Quaint Coco

ヨークシャテリアCoco(2008年7月20日生♀)の生活と雑感を、写真と想像で綴ったブログ。毎日更新。

わんこ版「竹取物語」

2012-03-08 20:29:08 | パロディ

フリースの布がきらきらと
不思議な光を放っていると思ったら

中から一人のお姫さまわんこが

出てきて大きく伸びをしました。

お姫さまわんこは、
あちこち匂いをかいで回るので
「かぐや姫」と
名づけられ、
みるみる大きくなって

こんなに美しく成長しました。

やがて、たくさんの若者が
かぐや姫に求婚しにやってきました。

最初にやってきたのは
ぬいぐるみのそうさんです。

かぐや姫は言いました。
「私と結婚したければ
『ツバメがうんだりんごちゃん』を持ってきてください」

「ツバメがうんだりんごちゃん」というのは
世にも珍しい、価値のある品物で
手に入れるのは、とても困難です。

しかし、しばらくすると
ぬいぐるみのぞうさんは
「『ツバメがうんだりんごちゃん』を手に入れてきましたよ」
と言って、戻ってきました。

どれどれ。

と、りんごちゃんをてにとって確かめるかぐや姫。

しかし、それはただの普通のりんごちゃんであって
「ツバメがうんだりんごちゃん」などという、
価値の高いものではなかったのです。

 

ぬいぐるみのぞうさんは、
あっさりと、うそを見破られ、
かぐや姫の屋敷から追い出されてしまいました。

次に、公園のぞうさんが
求婚してきました。

かぐや姫は言います。
「それでは『龍の首の珠』をとってきてください」

「龍の首の珠」というのも、
とても手に入れることの難しい逸品です。

公園のぞうさんは、
それを聞いて真っ青になってしまい

「私にはとても無理です」
と、すごすごと立ち去って行ってしまいました。

次にやってきたのはゆきだるまさんです。

「それでは『焼いても燃えない布』を持ってきてください」

とかぐや姫は、やはり
難しい注文を出しました。

ゆきだるまさんは
勇ましい格好で、「焼いても燃えない布」を探す旅に出ましたが

見つけた布を焼いて、確かめているうちに
自分が溶けてしまいました。

こうして、かぐや姫は、
だれの求婚も、受け入れなかったのです。

月日は流れて、ある満月の晩。

月からうさぎさんが、
かぐや姫を迎えにやってきました。

「かぐや姫は本当は、月の世界の人です。
わたしといっしょに、月に帰りましょう」

しかし、かぐや姫は、
首を横に振りました。

「こちらの世界にいる限り
私の暮らしは、二食と昼寝とおやつ『つき』

しかも、お『つき』の者までいます。

この『ツキ』を手放すつもりはありませんよ」

 

かぐや姫はきっぱり、そう言うと

お『つき』の者の膝の上で
いつものように、お昼寝を始めたのでした。

めでたしめでたし♪

 

 

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