母親も、離婚を強いられ、苦労して取り違えられた子供を育て、苦労されたことであろう。そのことで人生をめちゃくちゃにされている。自分の子にも会いたいだろう。
今回の場合、病院側がもう一方の親御さんに内々連絡し、先方がそっとして置いて欲しいとの意向を示している可能性もある。しかし一方の当事者が親に会いたいという気持ちがあれば、会う権利がある。今回の場合、全面的に病院の手違いで起きたことであるので、双方の両親には何の落ち度も責任もない。被害者だ。匿名の卵子提供や精子提供の場合とは異なる。隠す必要もない。
それどころか双方とも本当の親を知る権利がある。知った上で双方がどうするかは当事者の問題であろうが、それを病院が拒否する権利は全くない。順天堂の対応は不適切である。
いずれにしても当事者の親と子供に対しては、病院側の謝罪と50年間失った人生を十分償える補償が必要だろう。(2018.4.14.)