THE RIVER FACE

レースラフティング世界大会で、世界の頂点に立つことを目標に、日々激漕する女子レースラフティングチームのチームブログです。

ワールドカップ大会報告③

2008-10-17 22:24:20 | イベント
いよいよ最終日ダウンリバー戦です。
ダウンリバーは、いわば長距離走です。コースは約9キロのコースです。当日は水量が少なめで、隠れ岩が多くあり、ラインをミスするとスタックしてしまうシビアなコースでした。
今回の遠征では、ライン取りを十分に積め、本番を想定したタイムトライアルの行っていましたので、あとは全ての力を出し切れば勝利は手に入ると自信を持って挑みました。

スタート形式がランニングスタートという苦手な形式でした。スタートライン上流から漕ぎ始め、カウントダウンに合わせてラインを切る!というものです。リレーのバトンタッチみたいなもので、スタートコールより前にラインを切るとペナルティーとなってしまいます。
事前から、このスタート方法に備え万全なはずでしたが…カウントコールを聞き漏らし、見事失敗。明らかに出遅れてのスタートでした。計算では5秒分出遅れてのスタートです。
しかし、これも焦らず冷静にボートを走らせて瀬に入るまでにはトップを取り戻しました。

予想通りのシビアな水位でしたが、そこを落ちついて捌き、他チームとどんどん差をつけることができました。前半から着実に差を伸ばして、前の男子2組を捉えることができました。前を捉えたら、後は抜かすのみ。前に前にの気力を落とすことなく漕ぎました。リズム崩さず、安定して漕ぎ続け、「ケムシの瀬」で1艇、「バンブーの瀬」でもう1艇を抜くことができました。
前に目標となるボートが存在してくれたお陰で、集中力切らさずゴールまで漕ぎ抜けました。(画像は見事失敗したランニングスタート、手前のボートがRIVER FACEです)

この勝利で、優勝が決まり、無事日本代表も決まることができました。

ワールドカップ大会報告②

2008-10-17 21:59:52 | イベント
大会2日目はスラローム戦です。前日の1位のおかげで、肩の力が抜け「今ある自分達の力を出そう」という意気込みで臨みました。
旗門は全部で12ゲート、アップゲート(下流から上流に通過する旗門)が4つ、ダウンゲート(上流から下流に通過する旗門)が8つというセットでした。ダウンゲートが難易度が高く、前半1番2番ゲート、後半10番11番ゲートが苦戦を強いられるセッティングでした。

1本目は、接触の上に11番ゲートの不通過で50秒のペナルティー。航下タイムに接触も加え60秒加算でした。
2本目は、失敗点を皆でシェアリングし、再修正。不通過はなく、航下タイムも縮まることができました。スラロームは2本航下した中の好タイムが採用されるので、私達は2本目の結果が採用されました。

しかし、結果はここで本領発揮のチェコチームが、ペナルティーなしの好タイムで1位。胸を貸していただいたという感じのレースでした。(画像は難所の1番ゲート)
1 CZECH 3'54'73
2 RIVER FACE 4'05'73(ペナルティー10)
3 Water lily 4'34'50(ペナルティー10)
4  Indonesia 5'15'27(ペナルティー65)

ワールドカップ大会報告①

2008-10-17 21:32:37 | トレーニング
お待たせいたしました。大会報告です。
ワールドカップ戦第1日はスプリント競技でした。
スプリントは、約300Mの急流区間をダッシュで漕ぎぬける競技で、陸上競技でいえば短距離走。瞬発性、筋パワーが要される種目です。

今回の長良川の予選コースは400mと距離が長い上、瀞場が長く過酷なコースです。そして、その予選タイムトライアルの結果で、決勝トーナメントの組み合わせが決まります。その上、今大会は予選タイムもポイント加算されるので始めからまったく手が抜けないレースとなりました。

私達は8月の前川戦を機に、この種目に焦点を合わせ練習を重ね、ここに勝負をかけてきました。自分達のトップスピードを出すには、十分なウォーミングアップが必要で、レース当日も早朝6時より約1時間静水でアップを行いました。

9時30分予選スタート。朝の入念なアップのお陰で体の回転がよく、レース後半もバテルことなく漕ぎ抜けました。手応えもよく、結果も予選1位!
当初の予想は、世界1位のチェコ女子に食らいついて2位と考えており、驚きの結果でした。
予選トライアル RIVER FACE 4'49'81
          Waterlily 5'05'05
          CZECH   5'07'42
          INDONESIA 5'08'39
午後からが、決勝トーナメント。ヘッドトゥヘッドという対戦形式で、2艇同時スタートです。瀬に入るまでが勝負で、ボートとボートがぶつかり合いながら、激流に突入。とにかく最初にゴールしたほうが勝ちというデッドヒートな戦いです。
私達の1回戦は、なんとチェコ女子。いきなり決勝のような対決です。
しかし、ここで負けてしまえば、3位以下が決定となります。何としても、チェコには負けられない状況でした。しかし、相手は世界1位のチーム、「予選は油断していたものの決勝は本気で挑んでくるんでは・・・」なんていう不安もよぎりました
「3,2,1,ホイッスル」でパドルを入れる。少しでも早いとフライングを取られます。私達は秒差で、スタートダッシュが少し遅れました。先にチェコが前に出ました。しかし、私達のボートの伸びのほうがよく、ぐいぐい前に出始めした。左サイドとのぶつかりがありましたが、瀬に入るまでにはリードし、見事チェコ女子を打ち負かしました!

2回戦決勝は宿敵、「Water lily」さんです。
スタートの走り出しは悪くなかったのですが、先行はLILYさん。しかし、これも後ろからグイグイ迫って、抜ききりました。1回戦よりボートのぶつかりは激しかったように思います。何せ決勝ですものね。しかし、瀬の入り口では私達が先行し、FINISH!これで、スプリント競技1位を獲得しました。
ファイナル   RIVER FACE 2'42'23
         Waterlily 2'51'84
         CZECH   2'45'60
         INDONESIA 2'57'48