刑事ココンボは、手配書の犯人が現れるのを
じっと待っていました。
宝物を盗んだ容疑です。
眠そうに見えても、
張り込んでいるのです。
けっして寝ているのではありません。
そこへ、手配書の写真にそっくりなパンダの姿が!
ココンボ刑事は、パンダの背中を
じっとみつめます。
パンダがふと振り返りました。
慌てて姿を隠します。
ここで張り込みに気づかれたのでは
今までの努力が水の泡ですからね。
「それっ。今だっ!!」
パンダの隙を狙って、とびかかりました。
捕まえたっ。
ひええ。なにかの間違いです。
私は宝物なんか盗んじゃいませんよ。
嘘をつくんじゃない。
手配書の写真はおまえにそっくりだ。
それなら、ほら、向こうにいるあいつですよ。
ココンボ刑事に組み伏せられながら
パンダが指差すほうを見ると
そこにもそっくりのパンダが!!
なんと、同じ顔のパンダが
実は二人いたのです。
宝物を盗んだ犯人は、いったいどっちなのでしょう?
ココンボ刑事は考えます。
そういえば目撃者の証言によると
犯人パンダは背中に
宝物を背負って逃げたのだったっけ・・・。
よし。
二人とも後ろを向いてもらおうか。
わかったぞ。
右側のパンダが真犯人だ。
なぜなら宝物を背負ったせいで
ラベルが折れ曲がっているからね。
うちのカミさんはいつも「ラベルを見ればすべてがわかる」って
言うんだよ。
言い当てられて、
犯人パンダはすっかり観念してしまいました。
ココンボ刑事さん、恐れ入りました。
もう悪いことはしません。
と、盗んだものを返して心を入れ替えました。
事件を一つ解決して
大満足のココンボ刑事でした。
おしまい♪
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