九州交響楽団のコンサートに行くと、本会場に入る前、次回コンサートの予告チラシを受け取る事が出来ます。
そこで目に止まったのが「九響サマーコンサート クラシック&アニメ・コンチェルト(福岡公演)」。フィギュアスケートで使用された音楽および「トムとジェリー」や「ディズニーファンタジア」などの映画との共演で、会場は東区の「なみきホール」。会場が700席なので、全席特等席で、チケット代は一律3,000円でした。
ところが、感染防止の観点から、収容率が50%を超えた時点で販売停止になるらしく、迷っているうちに「販売終了」となってしまいました
私はふと、考えました。予定枚数が完売するほど人気のあるプログラムなら、全く同じ企画を再び実施すればファンに喜ばれ、主催者も儲かるのではないだろうか…
しかし、九州交響楽団は、これを(基本的に)やらないのです。毎回、曲目のラインナップを変えたり、同じ曲でも指揮者を変えたりし、1つ1つのコンサートが、そこでしか聴けない「一期一会」のプログラムになっている。
だから、本当に行きたいと思ったら「その時」チケットを買わなくちゃならない。
全ての商品が限定生産で、同じドレスを(基本的に)作り続けない「リカちゃん人形」のように、実は、これこそが「九州交響楽団」の価値を維持し、長く愛されている秘訣なのかもしれないです。