Quaint Coco

ヨークシャテリアCoco(2008年7月20日生♀)の生活と雑感を、写真と想像で綴ったブログ。毎日更新。

武士語で話す風の言葉

2011-07-01 20:27:36 | 言葉遊び

江戸の町に一年ぶりに、扇風機こと
扇風機衛門(おうぎ ふうきえもん)が帰ってきた。

Coco之進が声をかけようとすると

後ろから近づくとは不届者め。
わんこの上にもおけぬやつ

と、風機衛門は眉を吊り上げた。


すかさず言い返すCoco之進。

「ちょこざいな。利いたなことを言うな。
そのような無礼なせりふは、柳にと受け流すわい。




拙者はただ、邪をひかぬように、
用心しているまでのことよ」

 

「ほう。それでを食らって逃げ出そうというわけか。





かつては肩でを切って歩いていたおぬしが
今じゃそのていたらくか。笑止千万。は、は、はは・・・」




これには温厚なCoco之進も、
さすがに腹を立てた様子。




「けしからん。昨年の夏にはぐくんだ
おぬしとの友情はもはや
前の灯。




雲急を告げる事態と思え!」

 

一触即発。
このまま二人は決闘でも始めるつもりかと
思われたそのとき、突然二人は顔を見合わせて
笑い出したのだった。

「いやあ。Coco之進。おぬしもなかなかでござるな」
と扇風機衛門。

「かたじけない。おぬしこそ」
Coco之進も朗らかに笑う。




実は二人は、
「風」のつく言葉を使ってどれだけ会話が続くかを
競いあっていたのだ。

一年ぶりの再会であっても
気心の知れた仲のこと。
細かな説明など無くとも、
互いの思いはすぐに伝わっていたというわけだ


Coco之進。それでは再会を祝して
なにかうまいものでも食おうじゃないか。
今日は拙者のおごりだ」



「おや。扇風機衛門。
どうした
のふきまわしだい」





「いやなに。なかなか景色のいい流な場所をみつけたので
Coco之進に会えたら
是非誘いたいと思っていたのさ・・・」

「ほう。それは楽しみだ。
おぬしの気に入った場所なら、さぞかし情があろう。
では共に参ろう」




「風」のつく言葉で会話を続ける勝負は
まだまだ続くのであった・・・。


時代劇シリーズにはほかに

 「水戸ココ門」(3月8日)

があります。




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